キンチョウ遠征記その3・華岡青洲

2016年07月13日

有吉佐和子の小説・華岡青洲の妻は映画にもなったので、華岡青洲がどんな人かご存知の人も多いと思いますが、簡単に説明すると、1804年、世界初の全身麻酔を行った医者です。

もっとも、2000年前に中国で華佗が全身麻酔を行っていたものの、きちんとした記録がなく、弟子などによって言い伝えられただけだし、同様に、インカ帝国や琉球王国でも全身麻酔が行われたようですが、やはり詳細な記録がある青洲のが世界初とされていて、世界中で医学生が学ぶ麻酔学の教科書の筆頭に大きく青洲のことが記されているそうです。

ちなみに、以前、南16条西5丁目で、静修高校の横に華岡小児科がありましたが、青洲の子孫です。
同じ「せいしゅう」なので、その地に開業したのか?
小児科のドクターは亡くなられていますが、娘さんは私の同級生で、現在、札幌の病院に勤務されていますが、なんと、麻酔科のドクターなんですよ。
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青洲が使った建物は移築・修復され、公開されています。
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手前が待合室で奥が処置(手術)室。
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青洲が作った標本も残されています。
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キッチン。
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200年前にこんな蛇口はなかったと思うのだけど・・・
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門下生部屋ですが、こちらの建物は新築で再現したそうです。
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脱穀機。
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精米機。こんな装置で精米していたのか。
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世界初の全身麻酔下乳がん摘出手術の記録がしっかり保存されています。
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治療器具も残されています。外科が専門なので、オランダの医学書などをもとに鍛冶屋に作らせたとか。
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外科医だから全身麻酔の必要性を強く感じたのでしょね。 青洲が実際に着たものです。ご子孫が大事に保存していたのです。
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