ほくほく庵の猫&讃岐うどんへの思い入れ

2015年08月19日

ほくほく庵の店長さんはいなかったけど、他の店員さんがいました。
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ところで、讃岐うどんに関して、私は強烈な思い出があります。 本格的な讃岐うどんに出会って感激したのは中学2年のときでした。 当時は札幌に住んでいたのですが、近所に讃岐うどんのお店ができました。 南16条西6丁目で、静修高校のすぐ横です。 初めて釜揚げうどんを食べ、こんなメニューもあるのかと感激しました。 当時札幌では(北海道では?)唯一の讃岐うどんのお店だと言われていました。 ちなみに、斜め向かいには、今は大チェーンになった風月がありました。 当時は風月の社長さんはまだ青年で、一人で(ホール係のバイトの高校生はいましたが)焼きそばやお好み焼きを焼いていました。もちろんまだ支店などありません。 とっても美味しくて良く行きました。初めて食べたときの衝撃は忘れられません。 後に大きな会社になるとは想像もつきませんでした。 まだ北海道ではお好み焼きなどがほとんど知られていない1972年に、この味を知ったのは、今から思うと凄いと思ってます。40年ぶりに社長さんに会ってみたいものです。 さて、話はウドンに戻ります。 その讃岐うどんはあまりに美味しくて、頻繁に行っていました。 いつも「学生鍋焼きうどん」を食べていました。たしか150円でした。現在の貨幣価値では400円くらいで、中学生でも気軽に食べられる価格でした。 ところが1974年の狂乱物価の際、急激な値上げをしたのです。 一気に280円に値上げしたのです。ほとんど倍になったのです。 たしかに当時は急激な物価上昇があり、例えば50円の大学ノートが一夜にして80円に値上げということもありました。 ただ、一気に倍近く値上げするのは、当時よくみられた便乗値上げでしかありません。 当然、私は行く回数が減りました。お店は閑古鳥でひどいありさまでした。客は私一人のことも多くなりました。 あるとき女性2人(たぶん親子)が来て、値段の高さに狼狽した様子で、何を注文するかと思ったら「玉うどん」と言ったのをよく覚えています。(メニューの端に書いてあったから) お持ち帰りのうどん玉だと説明を受けて、結局かけうどんを注文したと思いますが、居心地悪そうにしていました。 まもなく、お客の激減のため、値段を少し下げました。 280円のは230円になりました。それでもまだ便乗値上げの域ではあるし、しかも、大幅に量が減ったので、実質的には倍近い280円に値上げしたままのと同じです。 そんなことで客足が戻るわけありません。私も失望してほとんど行かなくなりました。 お店が消滅するのは時間の問題でした。 2年も経たずに閉店なら、初期投資の回収もできず、多額の借金が残ったことでしょう。 経営の仕方が悪かったの一言ですが、店主は狂乱物価がどんだけ恨めしく思ったことでしょうね。 忘れられない出来事です。 そんなわけで、一度本物の讃岐うどんの味を知ったのに食べることができなくなったので、讃岐うどんに対する憧れの気持ちが非常に高まって、現在に至っている次第です。



post by かもめ

18:26

コメント(2)

この記事に対するコメント一覧

戦艦バケツシップ

Re:ほくほく庵の猫&讃岐うどんへの思い入れ

2015-08-19 20:45

風月は大変お世話になりましたー!夏場のカキ氷と学生向けセットで(笑) この本店?以外は行った事ありませんが(^^;;

かもめ

Re:ほくほく庵の猫&讃岐うどんへの思い入れ

2015-08-19 21:10

戦艦バケツシップさんもよく行かれましたか。 私も夏場はかき氷やソフトクリームもよく食べました。 私の頃は学生セットはなかったなぁ。 風月のサイト(上記リンク先)に社長さんの青春日記があるので、是非読んでみてください。

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