いいかげんに「進化」せよ

2007年07月31日

前回のエントリで、共感にせよ反駁にせよ何のリアクションもなかった
ことに、個人的には意外の勘をぬぐえず、週の半ばになってしまった。

ああいうノーリアクションなゴール裏っていうのが、とまどいなのか、
それともシラケなのか、オイラはすごく不安になってしまったんで、
あの空気をもう少し掘り下げたかったんだけど、他のブログ見ても
「切り替えてガンバレ」ぐらいしか書いてないのが多くて、少し
物足りないのであった。

「四万人作戦」の提唱がサポから提示されていて、オイラ自身は
一も二も無く賛同したいところなのだが、現実にはどうなのか、
という気持ちがどす黒く渦巻いているわけ。

先日ね、スポーツ好きで、だけど札幌には関心のない同僚に訊かれた
んですわ。
「札幌、強いの?おれ、強いんだったら見に行くけど。弱いところ
なんか応援したくないもん」

この割り切り方が札幌人、道民なのかなあ…と慄然とするが、
プロスポーツの観客というのはそうなんだろうな、と思うしかなかった。
そして、問題なのは、オイラは「札幌強いよ」とは答えられなかった
んですな。

たぶん、一般に「強いチーム」ってのは、圧倒的に試合を支配して
相手を捻り潰す、っていうイメージなんだと思うのですよ。
野球でいえば、バッタバッタと相手打者を三振に打ち取り、
クリンナップが連打連打、そしてホームランでとどめ、という
わかりやすい圧勝パターンがあって、それにプロスポーツ全てが
準じてしまう。

そういう意味で札幌の「強さ」を期待して見に来る人は、
たぶんスコア的に勝ったとしても、満足は出来ないと思われる。
実際、今年の札幌は大多数の時間を攻め込まれ、ボールを支配され、
それを跳ね返すことに汲汲となっている。
ハッキリ言ってサンドバック状態だ。

観客はJ2首位のチームの、首位に立つにふさわしい試合を
勝手に期待してきて、その落差に唖然とすることになる。
矢吹ジョーはノーガードで打たれまくりながらも最後に必殺の
クロスカウンターで勝利するからカッコイイのであって(笑)
ただ打たれまくりで亀のようにガードし、たまに運良く当たった
有効打で判定勝ち、みたいな試合では「あしたのジョー」には
なれない(汗)

「へたくそ」「つまらない」という(オイラたちサポからすれば
的外れではあるのだが)感想だけを残し、たとえ勝ったとしても
勝利の余韻もへったくれもなく、試合会場からそそくさと立ち去る。
(ましてホームでの引き分け試合の、終了と同時にゾロゾロ出て行く
観客の足の早さには、いつも愕然としてしまうオイラだ)
で、彼らは二度と会場には来てくれず、観客動員数は増えない。

前回の鳥栖戦、やや天候はイマイチだったものの、土曜昼下がりの
デーゲームで行楽によし、日ハムも内地でかぶってないのに、
なんで8千弱しか厚別に来ないか。あれだけのパブリシティを
新聞や地下鉄広告でうっているというのに。

すっかり愚痴になっているが、本題はこれから。
ポゼッションばかり出来ていても点が取れなきゃダメ、というのは
先日のアジアカップでさんざん日本選抜が言われたことではあるが、
さりとて相手がどこだろうと守り一辺倒で、大半の試合を支配されて
いるのでは、いくら勝っている、首位にいると言われても、観客としての
満足度はどうよ、となるだろうね。

オイラの理想のサッカーは、前がかりに攻め込んでゴール前で戦い合い、
丁々発止の技術の応酬の果てに点が入っていく試合であることは
変わりがないのだが、そういうサッカーが全体の潮流からはむしろ
外れてしまっていること、そしてJ2全体の傾向、昇格しないと存続が
やばい札幌の現状を鑑みて、納得はしないけれども妥協して理解し、
その上で試合に勝つことの意味なりをオイラは考えてきた。
ただ、順位と観客動員数が連動していない現状を思えば、やはり
一般の観客の目は、浅薄かもしれないが、同時に天の目だな、と思う。

長々と自虐的な事を書いたが、本題はここからで、
「もう少し何とかならないか、戦い方を進化させられないか」
ということなんだな。
相手から攻められ放題で、ゴールに放り込まれるボールをひたすら
跳ね返すのは良いが、そのボールはやはり相手の足元に収まり、
相手の攻撃がえんえんと続いてしまう。さすがにこれだけ攻められる
と失点の危険が増えるばかりでなく、見ている側も気が気じゃない。

あのクリアボールを何とかちゃんと確保し、カウンターに結びつけること
ができるようになれば、札幌は圧倒的に試合を支配できるはずなのだが、
FWまでも全員がゴール前のエリアに全員集合では、跳ね返したボールは
どうしたって相手ボールになるしかない。
跳ね返したボールをちゃんと受け取って確保するには、ゴール前に
帰らずに中央で待ち受ける選手が、せめて二人は必要だ。
西谷と、あと一人。(オイラは藤田か砂川だろうと思うんだが)
しかしそうなると当然ゴール前を守る頭数が減り、手薄になる。
しかし、そうは言ってもDF4人に守備的MFが二人、決して
枚数が少ないとも思えない。

「ゴール前の効果的な守備方法、技術の改革、向上」
「クリアボールを高確率で確保するMFのフォーメーション」

この二つを連動して「進化」させ、ゲームのポゼッションを高める。

観客に「見応えのある試合」として札幌のプレイを認識させる
には、このようにして「ゲームを支配する」姿を印象づけないと
ダメではないかと思うのだ。ま、もちろんその上で勝たないと
アジアカップのように非難されてしまうが。

補強の話が漏れ伝わってくるが、オイラ的にはあまり実感がない。
他所でも書いたが、FWを補強することに意味を感じない。
上記のようにクリアボールを中盤で確保することができなければ、
何枚FWがいたところでどうにもならないからだ。

補強するなら「ボールを確実に保持したまま相手を翻弄してゴールに
迫れるボランチ」か、「完全にゴール前を掌握し、MFとFWが守備に
いっさい気を回さなくても良いほどの絶対的なセンターバック」か、
「ボールを保持した途端に一気に相手ゴールまで駆け上がり、
正確無比なクロスを上げられるサイドバック」か、だと思うが、
そんなのいるわけねえ(笑)し、いても金がねえ(笑)

だからこそ、批判の大きいサテライトの奮起が期待されるのだが、
さりとてサテ組も試合に出られなきゃねえ(汗)
監督の手腕は大いに評価できる結果を今まで出しているとオイラも
納得だが、この点「サテ組のモチベーション維持」に関しては、
前にも触れたがオイラ少々不安だ。


沈黙のゴル裏

2007年07月28日

今日の試合で一番戦慄したのが、選手がゴル裏に挨拶しに来たときだった。

拍手はまばら。しかしブーイングもほとんど聞こえない。
(オイラは中央やや後ろだった)
前列ではやっていた人もいたようだが、ゴル裏全体として
何も聞こえてこない。沈黙(に近い状態)で選手を迎えた。
選手が礼をしても、ノーリアクション。

オイラも、実はそうだった。
不満だった試合ではさっさと脱いだレプユニを上下ひっくり返し、
背番号12を天地逆にして掲げるのがオイラの表明なのだが、
(もっとヒドイ場合は持参の白いビニール袋で白旗だが、幸い
最近はやってないけど)
さて、脱いだレプユニを掲げようとして、はたと迷って胸に抱いた。
そしてやっぱり、何も声を出せなかった。

中二日の試合と移動(相手は一週休みの万全コンディション)
二タテ喰らった相手への逆襲を図る鳥栖のモチベーションの高さ。
設定された試合時刻の無神経さ(何でうちだけナイターでないの?)
雨上がりのつるつるピッチと、猫の目のような天気。
何もかもが札幌にとってフルパフォーマンスを発揮できない状況。

それを知っているからこそ何も言えないサポ。

試合だけを取り出してみれば、何の見どころもない、
目を見張る技術も、行き詰まるつばぜり合いも、爽快な得点も、
緊張感漂う駆け引きも、ほぼ何も感じられない凡戦。
ヘッタクソな試合、で言い捨てられてもおかしくない。
実際、ビックリするほど多くの観客が(主にSAやアウェイ側から)
終了の笛と同時にそそくさと会場を去っていった。
これ以上この場にいるのがまるで穢らわしいみたいに。
試合会場にいた時間をムダにした憤懣をイヤミっぽくぶつけたいみたいに。

でも、サポは札幌の苛酷な移動と不運な巡り合わせを知っている。
その中で勝ち、負けずに引き分けに何とか持ち込んできたのを
知っている。
でも、知っているから「よく頑張ったよね」では済ませられない
こともまた痛いほどに承知している。
首位を維持し、昇格を目指し、J1に定着する実力を持ってほしい
チームのはずなのに、こんな低品質の試合をしていてはダメだ、という
厳しい思いもある。

ねぎらってもいいかもしれない気持ちと、
ブーイングで非難したい気持ちと。
二律背反な思い。

少なくともオイラは、ひっくり返したレプユニを持ったまま、
メインスタンド側に去る選手を茫然と見送るしかなかった。

あんな沈黙の中に埋没するのは、あまり良い気分じゃない。
できればごめんこうむりたいものだ。


厚別とは2ヶ月の別れ?

2007年07月27日

ちょっとビックリな死のロードだが、その厚別に
仕事の関係でギリギリに着きそうなのが悲しい(汗)
出来るだけ早く切り上げたいとは思っているが(泣)

こないだの日本vsサウジ戦はずいぶんとあちこちから
怒られているみたいだが、オイラはその直前に仙台vs札幌の
試合を見ていたせいか、そういう展開もあるんだろうなあ、
と思って見ていた。

他のブログ拝見すると「会心の札幌の試合」「札幌の術中」
みたいな声もあったが、オイラはやっぱり仙台が支配していた
試合だったと思うし、でも、結果は逆になっていて、
ちょうど相撲で二番続けてうっちゃりが決まったみたいな。
ゴールシーンは快感だけど、でも試合全体をビデオ再生すると
見ていてツライくらいサンドバック状態だよね。
でもサンドバッグだからいくら殴っても破裂しない、ってな感じで。

結果だけ勝てばいい、という割り切り方が今季には求められて
いる、という前提は承知の上で(これも何度も言ってるが、納得
ではないけど)、それでもなお、これがこのまま首位を保ったと
すればJ2のチャンピオンとなるチームの力量か、と思うと、
ちょっと寂しい気もするし、それで満足してるサポも仕方ないとは
いえチョット寂しい。

負けないこと、勝ち続けるのはすごいことだから、貶すわけでは
全く無いのだが、正直言って、もう少し贅沢な期待をしたいな、
とも思うのだ。
これこそJ2の勝者、昇格するにふさわしい、昇格後もサバイバル
に勝ち抜く土台となるスキルをチームで共有できている、という
実感がもう少し欲しい。
勝つことが、昇格することが最優先だ、とわかりきってはいるけれど。

京都にケツに付かれて今こそどんな形でも勝利が欲しい、という
時期ではあるが、だからこそ逆説的かもしれないが、勝者にふさわしい
勝ち方を見たい贅沢な気持ちが湧く。
去年までの三年を待った、そして成長も見てきた身としては、それくらい
の贅沢を言ってもバチは当たらないと思うのだよ。

9月頭まで続く死のロード、体力の温存も計算が必要だし、
今以上のパフォーマンスを求めることが非常識ではあるともわかって
はいるが、それでもオイラは「札幌がドミネートする試合」が
見たい。

鳥栖とは二回とも1-0で勝った。
しかし、従来から苦手なチームでもある。
三回目の対戦で、相手はどこが変わったのか。
そして札幌は何が変わるのか。
または、変わらずして勝てるのか。


【スカパ組】試合印象とスコアが真逆

2007年07月25日

守備の戦術と言っても、これほど極端に試合内容と結果が
正反対なのも、いい意味で珍しいと言うべきか。

藤田は決してフルパフォーマンスではないと思うが、
ここぞで最高の仕事を、しかも2回した。
中山は、今回目を疑うような(失礼)ボレーシュートを決めた。
(これはもう保存ですよ奥さん(笑)
ダヴィのゴールは中山が上手く誘い水になった巧妙なもの。
前半の西谷のブラフが効いていた(入れば最高だったが)
あれが流れを作ったかも知れない。

札幌はほとんど無かったチャンスを高配当で決めた。
仙台にはいったい何発のシュートを打たれただろう。
しかし高木の捌きと、曽田のヘッドと、ゴールの枠が
ことごとくシュートを嫌ってくれた。
ユアスタはなぜか札幌に優しい。

東京Vとの死闘の後で、文字通りに必死で守りきった2-0だった。


【スカパ組】押されっぱなし

2007年07月25日

先制はしたもののその後のボールは完全にキープされ、
札幌はボールを保持することすら出来なくなる。
中央のくさびのロペスに面白いようにボールが収まり、
ツートップの足が速くて最終ラインはついていけず、
裏とられまくり。
これで1-0のままなのが信じられない。

後半、ロペスを機能させたままでは早晩追いつかれる。
どんな対応をとるか。


札幌サポからフーリガンの居場所を無くせ

2007年07月25日

カテは明日の試合だが、前回の試合について。

昔、談志師匠の独演会の真っ最中にグースカピーと高いびきの
オヤジがいて、あまりの状況に談志師匠が高座から降りてしまい、
いびきオヤジは主催者によって会場外につまみ出された。
「金を払った以上客がどうしようと勝手だ」と開き直った
オヤジが主催者を告訴したが、当然のごとくに敗訴と相成った。

前回の試合での一部の愚行が少しずつ伝わってきた。
入場する選手バスに旗持って突っ込んでいくわ、Vサポを
わざわざ挑発して一触即発だわ、試合後に他のサポを恫喝するわ。
事実誤認は多少あるかとは思うが、基本線はこんなものらしいと
他のブログなどから判断した。

HFCは、こういうトラブルを起こしたサポを、毅然と退場させる
べきであろう。サポのトラブルは過去に多くのチームで問題となり、
罰金などクラブが多大の損害を被った事例もある。
Jリーグでの処分対象になるような事故が起こってからでは遅い。
今回の事案は明らかに突発的なものではなく、最初から悪意をもって
トラブルを引き起こし、他者に多大な迷惑をかけていること明白ゆえ、
説諭程度で済まさず、厳正に処分すべきであろう。

入場者数の問題、また上記のように告訴までいくトラブルをHFCが
恐れているとは思わないが、明らかに公序良俗に反する行為を冒した
客はシャットアウトすべきであり、事実それは可能なのである。

札幌にフーリガンは要らない。

***

さて、今日だ。
藤田の復活、待ち遠しかった。活躍で仙台の度肝を抜いて欲しい。

ところで、藤田の応援ソング、そろそろいい潮時では?(笑)


まさに川中島の戦い(良い意味でも悪い意味でも)

2007年07月23日

土曜日の試合後、しばらくあれこれと雑事にかまけていたので
何もリアクションできませんでした。最大の敵は昨日今日の暑さ
です。(オイラこの程度で故障)

試合の評価ですが、むつかしいですわな。
頭クールにして判定すれば、前にも言及したとおり、今季のチームが
「昇格のために勝つことを最優先した戦術をとる」
=「つまらなくても勝つことが大事。面白い試合内容、は二の次」
という方針であることを是とするならば、引き分けの試合結果は
「単に勝ち点2の損失」でしかない。
これからの昇格ライバルに勝てなかった、という面を考えれば、
後半戦の懸念材料であり、問題点が多い試合だった、とも言える。

とはいえ、ラスト10分までの手四つの力比べみたいな拮抗状態が
曽田ヘッドで決壊し、怒濤のフッキ爆撃、そしてケンゴールで
団円を迎えた試合自体は、ドラマツルギーとしてはほぼ完璧(笑)
あれで文句を言う札幌サポは、スポーツのドラマ性をまったくわかって
いない野暮天でありましょう。

冷徹な戦略としては全くの無意味に近く、しかしドラマと
しては(札幌サポの立場として)最高のカタルシスを提供した
このゲーム、まさに信玄vs謙信の川中島の戦い。
両者の攻防の歴史としては経緯の1シーンに過ぎない痛み分け、
しかし明らかにクライマックスといえるドラマだった。

問題は、そのドラマとしてのカタルシスは、今年の札幌にとって
切り捨てる要素になっていること。
一部の不心得者が、勝てなかったことに激昂して、傍若無人にも
同席のサポに狼藉を働くという愚行を起こしたと聞くが、
その遠因はそこにある。

「勝てなければ無意味」

その現実に即した、しかし(オイラからすれば)あまりに無粋な
試合への姿勢が、跳ね上がった一部サポの野卑な行動を喚ぶだけ
でなく、チームへの悪影響にならなければいいが…とも懸念する。

じゃあどんな悪影響かという件は、日を改めたいが、
サテライトとの関わり、とだけは触れておきましょうか。


ぜんぜん実感のない補強話

2007年07月21日

高楊枝でも何でもなく、まったく気にもしてなかったんですよ、
補強の話。いや、そりゃ実力のある選手が来ればいいのは確か
だけど、そもそも先立つモノがないんだから、あれかこれか
言ったところで詮無きこと。そこそこの選手しかとれないなら
現有戦力で行った方がまし。

そもそも、オイラは札幌の弱点は得点力不足のFWじゃなくて、
中盤をポゼッションできないMFだと思っている。
その次にサイドを駆け上がれるDF。FWの必要性順位は最下位。
中盤のボールを支配して前線に確実に供給できるMFがいれば
今のダヴィや石井なら得点は黙っていても入る。中山のポストも
今以上に活かせる。

今の札幌のMFは個々の力量は劣らないと思うが、守備に精力を
割かれすぎていて、ポゼッションまで手が回らない。芳賀や大塚は
守備に特化できても、西谷・砂川・藤田・カウエは攻撃にこそ活きるが、
西谷以外は守備に気を裂かれすぎて、最大限のアビリティを出せない。

補強するならボールキープ力が抜群な能力を持ったボランチだと
オイラは思うが、そんな人材捜しに躍起になるよりは、サテ組にハッパを
かけたいところだ。
上里、智樹、なにをやっている、と。
金子も川崎も、時間稼ぎ要員で満足するな、と。
砂川や大塚、西谷らベテランに、開幕の頃のように、先発はオレたち、
締めをお願いする、となるぐらいにならないと。

トップチーム経験のある選手の頭数はちゃんとある。
補強より先に、最近停滞著しいと噂のサテ組のチューンナップこそ
必要だとオイラは思うが。


金持ちスポンサーがついて、超有名選手を獲得できるなら
それはそれでけっこう毛だらけだが。


東京Vは変わったか?

2007年07月20日

前回の対戦の時、オイラは勝って欲しいと思いつつ、
たとえ負けたとしてもそれは犬に噛まれたようなもので
あって、札幌のチーム戦術が破綻したのではないから
大したダメージはない、と断じた。

今回は諸事情あってお尻に火がついているから、あまり
余裕のあることは言えないだろうと思いつつ、むしろ
次節の平日アウェイの仙台戦の方がウェートは大きいだろう、
と思っている。
ただし、それは東京Vが以前同様に個人技頼りの戦術無しチームの
ままである、という前提であるが。

東京Vは最近負け知らず、しかもけっこう接戦を制したり、
終了間際に追いついたり勝ち越したり、をしているようだ。
勝負強さとスキルが噛み合いだした、ということか。
意思統一のとれていない守備陣形も安定し始めたのだろうか。
正直、分析するほど東京Vの試合を見ていない不勉強ぶりなのだが、
よもや東京Vに「チームとして統一した戦い方」が芽生えた、
としたなら、これは恐いだろう。
監督が監督だから、いきなりそんなことはないだろう、と思う
のだが、選手自身が自主的に磨いてきたならそれも恐い話だ。

正直けっこう厳しい第3クールの滑り出し。
言葉にするとホントになる言霊を思えば言うべきではないが、
なお破嘴ぶりを発揮すれば、第3クールで首位を明け渡す覚悟も
しておいたがいい。その逆境をはねのけて昇格圏内に最終的に
入れないなら、残念ながら今までの首位も徒花だったということだ。

だが逆に、首位から落ちてもサポも慌てる必要はない。
むしろ問題点が明示され、改善点がはっきりし、外科的に手術
できるはず。補強が出来ないなら、内部の奮起の余地も大きい。
最近サテの不甲斐なさをなじる声が多いようだが、入れ替えもなく
使われる余地がないならモチベーションも上がるまい。
勝っていればいじりにくいから、どうしても固定してしまう。
負ければ変化の兆しもある。波乱の予感もある。
塞翁が馬、災い転じて福とすべし。

そうは言っても、まずは明日の試合を久しぶりに見せていただき、
今の札幌の実力と、東京Vが変貌したのかを見定めたい。


男物の浴衣ってどう着こなすんだろう

2007年07月17日

というか、浴衣を仕立ててくれるようなお店が札幌のどこに
あるのやらさっぱりわからん(笑)

前回、浴衣デーがいつか思いっきり勘違いしておりましたが、
きょうその日に2時まで仕事入ることが判明(汗)
浴衣どころか、仕事着そのままで厚別に急がねばならないことに。

というわけで、「浴衣を仕立てて着流しでノンビリ厚別に」という
夢ははかなく消えたわけである(汗)

それにしてもホーム夕方4時スタートがやたら多いなあ。
この中途半端な時間、大変迷惑である(汗)
1時2時ならゆっくり帰宅して、途中で丸井さんのデパ地下で
うまいものでも買って5時すぎ帰宅し、風呂にゆっくり入って
実家なら家族と愉快に夕食、と行けるのだが。
4時では終わるのは6時過ぎ。丸井さんのデパ地下はすでに
弁当も総菜も売り切れ、帰宅すれば7時から8時頃。
家族はすっかり食事を終えているころで、オイラは寂しく
家に帰るしかないのだ。

正直大変迷惑である(汗)
昼の試合は1時スタート。これに限る。

さて、オイラも気がつかないうちにどなたか存じ上げないのだが
トラックバックにアイヌ関連のリンク集をつけていただいて感謝。
個人的には浴衣はともかく、アイヌデザインのアットゥシ風の
袢纏か半被が欲しい、と今でも思っている。どこかのアイヌ
デザイナーの方が作っていただければ、ぜひオーダーメイドで
購入したいものである。
コタンクルカムイをメインモチーフに、アイヌ風の文様を
赤黒で彩ったデザインの袢纏、欲しいなあ。


さっきまで浦和vsマンUの試合を見ていた。
単純にああいう試合をやれる浦和が妬ましいと思った。
札幌もああいう甲斐性のあるクラブにしてやりたい、と思った。
ああいう試合が出来る選手が居着くチームになってほしいと思った。


post by FT

21:47

身辺雑記 コメント(0)

浴衣を作りたいけど

2007年07月15日

台風中止になった徳島戦がどこの日程に回されてしまうのやら、
早朝の対談番組で監督のこれからのチームビジョンなどを聞いた
上での考察やら、そして次の対戦である東京Vがフッキの劇的同点弾
で雰囲気MAXなのをどう対抗するかなどなど、いろいろ考えるべき
ことは多いのだが。

とりあえず個人の趣味のことを。

オイラはガキの頃から体格がデカかったため、ずっと長いこと
「服を自分で選んで買う」喜びを全く知らずに過ごしてきた。
今はそうでもないが、昔の洋服は体格の小さい日本人を前提に
S・M・L程度しかなく、LLがあれば御の字だった。
そして大きいサイズの服はハッキリ言ってファッションセンス
などとは全く無縁の、とにかく色もデザインも二の次という
ものだった。着る側も「着られればいい」というギリギリの
状態で、服を買う。
そういう少年・青年期を過ごしてきたオイラは、結果として
「デブにファッションは無用」という世間の偏見を、自分でも
受け入れるしかなかったのである。

数年前にユニクロが展開したとき、一度中に入って嘆息した。
大量に山ほど積んである色とりどりの服は、しかしオイラの体格
で着られるサイズの者は一着も存在していなかったのだ。
(今はどうだか知らないが、結果としてユニクロにはその一度しか
入ったことがない)

大きめサイズの服の専門店は確かにいくつかある。
新道にあるビッグMワンは、オイラの命の綱と言ってもいい。
カタギ用のフォーマルは全てそこで調達している。
カジュアルも世話になっている。

しかし、そういう店があっても、何とも致命的なことに
オイラは「服を買う」喜びを経験したことがなかったので
服を選び、買うことに喜びを感じる事ができない人間になって
いた。合うサイズを買うことだけしかなかった服の購入は、
オイラにとって長年、苦痛なことでしかなく、自分に似合う
色とかデザインとかを考えるという脳の働きじたいが存在
しなかった。

そんな中でオイラには、「札幌サポ」という属性が生まれた。
赤黒の勇者を応援するオイラに、一つの「基準」が生まれた。

赤と黒。
レッド・アンド・ブラック。
ルージュ・エ・ノワール。

実は、赤いものを身につける、という発想それ自体、
ファッションセンス以前のレベルでオイラには全く無かった。
赤は女の子の色、という偏見は物心ついたころからずっと
染みこんでいた。男が赤いものを身につけるのは還暦だけだと
思いこんでいた。

だが、札幌サポになったオイラが、最初は赤黒のタオルマフラーから、
やがてレプリカユニを買って応援するようになると、その赤黒の
「基準」はアイデンティテイに転化していった。
カジュアルで着るものも赤黒が基準になった。公式アパレル
で揃える方がチームへの貢献にもなるだろうが、その一方で
バリエーションも欲しいし、ちょっとみんなとは違った「赤黒」
も着たくなる。こうなると一種の俺ファッションである。
服を着ることに何の意識もなかったオッサンにとっては、とんでもない
パラダイム変換が起こったに等しかった。

上記の店ではミチコ・ロンドンの赤黒ポロシャツを買った。
通販で、ゲッタグリップ(ドクターマーチン)の赤黒スニーカーブーツ
を買った。
先日はiPod用の、フォーカルポイントのインナーイヤーイヤホン
(赤)をわざわざ買ったのは、試合会場に行くまでの地下鉄で
付属のイヤホンでは騒音で聞こえないせい。応援に行くことを前提に
雑貨も買うようになっている。
WWEのTシャツも、赤黒のものを買って、応援に着て行っている。
先日は初めてTNAのTシャツをオーダーした。やはり赤黒。

ひねくれ者で、ファッションに無縁の男だったオイラは、
みんなとそっくり同じものを制服のように着ることには、
どこか違和感・反発がある。
だが、札幌のサポとして「赤黒」という定点を与えられたことで、
そこからいろいろな「着る楽しみ」「身につける楽しみ」を
この歳になって与えられた。
これは正直に言って、オイラの人生豊かにしてもらった、と
本気でコンサドーレ札幌に感謝しているところだ。
(お金はかかるけどね)

というわけで、東京V戦は「浴衣」デイと言うことなのだが
さすがにこれは…というところで悩みつつ続く。


予定変更・7時からWWEヴェンジェンスを視聴予定

2007年07月14日

徳島戦が台風で中止。
現地参集の皆様、無駄足になってしまって残念なことです。
他に中止になった博多は明日、愛媛は水曜に順延とのことですが
鳴門は日程が詰まっているとの話。明日だったらサポも選手も
延泊して対応できたでしょうけど…。

そういうわけでオイラも録画予定変更。
6時半からはスカパー!で「ドラバラ鈴井の巣」(禁断対決企画3回目)
を見てから、「ヴェンジェンス」を録画しつつ見る予定。

今日は午前中に近美に行ってきた。知り合いから券をもらっていたのに
今日が最終日だったので。PMFの演奏会があったのだが時間が合わず、
残念ながらすぐに退散。

さて、メシにします。


post by FT

17:58

身辺雑記 コメント(0)

少し疲労感

2007年07月13日

ううむ、さすがにちょっとこの落胆は個人的に大きいな。
各所では誉め称える声が大きくて、オイラもやぶさかではないが、
だからこそなおさら「逃した魚は大きかった」感が深い(汗)

2-0で先行しながら、逆に精神的に追い込まれる未熟さを
指摘する声もどこかで見たが、あいにくこれはずいぶんと
日本的な美学に近いものがあって、なかなか払拭しがたい。

関取も、下位の者が上位に挑むときにはどんな手でも使っていいが、
逆に上位の者は下位の者を真っ正面から受け止めなくてはならない。
横綱ともなれば、相手に頭を付けただけで、もしくは立ち会いに変化した
だけで「横綱らしくない」と非難を受けてしまう。

その心理の背景には逆に「下位の者が上位の尊厳を冒してはならない」
という暗黙の了解が表裏一体であるような気がする。
上位の者は正々堂々のポーズをとり、下位の者はそんな上位の者を立てる、
という暗黙の了解。社会の安定を優先し、上下関係を盤石のものにする。
(相撲の八百長が云々されやすいのも、この意識がどこかに潜んでいる
のを問題にしやすいのかもしれない)

先行して優位に立ったのに、逆に追い込まれるのは、この意識が
茶渋のように今の日本人の深層意識のどこかに残っているのかも
しれない。
その証拠に「心が折れる」という言い方をよく聞く。
「先行して得点して、相手の反撃する気力をなくせ」という応援の
しかたもよく聞く。でもそれって、本当にそうだろうか。
確かに時間制限の中で大量点を取って追いつく、というのはなかなか
現実味はないが、サッカーの強豪国はそういう発想を極力せず、
「5点取られたら6点取れ」という気持ちを作るのが上手いのでは
ないだろうか。

選手の表面の意識にはあるはずはないと信じるが、
それでもなお無意識の領域で「70分まで2-0。もう試合は
決まりなんだから、チェコはもうこれ以上先行した日本の『尊厳』
を冒さずにあっさりと分を守りな」という感覚が湧いたのではないか。
あたかも正々堂々と「胸を貸す」横綱に、幕内下位なら当然萎縮する
はずだ、という思いこみが湧くように。

だが、チェコは残り20分で、大真面目に勝利を奪い取ろうと
本気で勝ちを狙ってきた。それからの日本の「狼狽ぶり」は
あたかも「本気で金星を狙ってきた下位力士の攻めに、慌てて
うっちゃりをかけようとする横綱」の姿を思い浮かべた。

ヒエラルキーを冒す者への免疫が、日本人には無いのだなあ、
という事実をしみじみ思いながら、あの悲しいPK戦が眼前に展開した。
うっちゃりに失敗して砂かぶりに転がった横綱のぶさまな姿が重なった。
真のサッカー・プロパーなチェコの、各上も格下もない、勝利を
希求する姿勢に、どこかで階級意識が残っている日本社会の病弊を
連想した。

ほんっとうにバカバカしいレッドを最後の最後に喰らった征也を始め、
今回のU20の選手達は、大いにがんばってくれたが、最後の最後に
一勝悔やみかねないほどの苦痛を味わったはず。
その苦痛の根源を脱皮して、真の世界に比肩するサッカー選手になる
ことを、オイラは大真面目に期待する。

*ちゃんとお読みいただければわかっていただけると思いますが、
例えば相撲を揶揄したり八百長論議を煽ったりしているのでもないし
U20の選手の精神構造を「非難」しているのではありませんので
念のため。これはむしろ自分を含めた日本人共通の精神的病理の問題で
あろうと考えています。


明日風邪ひかないように(汗)

2007年07月11日

さっき帰宅。
やばい、顔が火照っている(汗)発熱の予感(汗)
風呂の後に温かい夜食を食って、買い置きのギネスをかっくらう(笑)
もう少ししたら葛根湯呑んで寝ます(汗)

今日の試合は、福岡サポからすれば審判許すまじなんだろうが、
勝った側からだとひいき目もあるのだろうけど、今日の家本氏は
比較的普通だったと思う。カードは確かに多少出たけど。
PKはどうなのかな。まだビデオ見てないんだけど、正面側から
見た立場だと、やはり足に手がかかっていたと見えたんだが。
ビデオの復習戦はさすがに今夜は出来ないよ(汗)

それよりも、やっぱり反省のプレーが多かったと思う。
多くの人はシュートの不確実なところを非難するだろうけど、
オイラは1点目をとったあと、ガクンとポゼッションが落ちたこと。
もうちょっとパスにしても保持にしてもしっかりやってもらわないと、
打開する期待感が持てないよ(汗)
個人的には同点にされたのも正直、やんぬるかな、だったなあ。

今日勝てたのは、ホントに僥倖だ。
悪く言えば、運が良かった。プレーは失敗が多かった。
改善して欲しい。向上して欲しい。進化して欲しい。


厚別の歌を歌いすぎて喉がオカシイ。
いい企画だった。欲を言えば、アカペラの部分のペースがうまく
つかめず、何度もずれた。アカペラでビシッと決まれば確かに
かっこいいんだが、各々のテンポが違うし、それに最初はゆっくり、
だんだんテンポアップをはかったんだろうけど、それをアカペラで
やるのは厳しい。テンポアップするならやはり太鼓のリードを
してほしい。アカペラはテンポを一定に保持しないとずれるばかりです。
でも、またやってほしいね。

今日はリザーブの選手にもコールしたんで嬉しい。ホームでは今季
2回目かな。いつもは先発だけなのは、おそらくリザーブの選手の
奮起を促すためなんだろうけど、個人的には毎回リザーブにもコール
したいなあ。久しぶりに池さんのコールできて嬉しかったなあ。


毎回最初から諦めていたしま福、幸運にも初ゲット。
キーマカレーは寒い厚別で格別(押韻(笑))
ホットドッグも焼きトウキビも一気に完食。

明日は征也だ。リザーブかもしれんが、出たら大暴れ期待。


カウエ、厳しい意見が多かったのをせっかく擁護したんだから、
もっと衆目を驚かすプレーをビシッと見せてよ(汗)
今日はイマイチだった。(でもカウエはサイドより真ん中の方が
働きが活きそうだとオイラは思うんだけどね)


三日間でできたことは?

2007年07月10日

福岡は攻守の歯車が噛み合い、失点もほとんど無く、
前節は湘南を粉砕している。昇り調子で、ほとんど穴も無さそうだ。

札幌は一方、戦術を相手に研究され、思うように機能できなくなっている。
中盤をポゼッションされ、FW・MF・DFは間延びし、くさびのプレイ
が機能しなくなったため、中山が無効化され、ダヴィの個人突破でゴール
に迫るしか無くなっている。西谷は厳しくマークされ、クロスを上げる前に
ボールを奪われ、左サイドからの攻撃は封じられた。
ゾーンディフェンスの弱点である縦突破のパターンでゴールを脅かされ、
結果としてDFは前にあがれず、さらに起点が作れない。
最大の武器だったDFの高さも、地を這うボールのパス回しでは
何のアドバンテージにもならない。

果たして打開策はあるのだろうか?
個人的には正直、当てにはしてない。そんな時間はなかったはず。

各選手個々の心に、貪欲な勝利への希求があるか?
それだけが明日の試合のポイントだ。


あえてカウエを擁護する

2007年07月08日

あえて、と例によって枕詞があるが、それほど奇をてらった
つもりはない。極めてまっとうな判断をしているつもりだ。

ここのブログでもカウエ不要論が散見され、契約更改に当たって
切って新しい選手を入れるべきだ、という意見が多い。
だが、どう考えても納得いかない。

まず、忘れて欲しくないのは、カウエはベンチウォーマーでも
サテで調整中でも何でもない、ほぼ確実に先発メンバーの一員に
なっているということだ。無能な選手を先発に入れているはずは
なかろう。交代を念頭に置いているとは言え、カウエはその意味では
トップチームの一角をしっかり占めているのだ。
トップに定着できない選手なら馘首の声が出てもおかしくないが
毎試合先発の選手を簡単に不要呼ばわりするのはどうしても
贅沢にしか聞こえない。

その上で、カウエが最近精彩を欠く、というのは確かだろう。
しばしばミスもある。だが、カウエがポジション的に極めて不安定
な使われ方をされている(別の言い方をすれば便利屋的に使われている)
ことを忘れてはならない。

開幕後のカウエは芳賀と共にMFの中央をまかされ、それなりに
そつなくこなし、だんだんと戦術にも慣れ、それが室蘭での初得点
にもつながっていった。ところがやがて守備的戦術のチームの宿痾で
各選手の警告枚数が増え、カウエはDFやサイドに臨時に回されていく。
ポジションがコロコロ変われば、どうしたって周囲との連携に微妙な差を
生じていくのはやむを得ないだろう。定位置に固定されていれば見なくても
察することのできる位置取りも、なかなか安定できないことは予想がつく。

しかも最近は他チームに研究され、札幌のフォーメーションは
ひどく間延びすることが多くなった。カウエの立場からすれば、
ここは守備的に安全策をとるのか、それとも打開を図って前がかり
になるのか、周囲を使うのか自分で行けばいいのか、非常に判断に
困るシーンに置かれることがあるような気がする。
芳賀や大塚のように縁の下の力持ち的に汗をかくことに割り切れれば
いいのかもしれないが、外人助っ人として求められるのはむしろ果敢な
打開であるという義務感もあるかもしれない。結果を出したい功名心も
あるだろう。

カウエがいい仕事をできなくさせているのは、チーム全体が
相手の札幌シフトをまだ克服しきれていない状況も一因だと考える。
それを無視してカウエ一人に責を負わせるのは酷すぎよう。


そも、うちには金がないのだ。
中断期間のないJ2において、今カウエを切って新外国人を入れる
といっても、それがフィットするかどうかは全くわからない。
J経験のある外人は高くて手が出まい。(正直、ブルーノに来てもらえた
だけで奇跡的で、しかも同じ程度に当てになる選手を呼ぶ余裕はあるまい)
しかし、ヴィトーリアから代わりを呼んでも、即戦力にならなければ
カウエを切る意味がないだろう。
海のものとも山のものともつかぬ外人が札幌に慣れるのを待つよりは、
カウエをさらに指導してスキルを向上させた方がどう考えても早道で
しかもリスクは少ない。

以上、ごくごく当たり前の新味のない話だが、
よっぽどダイヤの原石を見つけることができて、大活躍確実
と言えるような選手を、今のダヴィやカウエと同じレベルのマネーで
呼べるんだ、という選手をゲットできる、という確約がない限り、
現状維持がベターであろう。


コンサドーレ札幌を負かす方法・その2

2007年07月08日

負けてねーじゃん、と言うことも可能ですが、
草津戦山形戦と、どうみても「札幌の試合」になっていなかった
事は明白なことは、相手アウェイサポの試合後の歓声でも如実。

さて、前回はゴール前に迫るためのDFの穴を突く方策を
指摘しましたが、今日は前線の対応ね。

草津戦を見た人ならよくわかったでしょうが、草津のMFは全部
パスをグラウンダーで回していたのね。浮かす球はほとんど無し。
ピッチに密着したような、ビリヤードのようなパスを回して、
前線に送るタイミングを計っていました。
ところが札幌のMF陣はそんなパスをカットすることもできず
指をくわえて草津の球回しを見守るばかりでした。
草津はわかっているのですよ、札幌の選手がリスクを冒して
自分の守備範囲を空けてまでパスをカットにも来ないし、
密着して奪いに来ることもない、そして何より肝心なのは、
1対1に弱い札幌の選手はパスカットも奪取も出来ない、という
ことを。出来ないからやらない、ということ。

草津は徹底的に危険な選択肢は選びません。選手間のギリギリを通すような
パスはせず、徹底的に安全策をとるので、札幌も反撃のきっかけを潰され、
なかなか攻撃に転じられません。
そして、それを打開する「個の強さ」が今の札幌MFにはありません。
カウエが槍玉に挙げられていますが、自分が持ったボールをいとも簡単に
蹴り出されて奪われるのは西谷も砂川も変わりありません。
攻撃のパターンが決まっているので、せっかくの攻撃スキルの高い攻撃MF
もあっさり芽をつぶされます。
献身的な芳賀や大塚すら、残念ながら中盤のスペースを消すのが
精一杯で、奪ったボールを一気にパスやドリブルで運んで攻撃に転じる
余裕がなく、クリアボールをあっさり相手に渡してしまいます。

前線のくさびになるFWは、最近ダヴィが個人技を発揮してゴールに迫る
シーンが増えましたが、それは逆に、ダヴィをサポートして後方から押し
上げてくるMFがいないため、「周りを使う選択肢」が無いから。
最近のダヴィ、去年のフッキみたいです。
中山は守備にも献身ですが、あいにく草津の氏原のように
「ゴールに背を向けてボールを受けた直後にそのまま反転していく」
スキルが無く、これも後ろから来るMFがいなければ攻撃に転化できま
せん。ダヴィのフッキ化とともに、中山が攻撃でますます機能して
こなくなったのは、MFの力不足が原因でしょう。

中盤を安全なパス回してキープし、札幌MFを後ろに下がらせておけば
ほぼ安心。DFはダヴィの突破に気をつけていればいいし、
中山は背後について振り向かせないだけでOK。札幌の得点力は
ガタンと落ちます。


さて、札幌の立場で得点力を上げるには
1・超強力な、一人で中盤からドリブルで駆け上がってシュートを
決められるFWを新しく雇う。

2・MFのボールポゼッション力を強化し、相手にボールを渡さない
個の力を上げ、FWと攻撃MFが連携して攻めかかる。

1はお金がないからムリ。
となると、2しかありません。
とにかく、足元のボールを草津戦といい山形戦といいあまりにも
あっさりとかっさらわれすぎです。このスキルを上げることは
前監督もずいぶんと指導してきたはずなんですが、あいかわらず
札幌の宿痾的な弱点のままです。


予定よりもアッサリめの指摘になった。
福岡戦はすぐ目の前。新たなスキルアップの時間はなく、
現実にはハードワークするしかない。
気持ちの切り替えだけで、劇的な展開は生まれそうもない弱点の露呈で、
正直、あまり展望が開けない水曜日を迎えそうであります。


【スカパ組】U20vsナイジェリア終了【ネタバレそこそこ注意】

2007年07月08日

ナイジェリアの個人プレーの強さ&胸トラップを全部ハンドに
判定するクソ審判&西日と逆風という、11vs14の状況で
クリーンなゴールまで取り消される逆境の中、必死で最低限の
仕事を果たした控え組。

征也、最高に惜しいシュート。決めればヒーローだったが。
右からの攻め込みは大いに貢献。
フル出場もおめでとう。
クソ審判に出された黄紙は気にしない気にしない(笑)

次はチェコ戦。


【スカパ組】U20vsナイジェリア前半【ネタバレ自粛】

2007年07月08日

深夜に地上波で中継があるようなので詳細は述べず。
得点経過も自粛。

征也先発、良い動きでチャンス作ってます。

しかしナイジェリアは個の力がはんぱではない。
出だしこそ動き堅かったが、中盤以降は超ハード。

後半でも征也の活躍期待したいハーフタイムです。


今日の相手がG大阪や川崎Fだったら、よくやったって誉めてやるけどね

2007年07月07日

でも相手は山形なんだよな。
(しかも飛車角落ちのっ)

すみませんねえ、今のオイラすげえ意地悪モードです(笑)
でもね、試合終了と同時に思ったのが、↑のタイトルなんだよねえ。
(まあ、どっちも今日のナビスコ杯勝てなかったから結局
意地悪度は半減だが)

山形を侮辱した言い方にもなってしまっているが、正直、
どっちが首位のチームかわからないドタバタぶりでしたな。

特に後半の守備の劣化は、ありゃなんだい?
「ブルーノ、何でぼんやり見てるだけなんだ!」と2度叫んだ。
そして二度ともするすると裏をとられて突破された。
誰からも、何のプレッシャーもなく。

両サイドバックはどうして放り込まれてきたロングボールを
そのままサイドに蹴り出してしまい、相手のスローインにして
しまうのか。どうして蹴り返して反撃に繋げないのか?もしくは
その蹴ったボールを受け取って前に運ぶ技量がMFに無いからなのか?

そしてMF陣はせっかく足元に納めたボールをどうしてすんなり
山形のプレッシャーに負けて奪われてしまうのか。
(そもそもみんなトラップでかすぎだって!)
逆に、山形の選手がたった一人でボールを運んでいるのに
二人がかりでもボールを奪うどころか、やすやすとパスを繋がれて
しまうのはなぜだ?

草津戦もそうだったが、FWはどうしてあんなにオフサイドに引っかかる?
審判の目が節穴なのか、山形のオフサイドトラップが狡猾なのか、
それともうちのFWの飛び出しがヘタな上に懲りないだけなのか、
この辺は特に後半アウェイ側で見ていた方の判断を仰ぎたいが。
それにしても山形の選手はほとんどオフサイドに引っかからないよなあ。

とにかく、九日間も休みがあったんだから、コンディション的な
言い訳は聞けない。それであれだけ波状攻撃をかけられてしまっては
何を練習してたの????????と?マークが並んでしまった。

去年のオイラは、例えば10thAnniversaryの記念試合を
木っ端微塵に神戸に粉砕されて大恥をかいたあの試合で
「お前達の戦い方は間違っていない!」と叫んで拍手した。
近くの人から「間違っている!」と突っ込まれたが馬耳東風と
受け流した。オイラ自身はそう感じ、未来に期待できると信じて
試合結果はこれ以上ないクソ試合でありながら、拍手した。
悔しくて仕方なかったのは確かだが、負けても価値を見出す余地が
あったと信じている。

だが今年のチームは勝ってナンボ、負けゲームに価値はない、そういう
チーム造りをしているんだね、と理解した(納得はしていないが)。
その戦い方が今季は必要だから、という意味もわかった上で、今の
戦い方でどうすれば勝てるのか、を考えてもきた。
先日は「こうすれば札幌に勝てるDF編」などと
いう駄文も書いた。

今日の試合で、MF編やFW編は書かなくても良いかもしれない。
問題点はハッキリ如実に現れたから。
「気持ちの切り替え」ぐらいでどうにかなるような病弊では
ないような気がする。

あと、久しぶりに監督の見識を疑うような言葉を聞いた。
「チャンスの数では同じか、こちらが上」
これ、文脈がよくわからなくて、後半は、という主語なのかどうか
よくわからない(公式トップ)
でも、明らかに後半こそ何の得点のニオイもない、完全に圧倒された
時間帯がほとんどだったような気がするが。監督、本気?


夏風邪

2007年07月06日

夏風邪を先週末からひいてしまい、ずっと抜けない。
特に昨日は最悪のぶり返しだった。
今夜の職場の呑み会キャンセル。サッポロビール園だと
いうので楽しみだったんだが。
早寝して、明日の厚別には行けるようにしたいと。

左隅に行ってまったり応援しようか。
その場の調子ではいつも通りに歌うか。
歌った方が血の巡りも良くなるのかもしれんし。
跳ねるのは厳しいな。立ってるだけになるかも。
こないだの草津戦でできてしまったふくらはぎの内出血が
まだ消えないのだ(汗)新陳代謝が遅すぎるナア。

オイラは万全の体調ではないが、がんばってほしいのだ、選手には。

病床で(おおげさな)まったり観戦したU20vsコスタリカに
ついてはまた後で。日曜にvsナイジェリアと一緒に触れるかも。
そう言えば、ナイジェリア戦で征也は先発になるかなあ。
それが何よりの楽しみ&期待だよ。


コンサドーレ札幌を負かす方法・その1

2007年07月04日

前回の草津戦で明確になった札幌の問題点は、道新の平川氏や
先週のTVHの「アシスト」でも簡潔明瞭に触れられていたし、
ブログでもいくつか取りあげられていたと思うので、オイラごとき
素人が云々しなくてもいいか、とも思った。

だが、疲労や出停があったからしかたない、休養し、しっかり
やりなおせ、と主に精神的な声援になってしまっては、あまり
発展性を感じないので、自分なりにまとめてみる。

挑発的なタイトルは、あくまで相手の立場になって弱点を探して
みるという意味合いなので念のため。

札幌攻略法
その1・最大の武器「高さ」を無効化せよ

前半の札幌最大の武器であり特徴がDF最終ラインの4バック。
全員がセンターバックをやれる高さで固めるフラットなラインは
どんなボールを放り込んでも跳ね返し、どんなFWがヘッドを
合わせようとしてもその上をカバーし、ゴールからボールを
遠ざけてきた。札幌の「堅守」はこれが生命線だ。

ならば、その高さを無効にする。
方法は二つ。

一つは、クロスをゴール前に上げて得点を狙うのではなく、
FWがラインの真ん中から縦に突破してパス&ドリブルで
突入していけばいい。いくら背の高いDFでも地面を這うボール
にはアドバンテージはない。しかもゾーン守備の札幌は
DFラインとMFラインに空間があり、じゅうぶん突入体勢を
整える余裕がある。前線のくさびでボールを受けたFWは即座に
反転して、中央の曽田とブルーノとの間を突破すれば、難なく
ゴール前に迫れる。サイドから押し上げた他の選手がフォローすれば
横にクリアしたボールを奪ってさらに押し込める。

しかも、札幌のDF陣はあまり足捌きが上手くなく、足元で
混戦に持ち込めばけっこうゴールは奪えるし、クリアするにしても
そこからカウンターに持ち込めるような巧妙なクリアができない。
クリアボールも落ち着いてキープすれば、さらに波状攻撃に繋ぐ
ことができる。

二つめは、DFの高さでもどうしようもない高さにクロスを上げる。
中央を狙うFWにはどうしても曽田とブルーノがつく。
セットプレーになれば、確実にそのFWと空中戦を競り合うことになる。
ならばこうすればいい。曽田とブルーノがFWと競り合う、その上を
通過し、ペナルティエリアの端に落ちるようなクロスを上げるのだ。
その場所に駆け込んだ選手が、ボールを足元におさめ、ゴールに迫る。
西澤と西嶋のサイドバックは俊敏さに欠けているので、このボール
を納めるのは難しくない。空中戦を競って着地した曽田とブルーノの
対応が遅れる隙を突けば、ゴールはあっさり決められる。
中央にFWがいる以上、曽田とブルーノはFWがおとりだとわかって
いてもジャンプしなければならない。俊敏で俊足のサイドバックがいない
今年の札幌にはここに大きな穴が存在するのだ。

以上のまとめ

・最前線ではDFとMFの間でボールを回し、まっすぐの縦突破で
ゴールに迫れ。くさびのFWがボールを受けてそのまま反転できる
スキルがあるなら、なお良し。

・ゴール前混戦では低いボールを回してゴールを狙え。クリアボール
もけっこう奪えるので、何度も押し上げることができる。

・セットプレーではDFの頭が届かないクロスを上げて、
落ちたボールを奪い、同じように、とにかく低いボールで襲いかかれ。


草津戦で奪われた2ゴールは、まさにこういうやられ方。
草津の氏原はくさびで受けて即反転、が非常に上手かった。

あ、もう一つ。
札幌のDFラインはフラットなくせにオフサイドのとられ方が
非常にヘタだ。中央突破に合わせてサイドから裏を突く動きを
併せて実行すれば、さらに効果が上がる。


さて、FWとMFへの対処は次回で。この項続く。


あえて拗ねる(時事ネタ)

2007年07月03日

1954年3月、アメリカのビキニ環礁での水爆実験の
死の灰を浴びた日本のマグロ漁船・第五福竜丸が被曝し、
乗組員全員が放射能症に冒され、無線長の久保山愛吉氏が
死亡した。

だが、その直後、当時の吉田茂内閣の外務大臣・岡崎勝男
は冷戦下の対米協調に汲々とし、国会でアメリカの核実験に
抗議するよう求めた野党に対し「今の日米関係ではアメリカの核実験
に反対するべきではない」と言い切り、さらに翌年には日米協会の
スピーチで「米国のビキニ環礁での水爆実験に協力したい」と
のうのうとヌカしたのだった。
(この段落のみ敬称あえて略)

まあ、要はこういう人間達の末裔が今の権力に座っている
というわけですな。

しかし、オイラはてっきり今回の久間発言について、改憲派の皆々様
から「よく言った、エライ」という声が出ないもんだと不思議だったな。
だって改憲派が最終的に目指す「普通の国」って、武力を備えて
近隣諸国から舐められないようにしたいっていうのが根っこに
あるんだから、最終的には再軍備して核武装したいんでねえの?(笑)
アジアの人たちが戦時中の被害を訴えても「そんなのウソだ」
「捏造だ」「オレたちの父祖を侮辱するな」とか言って、戦争が
立派なものだったって意識操作したい人々なら、
広島や長崎の被災者にも「戦争で死んだのはお前達だけじゃない
んだから、グズグズ言うな」とか罵声を浴びせて、核武装正当化を
声高に叫ぶんじゃないか、それがいつも言ってることとの整合性じゃ
ないのか、と思ったんだが、あいにくというか何というか、
そこまで「お馬鹿さん」じゃなかったということか。
それとも某掲示板とかではネット右翼がそういうことを言ってるんだろうか。

こういうサポーターが集うブログは独立していると同時に、一種の
連携もある場所だから、個人的な政治的信条を述べるのは特定の
思想宣伝にもなるんで、あまり好ましくないのかも知れないので
少しは自制するが、まあ、次の選挙でどうするかはもう決めたわ、自分。


U20vsスコットランドinカナダ

2007年07月03日

先ほど何回目かの再視聴。ゴールシーンと征也登場シーンに
チャプターを打つ(笑)

会場は特設スタンド&急遽の天然芝設置というところで、
いかにも仮設っぽい(笑)ワールドカップといってもやはり
カナダ。雰囲気はサテライトっぽくすらある。
芝が深いらしくてボールが転がらず、足元に収まる。
いつも足元のコントロールに苦しんでいる札幌の試合を見慣れて
いる目には(汗)魔法のようにボールが止まってくれる。
スコットランドは選手はデカイが、あまり厳しいチェックは
なぜかしてこないので、スイスイポゼッションが出来る。

一点目の森島の得点は、札ドや厚別なら転がってゴールラインを
割っていたかも知れない(笑)芝のせいでピタッとゴール前に止まって
くれた(笑)

征也の投入は残り15分程度で田中と。同じ右サイド。
時間的にも点差的にも守備固めっぽいのはしかたない。
足の具合は、短時間なのではっきりはしないが、左サイドからの
大きなサイドチェンジ、ちょうどいつもの西谷からのキックを
想像してくれればいいが、あれをキレイに受けて何度かゴール前に
球を供給していたので、悪くないだろうと思った。
2回ほどあった攻撃シーンで一発決めてほしかったが、しかたない。

次のコスタリカ戦で勝てば、ナイジェリア戦で藤田を先発させてほしい。