X-MEN !

2006年06月24日

西が丘の屈辱を、きっちり熨斗を付けて返したチームに
今日は久しぶりに心地よかった。
連敗直前の、あのドームでの湘南戦以来の気分。

あえての不満は中山の今季初ゴールが生まれなかったことと
(しかし、実に献身的に働いていたのではないかと思った)
観客が1万人を越えず、西が丘の殿様商売をあざ笑いきれなかった
ことかな…。

しかし、今日のチームは、つい先日まで勝てずに懊悩していた
ころとはまるで別人だ。それどころか、徳島仙台横浜とまだまだ
不安定なシーンも多かったつい数日前に比べても、格段にキレがあった。
過密な連戦に、選手も個々は決して体調は万全ではなかったはず。
それが、有機的に噛み合い、献身的に後ろが働くと、こうも
ピッチを支配できるものなのか。

もちろん、東京Vが現在一種の内部不良を起こしていて、GWのころ
と比べると明らかに不調であることは素人目にもわかった。
しかし、仙台や横浜のアウェイで消耗した状況で、それでも
勝って帰ってきた選手は思った以上に逞しく、勝ちに飢えていたようだ。

タイトルに「X-MEN」って付けたのは、まるで今日の選手達が
この前対戦した横浜FCの動きを吸収して、自分たちの能力にして
しまったかのように錯覚してしまったから。
君たち、みんなローグ嬢!(笑)

ラモス監督は、J's Goal掲載のインタビューでもほとんどまともな
受け答えが出来なかったようだ。前回の対戦で「札幌はいい試合をしていた」
などと舐めたことをきいた口を、きっちり閉じさせた選手達の意地に
敬礼。

ところで、あの「フッキ礼拝」は誰が(笑)
オイラはWWEのファンだから、よくわかるが(笑)
あれをやり出したのはnWoの頃からでしょうかねえ。
今でもWWEであの「礼拝」の出迎えを受けるのは、
リック・フレアーとハルク・ホーガンでしょうかね。
経験と根性と、そして情熱を持ったカリスマに向けての最上級
敬意を表すあの「礼拝」。
オイラ個人は選手紹介の最後の柳下監督に向かって一人勝手に
やっていたのだが、これからフッキにももちろんやりますよ(笑)

さて、次なる湘南には前回に続き、かわいそうだが札幌の上位
進出の礎となっていただくことにしよう。

そして次なる復讐のターゲット、愛媛をドームにてこってりと
濃厚に、これでもかというほどに、おもてなしするのだ。
あの、恥辱の初勝利献上のお返しを、何杯にもして返していただこう。


我も彼も普請中

2006年06月23日

雨がちな天気はいまだに良くなっていないが、明日は
久しぶりに厚別に向かおう。芝がイジワルをするかもと
心配だが、観客の身には白樺の花粉が少しは抑えられる
かもしれないから助かる。

実は最近少々私生活の疲労蓄積で、体調がイマイチさえない。
W杯も前の週末あたりから全く見る余裕が無くなっている。
水曜日は部屋で一人祭状態だったが、それ以外は陰々滅々。
厚別で体を動かし、ストレスを発散し、気分を変えられたら
これにすぐるありがたいことはない。

今期最大の屈辱(と自分では感じていた)を晴らしたチームに
それに続く屈辱を一つ一つ晴らしてほしいと念じるオイラにとって
東京Vにきっちり勝つことは、チームのみならず、J2全体の
矜恃にもかかってくる「責務」とすら感じている。

まして、この厚別で、2戦続けて醜態を晒すことは絶対に
甘受しがたい。
神戸への報復を必ずなすためにも、まずは西が丘での侮辱を
晴らし、J1古参の金満チーム何するものぞ、という気概を見せ、
札幌がJ1レベルの試合が出来るチームにまで「復活」したこと
の一端を見せてほしいと願う。


結局見なかった日本代表最後の試合。
見なかった人間がアレコレ言うのは反則だが、札幌の今の姿を
見守る者として、そこに資する教訓を思って言うならば…。

日本代表に選ばれることが選手にとっての「あがり」になって
いたのかな、と思う。そこがゴールだったので、そこより上に
這い上がる欲望を無くしてしまったのかな、と思った。
負けても負けても、淡々と、まるで他人事のように反省点を
話す選手たちのインタビューを見て。

札幌は2年前のゼロから一歩一歩這い上がってきた。
若さゆえ、未熟ゆえ、その足元の一歩すらも見定められずに
何度もへたれ、転び、ぶざまな恥をかき続けた。
今もまだ、そういう弱点を払拭しきれていない。

札幌にはJ1昇格、という目標がある。それに向けて
彼らはどんな屈辱にも耐えて、遅々とした歩みだが前に進む。
だが、その目標が果たされたとき、果たして札幌の選手達は
その次を見据えられるだろうか。
J1に定着し、上位に進出し、タイトル争いを演じる。
もしくは、別天地に移り、さらに飛躍し、代表の候補になる。

そしてW杯予選の突破、本戦での生き残り、
…決勝トーナメントへの進出…

あまりに遼遠な道筋。
その道のりの果てに向かって、その果てしなさに立ち止まるか?
それとも、その果てを見極めんと、疾駆できるか?

欲望を果たす情熱を、札幌の選手たちが持ち続けられることを祈る。
そして、時間は待ってはくれない。