あえて擁護する。今日の試合は無価値ではない

2006年10月21日

ドームから実家に来ている。
他のブログはまだ読んでいないが、最新分のタイトルを見ると
みんながっかりなのはよくわかる。

だがね、オイラは意外と平静なの。
なんでかね、確かにいまさらあげるまでもない要素がいろいろ
あって、今日はぜひ勝ってほしい試合であることは百も承知。
負けたことによって失ったものが計り知れないこともよく
わかっているのだが。

オイラはブーイングはしなかったんだ。
あえて拍手したんだ。
試合中はミスプレーに罵声も飛ばしたが、挨拶に来た
選手にはあえて拍手したんだ。
決して間違ってはいないと思ったんだ。札幌のサッカーが。

そりゃ、スコアは惨敗だし、個々の能力差は歴然だし、
緻密を欠いたプレーの続出には噴飯ものさ。でもね、
だからといって神戸のプレイがまったく雲の上のレベルで
足元にも及ばないから悔しいとは感じないんだ。

あんなパチンコサッカー、どこが面白いもんか、と思った。
札幌の2点目は、見事だったよ。まさにアクションサッカーの
結晶だよ。決めたのはフッキだが、あれはフッキ頼みじゃないよ。
翻って神戸はどうだい。1点目と3点目はただのカウンター。
技もへったくれもない、ただの足の速さの自慢だ。
2点目はもろシミュレーションのごっちゃんゴール。
4点目は遠くてよくわからなかったが、後半の神戸はただの
逃げ去りゲーム。何の価値も感じなかった。
負け惜しみ、と言う人もいようが、まあそれでもいいさ。
神戸は確実にまたJ1で木っ端微塵だよ、あんなパチンコ
サッカーで、やっていけるもんか。

得点できず、下手で、ひ弱で。
でも、札幌の戦い方は、これがサッカーのプレイだと思ったよ。
身びいきといわれても結構。それが正直な気持ちだ。

3年かけてこのレベル?しかたないよ、金があって
個人能力の高いやつを雇えないんだから、そこそこのレベルのを
底上げしていくしかないんだ。時間がかかるよ。
そして、しっかりサッカーの基本の土壌を作るんだから、
なおさら時間はかかるさ。

ひとつだけいえるよ。札幌はちゃんと向上してるし、
これからも向上するさ。いまの路線を維持すればね。
それとも、負けたのがそんなに悔しいから、目先の勝ちだけ
目指して「勝てるチーム」にするか?
オイラはごめんだ。昨日書いたとおり、おいらが期待する
札幌は「勝つチーム」なんだからさ。


Unforgiven

2006年10月21日

アニヴァーサリでもありながら、しかし野球一色になった今年の
北海道で、コンサドーレ札幌の将来の不透明さに暗雲を感じざるを
得ない状況で、今日の試合を迎えるわけだ。
複雑な感情を抱え、しかしそれでもなお、もうすぐ福住に向かう。
考えてみれば久しぶりのドームだ。

神戸には、思えば絶望的なあの5月の惨敗。あれが今年の
縮図だったと、今ではよくわかる。3年のステップアップは確かに
感じながら、なお克服できない札幌の脆弱。あの試合がその証明の
始まりだった。向上しているのに、それでも去年よりも一ヶ月も早い
戦線離脱。その明らかな予言だった。

だが、業腹もここに極まれり。
昨季の神戸がチームとしての方向性も何もかも見失って空中分解を
おこし、J1最弱の状態で降格の憂き目にあったのを我々は見た。
ワンマンオーナーの気まぐれ運営によってチームの体をなさなくなった
神戸の、言わば必然、自業自得も同然の降格を見たはずだ。
そんなチームが今、J2のトップに立っている。
立て直しに尽力した選手やスタッフの苦労は賞賛に値するが、
それでもなお、腹が立ってしょうがない。

札幌は3年前の新規立て直しから必死に這い上がってなお、力及ばず
あがいている。
一方の神戸もほぼ同様の状態にあったはずが、今やのうのうと
昇格を指折り数えて待っている。

これは、どうだ。
札幌の恥辱であり、同時にJ2の鼎の軽重を問われる問題だ。
ハッキリ言ってオイラは昨季の神戸の体たらくを思えば、
緑さんと同様に何年かJ2で苦労して懲りていただきたいと
思っていた。それでなければ昨季の不始末を清算できないだろうと。
まあ、金持ちチームなことは確かだから、3位以内に入ることは
あり得るかとは思ったが、首位を走られるとは思わなかった。

まずは、5月の借りを返せ。
湘南にはきっちりお返しした。神戸にやり返さないで気が済むか。
そして、J2の厳しさを鼻で笑うように首位に収まっている
チームの肝を冷やせ。このままJ1に楽に行けると思わせるな。

許すべからず、敵の傲慢を。


We shall win なチームを

2006年10月20日

今日のコンサにアシストは、ずいぶんキツかったじゃないか(笑)
勝てないんだから、何言われても仕方ないがな。

だが、敢えて言う。

「勝てるチーム」は、いらない。
「勝つチーム」になって欲しいんだオイラは。

言いたいことはわかるかな。
We CAN win なチームは願い下げなんだ。

勝つための基礎力のないチームがドーピングまがいに
ハイパフォーマンスだがその場限りのレンタル選手を
つぎ込み、勝ってはみるもののその選手がいなくなったら
クスリの切れたヤク中みたいにボロボロになるチームは。

オイラが応援したいのは、
We SHALL win なチームなのだ。
チームの底力の必然として勝つチームなのだ。

金もない、移動だけでしんどい地方の、しかも
地元のサポートすらスキマ風が吹く今の札幌に
そんなことは無理なのかもしれない。

だがね、ヤンツーを辞めさせ、目先の勝ちを追うだけの
自転車操業的チームになるんだったら、札幌に未来はない。
そんなチームにサポートの価値はないとすら言いたい。

明日の神戸戦で、どんな札幌の未来が見えるのか、
それを確認したい。