こういうプレイをリーグ戦で常に見せつけてほしかった

2006年11月08日

などとタイトルで言うのは失礼であることはじゅうぶんわかっているし、
それだけのモチベーションを保つのが大変であることもわかる。
それに勝ったとは言えあわやのシーンも多く、まさに薄氷を踏んでいた
試合でもあった。まあ、その意味では試合として面白かったわけだが。

しかし、これだよな。
相手の攻撃の芽を摘み、さらに攻撃に転じる、カウンターもアリだが
組立で相手陣内に迫る。スペースに走り、創造的なパスを繋いで攻め、
骨惜しみせず走って相手のスペースを封じ、パスコースを切り、
ラインを押し上げ、有効なプレスをかける。

これが札幌の試合、というものを全国のサッカーファンに見ていただけた
としたら、すばらしいプレゼンテーションだったと思う。
うちがJ2の中位にくすぶっていることが何かの間違いであることを
きっちり証明できたと思う。

今日の試合は、大いに輝く価値があった。
今日の札幌の試合をフロックだ、とはよもや言われまい。
千葉の油断はあったのかも知れないので、そこはこちらも気を抜けない。

次の土曜日の愛媛戦はキビシイが、これでヘタレたら
今日の千葉サポのブーイングを今度はオイラたちがすることになる。

天皇杯はあと3試合。
短くも険しい道のりである。

最後に、現地に駆けつけたサポの皆さん。
平日夜に駆けつけたかいがありましたな。
今夜は呑め呑め、明日は休め(笑)>そうもいかんか?

さ、録画をもう一回見直すか(笑)


得る物は少なく、失う物は大きい

2006年11月07日

相変わらず他人の書くことに天邪鬼な人間です。

明日の試合。
「失う物は何もない」?
とんでもない。

相手が千葉で、ナビスコ杯連覇チームで、日本選抜メンバーが
ゴロゴロしているチームであるからこそ、札幌サポ以外の人間は
「千葉勝って当たり前」と思っている。
その視線の奥には、札幌は貧弱な安全牌チームであるという認識が
横たわっている。

いいかい、負けたらそれを認めることになるのだ。
しかもNHKの中継付きで、札幌の貧弱ぶりが単なる先入観なんかじゃなく
紛れもない事実であることを全国のサッカーファンの前に晒すことになるのだ。

オイラたちサポは試合会場に足を運び、地元局の中継を見、
スカパー!のJリーグセットで毎試合を見ているわけだが、
一般のサッカーファンはJ2に落ちた札幌の試合をずっと見ていない。
全国放送で中継されないから。

それが、白日の下に明らかになるのだ(試合は夜だが)

そこでヘタレた試合を演じてごらんな、ハッキリ言って立ち上がることの
出来ないほどのダメージを喰らうよ。
失う物は大きいよ。

覚悟して戦うべきだ。
同時にチャンスではある。互角の戦いを演じれば、耳目を引ける。

もっとも、得る物は決して多くない。先日のエントリで書いたとおり、
札幌が勝ってもその殊勲を讃えるよりは、千葉の過失をなじる方に
報道が偏向することは簡単に予想がつくからだ。
どれほど札幌がフルパフォーマンスで戦い、勝ちを得たとしても
単なるフロックとして放置される可能性の方が高いのだ。

だが、得る物が小さくても、それを目指すしかない。
そして負ければ、とんでもなく大きな損失となるのだ。
札幌にとってこの上なくキビシイ試合なのだ。

その覚悟は?


何が残されているか

2006年11月06日

連休は東京行き。疲れました(汗)

さて、天皇杯が近づいているが、戦うモチベーションは何か。
チームとして選手各自がどう自覚できているか。

相手は千葉で、向こうのホーム。
日本選抜組が多く、ナビスコ杯優勝で気勢も上がる。
リーグ戦もまだ上位を狙える。好成績はそのままナショナル
チームへの召喚と活躍のステップになる。

翻って札幌はリーグ戦から脱落し、来季の展望も見えず、
まさしく袋小路にある。
天皇杯で唯一残ったJ2組とはいえ、おそらく相手は何らの脅威も
感じてはいまい。負ければ「これがJ1」「順当勝ち」と言われ、
よしんば勝ったとしても足を掬われた千葉が非難されるばかりで
札幌の殊勲を誉める論調はおそらく生じないだろう。

上位食いを、単なる札幌サポの憂さ晴らし以上の試合にするには
どうすればいいか。
また、負けたとしてもそれを「貫禄負け」の一言で切り捨てられない
ようにするにはどうすればいいか。

とにかく勝て、という声がブログ上でも散見されるが、
果たしてそうか。

試合は週の谷間、オシム監督はフクアリに来るのだろうか。
愛媛に苦戦した横浜Mの試合に、オシムは「何もない、普通の試合」
と切り捨てた。要は、横浜Mの苦戦はもとより、愛媛の健闘も
また日本選抜監督にとっては見るに値しないことだったわけだ。
札幌がよしんば千葉に勝ったとしても、同じように
「何もない、普通の試合だ」とオシムに言われたら、それは意味がない。

札幌はJ2に低迷するのが間違っている、と言われるだけの
レベルを披露しなくてはならない。
日本選抜チームに最も近い千葉の選手たちにも、J1の試合を
見慣れた千葉サポにも、そして日本サッカーに関わる全ての人にも。

それでこそ、J2の鼎の軽重を問われないだけのプライドを示せる。
今それをやれるのは、札幌だけ。

選手たちに、その自覚はあるだろうか。
とてつもない重い試合だと、オイラは思っている。


コンテンツとして魅力なのは?

2006年10月11日

天皇杯4回戦は、ナビスコ杯決勝を戦う2チームの試合だけ
8日開催。時間も夜7時と同じ。

鹿島 vs HONDA FC

千葉 vs 札幌

そして、NHKの8日放映枠は、BS1での生中継の1試合のみ。
ということは、NHK的には「おいしい」試合を中継するのが
常道でしょうな。

鹿島は現在5位、千葉は7位。
リーグ戦との絡みでは魅力はイマイチ。

鹿島はやや冴えないとはいえ、スターが多く、
攻撃力の高さでJFLチームを粉砕する姿をオンエアして
加虐的な視聴者の嗜好を満たせるかもしれない。

千葉はオシム監督が手塩にかけて育てた「走るサッカー」
の体現チームで、札幌にとっては先輩格。
札幌にとっては自分の力量をはかり、考えて走るサッカー
の同じ土俵でどれだけ通じるかを試せる意味ある試合。
ナビスコ杯で全力を出した千葉がコマを落としてくる可能性
もあるが、日本選抜メンバーが多いのも魅力だ。
千葉にとっても2年前の室蘭での雪辱を果たしたいだろうし、
リーグ戦の反抗のきっかけにもしたいだろう。

だが、NHKはやはり、ナビスコ杯優勝チームを後押しする
と思われる。勝った方のチームをオンエアして、その上で
上記のようなそれぞれの「おいしさ」を加味していくことに
なるような気がする。

ナビスコ杯が鍵だ。


附記
しかし、この試合に勝っても次の5回戦もフクアリか(汗)
相手は新潟vs徳島の勝者。失礼だがやはり徳島とはもういいよ、
みたいな(汗)