ブラジルであっても

2006年07月02日

朝寝の果てに未明のブラジル負け試合をちらっと見る。

優勝候補ナンバーワンと言われ、日本戦では舐めに舐めた
戦い方をしても勝ち、順当に勝ち進んでいったあのブラジル。
それでも、あれだけの個人技を備えた選手が山ほどいて、
レギュラーメンバー以外でもう1チーム作っても優勝できる
とさえ言われたブラジルであっても。

走らなければ、負けるわけだ。


いわんや、札幌をや。

ってわけだね。


それにしても、いつも思うんだが、他のJ2チームの選手は
どこと対戦しても、いつも必死に90分いっぱい必死に走り、
いつも札幌の選手のほうが足りなく感じる。たとえ、こっちの
勝ち試合であっても。
いったい、これは何なのか、自チームに対する自虐的な目が
そう思わせるのか、それとも客観的に札幌の選手が鈍足&
執念に欠ける者ぞろいなのか。

昨日の湘南のようにポゼッションもランニングも何もかも
上回れてしまった、と思うことはたびたびあっても、
札幌の選手が個人的パフォーマンスで相手チームを上回り、
相手を圧倒した、と感じられることがほとんど無く、いつも
切歯扼腕である。

札幌にいると選手がスポイルされる、という自虐的な陰口は
よく聞かれるが、その根拠がこういうところにあるような
気もしてしまう。基礎体力、速力、スタミナ、暑さへのひ弱さ。
そして勝利への執念がなぜ欠けてしまうのか。さらには、
あっという間に安易な自信と思い上がりが、監督の警告にも
かかわらず蔓延してしまうのか。

新居は、暑い九州のチームであれだけのパフォーマンスを発揮し
押しも押されもせぬ鳥栖の、いやJ2屈指の大黒柱ではないか。
札幌を馘首されたことが彼の飛躍の根幹にあり、札幌に
残っていれば今のようにはなれなかった、となれば、あまりにも
悔しい。

札幌という「場」が、選手をダメにする負のオーラがあるなどと
いうことを証明しないためにも、選手には猛省を求む。
そして、新居の後塵を拝することを諾々と肯うような、そんな
愚かな集団ではないことを証明してほしい。


因果

2006年07月01日

上位との連戦、精神的肉体的疲労、負傷、体調不良、警告累積
多くのマイナス要因を、何とかしてスルーしなくてはならない、
それがJ2チームの宿命であり、そこで手抜きをするほど札幌は
強豪でも何でもない。

ゲーム序盤、比較的動きの良かった時間帯で、なぜかミドル、
ロングのシュートを立て続けに放った。
前線の動きも良いのになぜわざわざムダなことを、と感じた。
W杯で流行っているから、などと実況に揶揄されたが、
あれは、早く得点しないとチームのパフォーマンスが落ちる
ことがわかっていたからこその焦りだったのだろうか。
しかし、あいにく札幌の選手はW杯の選手ではない。
あんな長いゴール、案の定決まるはずはなかった。

やがて、セカンドボールがさっぱりとれなくなる。
パスが雑になり、あっさりインターセプトされる。
何より、走りが8割程度なのでパスがあさっての方に行く。
連敗中によく見た光景が増えていく。

失点は、どちらも集中力の欠けた一瞬。
その一瞬にとどめを刺されるのは、結局は罰が当たった、
としか言いようがない。
8連敗で何とか勝とうという湘南は、物惜しみせずに走り
ボールを奪いに全力でかかってくる。
一方、札幌は明らかに体力を物惜しみし、走らず、
動かず、ボールを雑に扱い、ぞんざいなアタックはことごとく
ファールになって攻撃が途切れる。

うちは、日本を格下に見たブラジルではない。
自分を大切に、温存しようとした瞬間、確実な罰が当たった。
物惜しみせず、必死に走り、勝利を目指した湘南が勝った。
しごく当たり前の結果である。

下位チームとはまたこういうゲームが増えそうな気がする。
密集してゴールを死守し、必死で走ってカウンターに賭ける
下位チームの戦い方に、相変わらず札幌の選手は安易で、
しかも脆弱だ。体力を惜しみ、走ることをさぼれば、
この罰はまだまだ続くだろう。

次節の愛媛にも、こうしてやられ、初勝利を献上した。

再度言う。
楽をして勝てるほど、札幌は強くも何ともないチームだ。
全力を出して勝利を希求しなければ、また足をすくわれる。
ドームで恥をかきたくなければ、相手よりもっと走るしかない。


三省

2006年07月01日

昨夜のエントリではいろいろお教えを頂くことが多く、
なかなか一筋縄ではいかない事柄を考察していく契機となりそうです。
お教えいただいた拝田さん、equipさんに感謝です。

さて、いよいよ湘南戦は今夜。4連勝だの、6戦負け無しだのと
結果だけ見ると景気が良いように見えるのが巧妙な錯覚。
慎まなくてはならないと思い、過去4戦を録画で復習。

前節の東京V戦は確かに気持ちいいほど優位だったが、
あれは相手が「故障中」であることも考えなくてはなるまい。
ああいう試合が今夜も出来れば理想だが。

徳島戦は点差はついたもののホームの利に救われた面が強く
ポゼッションはずっととられっぱなし。正直今見てもすっきりしない。
仙台戦は確かに相性の悪すぎるアウェイ会場でうまく戦い抜いたが
仙台が飛車角落ちだったことも忘れるわけにいかない。
横浜戦はこれも終始老練な相手に押されっぱなし。勝ち越せたのは
僥倖だったとしか言いようがない。

無論のこと、札幌は常勝チームなんて口が裂けたって言えない
ことは、1ヶ月勝ち無しの憤懣時期に思い知っている。
その札幌が連勝できているのは、選手の勝ちを求める闘志と、
さぼらず走り続け身を挺して支える献身と、それと幸運の気まぐれ
がわずかに顔を向けていてくれるせいだ。

慢心と怠惰が顔を出し、必死に試合に臨む心にわずかでも曇りが生じた
ならば、今日の試合のみならず、また5月の憂鬱が再現されるだけだろう。

三たび省みよ。
勝利は貪欲な欲望と、そして謙虚な献身と、密やかな自省によって
近づいてくる。


サクリファイス!

2006年06月27日

TNAのPPV「サクリファイス」を遅ればせながら視聴。
あのインパクトゾーンで戦う獣神サンダー・ライガーをやっと
見られた(笑)(参戦は2度目だったと思ったが)
でも、ライガーってもっとすごいよな、とも思ったオイラは
わがまま。

個人的にはクリスチャンvsアビスが良かったよ。
キャプテン・カリズマはベビー&チャンプになって、
ますます輝いているよなあ。WWEのころのヘタレキャラも
捨てがたいのだが(笑)

TNAは好きなんだが、ワガママを言えばもうちょっと
マーチャンダイズを充実させてほしいよ(汗)
せめてTシャツだけでも、もっとカッコイイデザインで(汗)
正直、どれもこれもダサかっこわるいのが悲しい(汗)


さて、そろそろ「4連勝ったって、幸運丸出しじゃん、
まだまだ青いぜ」なんて毒を吐いて、カテゴリーにふさわしく
湘南戦に向けて煽りたい時期ではあるんですが…。

やっぱり、W杯の日本代表お茶にごしの顛末には、どうにも
首をかしげてしまう。
なんでこんなにアッサリして、オシム監督がどうのなんて
話をしているんだろう、と違和感がますます募るばかり。

海外を何でもかんでもお手本にするべきでもないし、
かといって何が日本式なんだかもよくはわからないが。

代表に選ばれながらまともなパフォーマンスを発揮することも出来ず、
あまつさえ試合に臨んで闘志すら発揮せずにお客さんと化していた
とかいう選手には、それこそ再起不能に陥るくらいのバッシンクを
サッカーファン、マスコミ一体で与えてしかるべきではないか
と思うのだが、そういう動きはさっぱり感じない。
それどころか、ファンもマスコミも協会も、なんだか
臭いものにふたとばかりに、もう終わったこと、無かったこと
のように忘れ去ろうとしているように思われてならない。

オイラたちがあの恥辱の昨年11/23に、愛するチームの選手達に
向かって、これ以上はないとばかりのブーイングをし、罵倒したのは
なぜだったか。
それは、選手が昇格の蜘蛛の糸を必至でつかもうという気概も欲望も
ぷっつり失った腑抜けになった姿をさらしたからではなかったか。
サッカー選手として決して見せてはならない醜態を見せたからでは
なかったか。

あの時たかが同点にされただけで下を向き、ロスタイムの僅かな時間に
愚かな失点を繰り返し、そして、まだ時間はある、取り返す、という
姿勢どころか、諦めと負け犬根性丸出しでホイッスルを迎えた体たらくに
オイラたちは怒ったではないですか。

日本代表は、あの時の札幌と同じ醜態を晒した。
あの屈辱を、代表選手自身が己の屈辱、恥辱と思っているのか、
オイラにはわからないし、見えてこない。
このまま引きこもってW杯が終わり、そして何もなかったような顔で
のうのうとリーグ戦に戻ってくるのか。

どうすればいいのかはオイラにもよくわからない。
だが、この屈辱を糧にして、あのブラジルの侮辱的な試合運び
とブラジルサポの傲慢な野次声に憎悪の炎を燃やし、自分の手で
ブラジルに報復する、というぐらいの気概を見せる選手がいないならば、
そして、Jリーグなら自分はスター、的な卑屈な自惚れで安穏と
するならば、そんな選手こそサッカーの世界にいられなくなるほどの
拒絶反応に直面させるべきだと思う。

札幌の選手は、11/23を忘れていないことを信じているが、
どうか。連勝に浮かれて、またオダっているのはいないだろうな?