世智にさといねえ、ウチの選手は

2006年08月12日

いやあ、そりゃそうだよな、まかり間違って昇格なんかしようもの
なら、ボクなんかチームに残れなくなっちゃうもんな。とりあえず
Jリーガーでござい、って顔をしていられるようにトップチームに
いるためには、J2でなきゃね。

昇格したはいいけど、自分が首を切られるんじゃ割に合わないし、
誰が好きこのんで自分の首を絞めるようなことをするかってね。
それにさ、昇格したけどチームに残れない、ってカッコ悪いじゃん。
いかにも「自分にはJ1の能力が無いから切られた」って感じで、
別のチームに移っても外聞悪いし、安く買いたたかれちゃうよ。

だったらJ2に残留した方がマシさ。
うまくいけば「身の丈にあった」予算のチームで今まで通りに
トップチームにいられるしさ。
たまに活躍してホームでいいところを見せておけば、ファンの目も
ごまかせて、現状維持できるってもんさ。メディアに露出の大きい
柏戦とかは頑張っておいて、下位チームとの試合なんかどこもとりあげ
ないから手を抜いて負けてもどうってことない。ちょうどバランスが
とれて、上位争いの外端をウロウロしとけばいい。

札幌の財政状態がどうのっていうけど、そんなのどうでもいいし。
むしろ、補助金が切られて財政が悪化して年棒が払えないって
なったほうが、それでクビを切られたって自分に傷はつかないからな。
「昇格したけど使えないからクビ」って言われるより
「お金がないので君は雇えない」のほうがずっといい。再就職にも
有利ってもんだ。まあ、沈没寸前までしがみついて、どうにも
ならなくなったらさっさと別チームに鞍替えだけど。

居心地がいいうちは、せいぜい甘い汁を吸わせてもらうさ。
なんとなくサッカーでメシが食えて、ちやほやされれば文句ないし。
そのためにも、昇格なんてもってのほかなのさ。


*上記の心理描写はフィクションです(ホントに!)


良いプレーで試合に勝つべし

2006年08月08日

良いプレーよりも勝つプレーを、という言葉が
相変わらずあちこちで見られるが、オイラはどうしても
この言い回しに違和感を感じる。

そりゃあこの時期、勝ち点が大事なのは当然だ。
だが、どれほどにヘタレたプレイをし、相手を舐めた
パスを回し、運良く失点しなかっただけのゲームで、
勝ち点を積んだところで、どうだろう。
「意味」はあるだろうが、「価値」は感じない。

勝つのであれば、札幌というチームが、そしてここの選手が
今までに蓄積したテクニックなりタクティクスなりをきちんと
活かしたプレーを発揮して勝ってほしいのだ。
でなければ、いま勝ったとして、その後どうなるのかという
展望が開けない。局地での勝利が大局でどう活きるのか、
札幌というチームがどう熟成し、発展し、未来に希望を抱ける
のか、それを感じさせる試合をしてほしい。

上位進出、昇格、あきらめているわけではない。
しかし、そこに至る肝心のプレーがおぼつかなくて、
どんな幸運だろうとなんだろうと勝ち点3さえあればいい、とは
全く思わない。勝ち点3は、良いプレーの代価だ。
勝利への欲望も、プレーレベルの向上心も見えないまま、
ただ勝て勝てと要求するばかりではどうなのか。

負けた試合はわかりやすい。
チームに、選手に欠落しているものが露わになるからだ。
しかし、引き分け試合は難しい。
彼我の落差が見えず、もどかしさが安易な決着を求めがちになる。
ましてや、勝った試合で自己の問題点を剔抉することは至難の業だ。
言い方を変えれば、問題点を糊塗して終わりかねない陥穽となる。

わかりにくいだろうが、オイラとて札幌サポとして勝利を願って
はいる。
だが、しょぼいプレー、ヘタレたプレー、舐めたプレーをさらしたり
自己の欲望も発揮せず、他人に責任を転嫁し、消極的な、マイナスに
ならないだけのプレーに終始する選手がいて、それでも何となく
勝ててしまった、そんな試合は御免なのだ。

良いプレーで試合に勝つべし。


ところで、スカパー!の放映予定マダ~?