コンサドーレ札幌を負かす方法・その1

2007年07月04日

前回の草津戦で明確になった札幌の問題点は、道新の平川氏や
先週のTVHの「アシスト」でも簡潔明瞭に触れられていたし、
ブログでもいくつか取りあげられていたと思うので、オイラごとき
素人が云々しなくてもいいか、とも思った。

だが、疲労や出停があったからしかたない、休養し、しっかり
やりなおせ、と主に精神的な声援になってしまっては、あまり
発展性を感じないので、自分なりにまとめてみる。

挑発的なタイトルは、あくまで相手の立場になって弱点を探して
みるという意味合いなので念のため。

札幌攻略法
その1・最大の武器「高さ」を無効化せよ

前半の札幌最大の武器であり特徴がDF最終ラインの4バック。
全員がセンターバックをやれる高さで固めるフラットなラインは
どんなボールを放り込んでも跳ね返し、どんなFWがヘッドを
合わせようとしてもその上をカバーし、ゴールからボールを
遠ざけてきた。札幌の「堅守」はこれが生命線だ。

ならば、その高さを無効にする。
方法は二つ。

一つは、クロスをゴール前に上げて得点を狙うのではなく、
FWがラインの真ん中から縦に突破してパス&ドリブルで
突入していけばいい。いくら背の高いDFでも地面を這うボール
にはアドバンテージはない。しかもゾーン守備の札幌は
DFラインとMFラインに空間があり、じゅうぶん突入体勢を
整える余裕がある。前線のくさびでボールを受けたFWは即座に
反転して、中央の曽田とブルーノとの間を突破すれば、難なく
ゴール前に迫れる。サイドから押し上げた他の選手がフォローすれば
横にクリアしたボールを奪ってさらに押し込める。

しかも、札幌のDF陣はあまり足捌きが上手くなく、足元で
混戦に持ち込めばけっこうゴールは奪えるし、クリアするにしても
そこからカウンターに持ち込めるような巧妙なクリアができない。
クリアボールも落ち着いてキープすれば、さらに波状攻撃に繋ぐ
ことができる。

二つめは、DFの高さでもどうしようもない高さにクロスを上げる。
中央を狙うFWにはどうしても曽田とブルーノがつく。
セットプレーになれば、確実にそのFWと空中戦を競り合うことになる。
ならばこうすればいい。曽田とブルーノがFWと競り合う、その上を
通過し、ペナルティエリアの端に落ちるようなクロスを上げるのだ。
その場所に駆け込んだ選手が、ボールを足元におさめ、ゴールに迫る。
西澤と西嶋のサイドバックは俊敏さに欠けているので、このボール
を納めるのは難しくない。空中戦を競って着地した曽田とブルーノの
対応が遅れる隙を突けば、ゴールはあっさり決められる。
中央にFWがいる以上、曽田とブルーノはFWがおとりだとわかって
いてもジャンプしなければならない。俊敏で俊足のサイドバックがいない
今年の札幌にはここに大きな穴が存在するのだ。

以上のまとめ

・最前線ではDFとMFの間でボールを回し、まっすぐの縦突破で
ゴールに迫れ。くさびのFWがボールを受けてそのまま反転できる
スキルがあるなら、なお良し。

・ゴール前混戦では低いボールを回してゴールを狙え。クリアボール
もけっこう奪えるので、何度も押し上げることができる。

・セットプレーではDFの頭が届かないクロスを上げて、
落ちたボールを奪い、同じように、とにかく低いボールで襲いかかれ。


草津戦で奪われた2ゴールは、まさにこういうやられ方。
草津の氏原はくさびで受けて即反転、が非常に上手かった。

あ、もう一つ。
札幌のDFラインはフラットなくせにオフサイドのとられ方が
非常にヘタだ。中央突破に合わせてサイドから裏を突く動きを
併せて実行すれば、さらに効果が上がる。


さて、FWとMFへの対処は次回で。この項続く。


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