まさに川中島の戦い(良い意味でも悪い意味でも)

2007年07月23日

土曜日の試合後、しばらくあれこれと雑事にかまけていたので
何もリアクションできませんでした。最大の敵は昨日今日の暑さ
です。(オイラこの程度で故障)

試合の評価ですが、むつかしいですわな。
頭クールにして判定すれば、前にも言及したとおり、今季のチームが
「昇格のために勝つことを最優先した戦術をとる」
=「つまらなくても勝つことが大事。面白い試合内容、は二の次」
という方針であることを是とするならば、引き分けの試合結果は
「単に勝ち点2の損失」でしかない。
これからの昇格ライバルに勝てなかった、という面を考えれば、
後半戦の懸念材料であり、問題点が多い試合だった、とも言える。

とはいえ、ラスト10分までの手四つの力比べみたいな拮抗状態が
曽田ヘッドで決壊し、怒濤のフッキ爆撃、そしてケンゴールで
団円を迎えた試合自体は、ドラマツルギーとしてはほぼ完璧(笑)
あれで文句を言う札幌サポは、スポーツのドラマ性をまったくわかって
いない野暮天でありましょう。

冷徹な戦略としては全くの無意味に近く、しかしドラマと
しては(札幌サポの立場として)最高のカタルシスを提供した
このゲーム、まさに信玄vs謙信の川中島の戦い。
両者の攻防の歴史としては経緯の1シーンに過ぎない痛み分け、
しかし明らかにクライマックスといえるドラマだった。

問題は、そのドラマとしてのカタルシスは、今年の札幌にとって
切り捨てる要素になっていること。
一部の不心得者が、勝てなかったことに激昂して、傍若無人にも
同席のサポに狼藉を働くという愚行を起こしたと聞くが、
その遠因はそこにある。

「勝てなければ無意味」

その現実に即した、しかし(オイラからすれば)あまりに無粋な
試合への姿勢が、跳ね上がった一部サポの野卑な行動を喚ぶだけ
でなく、チームへの悪影響にならなければいいが…とも懸念する。

じゃあどんな悪影響かという件は、日を改めたいが、
サテライトとの関わり、とだけは触れておきましょうか。


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