優雅にプレーする人

2012年07月03日

車に乗っていたら(助手席)、
歩道を歩く女性の姿が目に入った。
犬を散歩させていたその人は、
背筋をスッと伸ばしてとても美しい歩き方をしていたので、
追い越して信号で止まったときは
バックミラー越しにまで注視してしまったほどである。



連れていたのはビーグル犬で、
彼女の前でも後ろでもなく隣を歩いていて、
2人(1人と1匹)の歩調はぴったり。
ときどき首を上に傾けてご主人様を見上げる姿を見ていると、
2人はおしゃべりでもしているかのようだった。
彼らはこうやっていつまでも一緒に歩いていくんだろうなぁ。



美しい歩き方で思い出したけど、
ピルロのプレースタイルを「優雅」と表現していた解説者がいた。


ガツガツしない、汗をかかない、肩で息をしない。
一生懸命とか根性とか猛烈タックルとは無縁な感じである。
だけど、
危ない場面では顔を出すし、
最終ラインまで戻っているときだってある。
そしてなによりも、
一試合終了後の走行距離はたいていチームで1~2番目に多い。
ガツガツせず、汗をかかず、肩で息をしていないわけがない。


サッカーとは走るスポーツである。



この記事に対するコメント一覧

owls

Re:優雅にプレーする人

2012-07-03 19:51

本人には、人一倍走ってる意識はないんでしょうね。 必要な動きが完全に身に付いている人は優雅に見えます。 将軍とか皇帝とかって形容される人達ですね。 散歩の女性は、日常全てが優雅なんだべなと想像してしまいます。 歩くって実に複雑な運動らしく、その上でワンコとも調和できるんだから。 単独で優雅に振る舞うのですら難しいけど、他者と合わせてもってのは、人として傑作レベルだなあ。ワンコもか。

ひとみ

Re:優雅にプレーする人

2012-07-04 11:33

つば広の帽子に白のワンピースに白のヒールってかんじです。 海の見えるベランダで薄いカーディガンを羽織って読書ってかんじです。 わんこにもお洒落な名前がついているんだろうなぁ。 (↑乏しい想像力で搾り出した優雅のイメージ)。 "サッカーと優雅"は、"フランスと根性"くらい結びつかないですね。 でもわかりますね~。いるんですよね~優雅なプレーの選手って。

rocket2号

優雅にプレーする人へのお返事

2012-07-04 18:30

>owlsさんへ 無駄な動きがないんでしょうね~。 蝶のように舞い、蜂のように刺す!って感じでしょうか。←サッカーに使うかこの表現を。 犬の散歩というと、 犬が引っ張る、あるいは人が引っ張る、 いずれにしても主従の関係みたいなものが透けて見えるのですが、 このペアは対等というか信頼関係で結ばれているというか、 見ていて「いいな~」と思うものがあり、目が離せませんでした。 >ひとみさんへ ふんっ、 どうせわたしはつば広帽子も白いワンピースもヒールも持ってませんよーっだ! 家だって海沿いじゃなくて山の下だし。←やさぐれ。 いいんだ、泥臭いプレーしかできないチームには泥臭いサポーターで。 いつか選手たちが優雅にプレーする日が訪れたら、 わたしもつば広帽子と白いワンピースとヒールを買います(しつこい)。 犬にはジュヌビエーヌと名付けます。←呼びづらい。

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