4年間は何だったのか

2012年11月28日

全部というわけではないが、
今季は試合終了時に
「キーーーーッ!」という悔しさとか
「泣けてくるよぅ」という悲しみなど、
確たる感情がわいてこないことが多かった気がする。
そのくせ、
無意識に続く貧乏ゆすりのような感覚が始終つきまとっていた。
それは、
自分がどう思っているのかはっきりわからず、
どう表現したらいいのか迷っていたからではないか。



先日たまたま玄侑氏が「方丈記」について語っているのを聞いた。
そのなかで氏は
「表現できない感情を無理に言葉にすることはない」
と言っており、
わたしはそれに救われた気がした。←宗教的な意味合いではない。
必ずしも自分の感情を明確にする必要はないのだと思ったら、
なんだか楽になった。



「わたしは怒っている腹を立てている」
「わたしは悲しい」
という落としどころが見つかると、
それがマイナスの感情であっても一応の決着はつく。
腹を立て涙を流しながらも、
そこからリスタートすることができる。
それができなかったから、
わたしは貧乏ゆすりに悩まされていたのではないか。
しかし、
必ずしも白黒はっきりさせなくてもいいんだよ、
と鴨長明は説いているのだという。
貧乏ゆすりおおいに結構ということだ。←とは言ってない。



この4年間の意味とか、
監督に対する考えとか、
無理矢理きれいにまとめて区切りをつけるのはやめようと思った。
だってまとまりがつかないんだから。
うまくまとめられる人はそうすればいいだけの話である。
わたしは
考えたって答えが出ない問いの前で地団太を踏み、
ああでもないこうでもないと言いながら、
流されるままに来季を迎えようと思う。←って、それいつものことだけど。


この記事に対するコメント一覧

しーちゃん

Re:4年間は何だったのか

2012-11-28 20:06

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず・・・」 ですねー。 アレもコレも、コンサドーレ札幌という大河の滴なのだなぁー。 「~だなぁー」← 健作的常套句。

もえぱぱ

Re:4年間は何だったのか

2012-11-28 23:38

 去年であれば「この3年間は無駄ではなかった!」ということになっていたでしょう。  来シーズンが終了した時点で、この5年間と言われるか、今シーズン1年と言われるか様々でしょう。  私としては北海道に初めてプロスポーツサッカーJリーグチームの誕生と何度もの危機を乗り越えてのチーム存続、そしてJで4位と言われたサポーターの存在。  この16年間で考えて「何だったの」と聞かれれば、「未来へと続く歴史」答えたいと思います。

rocket2号

4年間は何だったのかへのお返事

2012-11-30 17:24

>しーちゃんへ 震災後、「方丈記」が売れてるんだってね。 わたしは読んでないんだけど。 オフシーズンに読んどくべき? 鴨長明みたいな気持ちで来季を迎えるべき?←どんな気持ちだ。 >もえぱぱさんへ チームがこの先何十年何百年続いていくのなら、 この4年間なんて長い歴史の中のほんのわずかな期間ですね。 でも、その積み重ねが歴史をつくるのもまた事実です。 「何だったのか」の答えは人それぞれですね。

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