FINAL~決勝戦~はクセになる

2019年10月29日

試合後にあっちの選手やサポーターは
「それでも諦めなかった」
とかなんとか言っていたが、
土壇場で2-2に追いつかれたときとか
退場者が出たときとか
福森が直接FKを決めたときに
たとえ一瞬でも
「今回もダメか」
という思いがよぎらなかったはずはないと思う。
うちは、そのほんの一瞬の弱気、ネガティブさにつけこめなかったから優勝を逃した。


進藤は
「楽しみましょう」と言ったし、
福森も
「楽しんだモン勝ち」と言った。


本当に楽しかった。
ファイナルのチケット抽選への申し込みでハラハラし、
もしかしたら
ただの東京観光(埼玉だけど)になるかもしれない飛行機や宿の予約でドキドキし、
2泊3日遠征するためにヒーヒー言いながら仕事をし、
決勝進出を決めて飛び上がって叫んで踊って喜んだ。
当日埼スタに着いたら、
赤黒い人が馬鹿みたいにあちこちから湧いてくるみたいに集まってくるし、
ドームや厚別みたいにいつものメンツがいるし、
ここは本当に埼玉なのか?と感覚がおかしくなったほどだった。
開場を待つ間、
入場してからのランチタイム、
ずっとずっと楽しかった。


だから1-2になったとき、
え?これで終わりじゃないよね?
やっぱり川崎は強かったっていう結末じゃないよね?
逆転負けなんて全然楽しくないんですけどっ!
と思ったら手足がワナワナと震えてきた。


でも、ラストプレーと思われるCKでソンユンが上がってきたときは
そうこなくちゃ!と俄然力が湧いてきた。


隣にいた人(知らない人)は
ソンユンがナイスセーブしたり、あっちの選手が枠を外したりする度に
「神様はいる」
と胸の前で手を握り締めてつぶやいていた。
わたしは無神論者だからよくわからないが、
少なくともサッカーの神様は1-2で終わらせることはしなかったわけである。


菅ちゃんが右足で決めた1点目、
目の前で見た2点目(ごちゃごちゃしていて深井だとはわからなかった)、
福森の直接FKで取った3点目。
本当に楽しかった。


初めてのファイナル進出という景色はもう二度と見ることはできない。
しかも、それは延長戦、PK合戦、しかもサドンデスというフルコースだ。
準優勝という結果も含めて我々にとってはまさに新しい景色であり新たな歴史である。
悔しさはもちろんあるが、
120分プラスアルファの中で
んでってしんでたっぷりしんだ。


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FINAL~決勝戦~楽しすぎ!
絶対また行くぞっ!