喪章をして試合をするということ

2010年04月19日

ヨーロッパの試合を観ていると、選手が喪章をしていることがよくある。
チーム関係者の死去で喪に服している場合もあるが、
その国や地方の歴史的な悲劇などに起因したメモリアルデーのこともあれば、
かつてのチームメイトの娘さんが亡くなったということで
たった一人だけ喪章をしてプレーした選手も見たことがある。


先日のリーガエスパニョーラでは、
大統領以下多数の死者を出したポーランドの飛行機事故を悼んで黙祷が捧げられ、
両チームの選手たちは喪章をつけて試合に臨んでいた。
ポーランド出身の選手はいないはずであるが、
そういうことではなく、
世界のどこかで天災や人災によって多くの人が命をなくすと、
彼らは黙祷を捧げ、喪章をつける。
「Jリーグではあまりないことですね」
と実況の人が言っていた。



今節、水戸ではデルリスの突然の死を悼み、
試合前に黙祷を捧げ、水戸の選手は喪章をつけていた。
勝利した水戸の選手が試合後、
「思うところはいろいろあるが、勝ててよかった」
と語っていた。
先制したあと相手チームに攻められながらもしのぎ切ったこの一戦を野々村は
「なんかあったのかもしれない」というふうに表現していた。


そういえば、前節、
代理人に寄せ書きを手渡す場まで設けながら、
わたしたちは黙祷を捧げなかったなと、今ごろ気づいた。
まあ、黙祷は強制されてするものではなく、
それぞれが心の中で捧げればよいものだけど。


この記事に対するコメント一覧

ひとみ

Re:喪章をして試合をするということ

2010-04-20 09:06

水戸の選手が喪章を付けて出場したことで デルリスが居た証がカタチになって残るのは良いなと思いました。 うちのデルリスの映像で、USの「待ってるぜ 俺達の上里」弾幕がちらっと映っていて、 その時期だったなぁ~と思い出していました。

rocket2号

喪章をして試合をするということへのお返事

2010-04-20 17:29

>ひとみさんへ 水戸の選手、スタッフに、ありがとうと言いたいですね。 ああ、5年前はそういう時期だったんですね~。

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