因果

2006年07月01日

上位との連戦、精神的肉体的疲労、負傷、体調不良、警告累積
多くのマイナス要因を、何とかしてスルーしなくてはならない、
それがJ2チームの宿命であり、そこで手抜きをするほど札幌は
強豪でも何でもない。

ゲーム序盤、比較的動きの良かった時間帯で、なぜかミドル、
ロングのシュートを立て続けに放った。
前線の動きも良いのになぜわざわざムダなことを、と感じた。
W杯で流行っているから、などと実況に揶揄されたが、
あれは、早く得点しないとチームのパフォーマンスが落ちる
ことがわかっていたからこその焦りだったのだろうか。
しかし、あいにく札幌の選手はW杯の選手ではない。
あんな長いゴール、案の定決まるはずはなかった。

やがて、セカンドボールがさっぱりとれなくなる。
パスが雑になり、あっさりインターセプトされる。
何より、走りが8割程度なのでパスがあさっての方に行く。
連敗中によく見た光景が増えていく。

失点は、どちらも集中力の欠けた一瞬。
その一瞬にとどめを刺されるのは、結局は罰が当たった、
としか言いようがない。
8連敗で何とか勝とうという湘南は、物惜しみせずに走り
ボールを奪いに全力でかかってくる。
一方、札幌は明らかに体力を物惜しみし、走らず、
動かず、ボールを雑に扱い、ぞんざいなアタックはことごとく
ファールになって攻撃が途切れる。

うちは、日本を格下に見たブラジルではない。
自分を大切に、温存しようとした瞬間、確実な罰が当たった。
物惜しみせず、必死に走り、勝利を目指した湘南が勝った。
しごく当たり前の結果である。

下位チームとはまたこういうゲームが増えそうな気がする。
密集してゴールを死守し、必死で走ってカウンターに賭ける
下位チームの戦い方に、相変わらず札幌の選手は安易で、
しかも脆弱だ。体力を惜しみ、走ることをさぼれば、
この罰はまだまだ続くだろう。

次節の愛媛にも、こうしてやられ、初勝利を献上した。

再度言う。
楽をして勝てるほど、札幌は強くも何ともないチームだ。
全力を出して勝利を希求しなければ、また足をすくわれる。
ドームで恥をかきたくなければ、相手よりもっと走るしかない。


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