今季札幌が戦ってきた典型的な試合

2017年11月28日

北海道新聞の「燃えろ!コンサドーレ」平川弘の通信簿の日です。

見出しは、「しのいでジェイへ 勝利の方程式」です。

敵地でG大阪を撃破してアウェイ2連勝。
これまでホームでしか勝てないという壁を、乗り越えることができた試合運びだった。
札幌はG大阪を上回る出足で攻撃の芽を摘んだ。
G大阪がボールをキープするが、札幌はブロックをしっかりつくって進入を許さない。
札幌はほぼ守備オンリーで攻撃の形を作らせてもらえなかったが、想定内で相手の数回の決定機をしのぐと、見事にセットプレーでワンチャンスをものにした。
数回のピンチを我慢できたところが成長の証しがあり、アウェイでも勝てるようになった要因だろう。

チャナティップは、ジェイの後ろのシャドーの位置で広範囲に動き回り、存在感を示していた。
得点にはならなかったが、ゴール前で積極的に打った左足のシュートからCKを呼び込み、先制点に結びついた。
待望の初ゴールに向け、徐々に前進しているように思える。

それにしても、菅のCKをしとめたジェイの決定力はすごい。

評価は「良い」のBが、ジェイ「下がりながらもしとめる」の1人で、「悪い」のDが早坂「藤春に裏えぐられる」の1人でした。
あとは「普通」のCで、具「守備機会そんなになし」、進藤「ドリブルで持ち上がる」、横山「縦パスのつぶしOK」、福森「おもしろいFK」、菅「ワンツーで裏取られる」、宮澤「頭クリア。よく触った」、荒野「開始早々に痛っ」、稲本「中距離砲もパンチあるね」、石川「股抜きで運ぶ」、兵藤「いつも通り嫌な仕事こなす」、
都倉「長沢を要マーク」、チャナティップ「左足で打って良かった」です。

平川さんは、「はっきり言って、ゲームは退屈なものだった」と言っているが、G大阪のような強いチーム(今季はそれほどではないようだが)を相手にして、守備のブロックをしっかりつくって進入を許さない試合運びは、今季残留できた原動力だ!
ある意味、相手がボールをキープしていながら、札幌陣内に攻め込むことができないのは、決して退屈な試合だとは思わない!
悉くG大阪の攻撃が上手くいかないシーンは、観ていて楽しかった。

今季守備を固めながら、最後に失点したり負けた試合は、引いてしまい相手の攻撃を耐え切れずに、最後は疲れて失点していた。
守備を固めるのではなくブロックをつくって、前目の位置で相手のボールを奪って、攻撃につなげる。
そんな試合運びで、今季勝ち点3を積み重ねてきた。
なかなか攻撃が上手く行かなくても、何れチャンスが訪れるのだ。
その典型的な試合が、今回のG大阪の試合だったと思う!

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最終戦の鳥栖相手にも、しっかりブロックをつくってカウンターからのゴールを! 今季初の3連勝をものにして欲しいし、できることならジェイにはハットトリックを狙って欲しい! 鳥栖相手には、走り負けないことが重要な気がする!



post by consa.kazu

09:12

コメント(1)

この記事に対するコメント一覧

まさひろ

Re:今季札幌が戦ってきた典型的な試合

2017-11-28 20:43

選手の総年俸が、倍近いチームとの戦いで、しっかりと0点に抑えて勝ち点3をもぎ取った。 コストパフォーマンスを考えると、推定年俸1億5千万の遠藤を擁する攻撃陣を0点に抑えた。藤春4000万、倉田5000万、長澤、井手口も2500万ずつの豪華メンバーである。 また、推定1億のDF今野、7000万のGK東口に対して、2900万の兵藤のと半年で推定2500万のジェイや、2000万クラスの石川や早坂らに、コンサドーレからは600万しか出していないが、4000万のチャナティップで1点とったのだ。十分に面白い。さらにそれによって、ガンバよりも選手総年俸の高いFC東京よりも順位が上になり、ガンバまでの勝ち点差も2まで迫った。 選手のみならず、監督の年俸は、長谷川さんが1億で、四方田さんは1500万だ。判官びいきかもしれないが、とても愉快な気がする。 ただ、J1に定着するためには、現在と同じ選手を保持するのにも今以上の費用を支払わなくてはならなくなるし、G大阪の失敗したような、世代交代の難しさも出てくると思うので、本当の残留の難しさを味わうのは漏れからだと思う。財政基盤が弱いうちはルヴァンカップや天皇杯で勝ち残って、リーグ戦の間に試合が入ったり、間違って4位くらいになってACLにまわると予定外の支出や試合が発生する。そんな中で安定して、J1定着するまでの冒険を夢見ると十分に楽しい。

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