土俵際で踏み止まった

2015年10月05日

J2リーグは昨日第35節を戦って、首位の大宮と2位の磐田の対戦は、2-2で引き分けて共に勝ち点1を分け合った。
3位のC大阪と4位福岡の試合は、0-1で福岡が勝利して順位が入れ代わった。
5位の東京Vは13位札幌に0-2で敗れて6位に後退、6位の長崎は15位の熊本に1-2で敗れて7位に後退、7位の愛媛は8位の千葉に0-1で敗れて8位に後退しかった千葉は5位まで浮上した。
9位の金沢は22位の栃木と引き分け、10位岡山、11位徳島、12位北九州、がそれぞれ勝利するも、勝ち点は46で4チームが並んで順位は変わらずだった。
13位札幌も勝利するも、勝ち点45で順位変更は無かった。

札幌の勝ち点は、6位東京Vとの勝ち点差8となり、土俵際で堪えた形だ。
残り7試合で勝ち点差の方が上回ってはいるが、1差なので残り試合をすべて勝ち進めば、プレーオフ進出の可能性は十分残っている。
実力は無いわけでないので、1試合1試合しっかり勝って、結果をきっと出してくれることだろう。

さて、札幌は5位の東京Vに2-0で完封勝利した。
先制点は、前半33分に前貴がゴール前のナザリトに出したボールをフリーの小野に出して、小野が落ち着いたトラップからゴール左隅に優しく流し込んでのものだった。
昨年夏に札幌に入団して初のゴールだった。

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試合は、東京Vの攻めに序盤から苦しんでいたが、守備陣がしっかり体を張って耐えていた。
そんな攻め込まれている中からも、しっかりチャンスを作って先制点を挙げたことは、嫌な流れを自分たちに引き寄せるには十分だったが、それでも東京Vの攻撃は札幌の攻撃を勝っていた。

後半に入っても東京Vの優勢は続いたが、11分に小野に代わって入った荒野と、20分に深井に代わって上里が、追加点をもたらした。
後半42分に相手左サイドで、相手DFを交わしてゴール前にいた上里に出されたパスを、こちらも今シーズン初のゴールを決めて、追加点を奪った。

代わった選手が、それぞれしっかり仕事をした形である。
札幌が勝てなかった時には、代わって入った選手が昨日ほどの活躍は、皆無と言って良いほどだった。

先発の選手が先制点を入れ、代わった選手が追加点を入れられるようになれば、チームは成熟していると言って良いのではないだろうか?
東京V戦は勝利を飾ることができたが、大切なのは勝った次の試合である。

東京V戦を完封で飾ったDF陣だが、チーム最多試合出場の福森を欠いての試合で、完封できたのは大きい!
内村は次節も出場停止ではあるが、小野と上里のゴールが生まれたこと、そしてその得点にナザリトや荒野そして前貴が絡んでいたのが大きい。

ナザリトも前線で頑張っていたが、一人ではゴールは生まれない。
その時にしっかりキープして小野にパスを出したことに、チームとして大きな成果である。

前節群馬戦で、FKやPKでナザリトは、自分が自分がとゴールが欲しくてたまらないプレーが見て取れた。
それなのにPKを外してしまい号泣もした。
そして臨んだ東京V戦は、絶対にゴールが欲しいはずである。
それでも、あの場面でフリーの小野にパスを出して点を取れたことが、大きくゲームを左右した。

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また、荒野が上里にパスを出したシーンでは、これまでの荒野であれば2人のDFに囲まれたら、下げてしまっていた。
その時の様子を見ていて、「そこで突破しろ、それがこれまでできていない」と思っていた。
それをしっかり積極的に相手DFを交わしたことは、今後の荒野のプレーの幅を広げるプレーとなって欲しい。

この試合フリーの選手にシュートを打ちやすいところに、正確にパスを出せたことが大きい!
大切なのは、フリーになれるところへの動き出しと連係である。



post by consa.kazu

10:12

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