深夜の酒

2008年03月04日

下戸は下戸だからこそ美味い酒を希望。
飲める量が少ないのだから、せめて美味い酒にしたい。

最近、酒で困ったこと。

日本酒については、正月のようなここぞという時には
「龍力」で決まりなのだが、日常でたしなむ時には
「美少年」が大学時代からのお約束である。
ガキの頃にはまった松本零士マンガで「男おいどん」で
おなじみの銘柄で見知っていたが、現物を見たのは大学時代
だった。先輩に北24条の居酒屋に連れられて、いつもなら
ビールと焼酎ばかりの安酒居酒屋なのが、その時はちょっと
贅沢で地酒を出してくれる店だったのである。
それ以来、「美少年」にやみつきである。

適度な甘味を残した芳醇な純米酒。
当時はまだいわゆる「二級酒」だった。
地酒の割に手頃なお値段なのも嬉しい。
香りとコクがたっぷりなのがとにかくいい。
下戸にも美味しい酒なのだ。

困った事というのは、なぜか最近、どこに行っても売り切れなのだ。
いや、たぶん自分が行く店にたまたま無いだけなのだろうが。

オイラは「料理酒」という区分に疑問を持っていて、
飲んで美味しい酒を料理に使わないでどうする、と思っている。
香りの良い「美少年」は料理に使っても実は最高にいい。
もっとも和食のレパートリーがほとんど無いオイラは、
筑前煮程度だが(汗) 

ところが最近買えなくて自炊にも困りものなのだ。
スーパーに行くと「美少年」を探すクセがついてしまった。
近所にないかなあ。


酒と言えば今日、絶対に呑めもしない下戸のクセに衝動的に
「アブサン」を買ってしまった。去年モディリアーニの展覧会
を芸術の森美術館で見て以来、彼を初めとする多くの芸術家が
身上を潰したというこの酒が頭にこびりついてしまった。
薬効成分のニガヨモギの幻覚作用で禁止されていたのが、
近年復活したそうで、ということは昔のままというわけでは
ないのだろうが、それでもちょっと禁断の味的な好奇心があった。
アブサン用のスプーン(砂糖を溶かすのに使う)とか、専用の
グラスも格好良かった。

さて、こいつを飲む機会があるんだろうか(汗) 


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