2007年12月30日
先日のことだが、清水エスパルスがCO2排出権の購入を行う との発表があった。 http://www.jsgoal.jp/club/00059000/00059100.html 詳細は年明けということなので、不明な点も多いが これも試みの一つなのだろう。 エコロジーの重要性をここで論じる事は避け、あくまで チームの経営として考えてみたい。 排出権ビジネスは周知の通り、CO2の削減を課せられた企業なり 国家なりが、技術的にこれ以上はもう削減が難しい場合に、 まだ削減の余地のあるところに「排出権」を「売る」ことにより 全体の削減量を維持していこうというものである。 この場合、清水はどこかの企業か国家の排出権を購入する、という ことになるのだと思う。清水が企業として排出量を減らし、その分を お金を支払ってもらうわけだ。 清水の狙いはもちろん昨今のエコロジーの流れにJで真っ先に 踏み込むというイメージの向上だろう。同時にサポーターを 手始めに清水市、じゃない、今は静岡市なのか、とにかく地域の エコロジーの啓蒙に資する社会的貢献というわけだ。 しかも、CO2を削減した分、それを肩代わりしたところから収入も 得られる、一石二鳥以上の効果というわけだ。 もっとも、はたしてどれほどの収入が清水エスパルスにもたらされる のかはよくわからない。また、他所を肩代わりできるほどの排出量 が、サッカーのクラブチームの運営で発生するものなのか、という のがまず謎だ。 ひるがえって、札幌の温室効果ガス排出量はどうか。 寒冷地のチームゆえ、暖房費を含めた光熱費は膨大なはずだ。 厚別でのナイター試合における照明費、札幌ドームのエアコン、 白恋や東雁来のトレーニング環境整備などなど、電力・重油軽油 ガソリン消費はバカになるまい。内地への移動費も他より割増に かかるだろう。 札幌はおそらくJ1の中でも経費がより多くかかるのではないか。 (実際の金額はともかく) ゴミの分別などサポーターが取り組む姿勢は進んでいると思うが、 登別サミットもあろうという土地柄になったことだし、後発と言われても 清水の取り組みを参考にしてはいかがだろうか。 ただ個人的には、この排出権ビジネスには少々胡散臭いものも 感じてしまっている。何せ相手は目に見えないものだ。間に悪質な 業者が介在したら、あっという間に不正の温床になりかねないという 危惧もある。この点はむしろ、先行した清水の取り組みの実態をきちんと 見ておく必要もあるかも知れない。そうなれば、後発での取り組みも また悪くはあるまい。
とおりすがり
Re:清水エスパルスのカーボンオフセットのこと
2008-02-07 21:12
カーボンオフセットについていろいろ調べているウチにこちらにたどり着きました。 >もっとも、はたしてどれほどの収入が >清水エスパルスにもたらされるのかはよくわからない。 今回のエスパルスの件ですが、 エスパルスはお金を支払う側だと思うのですが……。 エスパルスが試合の運営などを行う際にCO2削減に努め、それでも規定値よりも溢れてしまった分に関しては、環境事業にお金を支払うことで相殺するという構図だと思います。
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FT なんらかのイニシャルではあります。 サッカー知らずのド素人札幌サポ。いつの日か札幌がJ1を制覇し、札幌にカルチャーとしてのサッカーが根付くことを夢見る戯言おやじ。寛容の精神で笑って応援するぞ
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