2007年12月23日
去年の今頃は突発的にエコパ行きを決意し、阪急さんのツアー予約 をネットで入れていた頃であります。 今年はすっかりストーブリーグですが、昇格しても優勝しても状況は あまり光明が見えないわけで、来季果たしてどうなるのかという不安は 下手すると去年より高いのかもしれない。 戦力の確定はまだこれからなので、戦力比較がどうのこうの言う 状況ではないが、いずれにせよ相対的に最低レベルの非力な戦力に 鳴ることは間違いない。 その中で「残留」を、そして「定着」を最優先とするなら、 採れる戦術は限られ、それに合わせたメンツをできるだけ集める しかない。選択肢は無いと言えるかもしれない。 先日、プレミアのリバプールvsマンUの試合を見た。 常に選手が走り、動き、絶妙のパス、個人技、気迫全てが充実し、 こういう試合を見たかった、と心から言えるハイレベルの試合。 しかし、残念ながらこういう試合はどう考えても潤沢な資金による 国際レベルの選手をかき集められるチームにしか許されない贅沢だ。 ならば、そういった限界の中でより有効なチーム作りをしていくしか ない。 よそから有能な選手を買い込むことに頼らないことだ。 補強は重要で、それ無しでは残留は不可能だという意見は間違いなく、 その点に異はない。だが、資金がそもそも無い札幌にビッグネームを 呼ぶことはまず不可能で、しかもそれで残留しても大金で移籍されれば それっきり。投資した移籍金はムダになり、ましてそれがレンタルでは 全く将来の展望がない。 その意味では現在進行中の新戦力の集め方は、ほぼ正しいという印象 である。 若すぎて海のものか山のものかわからない。他チームでトップになか なか定着できずゲーム出場機会を渇望してる、ということは結局 二線級の選手であり、他チームとは拮抗できないだろう。地味だ。 そういう意見もあり得るだろうが、そもそもが高価な品物を買う 資金がないのだから当たり前だ。 ゆえに、誰もがわかっているだろうが、チーム生え抜きを産み育てる しかない。その意味でも札幌は健闘している方だろう。あとは彼らを 向上させるとともに、チームに根付かせるようにケアしていくことだ。 個人的には補強のために大金を使うよりも、こちらに傾斜をかけてほしい とも思う。 個人的には実は「孟子」はあまり好みではないのだが、 「天の時は地の利に如かず。地の利は人の和に如かず」 というのは、確かにその通りだろう。 「天」を「所与の運命」と考えれば、チームを支えるべき 資金力の絶望的な貧困さ、そして「気候」と考えれば、言うまでも ない降雪と寒冷によるチーム強化の上での障害、そして酷暑への 不利から逃れられない。いわば「天」に見放された地政学的ハンデ。 「地」は上記に気候面の不利に加え、長距離移動の不利。これは 今季までずっと悩みの種だったが、四国東北が無くなって少しは緩和 されるとはいえ、それでも他のJ1チームに比べて最も負担がかかる。 来季も何試合かは「暑さのせい」「移動の疲労のせい」で動きが悪い 試合、もっとはっきり言えば負ける試合も出てくるだろう。 ならば「人」を充実させるしかない。そしてそれも、天と地の不利 を思えば、もっと高い契約金を出してくれるところ、もっと活躍できる ところ、という基準で札幌より「いいチーム」に逃げられる傾向は大だ。 ならば、そういう選手をよそから買うのではプラマイゼロになるだけ なわけだから、なおさら生え抜きを増やすしかない。 不吉ではあるが、征也や大伍、岡本らが活躍した結果、よそから 引き抜かれて移籍していく可能性は将来的に大いにあり得る。 しかしそれを常に埋めていく人材をユースから育てる体制こそ 来期以降ますます重要になっていくだろう。 自転車操業的に能力のある選手を呼んで、青息吐息で残留しても 結局あとに残るものは少ない。 それが期待を裏切れば横浜FCの二の舞だし、バレーがいなくな った今年の甲府のように為す術なく潰される。 広島が再降格したのは、それでも歯車が狂えば結果が出なくなる という累卵の危うきの上に、どのチームもあるということだ。 どれほど努力しても札幌が毎年降格候補になる運命から逃れることは おそらくできない。 しかし、それでもなお札幌を応援する悦楽を手放さないためにも、 3月開幕前までのチーム作りに手抜かりないように注視したい。
アキバ
【人材育成」】Re:限界状況
2007-12-23 17:41
なかなかの文章ですね(説得力あり) J1の生き残りさくか、そんな感じするね(同感) 「3月開幕前までのチーム作りに手抜かりないように注視したい」(抜粋:結論) J1でどの程度できるか(引用:注視)
プロフィール
FT なんらかのイニシャルではあります。 サッカー知らずのド素人札幌サポ。いつの日か札幌がJ1を制覇し、札幌にカルチャーとしてのサッカーが根付くことを夢見る戯言おやじ。寛容の精神で笑って応援するぞ
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