Hustle Loyalty Respect

2007年10月27日

闘志と、生真面目さと、敬意。
勝利はそのご褒美であると、四連勝を思う。

オイラは札幌はもう勝てない、と言った。
札幌が戦術を変えずにつっ走ると決めた時に、
すでに解法がわかったパズルで負けるバカはいない、
札幌は全敗してもおかしくない、と言った。

その予想は、幸いにも外れた。
相手がなぜかその解法を微妙に迂回するという謎もあった
が、今日の愛媛こそその解法で何度も攻めてきた。
しかし、大塚の負傷で中盤が不安定になったにもかかわらず、
DF陣は必死で縦に放り込まれるボールをはね返し、鋭く突破
してくるFWに身体を張った。

セカンドボールは何度も相手に渡った。骨惜しみしないいつもの
愛媛の徒競走&プレスに苦しみ、何度も足元のボールを奪われた。
後半はバテバテになったのが端で見ていてもわかった砂川、
正直突破口はここしかなかったため、確実に抑えられた。
FWはなかなか仕事できない。ボールを持つと3人は寄せてくる。
後半はほとんど機能できなくなった。ダヴィは密着されて動きが取れず
石井は絶好機を外して天を仰いだ。

今日のヒーローは西だが、ロスタイム突入、全く得点のニオイがせず
引き分け濃厚だった時間に勝ち越しの点を与えてくれたのは、あまりに
天の配剤にすぎる。まさに〈Hustle Loyalty Respect〉を地でいった
選手達の苦労に報いてくれた、としか思いようがない。

さて、冷静に苦言。
FWは残念ながら得点面では機能していなかった。
ダヴィは休み明けだが破壊力に欠け、怖さを感じない。
石井はやはりまだ迷いがあるようだ。中山はいつもの働き(汗)
で守ってくれていたが、敵ゴール前ではもっと…(汗)

大塚のケガは大いに痛い。ヘタしたら今季絶望かも知れない。
画面からも膝裏の靱帯っぽい。長引きそうだ。
中盤を抑えられずに好き放題にやられた低迷のころを思えば、
ここが薄くなるのは厳しい。鄭容臺をここに置き、池内を先発
させる形でこのまま行くしかないかも知れない。


今日の札幌の勝ちが、東京Vへの圧迫になることだけを祈る。
個人的には東京Vに首位をかっさらわれて優勝されるのは業腹だ。
のこり3試合…


この記事に対するコメント一覧

シニアーサポーター

Re:Hustle Loyalty Respect

2007-10-27 22:03

素晴らしい文章を有難う! 感動した!

equip

Re:Hustle Loyalty Respect

2007-10-27 22:15

解法がわかっていて、それに忠実にプレーしても結果がでないことはあります。 それがサッカーというスポーツなのかもしれません。 逆に昇格に向けて前に動いている時というのは、どこのチームも理屈で説明できない試合があるのもおっしゃる通りですね。 今までのコンサの昇格は2回とも10月に決めています。 サポーターにとって未知の世界に突入です。

フラッ太

Re:Hustle Loyalty Respect

2007-10-28 10:12

 今日の道新スポーツには、今期絶望とあったような・・・。事実だとすると、非常に痛いです。  おっしゃるとおり、鄭容臺をボランチにして池内をサイドバックに、というのが現実的な線でしょうね。  ここまで来たら気力しかない・・・というのは嫌うかもしれませんが、残り1ハロン、満身創痍のコンサはわき目もふらず気力でゴールになだれ込むというのが自然な姿のように思います。

FT

Re:Hustle Loyalty Respect

2007-10-28 22:19

<シニアーサポーターさん へっぽこ文章に過分なお言葉、ありがとうございます。 <equipさん 札幌の守備重視の戦い方はイレギュラーな選手の ひらめき(悪く言えば自分勝手なアクション)の入る 余地があまりないので、そうなると型にはまった弱さ が出てくると心配でしたし、今もそうです。 そういう意味では札幌の戦術は御しやすいし、 (実際、昨日の望月監督もそう言っていた) 攻略もしやすいはず。 何が今の連勝の要因なのかはわかりませんが、 相手チームに原因を求めれば、自チームの戦い方への 固執が、単純な攻略法をよしとしないのかもしれません。 <フラッ太さん 守備的ボランチとなると人材が微妙ですねえ。 鄭容臺はDFの強化として呼んだと思うので、 彼をMFに使うのは想定外でしょうね。 池内はDFで使うしかないし。カウエを厳重に 言いくるめて、ひたすら守備に専念するようにさせる か、智樹の覚醒を期待するか。 DFも予備がないので、いつ西澤が戻れるのか、 吉瀬や岡田を使えないのか、考えていくと微妙です。 大塚のケガの具合の、正式発表が待たれます。 あのケガでは選手生命こそが心配です。

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