目の前の試合と、近未来の展望

2007年09月30日

試合自体にはオイラもワクワクしている。
天王山と言っていいのだろうか。
京都との対決はおそらくすでに趨勢が決しているかも知れ
ないし、逆にそこまでもつれているかもしれないが、正直
予測は付かない。

前にも言ったとおり、札幌の戦術はすでに変えようが無く、
弱点を露呈させたまま戦い続けなくてはならないことが確定して
しまっているのだ。だから、前回のように快勝するかもしれないが、
連敗中のようにたやすくこける可能性も五分五分なのだ。
フタを開けてみて、チームがちゃんとパフォ-マンス出来てるか
どうか、であるから、予測は立てにくい。

だからオイラの関心はむしろ、昇格残留は埒外として、
将来のチームの戦い方をどう考えるか、にシフトしている。
何度も言っているように、今の戦い方はあくまでJ2において
効率よく勝ち星を重ねていくため、昇格のための方便であって、
これがそのままJ1で通用するかといえばまずまちがいなく
横浜FCがそのまま来季の札幌になるし、そもそも観客数が
首位にもかかわらず増加しないのは明らかに勝ち点以外の魅力に
欠けるのであって、降格はコワイとはいえ、観客のカタルシスを
満たす戦い方を模索する必要は出てくるはずだ。

チーム全体の戦術を変える要請は必ず出てくるはずだ。
だが、出来もしない戦術を無理してやっても、勝利には結びつくまい。

そのための布石として、天皇杯の試合を、リーグ優勝と昇格のために
犠牲にしないでほしい、とオイラは思っている。
去年の昇格チームをみれば、眼前にぶら下がるニンジンのために
天皇杯を捨てたと言っていい。
来季の体勢をはやく確立するためにはその方がいいだろうし、
なにより去年のように勝ち進んでしまうとしたら「あ、このチーム
体制でいいんだ」と早合点してしまう危険性もあるが、
むしろ早めにJ1モードを体得して、あ、このままじゃマズイ、
という意識を持って欲しいとも思っている。

天皇杯の中継は残念ながら京都vs明大、水戸vs金沢という
カードのみのようだ。出来れば札幌には昇格と優勝の行方が
決まった後も、元旦までワクワクさせてほしいものである。
サッカーは元旦まで、という意識の人はまだまだ多いはずだから。


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