環境とサッカー

2007年06月08日

山東省には行ったことがないが、太公望呂尚が斉国を開いた
殷周の時代にまでさかのぼる古き土地。省都済南や観光地青島は、
同時にWW1にて日本軍が(ドサクサに)侵攻した戦場の記憶もある。

昨夜は試合映像もなく、結局1点差とは言え4失点で敗北した
浦和を非難したが、聞いたところによると現地は夜8時半開始という
日本では考えられない開始時間にもかかわらず気温30度(汗)
しかも選手達が試合後コメントで「空気が悪い」と口を揃えていた。
大気汚染が進んでいるのだろう。心肺機能のリミットまで酷使する
スポーツには悪環境だ。

春にさんざん悩まされた黄砂も、ある意味環境破壊が長年進んできた
せいでもある。実際に中国に行ったことのある人、住んだことのある人
なら「緑の少なさ」にかなりストレスを感じるはずだ。観光地はさすがに
整備されているが、それでも黄河や長江を船で行くと、中国の大地の
「禿具合」がよくわかる。
オイラは十数年前に南京に滞在したが、船で長江をさかのぼって
廬山にまで行った時には、河岸がえんえんと茶色で、緑が全くないことに
唖然としたものだ。

誤解を招くと困るので付言するが、だから中国は遅れてるんだ、
と軽蔑する連中もいるが、なに、日本だって70年代の頃はもっと
ヒドイ
乱開発をしていたのだから笑えない。
ましてや広い中国では自然は「かけがえのないものでも何でもなかった」
時代の方が長いのだから、そこの認識を転換させるに時間がかかるのは
オイラたち日本人の時間感覚とズレがある。

とはいえ、サッカーも快適にプレーできないほどに大気汚染が進んで
いるのは、個人的には敬愛する中国文化の環境としては決して誇れない
ことは確か。改善に努めてほしいものであります。


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