失うものも得るものも

2006年12月10日

やっぱり久々に頭に血が上っているな。
天邪鬼を自認するひねくれ者を気取っているが、
昨日は普通に嬉しいサポになってしまった(汗)

そんな時に縁起でもないが、懸念材料もしっかり
頭に入れておこう。

まずは負傷者・不調者の問題。
退場したフッキは、日刊によれば病院直行ということも
なく、最後まで試合を見ていたそうなので、大事には至って
いないだろうと希望的観測。もっとも、その場ではアドレナリン
出まくりの試合状況だったから、その後から重傷が判明、などと
いうこともある。軽傷でもすぐには本調子に戻れないだろうし、
気になるところ。
また、昨日出場の無かった西谷(さすがに身体にガタが来ているか)
がいるのといないとではやはり迫力違うし、征也がかなりしんどそう
なのをバックアップすべきメンバーも奮起してほしい。特に
上里と智樹、石井には。西谷のバックアップに川崎を使っているが
関はどうなのか、不調ならば心配だ。

それとカード。
昨日の審判はゲームを作るという点でもレベル高かったと
思ったが、カードは多かった。札幌3枚。
すでに天皇杯3戦目でかなりカードも増えている。
ましてやこれからはどこもJ1の格上、激しい当たりをしなく
てはならない場面も増え、カードをもらうリスクは増えるだろう。
慎重に、しかし激しいプレイを乗り切る意識がさらに必要になる。

そして準備。
これも日刊によれば、道外での臨時キャンプが実施されそう
とのことでホッとしているが、それまで札幌での場所確保にも
なんとかしてほしいところだ。雪の影響の大きい宮の沢だけ
ではなく、室内練習の出来るところをおさえてほしい。
厳寒の中、練習中にケガでは短期決戦には致命的になる。


さて、昨夜のNHKでは三浦泰が「失うものがないから思い切り」
みたいなことを言っていたが、冗談ではない。
失うものが大きいからこそ、札幌は必死で戦わなくてはならない
のだ。

リーグ戦の残念な結果が、チームの解体の危機に繋がり、
せっかく積み上げてきたものが風前の灯火になろうとしている。
しかし、万が一、いや億が一かもしれないが、勝てば運命を切り開ける
かもしれないじゃないか。

まるで藻岩山を登り切った直後にエベレストに登るぞと言い出す
身の程知らずな言い方ではあるが、もしも札幌が元旦に国立に
立てばどうなるだろう。

柳下監督は確かに公約の昇格を果たせなかったゆえに退任を
自らに課しているが、J1も含めた日本全国のサッカーチームの
頂点に立つファイナリストになることは、昇格と互角の成果だろう。
まともなチーム運営者なら、三跪九叩頭の拝礼を尽くしてでも
監督職への慰留をすべきだろう。

優勝なら1億、準優勝でも半分。優勝の場合でも今期の欠損を完全に
埋めるほどでは無かろうが、賞金も大きい。賞金目当てでも勝つ、
でもいいだろう。わかりやすいニンジンだ。モチベーションとして
何ら恥じることもない。

全国サッカー界への影響も大きい。すでにして、今までのところ
唯一J2の札幌は天皇杯の主役扱いだ。露出も大きい。
ファイナルまで行けばなおさらだ。
そうすれば、スポンサーの新規開拓にも大きく影響するだろう。

賞金&新規スポンサーの参加があれば、選手の流出を食い止められる
かも知れない。

そう、かもしれない、だが、勝つことには明確な意義があるのだ。
「うしなうものがない」なんてウソだ。
このままでは札幌はおおきなものを失う。確実に。
しかし勝てば、運命を変えられるかもしれない。

戦うべし。運命に抗え。


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