師が去る12月

2006年11月28日

鳥栖も松本監督が退く。フロントに入るそうですな。
柳下監督の留任を進言するメールをHFCには送った。
これで翻意できるはずもないのだが、意思表示だけは
しなくてはならないと思った。

最近の好調にみんな気をよくしているが、今季で露呈した
問題点の多くは、実はいまだに店晒しにされたままだ。

オイラは一部の方が言う「フッキ頼み」という言い方で
現状を切り捨てるのが嫌いで、そもそも個の力量とチームの
総合力がそんなに理想的にバランスがとれていれば、札幌は
J2になんかいないわけで、そのバランスを取るべき後者が
不十分だからこそそれを向上させようとしたのがいわゆる
五段階計画だったわけだ
(どなたか五段階計画の意味がそもそもわからないと仰っていた
御仁がいたようだが、おわかりですかな?)

まあ、嫌いと言いながら「フッキ頼み」と揶揄する意図はわかるんですよ。
突出した選手の得点の派手さに隠れて、さっき言ったチーム全体の
向上をなおざりにする選手の甘え&サポの甘やかしがイヤなんだろう、
という意図は。
ただ、それならば「フッキ頼み」じゃなくて「さぼるな」と言うべき
なので、何となくフッキの存在自体がチームへの悪影響だ的な言い方に
聞こえるのがオイラはイヤなのだな。
(まあ、フッキのプレイスタイルに問題点があったのも確かかも知れない
が、諸刃の剣ということなのだろう)

とはいえ、現実に「フッキが出停だった時に全く勝てなかった」
という結果が残ってしまい、それが最後まで克服できなかったのは
何より痛恨で、このチームまだまだ個の力とチームの総合力の
バランスができてない(3年かけても!)ことが証明されてしまった。
フッキがいなくなったとして、その壁をブレイクスルーできるかどうか
大きな課題として残った。

残ることになる選手、そしてわずかながら加わる新メンバーで、
この壁を越えられるか。新監督が導けるのか。
長い冬をヤキモキしながら過ごすことになりそうだ。
今までにも増して。

2日鳥栖戦、そして9日新潟戦。
すでに選別が終わっている。苛烈だが、どのチームもくぐっている。
オイラたちにはピッチに立つ選手の一人一人を鼓舞するしかない。
できればフッキには、自らの落陽の紙価を高めるために、得点王を
とらせてやりたい。(たといチームを去ることになり、来季は恐るべき
敵となるとしても)
他の選手もまた、残る者も去る者もよりよい道を進むための
踏み切り板になるようなプレイを発揮させてやりたい。

鳥栖には、あの夏の夜の過酷な柏との消耗戦で競り勝ちながら
ボロボロで足が止まった次節で木っ端微塵に粉砕された恨みがある。
しかも鳥栖は札幌の低迷を尻目に4位に躍進し、追い越すことはもう
できない。

粉砕せよ。
こんな順位で終わるはずではなかったチームの「恨」を昇華せよ。
もしくは、こんな順位で終わってしまった必然を、最後に打破せよ。


この記事に対するコメント一覧

あつしん

Re:師が去る12月

2006-11-28 23:04

柳下監督の解任反対派のあつしんです。 「フッキ頼み」で現状を切り捨てている1人です。 ただ、フッキの実力は昨年TVで見て知ってますし、 今年フッキのプレーがこうなるというのも分かっていました。そして、嫌いなわけではないです。 書いてあることでほとんど私がなぜ「フッキ頼み」と書いたかは当たっています。 ただ、一つ違うのは確かに動けとは思いますが、サボるなって言うより、フッキの実力を知った上で「お前らがここまで出来るようになってみろ」っていう意図があったこと(たぶん私の文からはそれは感じにくかったかも)、フッキが攻撃の核になると、昔と同じになり、逆戻りする懸念があったからです。 こんないい手本がいて、成長できないのはおかしいし、フッキみたいに出来なくてもボールキープするとかきっちり出来れば違ったと思うんですよ。 このサッカーの目指すところはJ1定着のはず。 そして、札幌のスタイル確立のはず。 フッキに頼るスタイルなら昔と変わらない。 目指すところはかなり上のはずなんです。 そこを言っていただけなんです。 ただ、柳下監督が退任するであろう来季、このようなことを書く事はあっても、完成形は今より低いでしょうから、素直に見た意見を書いてるかもしれませんね。 柏戦は完成形をこのレベルだとして、素直に勝ちを喜びましたからね。 なんかめちゃくちゃな文になってしまいました。 すいません。

FT

Re:師が去る12月

2006-11-29 19:41

お返事遅れまして失礼しました。 以前にも突っ張ったようなコメントをそちらに残し たりしましたので、苦々しくお思いだったかとは存じます。 ただ、おっしゃりたいことはほぼわかるものの、どこか 韜晦されたような書かれ方がやや隔靴掻痒だったので、 あえて意識して突っ張ったような物言いをしてしまいまして 反省しております。 オイラも数年前の道東住まいの頃には、エメルソンの ゴールのたびにひゃっぽうと快哉を叫んでいた単細胞 でしたので、その頃に現状の、いわば「化けの皮」を 見抜いていれば良かったんですが、トップの活躍に きっと全体がインスパイアされているのだろう、と のほほんと構えていたところに4年前の有様に愕然とし、 時を同じくして札幌に戻ってきたオイラの試合通いが 始まりました。オイラはどん底からの札幌が這い上がるのを 伴走しつつ見ていたせいか、どうも現状の進歩に甘いようです。 ただ、ご指摘の点は全く同感で、フッキに限らず ウィルでもアンドラでもエメでも、もちろん播ちゃん 今ちゃんでも、お手本はいっぱいいたのに、底上げって いうのはよっぽど各自の意識が高くないとならないんだ なあ、とつくづく思います。 柳下監督は、時間がかかりすぎとの批判もあったよう に思いますが、いやいや、3年でよくぞ、と思いました。 個人的にはまだ面倒を見てやっていただきたいのですが…。 とまれ、コメントを頂けたことに感謝しております。 そして、いつも冷静な筆致のエントリをされている あつしんさんからかなり本音を聞かせていただけたことに、 正直、やったあ、と思っている自分がいますが(汗) どうかご容赦ください。アウェイでの札幌へのサポートを これからもよろしくお願いします。 オイラも身体の続く限り地元参戦します。

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