秋風秋雨人を愁殺す&「確率の丘」歌詞解説補遺

2006年09月28日

鳴門で2回とも勝てず「下位に弱い札幌」を定着させて
しまった相手に、きちんと清算した。
雨中の観戦はさすがにあずましくなくてこたえたが、
見に来たかいはあった。

やはりポイントはアンドレの退場だろう。
前節の柏戦ではこのアンドレが効いていて
柏のサイド攻撃の芽をことごとくつんでいた。
監督の言うとおり、前半はどっちに転んでいても
おかしくない、ジリジリした展開。前節と同じですね。
ジョルジーニョには案の定おっそろしいシュートを何度か
撃たれたが、今日は(も?)ゴールポストが13人目だった。

少なくなったDFで、前節4点のフッキを抑え込もうと
したぶん、他の選手のゴールを呼び込むことになった。
ゴル裏からは砂川が数度のミスにもめげず必死にゴールを
狙う姿が印象的だった。中盤の徳島のパス回しを再三果敢に
切り取っていく智樹が効いていて、さっきビデオで見た中継
でもノノさんが絶賛してた。

中盤を省略してのカウンター狙いにも見えたかも知れないが、
確かに札幌と同じシステムになった徳島相手の中盤はえらく
混雑していて、特に前半はあまり有効に使えてなかった。
やはり欠けたDFを補うためにMFが分散してくれたせいなのか、
その後はずいぶん札幌の中盤が動けるようになった。

相手が飛車落ちでの後半だったので、その点は辛く減点か。
理想的なポゼッションサッカーの結実、とまではまだまだ道遠し
だが、自信をつけてくれればいい。慢心は困るが、これくらいのことが
実は自分たちに出来る、という自覚で、これからの試合に臨んでほしい。

さて、昨日紹介した平沢進「確率の丘」だが、
昨日省略した後半、締めの歌詞はこうなっているのだ。

瞬きよ崇高に時の意味を変えて
絵空よと消えかけた町の門を開け
口笛よ驚異たれ水を空に返し
新しき雨と化しキミを讃え振れ


「瞬きが時の意味を変える」とは、札幌が
あっという間に上位陣に肉薄することを期待されている
ことを指し、その結果として(J1昇格なんて)絵空事」
と思われ「消えかけた町の門」すなわちJ1昇格圏内に
最後にギリギリ滑り込むチームを幻視している。

そして。
「口笛」はもちろんサポの声援。
その後の歌詞は今夜の情景なのだ。
「水を空に返し新しき雨と化しキミを讃え振れ」
勝利の歓喜の雨にうたれるキミ(選手たち)を讃え振られるのは
ビッグフラッグ、そして当然「雨が降る」と掛けているのだった。


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