2006年09月26日
吹き飛ばされる枯葉の舞に 空一群の星は沸く なお幾万の風さえを分け 着地の時を見逃すまいと 不意に聞く産声が星の名を変え 丘に咲く花々は知らぬ香を着る 口笛よ奇跡たれ 海さえ揺るがせと 迷いよとさらわれた未来(あす)を人に返し 舞う砂よ 道理なる火の楔と化して 丘に立つ新しきキミを庇い燃えよ from 平沢進「白虎野」 解説 「吹き飛ばされる枯葉の舞に空一群の星は沸く」とは 秋も深まり落葉の舞う厚別公園競技場で、 シーズン最後のナイトゲームに歓声が沸く様子です。 「なお幾万の風さえを分け 着地の時を見逃すまいと」 とは、厚別名物の風と、上位とのゲーム差を離された逆風 をかけており、それを乗り越えて「着地の時」すなわち 試合の勝利の瞬間を迎えるカタルシスを表します。 「不意に聞く産声が星の名を変え 丘に咲く花々は知らぬ香を着る」 の「産声」は勝利に酔うサポの歓声であり、それが「星の名」 すなわち上位3位内に連なるチーム名を書き換え、札幌が 今まで味わえなかった上位に到達することを「知らぬ香を着る」 と歌います。 「口笛」はもちろんサポの歓声。これが「奇跡」を呼び 「海(=海沿いにあるチーム、湘南もしくは横浜を指すか)さえ 揺るがせ」と叱咤します。 「(昇格圏なんてただの)迷いよ、とさらわれた未来(あす)」 とは、一度は勝利に見放されて昇格が雲散霧消しかかった時期を指し ますがを、これを「人に返し」つまり他チームに押しつけ(笑) 逆転することを予言します。 「舞う砂よ 道理なる火の楔と化して 丘に立つ新しきキミを庇い燃えよ」 すでに言うのも愚かでしょう。「丘」(=厚別、札幌ドームのピッチ)に立つ 新生コンサドーレ札幌の若き選手たちをサポートする観客達が、 赤黒のレプユニに身を固め、燃え上がる炎のように、そしてスタンドに くさびのようにそそり立つフラッグを振りかざしながら、苦境のチームに 声援を送って支える姿が彷彿とする歌詞です。 この歌のように、札幌が「確率の丘」に立つことを願います。 注・念のためですが、上記は全て一種の妄想的な冗談です(笑) しかしサポ的にはかなり本気。
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FT なんらかのイニシャルではあります。 サッカー知らずのド素人札幌サポ。いつの日か札幌がJ1を制覇し、札幌にカルチャーとしてのサッカーが根付くことを夢見る戯言おやじ。寛容の精神で笑って応援するぞ
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