「闘」の字に

2006年07月15日

今さらながら、「闘」という字がいい。

「門」の部分は、いわゆる「もんがまえ」というやつに見えるが
この字の場合は門じゃなくて、左右に並んだ兵士が両側から
槍とか矛とか戟とかいった長い柄の武器を構えている姿を
かたどっているそうだ。
古い字体の「鬪」だとちゃんとギザギザに刃が描かれて
いるので、違いがわかる。

オイラの目にはむしろこの「たたかいがまえ」は
両側から大きく振られるフラッグのようにも見える。
いや、その方がむしろイメージが沸くかも。

その旗の下に描かれている「豆」は、これはおマメではなくて、
本来は神に捧げる穀物を入れる容器。一番上の横棒が蓋で、
平らなのでこれを楽器として使うこともあったそうだ。

横にある「寸」は、これは「手」を表す部首の一つで、
テンの部分は特に親指を強調して表しているらしい。
長さの単位「寸」は3センチ程度だが、親指の幅から来て
いるそうだ。

でも、これもオイラの目からは
「優勝カップを手にした選手」の姿だよ(笑)
そういや、この「豆」とイタリアのスクデッドはそっくりだな。


赤黒の旗が祝福に翻るその下で、
優勝カップを手にする選手たち。

このイメージが現実となる日が近くなることを
この字を見ながら思ってしまう。
妄想に近いが、この字を今季の象徴としたからには、
その言霊を、文字に込められた祈りを強くしていきたい
と思うのだった。


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