裏声でも歌わないぞ君が代

2006年06月20日

明日は前にも書いたとおり、オイラにとっては今季最も口惜しい
室蘭の試合の報復とすべき対横浜FCアウェイ戦であるので、
それに向けて少しは景気のいいことを書いて自分を鼓舞しようと
思ったのだが、それとは別にムラムラと向かっ腹の立つことがあった
ので、そのことを書く。

いつのことでしたかねえ、W杯だったか何だったか、
日本代表の選手が君が代の吹奏に合わせて歌っていないだ何だと
外野の誰かがケチをつけて。それ以来、国歌のシーンになれば
選手がアップになるせいか、これ見よがしなんだか本気なんだか
知らないが、えらくお口をおっきく開けて歌ってるようになったよ。

で、たまたまYahoo!にもこんな記事が載っていたりするわけだ。

オイラは口幅ったいが日本文化を愛することで人後に落ちるとは
これっぽっちも思っていない。だがオイラは、日本代表が国歌を
歌っていないと非難したり、他人が歌っていないことをあれこれ
ケチをつけるような「愛国心」を最も毛嫌いする。
あれは戦時中の「パーマネントはやめましょう」オバサンに似て、
他人にケチをつけることで相対的に自分はアイツよりも上なんだ
と思いこむ自己欺瞞であって、非常に低劣なシロモノだ。

オイラは、日本代表の選手が国歌を歌わないでいようが、
全く気にはしない。むしろ、逆に口を真一文字に結んで精神を
研ぎ澄ましている方がよほどカッコイイと思うがどうか。
よほど「サムライ」を体現していると思うがどうか。

君が代を歌うことそのものが、愛国心の発露じゃない。
日本代表にとっては、勝利を目指そうという心が愛国心のはずでしょ。
日本国民にとっては、日本文化への理解を深め、他の文化との
交流を深める相互理解が、愛国心でしょ。

でも、愛国心の名の下に、違う考えを圧殺し、排除し、
侮蔑するのは、愛国心じゃないでしょ。
自国の文化に何の理解もないまま、何の根拠もなく自分たちが
一番優れていると思いこんで、外国人に偏見をかますのは
愛国心じゃないでしょ。

さて、そんなわけで、たかが歌ごときで愛国心の踏み絵になる
と思いこんでいるお偉いさんたちに、今回のW杯が良いお灸に
なればいいと思うんだが、大した効果は無さそうだな。
卒業式で君が代を歌わない先生や生徒を処罰なんかするよりも、
W杯に出る選手を決勝トーナメントに進めるだけの強化をする
バックアップをした方がよっぽど愛国教育になるだろうに、
さっぱりそんなことは考えないのだろうな。


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