大言壮語も芸のウチ

2006年05月22日

前々回のエントリへのレスと続き。
 
<こんびにさん
 
新居は優等生なコメントの内に、何か火薬を仕込んでいる
ような良い意味の危険さも備えてましたな。もっと発散して
活躍していたら…とは、死んだ子の歳を…ですかな(汗)
 
別エントリでも書きましたが、オイラは新居の「ウリ」
にもなる大ブーイングを、今後もぜひ継続してやってほしい
という、歪んだ愛情?を持っております(笑)
 
<aruさん

賛意のコメントありがとうございます。
 
謙譲の美徳は、実は日本人だけのメンタリティではなく、
人間がコミュニティを形成するところでは洋の東西を問わず
存在します。
ただ、勝負を賭けたプロスポーツの世界においては、そこは
弱肉強食、無用な遠慮は有害でしょうね。
チームワークを破壊するような唯我独尊ぶりは困りますが(笑)
 
それと、敢えて言わせてもらうが、札幌の若い選手が
「たまたま」「偶然」「幸運」「みんなのおかげ」
「良いボールが来たので蹴っただけ」というコメントを吐くことは
決して良くないと思ったのですよ。

つまりそれって、予防線ですよ。

「今回の活躍は偶然だった」→「だから次の試合で活躍できなく
ても、責めないでね、これが実力だから」という意識があると
勘ぐられちゃうわけで。
つまり、次回以降の試合で活躍できないかもしれない自分が
非難されないように、言質を取られないようにする保身の言葉ですよ。

こんなこと、若い、活きの良い、上を虎視眈々と狙うべきの選手が
口が裂けても言っちゃいけないんです。

名前を出してかわいそうだが、智樹選手が湘南戦でお立ち台に立った、
あれ以来ずっと精彩がなかった。
オイラは以前のエントリで「お立ち台に立っただけで満足しちゃったか?」
って揶揄した。それじゃ困るんだよな。ヒーローインタビューを受けられる
ってのは、チームが勝って、その勝利に最も貢献したと認められた
ごく一握りの選手の「特権」だ。常勝チームであっても、お立ち台に
ずっと立てないままの選手だっていっぱいいるはずだ。
そこに立った智樹は、もっと自信を持っていいはずだ。
そして、それに見合った活躍を自分自身に課すべきなのです。

「最高!絶好調です!負ける気がしません。蹴ったボールが
外れる気がしません!自分の脚で最高のゴールを決められました!
次も得点します!みんな得点するでしょう。でもとどめを刺すのは
俺のシュートです!次回も応援してください、絶対に期待に応えます!」

こんなビッグマウスを、相川か石井に言って欲しいが(笑)

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
あのね、「偶然です、みんなのおかげでいいシュートが出来た」
てのは、カズとかヒデとかが言ってちょうど良いのよ。
この謙遜具合が、かえって自負の大きさを証明するのよね。
そういうコメントはもっとビッグになってから言ってくれ、札幌の
選手たち。

キャンキャン吠えるだけの犬じゃ困るが、それくらい大口を叩いちゃ
どうだい。

つまり、言ったことには責任を持つのさ。
次回も得点します、って言ったら、その言葉を裏切らないように
次の試合で必死にゴールを目指すだろう。何も言わなかったときよりも
より必死に。自分の言葉を証明しなきゃならないんだから。
嘘じゃないことを証明しなきゃならないんだから。

もちろん、結果がそうなれるとは限らない。でも、自分で言ったことを
実現しようと必死なやつを、サポは絶対に見捨てない。
少なくとも自分の成果を「偶然」と言うことで、次の試合で
結果を出せない免罪符にするヤツよりは。


ついでに。昨日のサッカー番組で、ブラジルのテレビで
マラドーナが衛星でジダンと対談する番組を紹介していた。


マラドーナ「フランス代表に戻ったのは?」

ジダン「最高の技術を持つ選手が必要とされたから」


ここまで言えちゃうのは、さすがにジダンだからだな(笑)


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