一年前の分岐が目を覚ます

2006年05月04日

昨日の試合については、いろいろな考えがあるでしょう。
勝てなかったんだからダメだ、という意見もある。
守られた敵陣を崩せない攻撃陣の不甲斐なさをなじる意見も
散見した。
一方で、追いついたことに安堵し、選手の執着を讃える
意見も多かった。
また、第1クールの終了で、1/4経過時点としての成績に
ダメ、まあまあの両意見も見られる。
 
全部のブログを見てるわけではないが、オイラはやはり
連想せざるを得ない。
 
あの試合を。
 
昨年の4/23、ドームでのvs福岡戦。
それまでの戦績1勝3敗2分。
敗色濃厚の中、ここで負けたらずるずると崩壊していく
不安に場内が諦めかけた空気の中、全員で敵陣に食らいつき、
そしてついに、やはりロスタイムに、

中山選手がヘッドを叩き込んで追いついた、あの試合を。
 
おいらが他の方々のように最近の中山選手をあしざまに
言えないのは、あのゴールを間近で見て歓喜した、あの
印象のせいですが。
 
あの試合以後、札幌は少しずつ立ち直っていった。
そして上位を窺い、さらには昇格圏内を視野に入れることに
まで達することが出来た。見事なターニング・ポイント
だった。
 
その再現。デジャヴュ。
昨日は石井選手のヘッドが、再びゴールに吸い込まれた。
 
ちょうど一年、思い出してほしい。
非力なチームに堕して再起を目指し、一歩一歩階段を歩き、
多くの分岐点となる試合を経て、札幌はここまで来た。
今日もその一里程になった。
 
たとえ昨日の試合に不満があったとしても、それはきっと
去年の試合よりも今の札幌が進歩しているからだ。
そう考えれば、きっと昨日の引き分けは意味がある。
その歩みの遅さに隔靴掻痒のサポもいるだろうが、
いくつもの分岐を越えたとき、きっとそこに夢見た場所が
姿を見せることを信じられる、そんな試合だったと思う。
 
来る日も、来る日も、幾千の分岐を越えたとき…。


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