2014年12月30日
奈良さんのメディア記事やブロガーさん記事を読んで誤解してる方がいるような気がしたので、念のため。 仮に奈良さんが来季契約満了後に完全移籍してもゼロ円移籍じゃないです。 正確に言うと、契約満了なので移籍補償金(いわゆる移籍金、違約金)は0円ですが、 トレーニング・コンペンセーション(略してTC)は、今年でも来季でも満額の4800万円です。 これは契約満了してても請求権のある期限内なら請求できます。 8.「トレーニングコンペンセーション」 8-1 適用 選手がプロ選手として所属したクラブにおいて施されたトレーニングに対して支払われるべき補償金(本規 則において「トレーニングコンペンセーション」という)は、以下の通りとする。 8-2トレーニング期間 下記に定める期間を以て「トレーニングコンペンセーション」が発生する期間(以下「トレーニング期間」 という)とする。 ・当該選手の初めてのプロ契約の有効期間開始日を含む年度の2月1日から当該選手の満21歳の1月31日ま での期間 8-3「トレーニングコンペンセーション」の請求権 下記に定める期日までに移籍が行われる場合に限り、移籍元クラブは、移籍先クラブに対し、「トレーニン グコンペンセーション」を請求することができる。 ・当該選手の満23歳の1月31日の直前の1月1日 http://www.j-league.or.jp/aboutj/player/training-costs.html 私の誤解があるようでしたら、規約の条文付きで突っ込みお願いします。
これをご存知の上で、今季完全移籍すれば4800万以外にも取れた移籍金があるのに取りっぱぐれてるだろ! という方は、その認識で正しいので、ここから先は読まなくてよいです。
もし奈良さんの移籍が○○だったらコンサドーレの収入はどうなったか、という話をします。 ・今季レンタル移籍+来季契約満了後に完全移籍の場合 今季はレンタル料+来季はTCの4800万円 (これに加え今季年俸はレンタル移籍先が支払うのでコンサ的には人件費が浮く) ・今季完全移籍の場合 移籍補償金+TC4800万円 ・来季完全移籍の場合: TC4800万円 というわけで、いずれのケースにおいても4800万円は回収できるし、 今季レンタルすれば、来季完全移籍だけされるよりはマシとご理解いただけるかと。 ちなみに一番最悪なのが、ユースから昇格して23歳すぎて契約満了されるケース。 移籍金どころかTCも取れません。 育成にかけた投資が回収できなかったことになります。 請求できる最終年度だと買う側は1年待ってTCを払わずに済むようにしますから、 ユースから育てた選手の売り時は22歳までなわけです。 ただし、ずーっとクラブに残って中心選手として活躍し続ける場合も、投資を回収できたといえるかもしれません。 この辺の話題は、↓を参照願います。 トレーニング・コンペンセーション(育成費)早見表(Jリーグ編)
ここからは妄想です。 今季完全移籍したとしても、億単位の移籍補償金はありえない。 奈良さんの年俸が5000万以上だったら分かりますが、今のコンサドーレの人件費からみれば、 よくて年俸1000万円、その契約解除の違約金なわけですから、高く設定されたとしても数千万円。 上昇志向の強い奈良さんですから、移籍しやすさと、クラブへの貢献のバランスを取った違約金設定をするでしょう。 今野や山瀬のときのような億単位の移籍金収入を想像された方がいるかもしれませんが、 あの頃とは移籍の制度も市場も、大きく変わっていて、もう参考にならないのです。
2014年12月28日
J2コンサドーレ札幌のCB奈良竜樹がFC東京への移籍が決定的との報道が。 東京、J2札幌奈良を獲得 http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20141228-1414588.html 【札幌】U21代表のDF奈良、F東京に期限付き移籍へ http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20141227-OHT1T50215.html J2コンサドーレ札幌DF奈良竜樹(21)が、J1のF東京へ期限付き移籍することが27日、分かった。 クラブ幹部が「移籍することになる」と同日、明かした。 背景にあるのは、五輪代表を争うライバル達が、 全員J1で結果を残し始めていること。 来年は遠藤航(湘南)がJ1復帰ということで、 五輪代表CB争いの最重要年度で1人遅れを取ることになる。 U19から三浦弦太(清水)も選出され、 高身長タイプのCBにもう1人加わった格好。 植田(鹿島)に至っては、2015年1月開催のアジア杯のA代表予備登録にまで 食い込んできた。 奈良さんだけ、J2で遅れを取るわけにいかない。 というわけで、奈良さんも含めた、CB争いのライバル達の 過去3年の成績を並べてみよう。 奈良竜樹(札幌) 180cm/70kg 1993年9月19日生 2014年(J2) 39試合 3,510分 0ゴール 2013年(J2) 35試合 3,093分 1ゴール 2012年(J1) 22試合 1,893分 1ゴール 遠藤 航(湘南) 178cm 75kg 1993年2月9日生 2014年(J2) 38試合 3,364分 7ゴール 2013年(J1) 17試合 1,530分 3ゴール 2012年(J2) 32試合 2,694分 7ゴール 岩波拓也(神戸) 186cm 72kg 1994年6月18日生 2014年(J1) 23試合 1,770分 1ゴール 2013年(J2) 37試合 3,223分 2ゴール 2012年(J1) 2試合 127分 0ゴール 植田直通(鹿島) 186cm 77kg 1994年10月24日生 2014年(J1) 19試合 1,452分 0ゴール 2013年(J1) 0試合 0分 0ゴール 西野貴治(G大阪) 187cm 73kg 1993年9月14日生 2014年(J1) 12試合 991分 1ゴール 2013年(J2) 29試合 2,602分 3ゴール 2012年(J1) 0試合 0分 0ゴール 三浦弦太(清水) 182cm 77kg 1995年3月1日 2014年(J1) 6試合 451分 0ゴール 2013年(J1) 2試合 30分 0ゴール 岩波、植田、西野、デカイぜ。 この3人+遠藤航+三浦との争いは、ハイレベルですね。 協会(JFA)は岩波、植田を推してますし。 J1で結果を残し、J1のアタッカーを止める力があるか、試される。 成長の度合いを考えれば、J2にいるより、J1で戦うべきですね。 本当に残念なことではあるけれど、五輪代表になることを優先するならば、 いまのJ2札幌に引き止める手立てはない。 (移籍先のチームがイマイチの場合はともかく、FC東京ならCB吉本との2番手争いになる) なお五輪代表の予定は以下の通り ▼U-22日本代表の2015年予定 [海外遠征](2.11-15、シンガポール) [国際親善試合]3.11vsミャンマー(フクアリ) [AFC U-23選手権予選(兼AFC U23選手権予選)](マレーシア)★重要★ 3.27vsマカオ 3.29vsベトナム 3.31vsマレーシア [国際親善試合]7.1 vs未定(ユアスタ) 2月の海外遠征→3月のAFC U23予選兼五輪一次予選が本番ですね。 リオ五輪アジア予選(AFC U23本大会)は2016年初めに開催されます。 最終予選に選ばれるためにJ1を選んだともいえるでしょう。 そこに入っていなければ、本大会での選出は遠のきます。
奈良さんは、下部組織から直接昇格しているので、 トレーニングコンペンセーションは、 高1~3+トップ1~3年の計6年に、J1係数800万円を掛けた、 4800万円が、移籍金に問わず請求できる。 (一般的にいわゆる移籍金に含まれる) ※トレーニングコンペンセーションの早見表はこちら おそらくFC東京はこれを嫌って、レンタルにしたのではないか。 それでもレンタルフィーは支払われるし(設定額は不明)、 金銭的に完全移籍でなくても幾分のプラスにはなる。 そして何より、期限付き移籍ということは2016年に札幌がJ1昇格していれば、 札幌へ奈良さんを呼び戻すという選択もアリだろう。 (本人がさらなる成長を遂げるために戻らないと言うかもしれないし) (J2だとさすがに戻らないだろうなあ) ただし、2015年いっぱいで契約が満了するとのことで、 移籍金を獲得するなら今年の方が高く売れるけれど、 トレーニングコンペンセーションから見ると、 今年移籍しようが、来年移籍しようが、4800万円であることには変わりない。 2015年の奈良の活躍次第で、 売れるか売れないか、札幌に戻るか戻らないかが決まるとみてよいだろう。 まあ、いずれにせよ、五輪代表という今の奈良さんの最大目標を 阻害してはならないなあ、と思う。 移籍したらしたで、温かく見守るだけです。 といった感じで自分は結構前から整理してました。
2014年12月27日
2006年末は、年明け1/4でした。 2008年末は、12/20と早かったものの少なくて、年明けに2回目がありました。 2013年末は、休業日より後の12/30に発表。 昨年の流れを汲むと、土日はさすがにないでしょうから、 12/29か30になりそうですね。
2014末:休業日12月27日(土) ⇒??契約合意選手発表 2013末:休業日12月28日(土) ⇒12/30契約合意選手発表 http://www.consadole-sapporo.jp/news/2013/12/015896.html 2012末:休業日12月29日(土) ⇒12/28契約合意選手発表 http://www.consadole-sapporo.jp/news/2012/12/013723.html 2011末:休業日12月29日(木) ⇒12/28契約合意選手発表 http://www.consadole-sapporo.jp/news/2011/12/011667.html 2010末:休業日12月30日(木) ⇒12/28契約合意選手発表 http://www.consadole-sapporo.jp/news/2010/12/009829.html 2009末:休業日12月30日(火) ⇒12/29契約合意選手発表 http://www.consadole-sapporo.jp/news/2009/12/009039.html 2008末:休業日12月30日(火) ⇒12/20契約合意選手発表なし http://www.consadole-sapporo.jp/news/2009/01/008474.html ※1/17にも追加発表。1回目は少なかったので http://www.consadole-sapporo.jp/news/2009/01/008474.html 2007末:休業日12月29日(土) ⇒12/25契約合意選手発表 http://www.consadole-sapporo.jp/news/2007/12/007872.html 2006末:休業日12月29日(金) ⇒1/4契約合意選手発表 http://www.consadole-sapporo.jp/news/2007/01/007438.html ※年末まで天皇杯関連の更新があったので、それどころではなかった模様 ※始業日:1月3日(水) 2005末:休業日、契約合意選手発表ともになし ※12月の更新内容がほとんどないので不明 2004末:休業日、契約合意選手発表ともになし ※更新頻度自体が今より少ない。
余談。 2009年末に発表された 2010コンサドーレ札幌 契約合意選手について(12/29現在) を見ると、今でも札幌に残っている選手は、以下の6人でした。 MF砂川、MF上里、MF古田 FW横野、FW上原、FW内村 当時は今よりもユース卒選手が少なかったとはいえ、 5年後も残っている選手って、どのくらいいるんでしょうね。
2014年12月22日
J2札幌が甲府のインドネシア代表FWイルファン・バフディム(26)を獲得することが分かった。 http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp1-20141222-1412058.html 今のところ、よく読まれるサッカー記事の1位のようです。 磐田の前田より上ってすげーな。
さて、今回なぜコンサドーレ札幌がイルファン獲得に動いたのか? ↓の画像を見ていただければ、ご理解いただけるかと思います。 WakuWakuJapanとは、スカパーが出資する、 東南アジアで日本のコンテンツを配信するテレビ局です。 今は、インドネシアとベトナムで放送中。 引用すると・・・ 日本の番組が見られるエンターテイメントチャンネルです。 全ての番組が現地の言葉でご覧いただけます。 ドラマ、映画、音楽、アニメ/特撮、スポーツ、カルチャー、エンタメ、ドキュメンタリーなど 日本で人気のある選りすぐりの番組を24時間365日お届けします。 http://www.wakuwakujapan.tv/ja/about/ その大スポンサー様の事業パートナーとして、コンサドーレ札幌が動き、 試合に出られる東南アジア選手として白羽の矢が立ったのが イルファンなわけです。 よく誤解があるのですが、J2札幌の試合映像がインドネシアで放映されたからといって、 札幌の収入がうなぎ上りにはなりません。 放映権料収入は、基本的には均等配分なので。 ただし、放映回数と東南 アジア戦略への貢献として、インセンティブはつきます。 つまり他のクラブよりは、少し多くもらえると。 その額は、あまり期待しなくてよいです。 むしろ、WakuWakuJapanがクラブパートナーとして入っていることに期待しましょう。
さて、イルファンですが、 一昨日まで行われていた東南アジア最大の国際大会 AFFスズキカップのインドネシア代表の直前合宿まで同行していましたが、 けがのため離脱して参加はかないませんでした。 甲府は所属先クラブ名としてAFFスズキカップの公式サイトに掲載されることを 期待していたと思いますが、残念ながらそれもかなわず。 本人にとっても、クラブにとっても残念なケガ離脱となりました。 インドネシアは、ベトナム、フィリピンに次ぐ予選グループ3位で、 上位4カ国で争われる決勝トーナメントに進めず。 でも、ステファノは代表歴1試合くらいだったのに対し、 イルファンは現役代表ってことで、 選手の評価はインドネシア国内ではステファノより上のようです。 J1クラブが東南アジア選手を獲得したって、試合に出れやしないので、 J2クラブへ移籍というのは、本人にとっても良い選択たと思います。 J2である優位性が出た獲得といえます。 日本に1年いた経験を活かして、バンバン試合に出てほしいですね。
2014年12月22日
北海道FC(コンサドーレ札幌)の三上大勝GMがマレーシアのクラブと提携か!? マレーシアはJリーグ提携国ではありません。 リーグ運営の問題などあって、提携したいが提携できない状況にあります。 しかし、このマレーシア、 12/20まで行われていた東南アジア最大の国際サッカー大会、 AFFスズキカップで準優勝と大健闘しました。 しかも、ホーム&アウェイで行われる決勝で、 第1戦はタイ代表に0-2で敗れたのに、ホームの後半途中まで3-0で逆転してて、 10万人のマレーシアサポーターが大騒ぎしてました。 準決勝もレコンビン(得点ランク2位)率いるベトナムに、アウェイで0-2で負けて、 ホームで4-2で勝って大逆転と、勢いがあったのでこのままいっちゃいそうでしたが 決勝は優勝候補筆頭のタイ代表に最後は再逆転されて負けちゃいました。 そんなマレーシアのサッカーメディアから情報を集めていたら、 HOKKAIDO FC の文字と、三上GMの名が。 Hokkaido FC’s General Manager, Mr. Hirokatsu Mikami あと池端・・・CRM部部長? Chief CRM Officer, Mr. Kazuki Ikehata, 写真載ってるじゃないですか。 アップ 記念に保存して、内容を読みたい方のためにリンク貼っておきますね。 短い英文なので、そんなに難しい内容じゃないです。 http://johorsoutherntigers.com.my/2014/12/20/jdt-partner-up-with-hokkaido-fc/ この記事が掲載されたのは、 2:00PM 20 DEC 2014です。
なぜこの記事にたどり着いたか補足をすると、 AFFスズキカップ得点王(6点)のマレーシア代表Safiq Rahimについて調べてた。 ⇒検索してたら、JFAのサイトがヒットした。JFA? ⇒JFAとは「Johor Football Association」の略だった ⇒トップページをよく見ると、HOKKAIDO FC? ⇒三上GMじゃないですかっ!! ↓証拠画像 このHPのすごいところは、 所属してるわけでもないAFFスズキカップ得点王マレーシア代表選手をトップで扱い、 ドイツのボルシア・ドルトムントの話題をトップで扱い、 北海道FCの話題をトップで扱う という、チャンポンっぷり。 札幌と●刊スポーツでは、イルファン祭のようですが、 私はいまマレーシア祭りですよ!
さらっと翻訳したので、置いておきます。 間違いあったら、突っ込んでください ↓ここから 北海道FCのゼネラルマネージャー三上大勝氏、CRM責任者池端一樹氏と、 ジョホール・フットボール協会代表で Southern Tigers Sdn Bhd最高マーケティング責任者の Mr. Ahmad Yani bin Ismailは、 日本で訓練するためにJDTの若者の選手を派遣することで合意した。 北海道FCはワールドカッププレイヤー小野伸二、ガンバ大阪のDF今野泰幸、 オリンピック日本代表選手奈良竜樹と荒野拓馬ら、 多くの才能ある選手を育成したことで、よく知られている。 北海道に根付くクラブのユニフォームを着て所属した選手で もっとも有名な選手は18歳で所属したブラジル人ストライカー・フッキ(Hulk)だ。 この新しいパートナーシップの下では、地元の選手の標準と品質が改善し、 マレーシアのサッカーを違うレベルに高める助けとなることが期待される。 ↑ここまで。 フッキがいたのは18歳じゃないような気がするとか、 Consadole Sapporoって使わないの?とか、気になることはありますが、 「Sapporo」よりも「Hokkaido」の方が知名度あるので、 プレス・リリースとしては、正解ですね。 JDTってなに?とかいろいろ調べますね。
2014年12月22日
ドンタムロンアン(ベトナム)が、コンサドーレ札幌と対戦する前に、広島と試合しちゃったよ。 http://www.sanfrecce.co.jp/news/release/?n=7672 トレーニングマッチ(vs.Dongtam Long An FC)の試合結果について 開催日時2014年12月14日(日) Dongtam Long An FC 1-1 サンフレッチェ広島 リーグ戦が終わった1週間後には、こういう活動をしているんですね。 主力は休ませているだろうけれど、試合出場数が少ない選手らにとっては、 シーズンオフでも実戦トレーニングの場があれば、 出稽古したほうがよさせそうですね。 いつかはコンサドーレ札幌もベトナム遠征してほしいな。 今年は韓国には行ったので、次は提携先クラブと。
2014年12月22日
Jリーグ経営情報開示資料2013年度版から、コンサドーレ札幌のアカデミー収入と現在地と目指すべき未来を探ります。 今回は、2013年J1/J2アカデミー収入に焦点を当てます。
もくじ 1★2013年J1/J2営業収益(売上)ランキング(百万円)こちら 2★2013年J1/J2広告料収入ランキング(百万円)こちら 3★2013年J1/J2営業収益に締める広告料収入の割合ランキング(百万円)こちら 4★2013年J1/J2入場料収入+アカデミー収入+その他収入の合計ランキング(百万円)こちら 5★2013年J1/J2入場料収入ランキング(百万円)こちらこちら 5-1★2013年J1/J2年度別入場料収入こちら 5-2★2013年J1/J2年度別スタジアム別入場者数こちら 5-3★年度別入場料収入と興行粗利こちら 6★2013客単価J1/J2 客単価(円) 興収(百万円)こちら 6-1★2013客単価+バクスタチケット価格J1/J2 客単価(円) 興収(百万円) バクスタチケ代(円)こちら 7★2013年J1/J2アカデミー関連収入順(百万円)こちら←今回★ 8★2013年度J1/J2チーム人件費順(百万円)こちら 9-1★2013年度J1/J2チーム人件費/勝ち点比率(勝ち点獲得の効率の良さ)こちら 10★2013年J1定着,残留,昇格/J2PO進出基準こちら 11★コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか? 参考資料 2013年度Jクラブ経営情報開示 有価証券報告書平成25年12月期(PDF:6.24MB) 予算実績平成25年12月期(PDF:189KB) 経営状況で見るコンサの現在地(2011年度まとめ) コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか?(2012年度まとめ)
★2013年J1アカデミー収入順(百万円) 親会社クラブ収入 経費 粗利 売上利益率 日産 横浜FM455 314 141 31% 東京ガF東京422 255 167 40% 鈴与 清水 319 197 122 38% 住友 鹿島 269 166 103 38% トヨタ名古屋258 191 67 26% ヤマハ磐田 249 182 67 27% 富士通川崎F164 75 89 54% ===J1平均158 113 45 28%== -- 新潟 143 128 15 10% Docomo大宮 142 68 74 52% エディ広島 99 126 -27 -27% -- 仙台 88 68 20 23% -- 鳥栖 74 23 51 69% 日立 木白 71 40 31 44% -- 大分 48 70 -22 -46% -- 甲府 36 21 15 42% 三菱 浦和 15 102 -87 -580% -- 湘南 0 0 0 0% ヤンマC大阪 0 0 0 0% ※浦和、湘南、C大阪は別法人化されてるので別会計です。 歴史と伝統があり、大都市圏にある横浜FMとF東京が4億円超え。 ここの粗利だけで、1億円を超えている。 トップにアカデミー卒の選手が昇格→ブランド向上→スクールに入る子供が増える→収入増える J1クラブのアカデミーは、そのブランド力の維持をしつつ、良い選手を集め、スクール生も集める。 こういうサイクルが生まれている証拠だ。 週1回のスクールで月謝1万とかどーなの?って思うけど。 札幌もアカデミー部門で1億円の粗利を生むようになってほしい。
★2013年J2アカデミー収入順(百万円) 親会社クラブ収入 経費 粗利 売上利益率 楽天 神戸 231 115 116 50% -- 東京V174 91 83 48% -- 福岡 171 58 113 66% パナ G大阪138 114 24 17% 京セラ京都 134 145 -11 -8% -- 岡山 75 18 57 76% == J2平均 74 46 28 38%== -- 愛媛 67 9 58 87% -- 栃木 64 32 32 50% -- 山形 61 64 -3 -5% 大塚 徳島 58 28 30 52% JEF千葉 55 73 -18 -33% -- 札幌 54 59 -5 -9% -- 富山 52 22 30 58% -- 北九州 50 26 24 48% -- 横浜FC 46 38 8 17% -- 岐阜 41 33 8 20% -- 鳥取 40 27 13 33% -- 水戸 38 10 28 74% -- 長崎 36 26 10 28% -- 熊本 23 17 6 26% -- 松本 5 5 0 0% -- 群馬 4 9 -5 -125% 意外なのは、G大阪の収入の低さ。 伝統もあるので、もっと稼いでいると思っていた。 東京Vはここが支えているといえる。 大健闘しているのは福岡。 人口の多さもあると思うが、強豪高校が多い九州で、これだけの収入と粗利を生むのは大変だろう。 しかし、昨年福岡U18がプリンス降格したのに対し、東福岡が高校総体で優勝するなど、 ユースに逆風が吹いているともいえる。 岡山、愛媛も健闘している。 こう考えると、札幌は少なすぎる。 収入も低いが、粗利も低すぎる。 人口は多いが、若年齢人口が少ないのと、 人を集めようにも人口密度が低いので活動範囲が広域なため人集めが苦しいだろうか。 少しずつ収入は増えている(41百万→44百万→54百万)ので 札幌U-18ブランドが向上した今のうちに、さらに事業拡張したいところだ。 ・・・千葉も札幌に似てますね。
2014年12月21日
2013年と比べ2014年シーズンで出場試合数と時間を伸ばした選手から、 今季最も成長した選手を表彰します。 'その名も、MGP! Most Grow-up Player(最優秀成長選手賞)!' 印象、若手、偏見とかなくすために、あくまで出場試合数と時間に絞っています。 全試合見たわけでもないですので、ここはデータ勝負ということで。 2014年のMGPはパウロンでした。詳細はこちら 番号選手名 試 時間 得 試 時間 得 試 時間 得 3 パウロン 7 558 1 22 1,925 2 15 1367 1 ここからはその他の各賞を発表していきます。
★2014カムバック賞
李 昊乗
番号選手名 試 時間 得 試 時間 得 試 時間 得
16 李 昊乗 0 0 0 15 1,320 0 15 1320 0
アキレス腱断裂し時間がかかっただけでなく、登録を外れる悔しい1年を経て、
見事に復活を遂げた2014年でした。
金山とのレギュラー争いや、ケガがあって試合数こそ多くないものの、
昨年0試合だったことを考えると、見事な復活を遂げたといえそうです。
★2014ユース卒で最も成長したで賞
中原 彰吾
シーズン途中までは小山内がいい感じでしたが、シーズン終盤の怒涛の追い上げで、
試合数も時間も小山内を超えて、最も出場試合数/時間を伸ばしたユース卒選手となりました。
試合中消えている時間が多いものの、1試合に1度は、相手守備ラインをうまく抜けてGKと1対1や
それに近い決定機を演出するものの、得点には至らず。
1点くらい決めろー!と思った人も多いのではないでしょうか。
番号選手名 試 時間 得 試 時間 得 試 時間 得
32 中原 彰吾 3 38 0 16 1,029 0 13 991 0★
26 小山内貴哉 5 394 0 11 988 1 6 594 1
23 奈良 竜樹 35 3,093 0 39 3,510 0 4 417 0
34 工藤 光輝 5 99 0 7 168 0 2 69 0
6 前 貴之 2 64 0 3 172 0 1 108 0
★2014J-U22で成長したで賞 内山 裕貴 今年から始まった、J1J2の各クラブから指名された選手を試合前日に集め、 J3の公式戦に出場するJリーグU22選抜。 内山はU-19日本代表選手の出場機会を増やす路線に乗っかったというのはありますが、 ユース卒1年目の選手にしては、公式戦に出た試合数、時間数ともに多かったですね。 意外性という意味では、中原がこれほど呼ばれるとは思っていませんでした。 シーズン後半のレギュラー定着ぶりは、J-U22の恩恵を受けたと言っても過言ではないでしょう。 U代表のレギュラークラスでさえ、自チームではSUB登録の記録すら残らなかったわけですが、 ユース卒1年目のJ1で試合に出まくった奈良さんが、いかにすごいかわかりますね。 選手名 試合 時間 得 内山 裕貴 11 743 0★ 中原 彰吾 7 519 1 阿波加俊太 4 180 0 永坂 勇人 3 168 0 小山内貴哉 1 66 0 以下、参考までに、J-22の呼ばれた試合数top11も。 選手名(所属) 試合 時間 得 1柏瀬 暁(清水) 17 777 0 2平 秀斗(鳥栖) 14 730 2 3前田 凌佑(神戸) 13 1,027 2 4加賀美 翔(清水) 13 667 2 5和田 倫季(神戸) 12 717 0 6和田 達也(松本) 12 628 1 7高橋 祐治(京都) 11 990 1 8大山 啓輔(大宮) 11 917 0 9内山 裕貴(札幌) 11 743 0★ 10高木和 徹(清水) 11 564 0 11平岡 翼 (F東) 11 270 3 トップの柏瀬選手は契約満了だそうです。
★2014レンタルで成長したで賞 横野 純貴 前兄弟のレンタル後、全戦フル出場ってのと迷ったんですが、 タイdiv.1(日本で言うJ2)とはいえ、キャリアハイのゴール数と、 リーグ日本人2位(全体で20番目)という得点ランキングで判断しました。 全員の試合をくまなく見てるわけではないので、ここはあくまで数字で判断。 2013 2014 1年でこんなに成長したよ 番号選手名 試 時間 得 試 時間 得 試 時間 得 9 横野純貴(タイ) 8 454 3 25 1,994 8 17 1540 5★ 38 前 寛之(タイ) 0 0 0 16 1,440 1 16 1440 1 6 前 貴之 2 64 0 3 172 0 39 前 貴之(富山) 14 1,260 3 15 1368 3(コンサ在籍分も加算して引いた参考記録) 31 堀米 悠斗 9 451 0 18 1,383 0 9 928 0 15 古田 寛幸 6 308 0 5 224 0 28 古田寛幸(讃岐) 14 917 2 13 833 2(コンサ在籍分も加算して引いた参考記録) 27 神田夢実(相模) 4 267 0 10 420 0 6 153 0 23 阿波加俊太(相模0 0 0 1 3 0 1 3 0 それにしても7人もレンタル貸出できるなんて、層が厚くなってきた証拠ですね。 借りるクラブから、貸すクラブへ。 というわけで、2014年MGPアウォードは以上です。 また来年お会いしましょう。 さよならー!
2014年12月21日
2013年と比べ2014年シーズンで出場試合数と時間を伸ばした選手から、
今季最も成長した選手を表彰します。
'その名も、MGP!
Most Grow-up Player(最優秀成長選手賞)!'
印象、若手、偏見とかなくすために、あくまで出場試合数と時間に絞っています。
全試合見たわけでもないですので、ここはデータ勝負ということで。
レンタル移籍で途中抹消になった選手もいますので、それは別途まとめます。
コンサに所属して今季出場試合数と時間を伸ばしたノミネート選手は以下の通りです。
2013 2014 1年でこんなに成長したよ
番号選手名 試 時間 得 試 時間 得 試 時間 得
3 パウロン 7 558 1 22 1,925 2 15 1367 1
16 李 昊乗 0 0 0 15 1,320 0 15 1320 0
10 宮澤 裕樹 33 2,487 2 41 3,627 1 8 1140 -1
4 河合 竜二 21 1,388 0 31 2,521 1 10 1133 1
32 中原 彰吾 3 38 0 16 1,029 0 13 991 0
25 櫛引 一紀 17 1,355 0 24 2,008 1 7 653 1
26 小山内貴哉 5 394 0 11 988 1 6 594 1
23 奈良 竜樹 35 3,093 0 39 3,510 0 4 417 0
6 前 貴之 2 64 0 3 172 0 1 108 0
34 工藤 光輝 5 99 0 7 168 0 2 69 0
★2014MGP(Most Grow-up Player) パウロン 番号選手名 試 時間 得 試 時間 得 試 時間 得 3 パウロン 7 558 1 22 1,925 2 15 1367 1 試合数、出場時間ともにトップの伸びで、文句なく最も成長した選手といえます。 ケガが多かったのに、ケガが減った。 復帰までに時間がかかるケガが多かったのに、長期離脱は減った。 単純に試合で使える回数が増えた。(バルバリッチ監督がヤキ入れた?w) これらが試合数が伸びた要因だと考えられますが、 ケガに強い身体にすることも選手の成長として欠かせませんから、 元々の身体能力をシーズン通して活かすフィジカルとメンタルを身に付けてきたといえます。 パウロンって、23歳、24歳で、この2シーズンを過ごしてきたんですね。 12月で25歳になり、さすがに若手とは言えない年齢に突入してきましたが、 宮澤(1989年6月28日(25歳))より若いwので、年内は若手扱いしておきます。 パウロン: 1989年12月4日 (25歳) 宮澤裕樹: 1989年6月28日 (25歳) その他の各賞は別エントリにて!→こちら ★2014カムバック賞 ★2014ユース卒で最も成長したで賞 ★2014J-U22で成長したで賞 ★2014レンタルで成長したで賞
日本全国、いや全世界23万人のコンササポの皆さんにも意見を聞いてみたいですね。 あなたが今季最も成長したと思う選手は誰ですか? 中原って答えが多そうだなあ。
2014年12月21日
2011年にJ2を2位でJ1昇格を果たしたサガン鳥栖。 3位で昇格した札幌は、翌年最下位に終わり、J2降格。 サガン鳥栖は、なんと5位で賞金3000万円獲得という驚異的な成績でJ1初年度を終えた。 翌年の2013年は12位に終わるも、 2014年は一時首位に立つなどリーグ終盤まで優勝の可能性を残し、 最終的に5位でゴールとなった(ACLに出なくてよかったね)。 さて、札幌と同じ年に昇格したのに、鳥栖が大躍進を遂げたのは、なぜなのか? FW豊田を中心とした割り切った戦術とハードワークでリーグを席巻した? MF金民友、GK林、SB安田といった能力の高い選手を獲得できた? 前監督が素晴らしいチームを作り上げた? J1レベルのふくらはぎを持つとっとちゃんが加入したから? この辺は私が語らずとも、多くの人がまとめているだろうから、これ以上は触れない。
私が注目したのは、鳥栖の経営状況。 J1昇格して1年で売上を2倍に、2年で2.5倍になっている。 入場料収入に至っては2年で3倍増だ。 他の費目も軒並み2倍以上の伸びを記録している。 ★サガン鳥栖2011~2013の経営状況 金額は単位:百万円 2011/J2→2012/J1→2013/J1 営業収益 689→1,454→1,704(1,015増 147%増) 広告料収入 253→ 493→ 632( 379増 150%増) 入場料収入 166→ 495→ 548( 382増 230%増) 配分金収入 99→ 202→ 234( 135増 136%増) アカデミー 37→ 45→ 74( 37増 100%増) その他収入 135→ 219→ 216( 81増 60%増) 客単価(円)1,130→2,246→2,510(1,380増 122%増)(客単価のみ単位:円) 営業費用 826→1,362→2,039(1,213増 147%増) team人件費 353→ 610→1,012( 659増 187%増) 試合関連費 48→ 116→ 129( 81増 169%増) 販管費 304→ 541→ 602( 298増 98%増) 当期純利益▲357→ 90→▲299 債務超過額▲298→ 92→▲207 2011/J2→2012/J1→2013/J1→2014/J1 入場者数146,893→220,383→218,326→254,623(J1はナビスコ含む)
J1昇格して好成績を上げたらこんなにも売り上げを伸ばすことができる? 入場者数は、2年で1.5倍になったが、2012年よりは減っているのに? 2013年のチーム人件費は4億円増の10億円って増やしすぎでは? 2013年は3億円の赤字で、2億円の債務超過になっているぞ? 第三者割当増資で債務超過解消を図る?(実際に増資した) 成績に隠れてしまいがちだが、かなり無理したギリギリの経営状況であることがわかる。 2014年は最終的に5位だったが、一時的に首位に立ち、優勝争いに絡み続けた効果が、 経営面でどのように貢献したかがわかるのは来年になってしまう。 債務超過は解消され、今年度は黒字で終えることができたのだろうか? (現地報道を細かく拾うことにする) 1つ面白いのは、 2012年は6億円のチーム人件費で5位なのに、 2013年は10億円のチーム人件費で12位なこと。 4億円も増やしたが成績は落ちた。 2014年は成績を大きく上げたが、果たしてチーム人件費はいくらだったのだろう。 2014年の入場者数が3.6万人増えているとはいえ、それだけでは3億円の赤字を埋められない。 おそらく2013年と同程度のチーム人件費で、売上を3億伸ばすよう経営努力したのではないだろうか。 それから、2013年は入場者数が前年割れしている。 にも関わらず、入場料収入が約5千万円増えている。 これは、なぜか?調査の必要があるだろう。 入場料収入と客単価は、【初の】昇格、 J1効果(アウェイ客の大幅増、関心度向上、チケット単価上昇)と、 好成績の効果によるもので、ある程度説明がつく。 しかし、広告料収入増はJ1価格に設定したからといって、2.5倍になるとは思えない。 この辺について、今後の調査テーマとしていこう。
2014年12月20日
2年に1度行われる東南アジア最大のサッカーの祭典、AFFスズキカップ。 残すところ決勝第2戦のみとなりました。 優勝候補のタイと、 準決勝ベトナム戦を大逆転で勝ち上がってきたマレーシアとの対戦します。 ホーム&アウェイで行われる決勝戦ですが、 第1戦はタイのホームで行われ、2-0でタイが先勝しています。 第2戦は、マレーシアの10万人スタジアム、ブキット・ジャリル競技場で開催。 第1戦では試合内容で圧倒しており、下馬評どおりならタイ有利ですが、 10万人のマレーシア国民のプレッシャーに、タイが対応できるか。 12/20(土)20:00(現地)(日本時間22:00) いよいよ決戦です!
という前振りはさておき、この決勝戦、公式HPからLiveStream配信されます。 つまり、インターネットで無料で見られます。 試合中に公式HP http://www.affsuzukicup.com/ へアクセスすると、赤で[LiveStream]のボタンが出ます。 これが思った以上にクオリティが高く、 混んで来ると解像度が下がることもありますが、 動画が途切れることはほとんどなく見ることができます。 ↓は試合途中のキャプチャなので荒いです。看板に注目。Jのロゴ! ↓試合後のインタビューも映します。これはタイ代表監督です。後ろのパネルが日本企業だらけ! 何より素晴らしいのは、試合のスタッツ(シュート数、枠内シュート、支配率、ファウルなど)が、 見られることです。 決勝第1戦のスタッツは↓です。 http://opta.mc.cloud.opta.net/sportscentre/?mc=suzuki&page=match&season=2014&competition=740&match=785868 決勝第2戦(まだ試合開始前)のスタッツ画面は↓です。 http://opta.mc.cloud.opta.net/sportscentre/?mc=suzuki&page=match&season=2014&competition=740&match=785869 ↓のイメージは、試合終了後ですが、試合見ながら別画面でスタッツを確認できます。 これだけの画質と情報量があれば、スカウトになった気分で見られそうですね。 注目選手は、得点王がかかっている選手達を挙げます。 順位 goal 番 名前(国) 1位 4goal 8 Safiq Rahim (Malaysia) 1位 4goal 9 Le Cong Vinh (Vietnam) 3位 3goal 7 Charyl Chappuis (Thailand) 3位 3goal 4 Thawikan (Thailand) マレーシア8番 Safiq Rahimは、このまま得点王を取りたいでしょう。 タイの2人は、第1戦の勢いそのままで第2戦に励むことができれば、 彼らが得点を決めて勝利しそうです。 札幌の三上GMが目当てとする国ではないので、 さすがに三上GMが現地(マレーシア)入りはないでしょう。 タイやマレーシアの選手で、J2なら通用しそうな選手がいるか、 スカウトになった気分で見てみると面白いかもしれません。 タイは高額で手が出ず、マレーシアはJリーグと提携していないので、 両国からの獲得は非現実的ではありますが。
2014年12月20日
Jリーグ経営情報開示資料2013年度版から、コンサドーレ札幌の客単価と現在地と目指すべき未来を探ります。 今回は、2013年J1/J2入場料収入と入場者数から、客単価に焦点を当てます。
もくじ 1★2013年J1/J2営業収益(売上)ランキング(百万円)こちら 2★2013年J1/J2広告料収入ランキング(百万円)こちら 3★2013年J1/J2営業収益に締める広告料収入の割合ランキング(百万円)こちら 4★2013年J1/J2入場料収入+アカデミー収入+その他収入の合計ランキング(百万円)こちら 5★2013年J1/J2入場料収入ランキング(百万円)こちらこちら 5-1★2013年J1/J2年度別入場料収入こちら 5-2★2013年J1/J2年度別スタジアム別入場者数こちら 5-3★年度別入場料収入と興行粗利こちら 6★2013客単価J1/J2 客単価(円) 興収(百万円)←今回★ 6-1★2013客単価+バクスタチケット価格J1/J2 客単価(円) 興収(百万円) バクスタチケ代(円)こちら 7★2013年J1/J2アカデミー関連収入順(百万円)こちら 8★2013年度J1/J2チーム人件費順(百万円)こちら 9-1★2013年度J1/J2チーム人件費/勝ち点比率(勝ち点獲得の効率の良さ)こちら 10★2013年J1定着,残留,昇格/J2PO進出基準こちら 11★コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか? 参考資料 2013年度Jクラブ経営情報開示 有価証券報告書平成25年12月期(PDF:6.24MB) 予算実績平成25年12月期(PDF:189KB) 経営状況で見るコンサの現在地(2011年度まとめ) コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか?(2012年度まとめ)
★2013J1客単価(=入場料収入/試合数) クラブ客単価 入場料 入場者数 試合数 ___(円)_(百万円) (ナビ含) (ナビ含) 浦和 3,132 2,132 680,641 19専 仙台 2,868 757 263,901 18専 木白 2,788 646 231,713 19専 C大阪2,642 954 361,103 21専陸併用 名古屋2,529 736 291,036 20専陸併用 鳥栖 2,510 548 218,326 20球 鹿島 2,386 748 313,498 21専 磐田 2,166 446 205,908 20球 J1平均2,124 693 318,948 20== 横浜FM2,064 1,069 518,049 22 清水 1,990 523 262,778 20専 広島 1,898 541 284,983 18 甲府 1,727 403 233,358 20 F東京1,713 788 459,909 20 大分 1,692 370 218,700 20 大宮 1,670 341 204,189 20専 川崎F1,603 540 336,894 22 新潟 1,432 674 470,805 20 湘南 1,420 263 185,265 20 =============== (札幌 1,557 310 199,162 19★(J2/2011)) (札幌 1,787 397 222,192 20★(J1/2012)) (札幌 1,560 330 211,568 21★(J2/2013)) (札幌 1,650 440 266,666 21★(J2/2014予算)) ※専:サッカー専用スタジアムで半数以上の試合を行うクラブ ※球:球技場(ラグビー兼用)で半数以上の試合を行うクラブ 浦和については語るまでもない。客単価も入場料収入もNO.1。 大健闘しているのは、仙台と鳥栖だろう。 鳥栖は札幌と入場者数が大きく違わないのに、客単価で1000円近く差がある。 これは個別に分析する価値がありそうだ。 また客単価が高いクラブは、ほとんどが球技場or専用スタジアムなのは特筆すべき事項だろう。 J1平均を超える8クラブ中、球技場=8クラブ(C大阪と名古屋は陸スタもあり)、陸スタonly=0 J1平均以下の10クラブ中、球技場=3クラブ(清水,大宮,横浜FM(※))、陸スタonly=7クラブ ※横浜FMは年間3試合程度三ツ沢で行うので含めた それだけ支払う価値があると、観る側も理解しているようだ。 コンサートやライブで、最前列や、アーティストに近い席が高値で取引されるのと似ています。 札幌ドームの場合、陸スタより近いが、専用スタジアムより遠いという存在。 でもドームのバックスタンド前方から見ると、結構近く感じるし、 がつがつした衝突音や、ボールを蹴る音が聞こえます。 各専用スタジアムとも、メインよりバックスタンドの方がピッチに近いですし。 なので私は、普段見ない人に、バックスタンドSB席アウェイ寄りをすすめています。
★2013J2客単価(=入場料収入/試合数) クラブ客単価 入場料 入場者数 試合数 ___(円)_(百万円) (人) G大阪1,802 465 257,996 21 千葉 1,680 353 210,078 21専 京都 1,569 260 165,717 21 札幌 1,560 330 211,568 21球★ 東京V1,532 204 133,201 21 福岡 1,497 180 120,270 21球 栃木 1,403 145 103,360 21球 神戸 1,402 339 241,841 21球 横浜FC1,390 177 127,354 21球 山形 1,370 202 147,416 21 北九州1,320 88 66,665 21 鳥取 1,151 99 86,033 21専あり 徳島 1,150 105 91,303 21 J2平均1,127 179 139,963 21== 群馬 1,120 84 74,990 21 長崎 1,019 132 129,517 21 水戸 926 90 97,237 21 熊本 902 118 130,769 21 岡山 894 161 180,056 21 富山 894 84 93,960 21 松本 858 199 231,866 21球 岐阜 779 74 95,032 21 愛媛 675 56 82,952 21 =============== (札幌 1,557 310 199,162 19★(J2/2011)) (札幌 1,787 397 222,192 20★(J1/2012)) (札幌 1,560 330 211,568 21★(J2/2013)) (札幌 1,650 440 266,666 21★(J2/2014予算)) ※専:サッカー専用スタジアムで半数以上の試合を行うクラブ ※球:球技場(ラグビーなどと兼用)で半数以上の試合を行うクラブ J1経験があるか、ないかで大きな差が出るこの指標。 J1経験がない中では、栃木、北九州の高さが目立っている。 これは今後のクラブの成長によっては、飛躍的に収入が増える余地があるといえる。 そのまま読み解いても正しい分析にならないので、上記の観点も踏まえ、 入場者数20万人以上、10万人以上20万人未満、10万人未満の3カテゴリに分けて考察する。 入場者数が20万人以上のクラブの中で、最も客単価が高いのはG大阪。 J1クラブなのだから、当然の結果といえる。 逆に最も低いのが松本。 20万人以上を集めながら、入場料収入が2億円を超えていない。 集客力のの背景には、単に盛り上がっているだけでなく、 非常に安いチケット価格帯の席割りが大部分を占める状況もあるのだろう。 これがJ1価格になった時でも、地元客はついてこられるだろうか? 入場者数が10万人以上20万人未満のクラブの中で、最も客単価が高いのは京都、次いで東京V。 逆に熊本、岡山はJ2平均以下となっている。 やはりここでもJ1経験の有無が、その差になっている。 これは、J1で戦える財務体質にするには、必要な措置であり、 一度降格したからといって、おいそれと価格を下げるわけにはいかないのだろう。 入場者数が10万人未満のクラブの中で、最も客単価が高いのは北九州。 地域住民の収入の差が出ているともいえる。 北九州一帯は歴史ある工業地帯で、この地域の住民は、 レジャーに使える費用が地方都市よりも多いと考えられる。 これは、愛媛の客単価からもいえることだろう。 岐阜は中部工業地帯に近いので潜在能力がありそうだが・・・。 極端な例を挙げると、ベトナムでは年間で20万人を集めても、 入場料収入は1億円どころか5000万円程度にしか届かないそうだ。 これは、その地域の賃金差もしくは1人当たりGDPの差が出ている結果です。 結果的にオーナーに依存する体質となっている。 さて、札幌。 北海道内の経済不況が長引き、レジャーに落とす金が目減りしていることも手伝って、 客単価がなかなか上がらない状況になっている。 コンサドーレの収入が増えるようになるには、社会人なら「一生懸命に働くこと」で、 経済活性化の一助になると考えている。 ただ、私はここに1つ付け加えて、【外貨を獲得するビジネスで社会に貢献すること】としたい。 道内の金を回すだけでは、経済が大きく活性化するとは言えず、 外の資金が流入してくることが求められる。 道内で稼いだ金を道内で使っても、地域経済は大きくならないのだから。
2014年12月20日
Jリーグ経営情報開示資料2013年度版から、コンサドーレ札幌の入場料収入と現在地と目指すべき未来を探ります。 今回は、2013年J1/J2入場料収入に焦点を当てます。
もくじ 1★2013年J1/J2営業収益(売上)ランキング(百万円)こちら 2★2013年J1/J2広告料収入ランキング(百万円)こちら 3★2013年J1/J2営業収益に締める広告料収入の割合ランキング(百万円)こちら 4★2013年J1/J2入場料収入+アカデミー収入+その他収入の合計ランキング(百万円)こちら 5★2013年J1/J2入場料収入ランキング(百万円)こちら←今回★ 5-1★2013年J1/J2年度別入場料収入こちら 5-2★2013年J1/J2年度別スタジアム別入場者数こちら 5-3★年度別入場料収入と興行粗利こちら 6★2013客単価J1/J2 客単価(円) 興収(百万円)こちら 6-1★2013客単価+バクスタチケット価格J1/J2 客単価(円) 興収(百万円) バクスタチケ代(円)こちら 7★2013年J1/J2アカデミー関連収入順(百万円)こちら 8★2013年度J1/J2チーム人件費順(百万円)こちら 9-1★2013年度J1/J2チーム人件費/勝ち点比率(勝ち点獲得の効率の良さ)こちら 10★2013年J1定着,残留,昇格/J2PO進出基準こちら 11★コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか? 参考資料 2013年度Jクラブ経営情報開示 有価証券報告書平成25年12月期(PDF:6.24MB) 予算実績平成25年12月期(PDF:189KB) 経営状況で見るコンサの現在地(2011年度まとめ) コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか?(2012年度まとめ)
★2013年J1入場料収入順(百万円) 入場料収入 試合関連経費 興行粗利 売上利益率 クラブ入場料 試合 興行 売上 ___収入__経費 粗利 利益率 浦和 2,132 497 1635 77%専 横浜FM1,069 341 728 68% C大阪 954 464 490 51%(専) F東京 788 373 415 53% 仙台 757 144 613 81%専 鹿島 748 384 364 49%専 名古屋 736 283 453 62%球 J1平均 693 261 432 62%== 新潟 674 283 391 58% 木白 646 198 448 69%専 鳥栖 548 273 275 50%球 広島 541 263 278 51% 川崎F 540 174 366 68% 清水 523 208 315 60%専 磐田 446 328 118 26%球 甲府 403 101 302 75% 大分 370 75 295 80% 大宮 341 226 115 34%専 湘南 263 82 181 69% =============== (札幌 310 205 105 34%★J2/2011) (札幌 397 254 143 36%★J1/2012) (札幌 330 212 118 36%★J2/2013) (札幌 440 285 155 35%★J2/2014予算(試合経費は興行原価より)) 浦和は見事というしかない。 横浜FMも大箱を活かして、ビッグゲームで観客が多いし、ホーム最終戦は完売となった。 C大阪は2012年度比で倍増(495⇒954)。 ここでもう1つ特筆すべきは仙台だろう。 売上利益率が81%って驚異的だ。 仙台は決して大箱ではないものの、高い収容率も手伝って客単価が高いことが大きな要因だ。 入場者数でいえば、鹿島や名古屋のほうが上だが、入場料収入は仙台のほうが上なのだ。 札幌に限らず、各クラブが目指すべき理想はここだろうなあ。 1)大箱過ぎない(2万~3万) 2)客単価が高い(2500円以上)、 3)客が少ない時でも盛り上がってるように感じる(屋根付き、小箱(中箱?)、球技場)
★2013年J2入場料収入順(百万円) クラブ入場料 試合 興行 売上 ___収入__経費 粗利 利益率 G大阪465 233 232 50% 千葉 353 146 207 59%専 神戸 339 187 152 45%球 札幌 330 212 118 36%球★ 京都 260 135 125 48% 東京V204 144 60 29% 山形 202 63 139 69% 松本 199 100 99 50%専 福岡 180 73 107 59%球 J2平均179 93 86 48%== 横浜FC177 71 106 60%球 岡山 161 70 91 57% 栃木 145 76 69 48%球 長崎 132 115 17 13% 熊本 118 42 76 64% 徳島 105 52 53 50% 鳥取 99 44 55 56%(専) 水戸 90 35 55 61% 北九州 88 48 40 45% 群馬 84 58 26 31% 富山 84 59 25 30% 岐阜 74 67 7 9% 愛媛 56 21 35 63% =============== (札幌 310 205 105 34%★J2/2011) (札幌 397 254 143 36%★J1/2012) (札幌 330 212 118 36%★J2/2013) (札幌 440 285 155 35%★J2/2014予算(試合経費は興行原価より)) J2クラブの中では、高額なスタジアムを使っている札幌と東京V。 売上利益率の低さが、その苦しさを物語っています。 ただし苦しいといっても、両クラブの試合関連経費はJ1平均以下。 入場者数の違いによる警備費用などが一因といえるが、 J2の方が試合数が多いので、 J2クラブの試合関連経費の方が多くても不思議ではない。 入場料収入で1億届かないってのは、キツイ! 2億でもキツイけど。 せめて、チーム人件費を賄えるくらいになりたいですね。 専スタや球技場をホームとするクラブが上のほうに多いのはよい傾向です。 札幌にも専スタを? いやいや、札幌ドームで安定して2万人入れることの方が大切ですし、 わざわざ作る経費考えたら、ドーム利用する方が現実的。 と、3000人のスタジアムが練習場なクラブを見て思いました。
2014年12月19日
JFAの理事会で、興味深い話題がいくつか出てきたので、 書き記しておきます。 ■2014年度 協議事項・追認事項・報告事項 ■協議事項 ●A契約の25名枠の例外(ユース選手の扱い)が変わります http://www.jfa.jp/about_jfa/report/PDF/k20141218_01.pdf (2) 自クラブの育成組織出身及び在籍選手 自クラブの第3種又は第2種の育成組織のチームに3年以上在籍した選手は、 同クラブのチームに在籍する場合、「25名枠」の対象外とする。 ⇒従来は「プロA契約を締結した場合、プロA契約に移行した年度を含め、 3年度目までは「25名枠」の対象外とする。」だったので、 「ユース卒から加入し、プロA契約から3年目まで」という縛りがなくなるようです。 ユース卒選手を多く抱えてセカンドチームを作る上での足枷がなくなりました。 今まではセカンドチームは別チームとして選手登録していました。 ●登録ウインドーが2ステージ対応になるようです。 http://www.jfa.jp/about_jfa/report/PDF/k20141218.pdf 2015年よりJ1リーグが2ステージ制となるため、 登録ウインドーについて以下の通り、ルールを変更したい。 2015年の実際の登録ウインドー 第1の登録ウインドー:1月2日(金)~3月27日(金) 第2の登録ウインドー:7月10日(金)~8月7日(金) ■報告事項 http://www.jfa.jp/about_jfa/report/PDF/h20141218.pdf ●荒野と奈良は出られるかな? リオデジャネイロオリンピック最終予選 「AFCU-23選手権2016」の開催国がカタールに決定。 ●東南アジアへの遠征。多いですねー。 チーム鹿島アントラーズユース(第2種) 遠征期間2015年1月1日(木・祝)~12日(月・祝) 遠征先ジャカルタ/インドネシア チーム名古屋グランパスエイト(第1種) 遠征期間2015年1月26日(月)~2月6日(金) 遠征先チェンマイ/タイ チームガンバ大阪ユース(第2種) 遠征期間2015年1月1日(木・祝)~12日(月・祝) 遠征先クアラルンプール/マレーシア、ジャカルタ/インドネシア チームガンバ大阪(第1種) 遠征期間2015年1月22日(木)~27日(火) 遠征先ジャカルタ/インドネシア ●東川に人工芝サッカー場できたんですね 申請者(施設所有者):東川町 施設名:東川町特定地区公園サッカー場(北海道上川郡東川町西4号北10番地) 使用製品:積水樹脂株式会社/ドリームターフMSpro2065 公認期間:2014年12月18日~2017年12月17日 ●代表スタッフに津村さん 行事名:日本代表キリンチャレンジカップ2014 期間:2014年11月10日(月)~18日(火) [スタッフ] 総務津村尚樹(JFA代表チーム部) ●フットサル代表合宿に北海道から2名! フットサル日本代表候補トレーニングキャンプ12月の件 GK関口優志(エスポラーダ北海道) FP室田祐希(エスポラーダ北海道)
2014年12月19日
Jリーグ経営情報開示資料2013年度版から、コンサドーレ札幌のチーム人件費(強化費)&勝ち点比率と現在地と目指すべき未来を探ります。 今回は、2013年J1/J2チーム人件費(強化費)&勝ち点比率に焦点を当てます。 勝ち点を獲得するために多くのチーム人件費が必要なのは言うまでもありません。 では、その勝ち点を効率よく獲得したクラブはどこでしょう? 人件費をかけた割には勝ち点の取れてないクラブ、 人件費が少ない割に勝ち点を多く獲得したクラブ。 コンサドーレ札幌はどちらでしょう?
もくじ 1★2013年J1/J2営業収益(売上)ランキング(百万円)こちら 2★2013年J1/J2広告料収入ランキング(百万円)こちら 3★2013年J1/J2営業収益に締める広告料収入の割合ランキング(百万円)こちら 4★2013年J1/J2入場料収入+アカデミー収入+その他収入の合計ランキング(百万円)こちら 5★2013年J1/J2入場料収入ランキング(百万円)こちら 5-1★2013年J1/J2年度別入場料収入こちら 5-2★2013年J1/J2年度別スタジアム別入場者数こちら 5-3★年度別入場料収入と興行粗利こちら 6★2013客単価J1/J2 客単価(円) 興収(百万円)こちら 6-1★2013客単価+バクスタチケット価格J1/J2 客単価(円) 興収(百万円) バクスタチケ代(円)こちら 7★2013年J1/J2アカデミー関連収入順(百万円)こちら 8★2013年度J1/J2チーム人件費順(百万円)こちら 9-1★2013年度J1/J2チーム人件費/勝ち点比率(勝ち点獲得の効率の良さ)←今回★ 10★2013年J1定着,残留,昇格/J2PO進出基準こちら 11★コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか? 参考資料 2013年度Jクラブ経営情報開示 有価証券報告書平成25年12月期(PDF:6.24MB) 予算実績平成25年12月期(PDF:189KB) 経営状況で見るコンサの現在地(2011年度まとめ) コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか?(2012年度まとめ)
★2013年J1勝点1あたりの人件費順(百万円) クラブ 勝点 人件費 勝点1あたりの人件費 甲府 37 707 19.11 新潟 55 1,077 19.58 C大阪59 1,212 20.54 湘南 25 530 21.20 鳥栖 46 1,012 22.00 広島 63 1,449 23.00 清水 50 1,251 25.02 川崎F60 1,557 25.95 仙台 45 1,169 25.98 横浜FM62 1,701 27.44 鹿島 59 1,701 28.83 J1平均47 1,390 29.44=== F東京54 1,637 30.31 浦和 58 2,016 34.76 大宮 45 1,606 35.69 大分 14 556 39.71 木白 48 2,118 44.13 名古屋47 2,348 49.96 磐田 23 1,369 59.52 ※グラフは別掲します。 勝点を人件費で割ると、勝ち点1を得るための人件費コストがわかるが、 これでは予算の小さいクラブと大きいクラブで傾向が分かれてしまうので、 必ずしも「効率よく勝ち点を得ている」とは言い難い。 そこで、単に勝ち点1あたりの人件費による分析と、 散布図+近似曲線による分析を行う。 ★勝点1あたりの人件費による分析 甲府、新潟、C大阪が効率よく勝ち点を得ていることがわかる。 甲府はまだまだ事業規模がJ1定着レベルになっていないが、 2年連続で残留を決めており着実に力をつけている。 新潟も人件費に10億円をかけられる規模で安定している(正確には漸減している)ので、 ビッグな親会社がない地方クラブとして効率の良い経営ができているようだ。 C大阪は若手の活躍で年俸がまだ低いうちに上位進出したといえる。 フォルラン効果で人件費が急増するだろうがどこまで効率の良さを維持できるか注目だ。 非効率なのは、磐田、名古屋、柏。 柏と名古屋は人件費だけなら1、2を争う20億円超え。 これでACL出場にも手が届かないようでは、問題が多いといえる。 名古屋は2013年末に主力選手を大量に切ったので、2014年は減りそうだが、再建(?)の道は険しい。 そして、磐田。 チーム人件費でいえばJ1平均以下で、選手の平均年齢も高めなため、 成長の伸びしろやシーズン後半での伸びが大きく期待できない。 けが人や監督交代も原因だろうし、1つだけ何かが悪いわけではないだろう。 ぶっちぎりでJ2優勝しますというような雰囲気を感じたが、結果はJ2残留であった。 ★近似曲線による分析 効率よく勝ち点を獲得したのは、広島、C大阪、新潟であった。 広島は、ここ数年主力が引き抜かれながらも、2連覇という偉業を成し遂げた。 引き抜かれたことが年俸抑制につながったといえるが、もはや脱帽である。 非効率なのは、名古屋、磐田、大分。 大分は非効率というより、そもそも人件費自体が低いので、戦いにならなかったというのが正解か。 とはいえ、湘南のほうがわずかに低いため、効率の悪さがあった点は否めない。
★2013年J2勝点1あたりの人件費順(百万円) クラブ 勝点 人件費 勝点1あたりの人件費 長崎 66 229 3.47 群馬 40 163 4.08 水戸 55 230 4.18 北九州49 249 5.08 愛媛 47 247 5.26 松本 66 368 5.58 札幌 64 359 5.61★ 熊本 43 261 6.07 富山 44 273 6.20 東京V56 357 6.38 栃木 63 410 6.51 岐阜 37 241 6.51 鳥取 31 207 6.68 福岡 56 390 6.96 岡山 56 411 7.34 山形 59 468 7.93 J2平均57 467 8.13== 横浜FC58 482 8.31 徳島 67 601 8.97 京都 70 692 9.89 神戸 83 1,160 13.98 千葉 66 994 15.06 G大阪87 1,486 17.08 こちらも、勝ち点1あたりの人件費と、近似曲線によるグラフで分けて分析をしよう。 ※載せようとしましたが、別掲します。 ★勝点1あたりの人件費による分析 長崎、群馬、水戸が効率よく勝ち点を得ていることがわかる。 人件費2億円台(群馬は1億円台!)のクラブの中でも、多くの勝ち点を得たクラブが 効率よく勝ち点を得たといえる。 とりわけ、この3クラブの成績は驚異的で、長崎に至ってはPO進出まで果たしている。 非効率なのは、予算が大きいG大阪、千葉、神戸。 これら3クラブについては、自動昇格やPO進出を果たしているのだから、予算に見合った成績だったといえる。 ★近似曲線による分析 長崎、松本、札幌が効率よく勝ち点を得ていることがわかる。 松本は、この勢いを持続し、2014年は2位で自動昇格を決めている。 反町監督の手腕と、初昇格に向けたクラブの勢いを感じる。 このクラブが本当に試されるのは、昇降格を繰り返してもなお、 あれだけの集客力が持続するかどうかだろう。 そして札幌。 PO進出できなかったことでかすんでしまったが、昨年の成績はもっと評価されてよい。 人件費は、J2平均以下で下から数えたほうが早いにもかかわらず、 最終節までPO進出を争った。 松本もほぼ同じ状況だったが、2014年は大きな差がついてしまった。 その差が何かは、多くのサポーターやパートナーが感じているだろうから、ここでは言及しない。 予想よりも成績がよいと、翌年の期待度は高まりすぎてしまうということだろうか。 効率が悪かったのは、鳥取、岐阜、千葉。 鳥取、岐阜は、予算が小さいことをカバーする何かが足りなかったといえる。 千葉はもう伝統芸能なので、これでいいじゃないでしょうか。 現実路線の関塚監督が、2014年はどこまで引き上げるか注目したい(3位になるもPO決勝で敗れる)。
2014年12月19日
Jリーグ経営情報開示資料2013年度版から、コンサドーレ札幌のチーム人件費(強化費)と現在地と目指すべき未来を探ります。 今回は、2013年J1/J2チーム人件費(強化費)に焦点を当てます。 ※チーム人件費は、主に以下の要素で構成されます。 「トップチーム選手・監督・スタッフ基本報酬、ユース監督・コーチ、勝利給、支度金、移籍金、レンタル料」
もくじ 1★2013年J1/J2営業収益(売上)ランキング(百万円)こちら 2★2013年J1/J2広告料収入ランキング(百万円)こちら 3★2013年J1/J2営業収益に締める広告料収入の割合ランキング(百万円)こちら 4★2013年J1/J2入場料収入+アカデミー収入+その他収入の合計ランキング(百万円)こちら 5★2013年J1/J2入場料収入ランキング(百万円)こちら 5-1★2013年J1/J2年度別入場料収入こちら 5-2★2013年J1/J2年度別スタジアム別入場者数こちら 5-3★年度別入場料収入と興行粗利こちら 6★2013客単価J1/J2 客単価(円) 興収(百万円)こちら 6-1★2013客単価+バクスタチケット価格J1/J2 客単価(円) 興収(百万円) バクスタチケ代(円)こちら 7★2013年J1/J2アカデミー関連収入順(百万円)こちら 8★2013年度J1/J2チーム人件費順(百万円)こちら←今回★ 9-1★2013年度J1/J2チーム人件費/勝ち点比率(勝ち点獲得の効率の良さ)こちら 10★2013年J1定着,残留,昇格/J2PO進出基準こちら 11★コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか? 参考資料 2013年度Jクラブ経営情報開示 有価証券報告書平成25年12月期(PDF:6.24MB) 予算実績平成25年12月期(PDF:189KB) 経営状況で見るコンサの現在地(2011年度まとめ) コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか?(2012年度まとめ)
★2013年J1チーム人件費順(百万円) 親 チー 人件 営業 人件費 順位 会社 ム 費 収益 割合 トヨタ名古屋2,348 4,226 56% 11位 日立 木白 2,118 3,412 62% 10位 三菱 浦和 2,016 5,786 35% 6位 住友 鹿島 1,701 4,122 41% 5位 日産 横浜FM1,701 4,315 39% 2位 東京ガF東京1,637 3,545 46% 8位 Docomo大宮 1,606 3,228 50% 14位 富士通川崎F1,557 3,214 48% 3位 エディ広島 1,449 3,198 45% 1位 == J1平均1,390 3,078 46%== ヤマハ磐田 1,369 3,298 42% 17位 鈴与 清水 1,251 3,084 41% 9位 ヤンマC大阪1,212 3,213 38% 4位 -- 仙台 1,169 2,429 48% 13位 -- 新潟 1,077 2,548 42% 7位 -- 鳥栖 1,012 1,704 59% 12位 -- 甲府 707 1,481 48% 15位 -- 大分 556 1,406 40% 18位 -- 湘南 530 1,191 45% 16位 (- 札幌 513 1,297 39% 3位★J2/2011) (- 札幌 495 1,347 37% 18位★J1/2012) (- 札幌 359 1,071 34% 8位★J2/2013) (- 札幌 483 1,341 36% 10位★J2/2014(予算)) ※2014予算を、リーグ発表の「チーム人件費」に合わせるには、 コンサ予算実績の「トップチーム人件費」+「ユースチーム人件費」が リーグ発表の「チーム人件費」を数千万上回った値になります。 コンサ予算実績の「トップチーム人件費」には「選手移籍金、レンタル料等」も含まれているので、 この金額を差し引くと、より精度があがりますが、有価証券報告書が出るまで分かりませんので、 そこは2013年の「選手移籍金、レンタル料等」=10,300千円を差し引き、 「トップチーム人件費:430百万円」 + 「ユースチーム人件費:63百万円」 -「選手移籍金、レンタル料等:10百万円 =483百万円 とします。 ビッグな親会社クラブの存在が嫌というほど思い知らされる指標だ。 親会社の規模がそのまま表れているかのようだ。 まずは、人件費の大小ではなく、人件費率に注目したい。 ★営業収益に占める人件費率が高いクラブ 名古屋、柏、鳥栖 名古屋、柏は伝統なので、やむなし。 柏はスタジアムの容量の関係で客単価は上がったが、入場料収入が頭打ちなのが痛い。 これが足を引っ張って、人件費率が上がってしまっている。 鳥栖は、営業収益の割に無理してるなーというのが正しいだろう。 その結果、約3億円の赤字となっている。 鳥栖の財政では、3億の利益を生むのは困難なのではないだろうか。 2012年に比べ、4億円も急増(6億⇒10億)しており、経営としては危うさを感じる。 増資で債務超過解消を図っているようではあるが。 人件費率が低いクラブ 浦和、C大阪、横浜FM 3クラブとも40%を下回ったのは素晴らしい。 この3クラブの共通点は、2013年の入場料収入が急増していることだろう。 C大阪に至っては倍増(495⇒954)である。 入場料収入増加に伴い営業収益も増え、結果として人件費率の低減につながっている。 ここからは、人件費の金額で。 J1平均に近い広島が2連覇を達成し、 20億円超えの3チームは、名古屋11位、柏10位、浦和6位と、ACLにすら届かず。 平均を僅かに下回った磐田が17位で降格し、その約半分の人権費である甲府が15位残留。 2013年ほど、チーム人件費の大小が説明つきにくい年もなかったと言える。 しかし、説明つきにくいといっても、傾向に大きなブレがあるわけでもなく、 平均を下回ると降格圏に近く、平均を上回ると優勝やACL争いに近い。 最も低い5億円台の2チームはともに降格している。 こうしてみると、以下のような基準が見えてくる。 優勝争いはJ1平均以上14億円 降格圏からの脱出には10億円 ギリギリでの残留には 7億円 残念ながら降格するのは5億円 野々村社長が定期的に述べる「7億円で昇格(or残留)」には、 この辺の数値がインプットされているのだろう。 まずはチーム人件費7億円。 確実な残留には10億円。 といったところか。
★2013年J2チーム人件費順(百万円)
親 チー 人件 営業 人件費 順位
会社 ム 費 収益 割合
パナ G大阪1,486 2,786 53% 1位
楽天 神戸 1,160 1,960 59% 2位
JEF千葉 994 2,330 43% 5位
京セラ京都 692 1,930 36% 3位
大塚 徳島 601 1,211 50% 4位
-- 横浜FC 482 1,152 42% 11位
-- 山形 468 1,041 45% 10位
===J2平均 467 1,090 43%==
-- 岡山 411 1,034 40% 12位
-- 栃木 410 876 47% 9位
-- 福岡 390 871 45% 14位
-- 松本 368 939 39% 7位
-- 札幌 359 1,071 34% 8位
-- 東京V 357 1,236 29% 13位
-- 富山 273 701 39% 18位
-- 熊本 261 680 38% 19位
-- 北九州 249 686 36% 16位
-- 愛媛 247 547 45% 17位
-- 岐阜 241 576 42% 21位
-- 水戸 230 508 45% 15位
-- 長崎 229 718 32% 6位
-- 鳥取 207 646 32% 22位
-- 群馬 163 469 35% 20位
(- 札幌 513 1,297 39% 3位★J2/2011)
(- 札幌 495 1,347 37% 18位★J1/2012)
(- 札幌 359 1,071 34% 8位★J2/2013)
(- 札幌 483 1,341 36% 10位★J2/2014(予算))
※2014予算を、リーグ発表の「チーム人件費」に合わせるには、
コンサ予算実績の「トップチーム人件費」+「ユースチーム人件費」が
リーグ発表の「チーム人件費」を数千万上回った値になります。
J2も人件費順ではなく、人件費の割合に着目する。
親会社クラブを除いて考えたほうがよさそうだ。
親会社のないJ2クラブは営業収益が低い分、どうしても人件費率を抑えざるを得ない。
販管費が固定費として存在する以上、固定費率が高くなるため、
自然とチーム人件費の抑制につながってしまっている。
J2平均は43%となっているが、自動昇格したG大阪、神戸を除くと、J2平均は39%まで落ちる。
"J2クラブ"の平均は30%台なのだ。
人件費率を抑えている東京V、長崎、鳥取、札幌はより健全な経営といえる。
他に差が出る要素は、人件費以外の支出がどれだけ占めるか。
営業収益が札幌より低い栃木、福岡、松本が、チーム人件費を札幌より多く支出できるのはなぜか?
ここがよく言われる、「試合関連経費≒スタジアム使用料の差」である。
2013年J2の試合運営経費で2億円を超えたのは、G大阪と札幌だけ。
しかし、バカ高いと言われる札幌の試合関連経費(212百万円)は、J1平均未満なのだ。
J2で見たらバカ高くても、J1で見たらそうでもない。
実際にJ1にいた2012年でも、J1平均未満であった。
ここからは人件費の金額ベースで。
J1平均をも上回るG大阪が順当にJ2優勝。
10億超えの神戸も人権費順通りに2位昇格。
その下には、ビッグな親会社をもつ3クラブが順当にPO進出。
そこからは数千万単位で徐々に人件費額を落としながら必死に少しでも上位を狙うチーム。
それらのJ2クラブを差し置いて、見事に6位で滑り込んだのが、
人件費では下から3番目、僅か2億円強で戦い抜いた長崎。
割り切った戦術とハードワーク。
チームを作り上げていくリーグ序盤戦にポイントを稼ぎ、
その後はペースを落とすものの最後まで粘って6位フィニッシュは見事でした。
少ないチーム人件費で、より上位に行くためのセオリーをキッチリ守り
結果を残した監督の手腕やクラブの力は、
ビッグな親会社がついていながら何年も昇格できずにいるクラブよりも
称えるべきことだろう。
2013年の水戸や、2014年の北九州もそうだ。
札幌はかつて、その割り切った戦術で昇格を手にしたことはあっただろうし、
それを繰り返すのではなく、魅力のあるサッカーをしつつ結果も残すという
とても困難で時間も金もかかる道を歩んでいる。
長いシーズン中、全てでそういったサッカーを見せずとも、
勝つためのサッカーをすることだってあるだろう。
それでも、見て面白いサッカーと、勝つこと、さらには育成することを両立させるのが、
今の札幌のミッションのはず。
ピッチ上のサッカーの魅力を上げるのもよいけれど、
サッカークラブが持つ魅力も高め続けてほしい。
そこはブレずに行ってほしい。
2014年12月18日
Jリーグ経営情報開示資料2013年度版から、 コンサドーレ札幌の入場料収入+アカデミー収入+その他収入と現在地と目指すべき未来を探ります。 今回は、2013年J1/J2入場料収入+アカデミー収入+その他収入に焦点を当てます。 なぜ「入場料収入+アカデミー収入+その他収入」なのか? 営業収益から、親会社の影響(広告料収入)と、Jリーグからの配分金の差を無くして、 クラブごとの事業収入を比較するのが目的です。 ビッグな親会社からの収入がなければ、まともに運営できてないクラブ、 ビッグな親会社がなくても、ビジネスモデルができているクラブ、を明確にします。 営業収益から、広告料収入、配分金を除いた収入 =入場料収入+アカデミー収入+その他収入の合計を比較します。
もくじ 1★2013年J1/J2営業収益(売上)ランキング(百万円)こちら 2★2013年J1/J2広告料収入ランキング(百万円)こちら 3★2013年J1/J2営業収益に締める広告料収入の割合ランキング(百万円)こちら 4★2013年J1/J2入場料収入+アカデミー収入+その他収入の合計ランキング(百万円)こちら←今回★ 5★2013年J1/J2入場料収入ランキング(百万円)こちら 5-1★2013年J1/J2年度別入場料収入こちら 5-2★2013年J1/J2年度別スタジアム別入場者数こちら 5-3★年度別入場料収入と興行粗利こちら 6★2013客単価J1/J2 客単価(円) 興収(百万円)こちら 6-1★2013客単価+バクスタチケット価格J1/J2 客単価(円) 興収(百万円) バクスタチケ代(円)こちら 7★2013年J1/J2アカデミー関連収入順(百万円)こちら 8★2013年度J1/J2チーム人件費順(百万円)こちら 9-1★2013年度J1/J2チーム人件費/勝ち点比率(勝ち点獲得の効率の良さ)こちら 10★2013年J1定着,残留,昇格/J2PO進出基準こちら 11★コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか?←今回★ 参考資料 2013年度Jクラブ経営情報開示 有価証券報告書平成25年12月期(PDF:6.24MB) 予算実績平成25年12月期(PDF:189KB) 経営状況で見るコンサの現在地(2011年度まとめ) コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか?(2012年度まとめ)
★2013年J1入場料収入+アカデミー収入+その他収入の合計順(百万円) 親会社クラブ入+ア 営業収益 占める割合 ______+他 三菱 浦和 3,209 5,786 55% 日産 横浜FM2,574 4,315 60% 住友 鹿島 2,023 4,122 49% 東京ガF東京1,917 3,545 54% 鈴与 清水 1,640 3,084 53% エディ広島 1,593 3,198 50% トヨタ名古屋1,548 4,226 37% ヤンマC大阪1,494 3,213 46% ヤマハ磐田 1,447 3,298 44% == J1平均1,442 3,078 47%== -- 新潟 1,370 2,548 54% -- 仙台 1,303 2,429 54% 富士通川崎F1,294 3,214 40% 日立 木白 1,261 3,412 37% -- 鳥栖 838 1,704 49% Docomo大宮 718 3,228 22% -- 湘南 613 1,191 51% -- 甲府 590 1,481 40% -- 大分 524 1,406 37% =============== (- 札幌 796 1,297 61%★J2/2011) (- 札幌 662 1,345 49%★J1/2012) (- 札幌 536 1,071 50%★J2/2013) (- 札幌 660 1,341 49%★J2/2014予算) 親会社の影響と、リーグからの配分金を除けば、 そのクラブの本業(興行、スクール、MDなど)による収入がどんなものか見えてくる。 ここまで削ると、親会社クラブとの差はかなり埋まってきて、 新潟、仙台は、川崎F、柏、大宮を超えてきた。 この2クラブがJ1に定着して培ってきたものが何なのかが垣間見える。 鳥栖は、この2クラブにどこまで近づけるか。 アカデミー収入を増やしていきたいところだが、九州は強豪が多い土地柄なので、 思ったように増えない可能性が高い。 しかし、安定的な収入確保には、欠かせない要素なので、アカデミーのブランド向上に期待したい。 親会社に依存しつつも、15億もの売り上げを"本業"で上げてくる名古屋は、 どこで収入を上げているのか?(入場料収入は仙台よりわずかに下。) 仙台と名古屋の差は、アカデミー収入にある。 仙台は88百万円に対し、名古屋は258百万円。 これは急に増えるものでもないので、名古屋の安定的な収入確保に大きく貢献している。 アカデミー収入は別記事で分析するとしよう。
★2013年J2入場料収入+アカデミー収入+その他収入の合計順(百万円) 親会社クラブ入+ア 営業収益 占める割合 ______+他 楽天 神戸 1,174 1,960 60% パナ G大阪 985 2,786 35% JEF千葉 715 2,330 31% -- 山形 684 1,041 66% -- 東京V 613 1,236 50% 京セラ京都 588 1,930 30% -- 札幌 536 1,071 50%★ -- 岡山 497 1,034 48% -- 横浜FC 481 1,152 42% == J2平均 460 1,090 42%== -- 松本 454 939 48% -- 福岡 453 871 52% -- 長崎 370 718 52% -- 北九州 324 686 47% -- 栃木 307 876 35% -- 熊本 302 680 44% 大塚 徳島 295 1,211 24% -- 鳥取 266 646 41% -- 愛媛 240 547 44% -- 水戸 229 508 45% -- 岐阜 220 576 38% -- 富山 216 701 31% -- 群馬 159 469 34% =============== (- 札幌 796 1,297 61%★J2/2011) (- 札幌 662 1,345 49%★J1/2012) (- 札幌 536 1,071 50%★J2/2013) (- 札幌 660 1,341 49%★J2/2014予算) 千葉と京都が低すぎる。 これでは、親会社依存からの脱却は遠ざかる一方である。 特に京都はリーグ終盤のホームゲームで、3000人台であった。 J1経験があり、ビッグな親会社もあるのに、これはマズい。マズすぎる。 それが京都という土地柄の難しさなのかは分析していないが、 これらの収入が40%台を確保するようでないと、負のスパイラルから抜け出せないと思う。 スタジアム(亀岡に建設推進中)問題で解決になるのか?要注目である。 札幌は、平均より高く、広告料や配分金に依存せず、 入場料収入やその他収入が高い水準にあることを示している。 低迷してる雰囲気がありつつ、これなんですから潜在能力があるですよね。
2014年12月17日
Jリーグ経営情報開示資料2013年度版から、J1/J2それぞれの広告料収入比率(依存度)ランキングです。 コンサドーレ札幌の広告料収入比率(依存度)と現在地と目指すべき未来を探ります。 今回は、2013年J1/J2広告料収入比率(依存度)に焦点を当てます。 ※広告料収入依存度(%)=広告料収入(円)/営業収益(円)
もくじ 1★2013年J1/J2営業収益(売上)ランキング(百万円)こちら 2★2013年J1/J2広告料収入ランキング(百万円)こちら 3★2013年J1/J2営業収益に締める広告料収入の割合ランキング(百万円)こちら←今回★ 4★2013年J1/J2入場料収入+アカデミー収入+その他収入の合計ランキング(百万円)こちら 5★2013年J1/J2入場料収入ランキング(百万円)こちら 5-1★2013年J1/J2年度別入場料収入こちら 5-2★2013年J1/J2年度別スタジアム別入場者数こちら 5-3★年度別入場料収入と興行粗利こちら 6★2013客単価J1/J2 客単価(円) 興収(百万円)こちら 6-1★2013客単価+バクスタチケット価格J1/J2 客単価(円) 興収(百万円) バクスタチケ代(円)こちら 7★2013年J1/J2アカデミー関連収入順(百万円)こちら 8★2013年度J1/J2チーム人件費順(百万円)こちら 9-1★2013年度J1/J2チーム人件費/勝ち点比率(勝ち点獲得の効率の良さ)こちら 10★2013年J1定着,残留,昇格/J2PO進出基準こちら 11★コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか?←今回★ 参考資料 2013年度Jクラブ経営情報開示 有価証券報告書平成25年12月期(PDF:6.24MB) 予算実績平成25年12月期(PDF:189KB) 経営状況で見るコンサの現在地(2011年度まとめ) コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか?(2012年度まとめ)
★2013年J1営業収益に締める広告料収入の割合順(百万円) 親会社クラブ割合 広告料 営業収益 Docomo大宮 71% 2,296 3,228 トヨタ名古屋58% 2,457 4,226 日立 木白 57% 1,947 3,412 富士通川崎F53% 1,702 3,214 ヤマハ磐田 50% 1,645 3,298 -- 大分 48% 680 1,406 ヤンマC大阪47% 1,499 3,213 -- 甲府 46% 683 1,481 ===J1平均46% 1,417 3,078== 住友 鹿島 45% 1,864 4,122 エディ広島 43% 1,373 3,198 東京ガF東京40% 1,422 3,545 三菱 浦和 40% 2,319 5,786 鈴与 清水 40% 1,219 3,084 -- 新潟 38% 963 2,548 -- 仙台 37% 901 2,429 -- 鳥栖 37% 632 1,704 日産 横浜FM35% 1,513 4,315 -- 湘南 32% 387 1,191 =============== (--札幌 31% 399 1,297★J2/2011) (--札幌 35% 475 1,345★J1/2012) (--札幌 40% 432 1,071★J2/2013) (--札幌 43% 580 1,341★J2/2014予算) 大宮がぶっちぎり。 71%って、驚異的。オーナーに依存する東南アジアのクラブみたい。 大宮の問題は、入場料収入と客単価の低さなので、そちらが上がらないことには、 いつまでたっても親会社依存になってしまいます。 横浜FMの35%は、ビッグな親会社クラブにしては驚異的な低い値で、 親会社からの支援を極力無くして運営している結果といえる。 しかし、累積赤字解消のため最終的に+10億円の供出があったので、 この10億円を広告料収入に上乗せされるイメージでもよいと思う。 そうすれば依存度高いままですね。 ビッグな企業が少ない甲府のように、小口で多くの広告料収入を得るモデルもありなのだが、 増えすぎるとその分スポンサー様をケアする労力が増すので、一長一短といったところか。 リスク分散という意味で、メリットのほうが多いけれど。 鳥栖は、新潟や仙台なみの広告料収入を得られれば、 3億もの赤字を生まずに済んだと考えられるが、 佐賀県でそれを埋められるだけのパワーがあるかというと、疑問に感じる。 こちらも、小口大量スポンサー路線しかないのだろうか。 それでもここ2年で倍増しているので、ここは検証する必要がありそうだ。 鳥栖にできて、札幌にできなかったのは何故なのか?
★2013年J2営業収益に締める広告料収入の割合順(百万円) 親会社クラブ割合 広告料 営業収益 大塚 徳島 68% 821 1,211 JEF千葉 65% 1,515 2,330 京セラ京都 64% 1,235 1,930 パナ G大阪61% 1,696 2,786 -- 富山 56% 393 701 -- 栃木 54% 474 876 -- 横浜FC50% 579 1,152 == J2平均49% 533 1,090== -- 群馬 46% 217 469 -- 岐阜 46% 266 576 -- 東京V43% 534 1,236 -- 岡山 42% 439 1,034 -- 鳥取 41% 268 646 -- 松本 41% 386 939 -- 熊本 41% 278 680 -- 札幌 40% 432 1,071★ -- 愛媛 40% 217 547 -- 北九州40% 272 686 -- 水戸 37% 189 508 -- 福岡 37% 324 871 楽天 神戸 35% 682 1,960 -- 長崎 35% 248 718 -- 山形 25% 258 1,041 =============== (--札幌 31% 399 1,297★J2/2011) (--札幌 35% 475 1,345★J1/2012) (--札幌 40% 432 1,071★J2/2013) (--札幌 43% 580 1,341★J2/2014予算) 徳島もなんだかんだと、大塚資金頼みですね。 成績が振るわないので、親会社からの資金提供を・・・という発想は明らかに誤りで、 その前に、広告料以外の収入をもっと増やさないと、親会社としても出す気にはならないだろう。 神戸は、おそらく横浜FM同様の「なるべく親会社に依存しない経営」を目指したと思うが、 クラブの売り上げ規模からすると、トップチーム運営費と販管費が異様に高いことがネックとなっている。 最終的に親会社からの補てんとなるだろうが、そういった状況にもかかわらず、 その辺の経費を抑えることなく、3億7千万円もの赤字を出した経営には疑問を感じる。 クラブが主催するイベントは参考になるものが多いだけに、それが入場料やMDへハネかえってきてない。 なかなかよい球技場があるので、潜在能力は高そうなのだが。 関西圏は「サッカー<野球」という図式がひどいので、苦戦しているのかも。 地方クラブが爆発的に売り上げを伸ばすとしたら、ここしかないのだけど、 地元だけで営業していても、地域の経済力に依存してしまうので、 結局のところ、市場を拡大(=東南アジア戦略)で以下に成果を上げるかにかかっているといえる。 岡山、岐阜、北九州のように工業地帯がある地域も潜在能力ありそうですし、 こと東南アジア戦略の面では、地理的にも近いから九州って有利です。 さて、札幌。 ここを10億円超えを果たすには、外から札幌の価値を高める作戦がよい。 北海道内でどんなにコンサドーレの素晴らしさを説いたところで、成績や報道に左右されるので、 むしろ東南アジアで「サッポロ」を徹底的に売り込んで、 「東南アジア各国で最も知られるJクラブは札幌」という地位を確立し、 観光、商業で北海道経済を活性化した結果、コンサドーレの価値向上につながるサイクルを描いている。 一言でいうと道民は「○○で有名」というのに弱いので、 たとえば「ベトナム人は誰もが札幌を知っていて、札幌に憧れている」と流布されるにはどうすればよいか? J1のビッグな親会社クラブにできなくて、J2札幌にしかでいないことをやる。 それが何なのか。答えはもうすでに出ている。 あとはそれを受け入れる勇気があるのか、それを徹底し続ける忍耐があるのかが試される。
2014年12月16日
Jリーグ経営情報開示資料2013年度版から、コンサドーレ札幌の広告料収入と現在地と目指すべき未来を探ります。 今回は、2013年J1/J2広告料収入に焦点を当てます。 ※あくまで2013年の数字です。 8月にまとめてあった記事を放出し忘れていたので、加筆しつつ慌てて公開します。 いまさら2013まとめかよっと思う方いると思いますが、 Jリーグから開示されたの8月なんでたったの(w)4ヶ月遅れです。
もくじ 1★2013年J1/J2営業収益(売上)ランキング(百万円)こちら 2★2013年J1/J2広告料収入ランキング(百万円)こちら←今回★ 3★2013年J1/J2営業収益に締める広告料収入の割合ランキング(百万円)こちら 4★2013年J1/J2入場料収入+アカデミー収入+その他収入の合計ランキング(百万円)こちら 5★2013年J1/J2入場料収入ランキング(百万円)こちら 5-1★2013年J1/J2年度別入場料収入こちら 5-2★2013年J1/J2年度別スタジアム別入場者数こちら 5-3★年度別入場料収入と興行粗利こちら 6★2013客単価J1/J2 客単価(円) 興収(百万円)こちら 6-1★2013客単価+バクスタチケット価格J1/J2 客単価(円) 興収(百万円) バクスタチケ代(円)こちら 7★2013年J1/J2アカデミー関連収入順(百万円)こちら 8★2013年度J1/J2チーム人件費順(百万円)こちら 9-1★2013年度J1/J2チーム人件費/勝ち点比率(勝ち点獲得の効率の良さ)こちら 10★2013年J1定着,残留,昇格/J2PO進出基準こちら 11★コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか? 参考資料 2013年度Jクラブ経営情報開示 有価証券報告書平成25年12月期(PDF:6.24MB) 予算実績平成25年12月期(PDF:189KB) 経営状況で見るコンサの現在地(2011年度まとめ) コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか?(2012年度まとめ)
★2013年J1広告料収入順(百万円) 親会社クラブ広告料 営業収益 広告料の割合 トヨタ名古屋2,457 4,226 58% 三菱 浦和 2,319 5,786 40% Docomo大宮 2,296 3,228 71% 日立 木白 1,947 3,412 57% 住友 鹿島 1,864 4,122 45% 富士通川崎F1,702 3,214 53% ヤマハ磐田 1,645 3,298 50% 日産 横浜FM1,513 4,315 35% ヤンマC大阪1,499 3,213 47% 東京ガF東京1,422 3,545 40% ===J1平均1,417 3,078 46%== エディ広島 1,373 3,198 43% 鈴与 清水 1,219 3,084 40% -- 新潟 963 2,548 38% -- 仙台 901 2,429 37% -- 甲府 683 1,481 46% -- 大分 680 1,406 48% -- 鳥栖 632 1,704 37% -- 湘南 387 1,191 32% =============== ( 札幌 399 1,297★J2/2011) ( 札幌 475 1,345★J1/2012) ( 札幌 432 1,069★J2/2013) ( 札幌 580 1,341★J2/2014予算) 親会社のビッグさ順位のような結果に。 日産に至っては、営業利益プラマイゼロのご褒美に、+10億円上乗せですからねぇ。 その+10億円に対して税金がかかってないのが実に不思議(累積赤字の補てんだからか?) 大宮は相変わらずの広告料収入依存。本業の利益がハンパないから、微々たるものか。 下位はビッグな親会社のないクラブで占められてますが、 ここでも新潟、仙台のやり手っぷりが顕著に出ています。 J1に居続けるからこそだと思いますが、継続してほしいですね。 これだけ見ると湘南は最下位なんですが、今年J2ぶっちぎたので、 なんとか来年(2015年)は残留してほしいですね。 J1定着基準:14億円(J1平均相応) J1残留基準: 7億円 ※J1定着⇒J1平均より、J1残留⇒下から4番目を基準としています。
★2013年J2広告料収入順(百万円) 親会社クラブ広告料 営業収益 広告料の割合 パナ G大阪1,696 2,786 61% JEF千葉 1,515 2,330 65% 京セラ京都 1,235 1,930 64% 大塚 徳島 821 1,211 68% 楽天 神戸 682 1,960 35% -- 横浜FC 579 1,152 50% -- 東京V 534 1,236 43% ===J2平均 533 1,090 49%== -- 栃木 474 876 54% -- 岡山 439 1,034 42% -- 札幌 432 1,071 40%★ -- 富山 393 701 56% -- 松本 386 939 41% -- 福岡 324 871 37% -- 熊本 278 680 41% -- 北九州 272 686 40% -- 鳥取 268 646 41% -- 岐阜 266 576 46% -- 山形 258 1,041 25% -- 長崎 248 718 35% -- 群馬 217 469 46% -- 愛媛 217 547 40% -- 水戸 189 508 37% =============== ( 札幌 399 1,297★J2/2011) ( 札幌 475 1,345★J1/2012) ( 札幌 432 1,069★J2/2013) ( 札幌 580 1,341★J2/2014予算) こちらもビッグな親会社順といえる。 ただし、神戸は意外と少なくて、その結果370百万円の損失となって表れている。 親会社の補てん=広告料がなければ、ビッグな親会社クラブはそんなもんだろう。 地方クラブは軒並みJ2平均以下。 松本はEPSONが本気出せば、ハネ上がる潜在能力がありますね。 岡山がじわじわあげて札幌超え。 富山も意外と高いのだが、次年度からYKKが手を引くらしいので、どうなるか。 水戸は広告料は低いのだが、ここ最近はスタジアムイベントも多数あるし、 コラボなど話題作りできているので、広告価値が増してきている気配は感じる。 ここは、地元メディアで差が出そうですね。 札幌は、道新という超強力地方新聞社(地方紙なのに100万部以上)がついてるうちは、 まだまだ広告価値があるといえるか? いや、むしろ道新以外での露出やネット流布を北海道に閉じずにどんどん行ってほしい。 野々村社長からYahoo!トップニュースを意識する発言があったが、 これは実に正しい考え方。 道新に載っても道新を読む人にしか伝わらないが、 Yahoo!トップの場合、ネット上で拡散するパワーがあるので、利用する手はない。 今年は、レコンビン、小野契約、小野入団会見、小野出場、の4回かな。 +松本戦中指、稲本オファーの計6回でした。 J1昇格基準:15億 PO進出基準: 6億 ※J1昇格⇒上から2番目、PO進出上から6番目を基準としています。
2014年12月16日
Jリーグ経営情報開示資料2013年度版から、コンサドーレ札幌の営業収益(売上)と現在地と目指すべき未来を探ります。 今回は、2013年J1/J2営業収益(売上)に焦点を当てます。 ※あくまで2013年の数字です。 8月にまとめてあった記事を放出し忘れていたので、加筆しつつ慌てて公開します。 いまさら2013まとめかよっと思う方いると思いますが、 Jリーグから開示されたの8月なんでたったの(w)4ヶ月遅れです。
もくじ 1★2013年J1/J2営業収益(売上)ランキング(百万円)こちら←今回★ 2★2013年J1/J2広告料収入ランキング(百万円)こちら 3★2013年J1/J2営業収益に締める広告料収入の割合ランキング(百万円)こちら 4★2013年J1/J2入場料収入+アカデミー収入+その他収入の合計ランキング(百万円)こちら 5★2013年J1/J2入場料収入ランキング(百万円)こちら 5-1★2013年J1/J2年度別入場料収入こちら 5-2★2013年J1/J2年度別スタジアム別入場者数こちら 5-3★年度別入場料収入と興行粗利こちら 6★2013客単価J1/J2 客単価(円) 興収(百万円)こちら 6-1★2013客単価+バクスタチケット価格J1/J2 客単価(円) 興収(百万円) バクスタチケ代(円)こちら 7★2013年J1/J2アカデミー関連収入順(百万円)こちら 8★2013年度J1/J2チーム人件費順(百万円)こちら 9-1★2013年度J1/J2チーム人件費/勝ち点比率(勝ち点獲得の効率の良さ)こちら 10★2013年J1定着,残留,昇格/J2PO進出基準こちら 11★コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか? 参考資料 2013年度Jクラブ経営情報開示 有価証券報告書平成25年12月期(PDF:6.24MB) 予算実績平成25年12月期(PDF:189KB) 経営状況で見るコンサの現在地(2011年度まとめ) コンサドーレ札幌はJ1定着,残留,昇格/J2PO進出できるのか?(2012年度まとめ)
★2013年J1営業収益順(百万円) 親会社 クラブ 収益 順位(2013リーグ戦順位) 1三菱 浦和 5,786 6 2日産 横浜FM4,315 2 3トヨタ名古屋4,226 11 4住友 鹿島 4,122 5 5東ガスF東京3,545 8 6日立 木白 3,412 10 7ヤマハ磐田 3,298 16 8Docomo大宮 3,228 14 9富士通川崎F3,214 3 10ヤンマC大阪3,213 4 11edion 広島 3,198 1 12鈴与 清水 3,084 9 ===J1平均 3,078=== 13-- 新潟 2,548 7 14-- 仙台 2,429 13 15-- 鳥栖 1,704 12 16-- 甲府 1,481 15 17-- 大分 1,406 18 18-- 湘南 1,191 17 ============= (札幌 1,297★J2/2011) (札幌 1,347★J1/2012) (札幌 1,071★J2/2013) (札幌 1,341★J2/2014予算) 横浜FMは、リーグ戦2位、天皇杯優勝と結果を残したので、営業収益にふさわしい結果を残したといえる。 売上40億円を超えた浦和、名古屋、鹿島は、タイトルなしで終わり、売上相応の結果を残したとは言えない。 そんな中で、J1平均の売り上げに近い、広島がリーグ2連覇を飾ったのは、非常に良い傾向かもしれない。 これに対し、磐田の降格はインパクトのあるできごとで、J1平均を超える営業収益であっても、 クラブ運営や強化の歯車がかみ合わなければ、J2降格の憂き目に遭うと2年連続(昨年はG大阪)で証明された。 J1平均を超えたのは、ビッグな親会社を持つクラブで占められた。 地方クラブの雄として知られる、新潟と仙台はビッグな親会社を持たずともJ1平均に近いところにいる。 後発の地方クラブが視察に訪れる理由が垣間見える。 J1定着基準:30億円(J1平均相応) J1残留基準:17億円 ※J1定着⇒J1平均より、J1残留⇒下から4番目を基準としています。
★2013年J2営業収益順(百万円) 親会社 クラブ 収益 順位 パナ G大阪2,786 1 JEF千葉 2,330 5 楽天 神戸 1,960 2 京セラ京都 1,930 3 -- 東京V1,236 13 大塚 徳島 1,211 4 -- 横浜FC1,152 11 ===J2平均1,090=== -- 札幌 1,071 8 -- 山形 1,041 10 -- 岡山 1,034 12 -- 松本 939 7 -- 栃木 876 9 -- 福岡 871 14 -- 長崎 718 6 -- 富山 701 18 -- 北九州 686 16 -- 熊本 680 19 -- 鳥取 646 22 -- 岐阜 576 21 -- 愛媛 547 17 -- 水戸 508 15 -- 群馬 469 20 =========== (札幌 1,297★J2/2011) (札幌 1,347★J1/2012) (札幌 1,071★J2/2013) (札幌 1,341★J2/2014予算) ビッグな親会社をもつ昨年のJ2BIG4は、きっちり昇格orPO進出しました。 G大阪27億、千葉23億、神戸19億、京都19億。 確実に手が届くためには、このくらいの営業収益(売上)が必要なのでしょう。 これらの4チームを除けば、J2平均を超えたのは、東京V、徳島、横浜FCの3クラブ。 BIG4を除いた平均は、831百万円なので、こちらを真のJ2クラブ平均としたほうがよさそうです。 J2下位のクラブは、まず売上8億円が目標で10億円まで引き上げればJ2上位の常連となれそうです。 札幌は緊縮財政モードで「過去最低レベルの予算」(前社長談)での運営でした。 営業収益も8番目、リーグ順位も8位と、相応の結果といえます。 惜しくもPOに手が届かなかったというのは、よくできたほうともいえます。 札幌ドームの使用料が高い(J2トップ!1回800万円)のが足枷にもなってますし、 札幌の営業収益10億円台を最低ラインとして、今後どこまで伸ばしていけるか。 北海道内のマーケットだけでは、大幅な増額が見込めない以上、どうすべきなのか。 地道な営業活動も大切ですが、市場を拡げることも大切・・・ というか、大きく伸ばすには市場を拡げるしかないわけで。 欧州のビッグなクラブは、売上の半分以上を欧州圏外から稼ぎ出しています。 コンサドーレ札幌も北海道にだけ目を向けていては、いつまでも変わらぬままです。 10年20年かかる話ですが東南アジア関連の売上が半分を占めるくらいになってほしいです。 J1昇格基準:20億 PO進出基準:12億 ※J1昇格⇒上から2番目、PO進出⇒上から6番目を基準としています。
2014年12月11日
2015年度の世代別代表の日程が協会から発表されました。 JFAのサイトは重くて、レイアウト崩れるので、あきらめて ゲキサカに載っていたので整理しました。 ▼U-22日本代表 [海外遠征](2.11-15、シンガポール) [国際親善試合]3.11vsミャンマー(フクアリ) [AFC U-23選手権予選(兼AFC U23選手権予選)](マレーシア)★重要★ 3.27vsマカオ 3.29vsベトナム 3.31vsマレーシア [国際親善試合]7.1 vs未定(ユアスタ) 2月の海外遠征→3月のAFC U23予選兼五輪一次予選が本番ですね。 リオ五輪アジア予選(AFC U23本大会)は2016年に開催されるので、 来年はこの3月が1つの勝負のヤマです。 ここに1チーム1人縛りがあったとしても、 奈良荒野をともに送り込んで代表の実績を積み上げてほしいです。 国際Aマッチデーなので、J1クラブは少し余裕がありそうですが、 J2は毎週開催されるので、難しい判断かもしれません。
U18、U17はトップチームは関係ないですが、 ユースから選ばれるかも(杉山さん、菅さんあたり)なので、備忘録として。 ▼U-18日本代表 [バレンティン・グラナトキン国際トーナメント](1.2-12、ロシア) [海外遠征](4月、欧州) [SBS杯](8.13-16、静岡) [海外遠征](8.31-9.7、アジア) [AFC U-19選手権予選](10.2-10、未定) ▼U-17日本代表 [ミンスク国際ユーストーナメント](1.17-26、ベラルーシ) [サニックス杯国際ユース](3.19-22、福岡) [国際ユースサッカーin新潟](7.18-20、新潟) [海外遠征](8月、欧州)
2014年12月11日
12/14(日)14時から日高拓磨選手がSVOLME 札幌店で1日店長のイベントやるそうです。 詳しくは・・・ 日高拓磨オフィシャルブログにて http://ameblo.jp/hidaka-takuma/entry-11961310261.html これでOK? 日高働くねぇ。 次きまるとよいなあ。
2014年12月08日
よりによって、入ってほしくない山に入りました。 12/13土の1回戦が九州プリンスを16勝1分1敗のぶっちぎりで優勝した大分U-18。 勝てば決定戦は12/15月に行われ、 北信越プリンスを16勝1分1敗の1位で優勝した新潟U-18と米子北の勝者。 Jクラブが多い山はキツいですね。 さて、大谷室蘭は参入なるのか? 来年のプレミアで札幌の対戦相手がどこになるのか気になります。 地域別プリンスリーグ順位 http://www.jfa.jp/match/prince_takamado_trophy_u18/2014/prince/standings/ プレミアリーグ参入戦組み合わせ(pdf) http://www.jfa.jp/match/prince_takamado_trophy_u18/2014/playoff/schedule_result.pdf
2014年12月08日
12/21(日)21:00~22:30 CS801スカチャン1 12/22(月)12:00~13:30 CS801スカチャン1 です。 J2では最後から2番目に登場です。 これって、加入者数順なんでしょうか? 2014Jリーグ クラブ別全ゴールハイライト (J2)札幌 2014 J2リーグ戦 全試合アンコール 第12節 コンサドーレ札幌 VS ロアッソ熊本 12/17(水)16:30~18:50 第13節 コンサドーレ札幌 VS 愛媛FC 12/21(日)00:15~02:35 第14節 ジェフユナイテッド千葉 VS コンサドーレ札幌 12/23(火)05:30~07:50 第15節 コンサドーレ札幌 VS 水戸ホーリーホック 12/27(土)03:00~05:20 第16節 コンサドーレ札幌 VS アビスパ福岡 12/28(日)16:45~19:05 第17節 カマタマーレ讃岐 VS コンサドーレ札幌 12/31(水)01:00~03:20
2014年12月07日
2013年チーム人件費(百万円) 湘南 530 松本 368 山形 468 ↑J1 ◎自動昇格争い 大宮1,606 C阪1,212 磐田1,369 ○PO争い 千葉 994 京都 692 徳島 601 札幌 359 札幌 430(2014予算)
関東で専スタが増える分には、見に行くモチベーションになるので歓迎。 しかし、落ちてほしくないクラブがJ2に来たもんだ。 予算の数字とJ発表の数字にズレがありますが、チーム人件費10億円以上のクラブが 3つもJ2にいるのは、J2推しの自分としては歓迎できない。 とはいえ、山形おめでとう。 石崎さん3回目おめでとう。 ディーオくんおめでとう。
なお、Jリーグ開幕以降、天皇杯決勝にビッグな親会社がいないクラブが進出するのは 初めてのこと。 5000万円がうらやましいぜ
2014年12月07日
札幌1-2市立船橋 JFAアカデミー福島1-0三菱養和 というわけで、コンサドーレ札幌U18のプレミアEAST残留が決まりました。 あと平川が1点決めたので1位タイで得点王です。 夏の大会を制した三菱養和が落ちるんですから厳しいですね。 いわゆる街クラブがいなくなっちゃいました。
2014年12月07日
コンサドーレ札幌の2014年度と2013年度の入場者数の結果です。 2014年度:平均11,060人/21試合/年間232,255人 2013年度:平均10,075人/21試合/年間211,568人 平均で約1,000人、年間で21,000人も増えて、昨年よりも興行成績は優秀だといえる。 ・・・本当に?
そこで、2014年と、2013年の入場者数を札幌ドームと札幌厚別で分ける。 2013年 入場者数 平均入場者 試合 最多 最少 開幕戦 最終戦 11,000超え 札幌ド_ 138,020人 13,802人 10 24,813 8,173 13,248 24,813 7試合 札幌厚別 73,548人 6,686人 11 8,756 4,837 2014年 入場者数 平均入場者 試合 最多 最少 開幕戦 最終戦 11,000超え 札幌ド-ム 201,423人 11,848人 17 20,633 6,646 16,064 19,634 9試合 札幌厚別 30,832人 7,708人 4 8,851 6,844
前回記事 平均入場者が過去最低だった札幌ドーム開催は減らすべき?(コンサ入場者考察2)こちら
■2014札幌ドームにおける小野伸二の入場者数への貢献 20節7/20日14:00大分:20633人⇒小野初出場76分OUT 24節7/30水19:00横浜:13719人⇒小野フル出場 26節8/10日14:00京都:12212人⇒小野45分OUT 28節8/25月19:00栃木: 8797人⇒小野45分OUT 30節9/6土19:00長崎 : 9123人⇒小野けが中 札幌デビュー戦から1カ月余りの間にホームで出場したのは、 フル出場1試合、途中OUT3試合なんですね。 私が今季サッカーしてる小野伸二を見た印象がないのはこのせいだったのでしょうか。 札幌デビュー戦は小野伸二キャンペーンのおかげで今季最多の2万人超えでしたが、 小野パワーをもってしても月曜開催(28節栃木戦)では1万人超えませんでしたし、 ケガで出場しないことが確定したら、採算ライン(11,000人)割れが気になる状況に。 これでは、小野加入後の入場者数増を期待した関係者や上位パートナーは怒るでしょうね。 入場者数が多い方が、宣伝効果が高いですから。 穿った見方ですが、財前前監督が解任された理由が、この辺にもあるように感じました。
■札幌ドーム開催で過去の平均入場者数 札幌ドーム 年度 試合 入場者数 平均入場者数 2001 5 185,814 37,163 2002 9 212,289 23,588 2003 9 140,559 15,618 2004 8 112,694 14,087 2005 13 179,534 13,810 2006 11 156,375 14,216 2007 11 198,900 18,082 2008 9 172,495 19,166 2009 11 162,978 14,816 2010 9 134,111 14,901 2011 8 113,990 14,249 2012 10 148,843 14,884 2013 10 138,020 13,802 2014 17 201,423 11,848 これ、面白い結果ですね。 入場者数にすると歴代2位で、平均入場者数にすると過去最低。 入場者数にすると20万人を超えたのは2度目の快挙で、平均入場者数は初の13,000人台割れ。 試合数が多いからだろっ!と突っ込む方もいらっしゃると思いますが、そこはアレですよ、 この数字を2014コンサドーレ札幌(ここではHFCが相応しい?)のポジティブな宣伝材料として、 使えばいいじゃないのって思います。 「試合数が増えた分、観客動員が増えて当然」などと冷静(?)な話を持ち出すのは、 サポーターとかパートナーとかファミリーとか、そういう人たちだけで十分です。 普段興味ない人たちには 「今年は札幌ドーム開催分で観客動員が史上2位だったんだよ」 「札幌ドームだけで20万人を超えたんだよ」 ってうまいこと伝えれば、 なんだか凄く盛り上がってるように聞こえますね。 それを視覚的に煽ると、こうなります。 今年の盛り上がりはすごかったんですねぇ。 来年もさらに盛り上がっていきましょう。
2014年12月07日
コンサドーレ札幌の2014年度の入場者数の結果です。 平均11,060人/21試合/年間232,255人 松本に次ぐJ2で2番目の平均入場者、年間入場者でした。 参考までに、2013年の記録は以下の通り。 平均10,075人/21試合/年間211,568人 平均で約1,000人、年間で21,000人も増えて、昨年よりも興行成績は優秀だといえる。 ・・・本当に?
そこで、2014年と、2013年の入場者数を札幌ドームと札幌厚別で分ける。 2013年 入場者数 平均入場者 試合 最多 最少 開幕戦 最終戦 11,000超え 札幌ド_ 138,020人 13,802人 10 24,813 8,173 13,248 24,813 7試合 札幌厚別 73,548人 6,686人 11 8,756 4,837 2014年 入場者数 平均入場者 試合 最多 最少 開幕戦 最終戦 11,000超え 札幌ド-ム 201,423人 11,848人 17 20,633 6,646 16,064 19,634 9試合 札幌厚別 30,832人 7,708人 4 8,851 6,844 1)札幌ドームの試合数が10⇒17と、7試合増えたことで入場者数が増えた 2)札幌ドームの平均入場者数は、約2,000人減った★ 3)今季の最少入場者数は札幌ドームだった(これは過去最低?) 4)採算ライン11,000人超過試合は、2013は10試合中7試合、2014は17試合中9試合で比率が下がった 5)今季最多入場者数は、シーズン途中の小野デビュー戦(宣伝量すごかったですね) 6)採算ラインの11,000人を超える試合は2試合しか増えてない では、なぜ札幌ドーム平均は2,000人も減ったのか? 単純にドーム開催が増えたことで少ない人数の興行が増えたという話は置いておきます。
■2014札幌ドーム入場者数で1万人を割った試合(少ない順) 6646人:13節5/12月19:00愛媛 6966人:15節5/25日19:00水戸 8536人:8節4/20日13:00群馬 8797人:28節8/25月19:00栃木 9123人:30節9/6土19:00長崎 9251人:4節3/22土16:00北九州 9723人:6節4/5土13:00松本 月曜開催と日曜夜開催が興行面ではやめたほうがいいというレベルですね。 対戦カードがいまいちというのも一因といえます(愛媛、水戸ごめんなさい)。 月曜開催は、プロ野球の試合開催がないということで、 月曜夜や火曜朝のスポーツ報道の面で期待されましたが、 海外サッカーの報道で埋もれてしまいました。 試みとしては評価していますし、私もマンデーナイト○○のようなものを期待しましたが、 あれは、テレビ中継されてナンボの世界なら通用する話で、 普段扱いが小さい場合は効果が薄いと立証されてしまいました。 では、来年もあるであろう月曜夜開催での集客作戦はどうすれば・・・? そこはまた別途書きますが、20~30代の勤労者ターゲット企画しかないかなあ。
■2014札幌ドームの平日開催 13節5/12月19:00愛媛: 6646人 24節7/30水19:00横浜:13719人 28節8/25月19:00栃木: 8797人 平日開催でも、それなりのシチュエーションが揃えば、入場者数は増えるようです。 とはいえ、それでも13,719人ですから、この対戦カード(とカズと小野)を土日開催なら、 もっと入っただろうとも思います。 そういう意味では、次年度も月曜開催や水曜開催は1~3試合程度あるでしょうから、 いくら頑張っても客の入らない試合は平日に持ってきて、 集客が多い試合を土曜に持ってくる(日程くんがんばれ)方が、 結果的に年間入場者数は増えるといえそうです。 長くなってきたので、今回はここまで。
2014年12月05日
コンサドーレ札幌 荒野拓馬選手 奈良竜樹選手 U-21日本代表 タイ・バングラデシュ遠征 メンバー選出のお知らせ http://www.consadole-sapporo.jp/news/2014/12/018063.html 同世代に強烈なCBが4人いるため、奈良さんの力をもってしても なかなかU21代表に定着できていません。 シーズンオフなので「1チーム1人」という縛りがない 西野(G大阪)が怪我中 ということもあり、順当に選ばれた感がありますが、 U19から三浦弦太(清水)も選出され、 高身長タイプのCBにもう1人加わった格好。 というわけで、奈良さんも含めた、CB争いのライバル達の 昨年度と今年度成績を並べてみよう。 奈良竜樹(札幌) 180cm/70kg 2014年(J2) 39試合 3,510分 0ゴール 2013年(J2) 35試合 3,093分 1ゴール 遠藤 航(湘南) 178cm 75kg 2014年(J2) 38試合 3,364分 7ゴール 2013年(J1) 17試合 1,530分 3ゴール 岩波拓也(神戸) 186cm 72kg 2014年(J1) 23試合 1,770分 1ゴール 2013年(J2) 37試合 3,223分 2ゴール 植田直通(鹿島) 186cm 77kg 2014年(J1) 19試合 1,452分 0ゴール 2013年(J1) 0試合 0分 0ゴール 西野貴治(G大阪) 187cm 73kg 2014年(J1) 12試合 991分 1ゴール 2013年(J2) 29試合 2,602分 3ゴール 三浦弦太(清水) 182cm 77kg 2014年(J1) 6試合 451分 0ゴール 2013年(J1) 2試合 30分 0ゴール 岩波、植田、西野、デカイぜ。 この3人+遠藤航+三浦との争いは、ハイレベルですね。
12/6追記 改めてよく見ると、2012年にまさかのJ2だったG大阪と神戸で恩恵を受けたのは、 岩波と西野だったなあと思います。 ほかの若手(高卒大卒1~2年目)にとっても、J2効果があった。 いくら能力が高く将来性があるといえどもJ1だと使いづらかったはず。 よいタイミングでJ2に落ちたもんだ。 それをプラスに変えて、G大阪は3冠目前ですからねぇ。 遠藤(湘南)が来年J1へいくので、奈良のライバル達は皆J1。 100試合も突破しJ2でやるべきことはほぼやりきった(J1昇格も経験してますし)感がある奈良さんが、 ここで焦りを感じてJ1クラブのオファーを受けるんじゃないの?と思ってしまう。 奈良さんは高いレベルを意識してる(特に第一の選択としてクリアではなくてパスしようとするところ)のがよくわかるので、 何年もJ2クラブに居続けることが彼の成長を妨げるのでは?と思ってしまう。 でもまあ、経営的戦力的には五輪まではいてほしいんですけどねー。 欧州経験者の育成関連セミナーでの一幕。 「21歳、22歳は若手ではない。」 この意識をもてるかどうかで、見る側の意識もかなり変わります。 「21歳の頃のメッシや、いまのネイマールを「若手」なんて言いません。」 と言われて、「あー確かに!」と思える人は、厳しく選手を見られる人だなーと思いました。
2014年12月03日
コンサドーレ札幌 契約満了選手について(こちら)を見て、 上原拓郎(道教大卒1年目)と松本怜大(東洋大卒2年目)の契約満了を読んだときに思ったのは、 「A契約枠からはじかれたな」というものでした。 コンサドーレ札幌にとって、育成による収入や 五輪代表に選手を送り込むことが重要な要素ですから、 その面も彼らには不利に働いたと捉えています。 ましてや、奈良荒野小山内前貴榊世代が来季ユース卒4年目に突入するので、 今季900分を達成している奈良、荒野、小山内、前貴が来季A契約とすると 一気に4人分の枠が必要になります。 ここでA契約枠について、改めて確認します。
プロA契約25名枠について整理してみました。 以下、ポイントだけ絞ると・・・。 1)選手登録できるプロA選手は、クラブ全体で25名以内(以下「25名枠」という) プロB選手、プロC選手、社員選手およびアマチュア選手の登録数には制限がないものとする。 2)プロC選手が年度途中でプロA契約に移行した場合は、その年度に限り「25名枠」の対象外とする。 プロB選手が年度途中でプロA契約に移行した場合は、「25名枠」の対象とする。 3)育成組織出身選手として1年以上在籍し、かつ継続して同クラブのチームに在籍する選手が プロA契約を締結した場合、プロA契約に移行した年度を含め、3年度目までは「25名枠」の対象外とする。 4)外国籍選手は「25名枠」の対象とする。 ただし、外国籍のアマチュア選手およびプロC選手は除く。 ★来季問答無用にA契約の選手(900分超えの選手)→18人 試合 時間 ゴール 10 宮澤裕樹 41 3,627 1 A 23 奈良竜樹 39 3,510 0 A (今季900分達成、ユース卒3年目終了) 4 河合竜二 31 2,521 1 A 1 金山隼樹 28 2,460 0 A 19 石井謙伍 36 2,402 3 A 39 都倉 賢 37 2,365 14 A 14 上原慎也 27 2,264 3 A 20 上里一将 26 2,010 4 A 25 櫛引一紀 24 2,008 1 A 11 前田俊介 31 1,966 4 A 3 パウロン 22 1,925 2 A 24 荒野拓馬 24 1,902 3 A (今季900分達成、次年度はユース卒3年目終了) 13 内村圭宏 29 1,722 5 A 8 砂川 誠 29 1,401 4 A 32 中原彰吾 16 1,029 0 A 28 菊岡拓朗 22 1,012 0 A 26 小山内貴哉11 988 1 A (今季900分達成、次年度はユース卒3年目終了) 富 前 貴之 14 1,260 3 A (今季900分達成、次年度はユース卒3年目終了) ★今季900分未達だが、過去実績からA契約と思われる選手→4人 5 薗田 淳 8 559 0 (外から移籍してきたので) 44 小野伸二 7 450 0 A(外から移籍してきたので) 15 古田寛幸 5 224 0 A(過去900分超過) 30 杉山 哲 0 0 0 A(過去900分超過) ★契約完了か公式発表されてないが、とりあえず外国籍選手枠→3人 17 ヘナン 5 219 1 A 40 丁 成勳 9 67 1 A 41 ステファノ 0 0 0 A(提携国枠) ここまでで25人です。 つまり、報道に出ている通りに外国籍選手3人(ホスン,パウロン以外)が契約満了の場合、 この3人枠しか空いてないわけです。 実は薗田もB契約だったりして。 このようなA契約25人枠の影響で、日高、上原拓郎、松本怜大が契約更新ならなかったのかなと。 まあ、外国籍選手枠を使わずに、彼らを雇い入れることも可能ですが、それでいいのでしょうか? J1昇格が目標なのに外国籍枠を使わず、ユース卒選手の成長を祈る?
★900分超過の経歴あるが、ユース卒3年目以下の選手→1人 18 深井一希 3 198 0 A(過去900分超過、次年度はユース卒3年目→25人枠対象外) ★契約満了となった選手 2 日高拓磨 23 1,426 0 A 33 上原拓郎 13 1,054 0 A (今季900分達成) 16 李 昊乗 15 1,320 0 A (アジア枠も兼ねる) 27 松本怜大 5 307 0 A(過去900分超過) 9 横野純貴 0 0 0 B(今季はタイが主戦場) ★BやC契約の選手 7 榊 翔太 9 225 0 B(過去900分未達、次年度はユース卒3年目終了) 34 工藤光輝 7 168 0 B 21 阿波加俊太 0 0 0 C 29 永坂勇人 0 0 0 C 38 前 寛之 0 0 0 C 37 内山裕貴 - - - C
関連記事 昨年書いたA契約枠に関する記事 コンサドーレ札幌のプロA契約選手は何人いるの?(その1) コンサドーレ札幌のプロA契約選手は何人いるの?(その2)
2014年12月03日
3XO (195(192-198)/112) なし 2XO (190(187-193)/108) 3 パウロン 192 85 2XO 40 丁 成勳 190 84 2XO XO (185(182-188)/104) 16 李 昊乗 188 74 XO 39 都倉 賢 187 80 XO 1 金山隼樹 186 80 XO 29 永坂勇人 186 77 XO 14 上原慎也 186 72 XO 21 阿波加俊太185 76 XO 30 杉山 哲 184 78 XO O (180(177-183)/100) 4 河合竜二 183 75 O 37 内山裕貴 183 69 O 5 薗田 淳 182 78 O 10 宮澤裕樹 182 72 O 25 櫛引一紀 180 72 O 23 奈良竜樹 180 70 O 24 荒野拓馬 180 60 O L (175(172-178)/96) 19 石井謙伍 178 73 L 18 深井一希 177 72 L 2 日高拓磨 177 70 L 33 上原拓郎 177 70 L 32 中原彰吾 177 68 L 26 小山内貴哉176 67 L 44 小野伸二 175 74 L 27 松本怜大 175 70 L 13 内村圭宏 174 67 L 38 前 寛之 173 68 L 8 砂川 誠 173 67 L M (170(167-173)/92) 11 前田俊介 172 72 M 20 上里一将 172 70 M 6 前 貴之 172 62 M 41 ステファノ 172 62 M 34 工藤光輝 170 66 M 15 古田寛幸 170 64 M 28 神田夢実 170 60 M 17 ヘナン 167 64 M S (165(162-168)/88) 28 菊岡拓朗 163 62 S 7 榊 翔太 163 57 S
KappaはJASPO規格なので、そこにならって範囲も含めて書きました。 Kappaのサイズ表あり 選手の好みで、細身なものを着たり、少し大き目を着たりするので、一覧通りにはならないでしょう。 身長170cmの人がパウロンの2XOを買っても、着る機会がなさそうってのが気になって整理してみました。 逆に身長180cmの人が榊のSサイズを買っても・・・。 せっかく入手する機会があるなら、サイズくらい合わせたい。 でも、最近のKappaのユニフォームって、ほんの少しタイトな作りになっていたような? こればかりは、現物を持っている人でないと分からないか。 ちなみに、20~30代の日本人男性の平均身長は171~172cmくらい。 180cm以上は10%もいなくて、185cmを超えると2%だったような。 服の上に着るにしてもXOくらいが現実的で、それを超えると大きすぎてみっともないことになりそう。 ってところまで書いて、注意事項を読んだら以下の記述が。 >(フィールド:1st・2nd、GK:1st・2nd・3rdすべて半袖) 今年は半袖だけなんですね。 長袖じゃないと入札する気にならねー!
2014年12月01日
11月にコンサドーレ札幌の提携先クラブであるドンタム・ロンアンFCに派遣され、 現地で国際親善試合に出場した工藤光輝が、 ベトナムフットボールダイジェストさんからインタビュー受けてます。 http://www.vietnam-football.com/news/othersport/141120115912.html シーズン終盤の大事な時期に、ベトナムへ行った理由などが語られています。 ちなみに工藤の今季は、試合出場した選手の中で2番目に出場時間が少ないです。 7試合168分 即戦力を期待されて、これじゃあ厳しいですね。 成長もままならない。 さて来季はどうするのでしょう?
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