2015年09月10日
月寒屋外競技場 はまなす国体を契機に1987年に作られた専用スタジアムです。 ラグビー専用。 これ、コンサドーレ札幌サポーターで行ったことある人、どのくらいいるのでしょう? スポーツ好きなら結構多いと思ってます。 サッカー好きだけどラグビーは好きじゃないとか、ラグビーはルールが分からないとか、 ラグビーに興味がわかないから見に行かないとか、 コンサドーレ札幌の応援が最重要で他のスポーツは見ないと思う人は、 どうしたら月寒のラグビー専用スタジアムへ足を運ぶのでしょう? これ、競技こそ違えどライトな客層がコンサドーレを見に来ないって課題と、同じ状況です。 「ラグビー」を「サッカー」に置き換えて考えるとよくわかるかと。 「専スタ」がほしいという人は、是非とも月寒ラグビー場のスタンドを満員で埋める活動に手を貸し、 来場したライトな客層にも満足していただけるような仕掛けを考えて企画立案して、 実際に行動してみてください。 それができたら、札幌ドームに1人でも多く連れてくるために必要なこととか、 専用スタジアムを建設することの意義を広めることにもつながることでしょう。 ・・・脱線し過ぎました。
さて、月寒ラグビー場にまつわる話を少々。 以下のことを知ってる人はどのくらいいるのでしょう? 1)月寒にラグビー専用スタジアムがあること 2)ラグビーのトップリーグが毎年1試合来てること 3)月寒ラグビー場のラグビー利用日数
1)月寒にラグビー専用スタジアムがあること 月寒近郊に住んでる人なら、何となく知ってる人は多いと思います。 ちなみに私が初めて月寒屋外競技場がラグビー専用だと知ったのは、東京出てきてからです。 札幌に10年くらい住んでいたので、知っていて当然と言いたいところでしたが、 競技場があったのは知ってたものの、ラグビー専用とは東京出てきてから知りました。 東京・秩父宮ラグビー場でラグビーを見に行ったとき、 パンフレットの日程に書いてあったんですね「札幌月寒」と。 札幌で、日本のトップレベルのラグビーが観戦できるとは知らなかったので、 改めて調べてみると、ラグビー専用だと知りました。 北海道にいたときテレビでラグビー見たり、厚別でラグビー見たことはあったのですが、 月寒には足を運んだことがなかった。 で、いまだに月寒でのラグビーの試合開催日には、足を運んだことがないのです。 (試合のない日に、見学させてもらったことはあります) 重度のスポーツ好きを自認する私でさえ、こんなんなのだから、札幌に住んでいて 月寒でラグビーを見たことがない人は、多いのでは?と直感的に思ったのでした。
2)ラグビーのトップリーグが毎年1試合来てること これも前述の東京・秩父宮でパンフレットの日程を見て知りました。 毎年1試合ペースで試合してます。 この試合を月寒で見ると「あー専スタいいなー」と思うはず。。。はず! 今年はラグビーW杯とスーパーラグビー参戦の影響で日程が変則的なのですが、 以下の日程で行われます。
ジャパンラグビートップリーグ2015-2016(プレシーズンリーグ第2節)開催のお知らせ (2015/09/01) NEW ! 9月13日(日)に当館ラグビー場にてジャパントップリーグ2015-2016 第2節 パナソニック ワイルドナイツVSトヨタ自動車ヴェルブリッツ が行われます。 試合日程:平成27年9月13日(日) 10:30~開場 11:00~オープニングイベント 13:00~パナソニック ワイルドナイツVSトヨタ自動車ヴェルブリッツ ※オープニングイベントは高校1年生ラグビー、AIGタグラグビーツアーを予定しております。 チケット:前売券発売日8月1日(土)~ 取扱店 チケットぴあ セブン・イレブン サークルK・サンクス ローソン ファミリーマート 券種・料金 全席自由席一般 1,500円 ※小中高生、未就学児は無料です。
3)月寒ラグビー場のラグビー利用日数 月1~2回ペースです。(スケジュール見る限り8月なし、9月1試合) 閑散期、繁忙期によるようですが。 それが5~10月の6か月しか使えない中で、この利用頻度で、有料試合はトップリーグくらい? さて、この施設、ラグビー単体で黒字でしょうか?赤字でしょうか? 考えるまでもない気がします。。。
月寒ラグビー場でラグビートップリーグの試合があることや、 2019年にラグビーW杯の試合が札幌で開催されることを知っている人は、 北海道民のどのくらいいるのでしょう?たぶんこれらは道民の99%は知らないです。 いや、ほんとまじで、2019年W杯の報道がされてない。 (新国立競技場報道のついでという惨状) この状況、どこかで聞いたことありませんか? 程度の差こそあれ、コンサドーレ札幌の認知度とよく似ています。 というわけで、 「ラグビー専用スタジアムの月寒屋外競技場」で 「年に1回の日本のトップリーグのラグビー」を見に行きましょう! 興味のないスポーツに興味を持つには「専スタだ!」という人は ラグビーに興味を持てるかチャレンジしてみてください。 おわり。
「ス儲会」って何? 北海道のサッカースタジアムで儲かる会(仮称)。を発足しました。 会といっても、当面は1人でウダウダ語りつくします。 想いのある方は、コメントいただけると刺激になりますし、議論の種になるので大歓迎です。 当会の名称についての重要なポイントを。 ★サッカー”専用”スタジアムではなく、複合型スタジアム、サッカースタジアムと呼ぶ ⇒「専スタ」「サッカー専用」の言葉を廃止する ★作るでも造るでもなく、「儲かる」 ⇒儲かることを証明すれば、自治体や企業は投資します。 スタジアム形式を以下の3本柱と定めました。 ★全天候型ドームとすることで、通年利用可能にする ★ピッチ可動式とすることで、スポーツ以外のイベント利用を促進する ★1万人~2万人規模とすることで、既存施設の隙間を埋める規模にする (札幌ドーム未満、アクセスサッポロ以上、アイスアリーナ&グリーンドームの代替設備)
前回記事 ス儲会1)北海道のサッカースタジアムで儲かるために最低限知っておきたいこと ス儲会2)「専スタ」って言葉の使用をやめませんか? ス儲会3)札幌ドームってなぜドーム型で野球場併用で可動式ピッチなんだっけ? ス儲会4)スタジアム稼働率向上を通年で考える(冬使えないなんて問題外) ス儲会5)世界の可動式ピッチ サッカースタジアム事例 ス儲会6)札幌に1万人前後のイベントホールってあるの? ス儲会7)どんな施設との複合型スタジアムにするの?モール?ホテル? ス儲会8)なぜ今、北海道に新しいサッカー専用スタジアムが必要なのか理解できないです ス儲会9)北海道に専用スタジアムなんて要らない!専スタ不要論! ス儲会10)北海道にサカスタを造るための基礎知識。日本に黒字の専スタがない? ス儲会11)北海道にサカスタを造るための基礎知識。完成後の経済効果960億円? ス儲会12)札幌に専用スタジアムがあるじゃないか!今週末1部リーグ戦開催
2015年08月28日
2015/8/15に札幌ドームで「野々村芳和とコンサドーレ札幌を考える会」が行われました。 コンサドーレ札幌の野々村社長と、サポーター600人が参加し、 コンサドーレの過去、現在、未来について、社長が90分も語り尽くしました。 その席上、野々村社長は、以下のように述べました。 「いろいろな状況を考えると自分たちで運営できる、サッカー専用スタジアムがないと クラブも大きくなれない。見ている人たちにとってもいい環境ではない。 2万人規模でサッカー専用で臨場感があってサポーターと選手がひとつになりやすい、 またライトな人たちが見ても、近くで見れてスポーツすげーなと思ってもらえる スタジアムをつくりたいという僕の中でのビジョンはあります。 実際にどういう風にしたらできるかというのをスタッフといろいろな機関を巻き込みながら検討している。 あくまでもビジョン、僕の中でのイメージでは5年後くらいには出来上がって 欲しいくらいに準備をしている。でもそんな簡単にできるものではないし、 100とか200億単位のお金がかかることなので、 簡単ではないけれどコンサドーレのこの先どうなっていこうかということを考えると、 専用スタジアムがあるのとないのとでは全然変わってくると思います。」
さて、議論の出発点というか、知識の底上げを行うために有効な資料を6点提示します。 これらの資料で述べられていることや情報について知らずに議論を始めるのは、 終わった議論を蒸し返して、議論を後退させているようなものです。 というわけで、サッカースタジアムor複合型スタジアムを作り、 どのように運用していくべきなのか?について知っておくべきことを 先行するスタジアム研究の資料を用いながら、解説していきます。 今回は後編。
前編はこちら 北海道にサカスタを造るための基礎知識。黒字のスタジアムがない?(ス儲会10
★4★ スタジアムを建設しようと活動している地域では、いま何が行われているの? ⇒「専用スタジアム」という呼び方をやめ、街づくりの一環としてスタジアムを建設し、 日常的に地域から利用されることを大前提とした議論になっています。 (参考資料) ■広島 夢スタジアム シンポジウム(第3回資料) https://www.sanfrecce.co.jp/special/signature/130822.pdf Jクラブのスタジアム最新動向が載ってます。 ■「広島にふさわしいサッカースタジアムに関する調査」の結果(2014年) http://www.sanfrecce.co.jp/special/signature/140930.pdf サッカーに関心のある人/ない人双方の意見が掲載されています。
★5★ 建設費用の資金はどうやって集めるの?税金頼み? ⇒従来は自治体、国(国体のときなど)が出資してました。 最近はtotoの助成金が一部充てられます。 ⇒大阪スタジアム(仮)が一般からの募金と、企業からの募金で建設費用の一部を賄いました。 このスタジアムもまた、多目的利用が大前提であり、4万人規模の大型スタジアムです。 ⇒スタジアム建設は、地域経済にとっても大きな効果が期待されます。 スタジアム完成後10年間で大阪府内へ最大約960億円の経済効果が期待できるとの 分析結果も掲載されています。 (参考資料) ■Osaka Dream http://www.field-of-smile.jp/stadium/index4.html 大阪スタジアムの募金についての経過がまとめられ、多目的利用がうたわれています
★6★ そもそもJリーグの理念って何? ⇒地域に貢献する文化を作り上げる場の1つとして、 スポーツ施設(サッカースタジアムではない)が必要だと訴えています。 (参考資料) ■Jリーグ百年構想とは http://www.jleague.jp/aboutj/100year.html ●slogan 誰もが気軽にスポーツを楽しめるような環境が整ってはじめて、 豊かなスポーツ文化ははぐくまれます。 そのためには、生活圏内にスポーツを楽しむ場が必要となります。 そこには、緑の芝生におおわれた広場やアリーナやクラブハウスがあります。 誰もが、年齢、体力、技能、目的に応じて、優れたコーチの下で、好きなスポーツを楽しみます。 「する」「観る」「支える」、スポーツの楽しみ方も人それぞれです。
いかがだったでしょうか。 私がスタジアム研究の過程で読み漁った資料の中から厳選しました。 複合型スタジアムを建設したいと思っている人ならば、一度は目を通すべき資料です。 当然、北海道には北海道特有のリスクがありますから、全てを当てはめろとは言いません。 公開から時間が経っているものもありますが、先人達が通ってきた道を確認し、 議論のスタート地点を底上げするには、十分だと思います。 これらを読んでもなお「専用スタジアムが欲しい」と思う人がいるでしょうか? 日本中で「複合型」の議論が進んでいる中「専スタ」という言葉を使いたいでしょうか? 「専スタ」という言葉が定着したのも、Jリーグ誕生やW杯開催といった大きな転換期を経て、 サッカー文化が醸成されてきたことの証だと思います。 けれども、日本中、いや世界中で「サッカー専用」ではやっていけないのは共通認識です。 (注:世界のサッカー界を植民地化してる一部の欧州ビッグクラブは除く) 作って満足する施設ではなく、5年、10年、30年と続くサッカー文化の中で、 地域の街づくりに貢献していくような施設を運用していくという共通認識をスタート地点として、 夢を実現するための目標を設定し、議論を始めましょう。
「ス儲会」って何? 北海道のサッカースタジアムで儲かる会(仮称)。を発足しました。 会といっても、当面は1人でウダウダ語りつくします。 想いのある方は、コメントいただけると刺激になりますし、議論の種になるので大歓迎です。 当会の名称についての重要なポイントを。 ★サッカー”専用”スタジアムではなく、複合型スタジアム、サッカースタジアムと呼ぶ ⇒「専スタ」「サッカー専用」の言葉を廃止する ★作るでも造るでもなく、「儲かる」 ⇒儲かることを証明すれば、自治体や企業は投資します。 スタジアム形式を以下の3本柱と定めました。 ★全天候型ドームとすることで、通年利用可能にする ★ピッチ可動式とすることで、スポーツ以外のイベント利用を促進する ★1万人~2万人規模とすることで、既存施設の隙間を埋める規模にする (札幌ドーム未満、アクセスサッポロ以上、アイスアリーナ&グリーンドームの代替設備)
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2015年08月28日
2015/8/15に札幌ドームで「野々村芳和とコンサドーレ札幌を考える会」が行われました。 コンサドーレ札幌の野々村社長と、サポーター600人が参加し、 コンサドーレの過去、現在、未来について、社長が90分も語り尽くしました。 その席上、野々村社長は、以下のように述べました。 「いろいろな状況を考えると自分たちで運営できる、サッカー専用スタジアムがないと クラブも大きくなれない。見ている人たちにとってもいい環境ではない。 2万人規模でサッカー専用で臨場感があってサポーターと選手がひとつになりやすい、 またライトな人たちが見ても、近くで見れてスポーツすげーなと思ってもらえる スタジアムをつくりたいという僕の中でのビジョンはあります。 実際にどういう風にしたらできるかというのをスタッフといろいろな機関を巻き込みながら検討している。 あくまでもビジョン、僕の中でのイメージでは5年後くらいには出来上がって 欲しいくらいに準備をしている。でもそんな簡単にできるものではないし、 100とか200億単位のお金がかかることなので、 簡単ではないけれどコンサドーレのこの先どうなっていこうかということを考えると、 専用スタジアムがあるのとないのとでは全然変わってくると思います。」
さて、議論の出発点というか、知識の底上げを行うために有効な資料を6点提示します。 これらの資料で述べられていることや情報について知らずに議論を始めるのは、 終わった議論を蒸し返して、議論を後退させているようなものです。 というわけで、サッカースタジアムor複合型スタジアムを作り、 どのように運用していくべきなのか?について知っておくべきことを 先行するスタジアム研究の資料を用いながら、解説していきます。
★1★ サッカースタジアムは通年利用だと、どのくらい利益を上げているの? ⇒通年利用でさえほとんど赤字です。 フクアリのように健闘してるところで、ネーミングライツや固定看板スポンサーなどついて、 ようやくプラマイゼロくらい。 通年利用でこの惨状ですから、半年しか使えない北海道は問題外ですね。 赤字:フクアリ、ニッパツ、埼スタ、カシマ、NACK5、レベルファイブ(福岡)、ベストアメニティ(鳥栖) 黒字:とりぎんバード 不明だがたぶん赤字:ユアスタ仙台、日本平、ニッパツ、松本アルウィン (参考資料) ■Jクラブホームスタジアムへのコンセッション制度活用に関する研究 http://www.waseda.jp/sports/supoken/research/2012_2/5012A306.pdf H20~H23年度の全国のサッカースタジアム収支が書かれています(希少!)。 フクアリ、ニッパツなどの営業収支がまとめられています。 指定管理者制度に変わる新たな官民連携手法を示している。
★2★ スタジアムをどのように運営すれば、黒字になるの? ⇒入場料収入の一部(5~10%)、利用収入、スタジアム内MD(商品、飲食)、スポンサー(命名権など)を 効果的に収入へ結び付けることが求められる。 (参考資料) ■スポーツ施設への民間活力導入について http://www.icic.jp/download/dbj.pdf この資料ではスタジアムの収益性と収益モデル設計について具体的なビジョンを示している。 スポーツ施設への民間活力導入の歴史や国内スタジアム・アリーナ等の現状に関する調査も。
★3★ 既存の2万人規模のスタジアムはどのくらいの建設費用がかかったの? ⇒67億円~130億円 (参考資料) ■(仮称)北九州新球技場整備事業 http://www.city.kitakyushu.lg.jp/files/000099542.pdf 仙台(130億)、千葉(81億)、福岡(85億)、鳥栖(67億)の事例がまとまっている(建設費、規模など) 全国のスタジアム一覧がある 概算事業費が算出されている ■南長野運動公園総合球技場整備事業について https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/40263.pdf 南長野(80億)の整備費用について書かれてます。 長いので、後編に続く。
「ス儲会」って何? 北海道のサッカースタジアムで儲かる会(仮称)。を発足しました。 会といっても、当面は1人でウダウダ語りつくします。 想いのある方は、コメントいただけると刺激になりますし、議論の種になるので大歓迎です。 当会の名称についての重要なポイントを。 ★サッカー”専用”スタジアムではなく、複合型スタジアム、サッカースタジアムと呼ぶ ⇒「専スタ」「サッカー専用」の言葉を廃止する ★作るでも造るでもなく、「儲かる」 スタジアム形式を以下の3本柱と定めました。 ★全天候型ドームとすることで、通年利用可能にする ★ピッチ可動式とすることで、スポーツ以外のイベント利用を促進する ★1万人~2万人規模とすることで、既存施設の隙間を埋める規模にする (札幌ドーム未満、アクセスサッポロ以上、アイスアリーナ&グリーンドームの代替設備)
前回記事 ス儲会1)北海道のサッカースタジアムで儲かるために最低限知っておきたいこと ス儲会2)「専スタ」って言葉の使用をやめませんか? ス儲会3)札幌ドームってなぜドーム型で野球場併用で可動式ピッチなんだっけ? ス儲会4)スタジアム稼働率向上を通年で考える(冬使えないなんて問題外) ス儲会5)世界の可動式ピッチ サッカースタジアム事例 ス儲会6)札幌に1万人前後のイベントホールってあるの? ス儲会7)どんな施設との複合型スタジアムにするの?モール?ホテル? ス儲会8)なぜ今、北海道に新しいサッカー専用スタジアムが必要なのか理解できないです ス儲会9)北海道に専用スタジアムなんて要らない!専スタ不要論!
2015年08月28日
「サッカー専用スタジアム」という言葉を使うと、議論を後退させている印象が拭えない。 おそらく頭の中では、商業施設や付帯設備をくっつけてプロサッカー興行以外の日も 人が集まるスタジアムにしようとする漠然としたイメージは誰もが持っているはず。 しかし「専用」という言葉は、サッカーのためだけに作るというイメージを先行してしまい 後から実は複合型スタジアムなんだと伝えても、ハコ物イメージを払しょくするのは極めて困難だ。 このため「専用スタジアム」「専スタ」という言葉は慎む・・・いや絶対に使ってはいけない。 (複合型スタジアムのすばらしさを問うための踏み台に使うのならまだよいが) なお、これは私が言い出してる話ではなく、 スタジアムを検討推進しているグループ(大阪、広島、北九州、京都など)では、 共通の認識であり、これまで当たり前のように使ってきた「専スタ」という言葉を 使わないように徹底し始めている。
★参考資料★小谷野社長(当時)の発言★ 第4回夢スタシンポジウムにおける小谷野社長の発言 http://awayisum.doorblog.jp/archives/37203450.html 《第4回夢スタシンポジウム》 それから、ガンバ大阪の野呂社長の2点目のポイントはですね。 やっぱり複合機能がもはやこれから作るスタジアムでは前提になっていて、 多目的に使えると、試合がない日でも色々な行事等で使えますと、いうのが もはや当たり前の状況になっているということですね。 ★私が年末の検討協議会で今後は"サッカー専用スタジアム"という言い方をやめてですね、 ★"サッカースタジアム"もしくは"複合スタジアム"という言い方にしてください ということをアピールして、それは認められたということなんですけれども。 ★サッカー専用ということではなくてですね、 ★様々なことにスタジアムが使えるというところの認識は もっともっと広島の街の中で共有されてしかるべきだと思います。 これはですね、我々もそうした理解を進めていくために全力を尽くしますけれども、 ★ぜひこの会場にいる皆さんにはですね、実はサッカースタジアムというのは ★サッカーもやるけども複合機能もいっぱいありますと、試合がない日も様々な賑わいを ★作りますと、いうことを是非訴え続けていただければと思います。 これは我々の中ではかなりもう一般化されたといいますか、 共有された認識だとは思うんですけれも、実際まだまだですね、 スタジアムに駆け付けてくださるサポーターの方々と話しているとですね、 まだまだその点明確に認識されてない方々も、 実はサポーターの方々の中にもまだいらっしゃるのが現状ですので。 是非その辺の周知徹底というかですね、認識の共有を我々のスタジアム建設運動の中での 1つの大きな柱にしていただければと思います。
このような動きが活発になってきているのに、 いつまでたっても「専スタ」と言ってしまうのだから、 言葉として定着したのはサッカー文化が進化(深化?)しているともいえる。 それだけ定着した言葉をイメージとともに払しょくするのは困難なのだろう。 ちなみにJリーグラボで甲府・海野会長が出た回で、 「専用スタジアム」と言った野々村社長を制して、 海野会長は「複合型スタジアムね」と発言していました。 (正確なやりとりはうろ覚えです、すいません) そのくらい、Jリーグ界隈では「複合型スタジアム」という言葉を定着させようとする 動きがあるわけです。 「専用スタジアム」ではなく、「複合型スタジアム」。 今後は「複合型スタジアム」「複合型サッカースタジアム」という言葉が定着してほしい。 まずは呼び方から変えていきましょう。
「ス儲会」って何? 北海道のサッカースタジアムで儲かる会(仮称)。を発足しました。 会といっても、当面は1人でウダウダ語りつくします。 想いのある方は、コメントいただけると刺激になりますし、議論の種になるので大歓迎です。 当会の名称についての重要なポイントを。 ★サッカー”専用”スタジアムではなく、複合型スタジアム、サッカースタジアムと呼ぶ ⇒「専スタ」「サッカー専用」の言葉を廃止する ★作るでも造るでもなく、「儲かる」 スタジアム形式を以下の3本柱と定めました。 ★全天候型ドームとすることで、通年利用可能にする ★ピッチ可動式とすることで、スポーツ以外のイベント利用を促進する ★1万人~2万人規模とすることで、既存施設の隙間を埋める規模にする (札幌ドーム未満、アクセスサッポロ以上、アイスアリーナ&グリーンドームの代替設備)
前回記事 ス儲会1)北海道のサッカースタジアムで儲かるために最低限知っておきたいこと ス儲会2)「専スタ」って言葉の使用をやめませんか? ス儲会3)札幌ドームってなぜドーム型で野球場併用で可動式ピッチなんだっけ? ス儲会4)スタジアム稼働率向上を通年で考える(冬使えないなんて問題外) ス儲会5)世界の可動式ピッチ サッカースタジアム事例 ス儲会6)札幌に1万人前後のイベントホールってあるの? ス儲会7)どんな施設との複合型スタジアムにするの?モール?ホテル? ス儲会8)なぜ今、北海道に新しいサッカー専用スタジアムが必要なのか理解できないです ス儲会9)北海道に専用スタジアムなんて要らない!専スタ不要論!
2015年08月27日
・なぜ今、新しいサッカースタジアムが必要なのか理解できないです。 やめてもらいたい。今あるスタジアムの有効活用、利用を図るべきです。 ・ 財政難の為、新スタジアムは必要ないと思います。 ・ 高齢化、少子化社会の現在、新しい箱物を造る時ではないと思います。現在のスタジアムを 活用することがベストです。 ・ サッカーに興味がない者にとって、サッカースタジアムは不要です。他のことに税金を使っ てほしいです。 「広島にふさわしいサッカースタジアムに関する調査」の結果(2014年)からの抜粋。 http://www.sanfrecce.co.jp/special/signature/140930.pdf 北海道民の99%も、こういう意見だと私は思う。 サッカーに関心のある人/ない人双方の意見が掲載されていて、 サッカースタジアムを建てたいと思う人がいる一方で、 そうではない人が、どのような考えを持つのかを認識するには、ちょうどよい資料である。 「専スタが欲しい」と思う人には、是非一度目を通してほしい。 Qなぜ、サッカー専用スタジアムが必要なのか? 「札幌ドームは使用料が高いから?」 「厚別はライセンスで不認可の陸スタだから?」 「臨場感があるスタジアムでサッカー見たいから?」 もっとマシな理由があると思いますが、これらはサポーターの都合ばかりで、 反対意見の人に対して全く説得力がありません。 改めて問いますが、「専スタ」が欲しいという人は、なぜ欲しいのでしょう? 「専スタ」が地域社会に貢献するのでしょうか?
さて、私が着目したのは、その意見についてではなく、 「サッカー専用スタジアム」という言葉が、この文書には一度しか出てこないこと。 それも「サッカーに関心ある人」の意見から出てきてる。 広島のスタジアム検討会の想いが伝わってないのでしょうか。 敵は「サッカーに関心ない人」よりも、じつは「サッカーに関心ある人」 なんじゃないの?と少し思いました。
15ページ程度のグラフばかりの資料なので、飽きずにサラっと読み切れると思います。 スタジアム建設に興味がある人は、是非ともご一読を。 面倒な人のために、以下、総評を抜粋。 <総評> カ(利便性のよい)という意見が全体数では、サッカーに関心がない層以外はすべてトップ、 一位票ではすべてトップであり、アクセス性は大きな要素であることが見て取れる。 その他の項目では、ケ(サッカーのない日でもイベントが可能)、サ(収益性確保)、 キ(サッカー以外にも楽しめる)、ア(広島のシンボル)、イ(市や県の活性化)、 ウ(広島の魅力向上)などがどの層においても上位を占める。
私の解釈としては、サッカースタジアムの必要性を説いて、地域社会に貢献し、 建設費の税負担が極力少なくて、開設後に大きな経済効果と自治体収入が増えることを証明すれば、 複合型スタジアムの建設が実現できると思わせる内容でした。
2015年03月09日
北海道のサッカースタジアムで儲かる会(仮称)。を発足しました。 会といっても、当面は1人でウダウダ語りつくします。 想いのある方は、コメントいただけると刺激になりますし、議論の種になるので大歓迎です。 当会の名称についての重要なポイントを。 ★サッカー”専用”スタジアムではなく、複合型スタジアム、サッカースタジアムと呼ぶ ⇒「専スタ」「サッカー専用」の言葉を廃止する ★作るでも造るでもなく、「儲かる」 スタジアム形式を以下の3本柱と定めました。 ★全天候型ドームとすることで、通年利用可能にする ★ピッチ可動式とすることで、スポーツ以外のイベント利用を促進する ★1万人~2万人規模とすることで、既存施設の隙間を埋める規模にする (札幌ドーム未満、アクセスサッポロ以上、アイスアリーナ&グリーンドームの代替設備)
前回記事 ス儲会1)北海道のサッカースタジアムで儲かるために最低限知っておきたいこと ス儲会2)「専スタ」って言葉の使用をやめませんか? ス儲会3)札幌ドームってなぜドーム型で野球場併用で可動式ピッチなんだっけ? ス儲会4)スタジアム稼働率向上を通年で考える(冬使えないなんて問題外) ス儲会5)世界の可動式ピッチ サッカースタジアム事例 ス儲会6)札幌に1万人前後のイベントホールってあるの?
今回は、どんな施設のある複合型スタジアムにするかを検証します。 改めて言いますが「サッカー専用スタジアム」ではなく、 「複合型スタジアム」「サッカースタジアム(サッカー以外がメイン使用)」と呼んでください。 サッカーにしか使えない大規模設備など、全く不要です。 複合型といっても、様々な形があります ・商業施設複合型(ショッピングモール、ホテルなどの商業施設に併設) ・球技併用型(野球、ラグビーなどの球技と併用可能) ・イベントホール型(コンサート、展示会などの巨大イベントホールとして利用可能) ・スポーツクラブ型(スポーツクラブ施設、トレーニングセンターとして利用可能) 1つずつ検証していきましょう。 1)商業施設複合型(ショッピングモール、ホテルなどの商業施設に併設) ショッピングモールの運営に必要なのは、人の流れです。 どれだけ多くの人が日常的に訪れるか。 サッカースタジアムの一部が商店街だったり、ヨーカドー、アリオ、イオンだったり、 アウトレットモールだったりというイメージが湧くだろう。 たぶん、これは失敗すると思う。 今の札幌におけるショッピング施設の成功例は、軒並み「駅直結型」であり、 次いで「新興住宅街併設型」だろうか。 つまり、郊外型施設のように人を呼び寄せるためのショッピングモールではなく、 人の流れが生まれるところにモールを形成しなければ長期的には成功しない。 20代以下の若者が激減してるのに、一般消費を当て込んだ計画というのは、 個人的には無謀だと考える。 小樽築港のアレと同じ結果になると、言いたいのだ。 1つ例外がある。 海外からの観光客による一般消費だ。 消費の単価も高いが、買っていく量がものすごい。 でも、ここをターゲットにするなら一理あるかなという程度のパワーしかない。 海外か国内かを問わないなら、ショッピングモールのような商業施設ではなく、 ホテルの方が現実的だ。 イベント利用時の宿泊客が見込めるからだ。 イベントホールの稼働率を上げることが、ホテルの売り上げに直結するからだ。 あとは大きい駐車場を擁することで、バス観光の宿泊用としても需要を見込むのもよいだろう。 繁華街に近いビジネスホテルのような用途は望めないので、イベント利用のビジネス客や一般客と 団体観光の利用をターゲットとすべきだろう。 ホテルの1室から、ピッチが見えるとなおよしだ。 これは、海外でも事例が多いため、別途検証しよう。 2)球技併用型(野球、ラグビーなどの球技と併用可能) サッカーとラグビー併用。 これしか考えられません。 アメフトもいいんですが、結構芝が痛むんですよね。 まあ、アメフトも含みますか。 これらに類似してるスポーツならよいですが、他は断固なし。 3)イベントホール型(コンサート、展示会などの巨大イベントホールとして利用可能) これは絶対条件です。 複合型スタジアムで稼働率を上げるには、月寒グリーンドームや真駒内アイスアリーナで やってるイベント需要を、全てのみ込んでしまわないと、 他に稼働率を上げるアテがありません。 考え方自体は札幌ドームがプロ野球球団招致を前提としたことと同じです。 違うのは、イベントの規模。 札幌ドームだと大きすぎるけど、月寒グリーンドームや真駒内アイスアリーナや アクセスサッポロで開催されているイベントを移してくることが稼働率UPの最大のポイントです。 細かい話ですが、大規模イベントに限らず、数十~百人程度の会議室などは必須です。 大規模イベントの別室や控室にもなりますし。 4)スポーツクラブ型(スポーツクラブ施設、トレーニングセンターとして利用可能) これも絶対条件ですね。 Jリーグ百年構想にもつながりますが、スポーツクラブ施設があることで、日常的な利用が見込めます。 札幌ドームにもありますし、ここ最近建てられたスタジアムなら、どこでもあるんじゃないでしょうか。 スポーツクラブやトレーニング施設は、会員制を主体として安定した収入が見込めます。 他スタジアムの具体的な施設については、別途調査することにします。 その他もあるので、つづく。
2015年03月09日
北海道のサッカースタジアムで儲かる会(仮称)。を発足しました。 会といっても、当面は1人でウダウダ語りつくします。 想いのある方は、コメントいただけると刺激になりますし、議論の種になるので大歓迎です。 当会の名称についての重要なポイントを。 ★サッカー”専用”スタジアムではなく、複合型スタジアム、サッカースタジアムと呼ぶ ⇒「専スタ」「サッカー専用」の言葉を廃止する ★作るでも造るでもなく、「儲かる」 スタジアム形式を以下の3本柱と定めました。 ★全天候型ドームとすることで、通年利用可能にする ★ピッチ可動式とすることで、スポーツ以外のイベント利用を促進する ★1万人~2万人規模とすることで、既存施設の隙間を埋める規模にする (札幌ドーム未満、アクセスサッポロ以上、アイスアリーナ&グリーンドームの代替設備)
前回記事 ス儲会1)北海道のサッカースタジアムで儲かるために最低限知っておきたいこと ス儲会2)「専スタ」って言葉の使用をやめませんか? ス儲会3)札幌ドームってなぜドーム型で野球場併用で可動式ピッチなんだっけ? ス儲会4)スタジアム稼働率向上を通年で考える(冬使えないなんて問題外) ス儲会5)世界の可動式ピッチ サッカースタジアム事例
今回は札幌市内にあり、収容能力が1万人前後の施設について調べてみよう。 ■ 設営もあるので全日とした場合。 着席時1m2あたり約1人として考える。 (以下はステージや座席など設営が必要。ステージがない) 札幌ドーム:14,460m2/450万円/開場2001年6月2日 アクセスサッポロ:5,000m2(6000席)/82万円/開館1984年3月 きたえーる:3,886m2(仮設席4,036席)+常設6000席/営利358万円/非営利149万円/竣工1999年9月20日 真駒内アリーナ:10,133m2(10,770人)/営利370万円/非営利246万円/竣工1970年 つどーむ:11,484m2(常設1000席+アリーナ)/営利162万円/非営利135万円/開場1997年6月15日 月寒グリーン:2,532m2(5,831席)/202万円/開館1972年3月 きたえーる、真駒内アイスアリーナは、1万人程度の収容能力があり営利目的使用料が350~370万円。 サッカースタジアムの使用料はこれより少し高く、400万円程度になるだろうか。
屋内体育館であるきたえーるを除き、結構古いんですね。 古い順に並べてみました。 真駒内アリーナ :竣工1970年 月寒グリーン :開館1972年3月 アクセスサッポロ:開館1984年3月 つどーむ :開場1997年6月15日 きたえーる :竣工1999年9月20日 札幌ドーム :開場2001年6月2日 真駒内アイスアリーナ、月寒グリーンドームは、会場から40年経過。。。 ぼちぼち耐用年数に達しています(超えてる?)。 アクセスサッポロも30年経過。もっと新しいと思ってました。 これって、チャンスです。 真駒内アイスアリーナ、月寒グリーンドームがぼちぼち限界で更新せねばならない。 アクセスサッポロも10年もすれば、そういう話になる。 2020年までに建てよう!みたいな流れだと、建設費が非常に高くつくので、 その後で完成させる計画のほうがよいです。 東京オリンピックが始まる前後で、ゼネコンの締め付けが始まるし、 人件費、鋼材費など下がってきて、いろいろな面でメリットが出てくると思います。 あ、札幌ってオリンピック招致を検討中なんですね。 https://www.city.sapporo.jp/sports/olympic/documents/201410.pdf 2026年(平成38年)大会を想定した開催都市決定までのスケジュール 2015年~招致に向けた開催計画の策定など 2017年:IOCに日本の候補都市を申請 2019年:IOC総会で開催都市が決定 2021になると、札幌ドームも開場20年を経過しますし、 そのころには、月寒グリーンドームも真駒内アイスアリーナも限界を超えちゃってますから、 タイミングとしては、よさそうです。 と、なると、2021~2024年あたりでサッカースタジアム建設⇒開場のイメージが湧いてきました。 各施設の稼働率や使用頻度などを分析し、イベントホールの需要を探りる必要があります。 これについては、別途調査を行います。
2015年03月09日
世界の可動式ピッチ 可動式天然芝フィールド サッカースタジアム事例を調べました。 札幌ドーム(北海道札幌市) ヴェルティンス・アレーナ(ドイツ、シャルケ、旧称アレーナ・アウフシャルケ) ヘルレドーム(オランダ、フィテッセ) ユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアム(University of Phoenix Stadium) (アメリカ合衆国アリゾナ州グレンデール。アメフト専用ですがサッカー代表戦で使用歴あり) の4つあるようです。
北海道のサッカースタジアムで儲かる会(仮称)。を発足しました。 ネーミングセンスについてはこの程度のレベルだとご理解くださいw 会といっても、当面は1人でウダウダ語りつくします。 想いのある方は、コメントいただけると刺激になりますし、議論の種になるので大歓迎です。 当会の名称についての重要なポイントを。 ★サッカー”専用”スタジアムではなく、複合型スタジアム、サッカースタジアムと呼ぶ ⇒「専スタ」「サッカー専用」の言葉を廃止する ★作るでも造るでもなく、「儲かる」 スタジアム形式を以下の3本柱と定めました。 ★全天候型ドームとすることで、通年利用可能にする ★ピッチ可動式とすることで、スポーツ以外のイベント利用を促進する ★1万人~2万人規模とすることで、既存施設の隙間を埋める規模にする (札幌ドーム未満、アクセスサッポロ以上、アイスアリーナ&グリーンドームの代替設備)
前回記事 ス儲会1)北海道のサッカースタジアムで儲かるために最低限知っておきたいこと ス儲会2)「専スタ」って言葉の使用をやめませんか? ス儲会3)札幌ドームってなぜドーム型で野球場併用で可動式ピッチなんだっけ? ス儲会4)スタジアム稼働率向上を通年で考える(冬使えないなんて問題外)
前回、スタジアム形式を以下の3本柱と定めました。 ★全天候型ドームとすることで、通年利用可能にする ★ピッチ可動式とすることで、スポーツ以外のイベント利用を促進する ★1万人~2万人規模とすることで、既存施設の隙間を埋める規模にする (札幌ドーム未満、アクセスサッポロ以上、アイスアリーナ&グリーンドームの代替設備) 屋根付き&可動式ピッチのスタジアムが、札幌ドーム以外で世界のどこかにあるのでしょうか? 北国でサッカースタジアムを夢見る人なら 知ってる人はたくさんいらっしゃると思いますが、今回改めて調べてみました。 今のところ、札幌ドーム含めて世界には4つあるようです。 (ロシアにもW杯向けの計画があったような気がするが、見つけられず。 スコットランドのレンジャーズは計画だけありました
★ヴェルティンス・アレーナ(旧称アレーナ・アウフシャルケ) 広大なスポーツ公園「Schalker Feldes」内に2001年にドイツ初のドーム型スタジアムとして完成。 UEFAエリートスタジアム(5つ星)の一つで、シャルケ04のホームスタジアムとして使用されている。 30分で開閉する屋根、可動式ピッチ、スタジアム地下のビールタンク、 そこから張り巡らされたビール専用のパイプ管など世界でも稀な機能を多数持ち、 2006年ドイツW杯会場の他、2004年にはUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦の会場にも選ばれた。 2005年からネーミングライツにより「ヴェルティンス・アレーナ」と呼ばれている。 開場 2001年8月13日 収容能力 61,973人(リーグ戦) 54,442人(座席のみ) 建設費 1億9,200万ユーロ ★★★写真が多く良記事 ★写真少なめ wikipedia 芝のピッチが中にあるとき、ピッチのあった場所は駐車場になってます。 inside view
★ヘルレドーム オランダ、フィテッセがホームとして使うサッカースタジアム。 開場 1998年3月25日 収容能力 32,500人(コンサート以外) 39,000人(コンサート時) 建設費 70.000.000ユ-ロ ★★解説有 ★★★甲府の政治家の視察報告書。かなり詳細 ヘルレドーム wiki 周りは駐車場だらけ。カマボコ状の屋根はそれぞれ横にズレる開閉式です。 四つ角に柱があります。開閉式にして強度を維持するには必要なのでしょう。
★ユニバーシティ・オブ・フェニックス・スタジアム(University of Phoenix Stadium) アメリカ合衆国・アリゾナ州・グレンデールにある開閉式ドームスタジアム。 北米では2014年現在ここだけが天然芝フィールドの格納式。 NFLのアリゾナ・カージナルスが本拠地としている。 サッカークラブがホーム使用していませんが、サッカーのアメリカ代表が親善試合するなど、 サッカーでの利用も可能です。 開場 2006年8月1日 収容能力 63,400人(通常時) 78,600人(スタンド拡張時) 建設費 4億5500万ドル Wikipedia 駐車場が外周を囲んでいます。駐車場広っ!さすが車社会のアメリカ。 inside view 奥からピッチが入ってきます。大きいなあ。
★札幌ドーム 開場 2001年(平成13年)6月2日[1] 収容能力 41,484席(サッカー) 40,476席(野球)(双方とも固定客席数) 最大収容人数 53,845人 建設費 約422億円 wikipedia 札幌ドーム公式 とまあ、こんな感じである。 規模からいって、ドイツのヴェルティンス・アレーナとアメリカのフェニックス・スタジアムは、 大きすぎるし建設費が上がりすぎてしまう。 規模感としては、オランダ・フィテッセのヘルレドームが近いが、 3万人以上収容だと、札幌ドームとあまり住み分けができず、 イベント利用がバッティングしてしまい利用回数の向上が見込めない。 もっと小さく、最大2万人程度がよいだろうか。 実は、J2規格で1万人程度がよいと考えている。 J1規格を前提とするならば、1万5千人が最低要件になる。 それは札幌ドームが満たしているのだから、そっちに任せておけばよい。 大規模になりすぎると、その他のイベント利用での利用頻度が落ちてしまうし、 真駒内アイスアリーナや月寒グリーンドームの代替施設という位置づけから逸脱してしまう。 万が一J1定着すれば、集客や収入を考慮して札幌ドームを重視して使用し、 いつも通りJ2にいるならば、J2規格スタジアムをメイン使用し、 開幕戦&最終戦など集客の見込める場合のみする。 クラブライセンスのスタジアム使用要件で、規格にあったスタジアムを8割使用しなければならないが、 J1ライセンスを保持しつつ、J2にいるときはJ2規格のスタジアムを重用するというのは、 できないのだろうか? 過去に事例がないので、この点は別途調べてみることにしよう。 つづく。
2015年03月07日
北海道のサッカースタジアムで儲かる会(仮称)。を発足しました。 ネーミングセンスについてはこの程度のレベルだとご理解くださいw 会といっても、当面は1人でウダウダ語りつくします。 想いのある方は、コメントいただけると刺激になりますし、議論の種になるので大歓迎です。 当会の名称についての重要なポイントを。 ★サッカー”専用”スタジアムではなく、複合型スタジアム、サッカースタジアムと呼ぶ ⇒「専スタ」「サッカー専用」の言葉を廃止する ★作るでも造るでもなく、「儲かる」
前回記事 ス儲会1)北海道のサッカースタジアムで儲かるために最低限知っておきたいこと ス儲会2)「専スタ」って言葉の使用をやめませんか? ス儲会3)札幌ドームってなぜドーム型で野球場併用で可動式ピッチなんだっけ?
前回記事で挙げた課題について稼働率に置き換えて捉えると、以下のようなものだろうか。 Jリーグのプロ興行で使用されるのは年間20日間程度。 11月~4月はスタジアムが使えない。稼働率が強制的に50%。 無理して使えば、11月中くらいまでと、4月第3週くらいまではいけるでしょうけれど、 痛んだ芝が生育しないので、回復しないデメリットが付きまといます。 計算が面倒なので年間稼働率50%として、営業可能なのは年間182.5日。 この間、土日は約52日(約26週x2日)。 そのうち20日間はJリーグのプロ興行で使う。 残りの32日間をアマチュアで分ける。 道リーグ、道央リーグ、学生リーグ、市社会人リーグなどの1種でも使うし、 高校やユースなどの2種でも使いそうですね。協会主催の天皇杯も開催するか。 大学生や高校生は平日利用が可能か。 しかし、天然芝の使用って、週1~2回が一般的です。これは冠雪地域かどうか関係ない。 鳥取のとりぎんバードスタや鳥栖のベストアメニティスタはアマ使用含め100回を 超える年もあるようですが、寒冷地の仙台は50~60回で推移しています。 (参考資料 このことからも、北海道でサッカー使用する場合50~60回が限界値と言えそうです。 では、残りの半年間約120日程度は何をすればよいのでしょう? 芝の養生問題もあり、イベントを増やして傷めるわけにもいきませんし、 かといって養生を理由にイベントを開催しないでは本末転倒です。 サッカーのピッチを固定してしまうと、イベント利用する際には、 ピッチ上に保護シートを敷いて使うことになります。 日産スタ、新潟デンカなどで、なるべくダメージを与えず回復を早める施策が 紹介されてるので、そちらを参照するとよいでしょう。 日産スタ芝生観察日記 第51話、第52話 さらに、屋外型にするケースでは冬期間の利用は見込めません。 企業なら半年も休業って、死活問題です。 公的機関に依存した補助金主導の維持運営を行うのであればよいですが、 それはサッカースタジアム建設の自由度を失うことにもなるので避けるべきです。 となると、ドーム型(全面)というのは避けられそうもありません。 では、屋根開閉式と屋根固定式+ピッチ可動式だとどちらがよいのでしょう? これについても、多目的利用、維持管理費や保守費、建設費、芝の管理など様々な項目から、 屋根固定式+ピッチ可動式の方がよいと考えます。土地が2倍必要になりますが・・。 (これの試算しましたが、表に出せませんw) ここまで来ると分かりますが、札幌ドームってサッカーW杯スペックを有しながら、 北海道の抱える問題点を解決させ、なおかつスポーツに限らず多様な文化にも利用可能な 素晴らしい多目的イベントドームなのです。 そして私は、その仕組みを流用して、スタンド規模を縮小し 野球は不要で、サッカーおよびラグビーが可能なスタジアムをベースとして考えたい。 サッカーだけでなくラグビーも含めますし、ピッチを外に出してしまえば 仮設でアイスホッケーやフィギュアスケートのリンクも設置できます。 より「Jリーグ百年構想」に沿っているのではないでしょうか。 さて、ここまでの話は、どちらかというと「造る」話に偏っていたと思います。 しかし、収益モデル設計のための基礎となる部分ができないことには、 どんなビジネスモデルを描いたところで、絵に書いた餅になってしまいます。 そこで、スタジアム形式を以下の3本柱と定めます。 ★全天候型ドームとすることで、通年利用可能にする ★ピッチ可動式とすることで、スポーツ以外のイベント利用を促進する ★1万人~2万人規模とすることで、既存施設の隙間を埋める規模にする (札幌ドーム未満、アクセスサッポロ以上、アイスアリーナ&グリーンドームの代替設備) ここはいろいろ言いたいことある人が多いと思いますし、 私が餅の絵を書いてるだけかもしれません。 通年利用、スポーツ以外、規模に対する課題をクリアするためにこれより良い案があるなら、 是非とも対案を出してほしいと思います。 議論の発展はよりよいものを生み出しますから。 ともかく、私はこれを柱として収益モデルを設計していきます。 次回へつづく。
2015年03月07日
北海道のサッカースタジアムで儲かる会(仮称)。を発足しました。 ネーミングセンスについてはこの程度のレベルだとご理解くださいw 会といっても、当面は1人でウダウダ語りつくします。 想いのある方は、コメントいただけると刺激になりますし、議論の種になるので大歓迎です。 当会の名称についての重要なポイントを。 ★サッカー”専用”スタジアムではなく、複合型スタジアム、サッカースタジアムと呼ぶ ⇒「専スタ」「サッカー専用」の言葉を廃止する ★作るでも造るでもなく、「儲かる」
前回記事 ス儲会1)北海道のサッカースタジアムで儲かるために最低限知っておきたいこと ス儲会2)「専スタ」って言葉の使用をやめませんか?
さて、北海道のサッカースタジアムについて語るには、 まず札幌ドームについて触れなくてはいけません。 北海道におけるサッカースタジアムに対する大きな課題はたくさんあります。列挙します。 Jリーグのプロ興行があるのは年間20試合程度(2015J2の場合21試合) 12月~3月まで雪に埋もれる(4月は道に雪がないが手つかずの公園などは雪融けが遅い) 外でサッカーできるのは4月末(4/29)~11月頭(11/3)まで 冬芝が育って伸びるのは5月上旬から 冬芝は10月中には生育が止まり育たない(荒れる一方) 車社会なので広大な駐車場が必要 J1ライセンス取得には15000席以上必要。 ワールドカップ開催には4万人以上必要だっけ? 数万人を埋める興行が北海道には乏しい。 (他に課題は何かありますか?) 札幌ドームはこれらの問題を解決してFIFAワールドカップを開催するために誕生したといえます。 全天候型ドームとすることで、通年利用を可能にした。 天然芝ピッチの出し入れを可能にすることで、サッカー以外の用途に使えるようにした。 (イベント利用による芝の補修や保護が不要) 4万人入るスタンドを有することで、大規模なスポーツイベント、コンサートが可能になった。 日本で平日も含め継続的に数万人の集客を見込めるイベントはプロ野球のみ。 風雨風雪の心配が減り、試合中止の確率も減り、安定した入場者数が見込める。 屋根があるので音が反響して臨場感や迫力が増す。 この辺については、札幌ドームのコンペの議事録などを読むと、 解決すべき課題が明確になっています。 以前は公開されていましたが、いまはリンク切れになっているようです。 私は、札幌ドームを「4万人のスタンドを持つ巨大なイベントドーム」と理解しています。 サッカー専用スタジアムでもなければ、野球場でもない 天然芝のプロサッカー興行もできる巨大なイベントドームと言えばよいでしょうか。 このため、札幌ドームほど巨大である必要はないが、 月寒グリーンドーム、真駒内アイスアリーナ、アクセスサッポロといった施設の機能性を持った サッカースタジアムだとよいなあと、漠然としたイメージを描いています。 このあたりのモヤモヤのカギとなるのは、「通年での稼働率向上」です。 具体的な考察は、次回行います。
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