「北海道コンサドーレ札幌」へ変更するメリットとは?

2015年11月19日

株式会社北海道フットボールクラブ(コンサドーレ札幌) 社名
・チーム名変更及びホームタウン追加のお知らせ

2015年11月18日 ニュース
この度、コンサドーレ札幌は20周年を迎えるにあたり、2016年から社名・チーム名の変更とホームタウンを追加する事になりましたのでご報告いたします。

また、各種変更に伴いクラブエンブレム・ロゴマークも変更となります。
クラブではこれまで以上に北海道全域での活動を行うと共に、スポーツ振興や地域の活性化に取り組んでまいります。
http://www.consadole-sapporo.jp/news/2015119827/

旧エンブレム               新エンブレム
111


旧ロゴ                                      新ロゴ
222


「コンサドーレは札幌のチーム」という札幌以外の地域住民の声に応える形で進めてきたチーム名変更。
ホームタウン活動は少ないなりに北海道全域で行ってきたが、
これで名実ともに「北海道のクラブ」として活動することが求められる。
地域貢献活動が、質、量ともに北海道の隅々まで拡がることを願うばかり。
そしてそれがメディアを通して発信し続けなければならないこともお忘れなく。
どんなに数をこなしてもメディアが発信しなければ、効果はないに等しい。

さて、今回のチーム名変更は、大きなメリットがあります。
海外(主にアジア)でクラブ名が報道されるとき、
「CLB Consadole Sapporo」だったものが、
「CLB Hokkaido Condsadole Sapporo」になることです。

2013年にレ・コン・ビンの活躍がベトナム中で報道され、
「CLB Consadole Sapporo」の名がベトナム全国に広まり、
「Sapporo」の認知度が飛躍的に向上しました。
今でもその効果は持続しており、時折「Sapporo」の文字がベトナムのスポーツメディアに載ります。
しかしながら「Hokkaido」は観光地として認知度は高いものの、
ベトナム国内での認知度は「Sapporo」が「Hokkaido」を遥かに超えてしまいました。
つまり今回のチーム名変更は「北海道とともに世界へ」をもっと効果的に実現するために、
「Hokkaido」も「Sapporo」も世界中のメディアを通じて、
認知される効果を上げるためでもあったのです。

地域社会へ貢献し続けることがクラブの存在意義ですから、
官民ともにアジアへ広くセールスしている現状において、
サッカーをもっと効果的に活用するための1つの施策なのでした。



小野伸二、砂川誠、シンガポールへ!

2015年11月13日

元日本代表・小野伸二、シンガポールにてイベント開催

日本が世界に誇る天才フットボーラー、元 日本代表・小野伸二選手と砂川誠選手が 12月14日~18日の日程においてシンガ ポールでイベントを開催する。

2選手は札幌でSuna Shinji Soccer School を立ち上げ活動しており、今回はシンガ ポール在住の日本人にも何か伝えられれば ということで開催する経緯になった。

今回は、「Suna Shinji Soccer School」及 びシンガポールのサッカースクール「Global Football Academy」の2社が主催となり、上記 期間中に、子供向け / 大人向けサッカークリニックやトークショー等を実施する。


アジアサッカー研究所さんより。
http://ja.ifaf.asia/news/2320

GFA公式や Suna Shinji Soccer School公式にはリリース出ていませんが、
シーズン終了後も活発に活動するようです。

トークショーは現地日本人向けっぽいですが、
スクールには現地の子供たちがたくさん集まるとよいな。


オランダのクラブ公式HPにコンサドーレ札幌の名が!

2015年08月22日

ステファノ・リリパリー(元コンサドーレ札幌)が、オランダ2部(日本で言うJ2)のテルスターと契約しました。
Telstar Nieuws
Stefano Lilipaly tekent contract bij Telstar

Hij speelde daar voor Consadole Sapporo waarna hij al snel de overstap maakte naar het Indonesische Persija Jakarta. 
"彼はコンサドーレ札幌でプレイした後、インドネシアのペルシジャ・ジャカルタに移籍した。"


2014年末でコンサドーレ札幌との契約が切れた後、インドネシアのクラブと契約したところまでは、追っていたのですが、
インドネシア・リーグが政府介入による混乱でリーグが停止した後、去就を心配しておりました。

そうしたら、ベトナムフットボールダイジェストさんに、オランダ2部テルスターと契約したとの記事が掲載されてました。

思わぬ形でオランダのクラブ、テルスターの公式サイトに「Consadole Sapporo」の文字が載ることに。
これもまた「北海道とともに世界へ」の一環といえそうです。


タンスで眠るユニフォームをブータンの子供たちへ贈り、札幌と白い恋人を広めよう

2015年06月03日

ブータンの子供たちへユニフォームと愛を届けます

サポーターの皆様から本当に多数のご厚意を受け、各クラブのユニフォーム・コンフィットシャツ を、2011年カンボジアの子供たちに451枚、2013年東ティモールの子供たちに1189枚、2014年 ミャンマーの子供たちに746枚届けることができました。現地では本当に多くの子供たちに喜んで もらえ、多くの笑顔が見られました。

そして、今年は、皆様から大切なユニフォーム・コンフィットシャツをお預かりし、ブータンへ寄 付をさせて頂きたいと思っています。Jクラブを愛するサポーターの皆様だからこそできる国際貢 献に、是非ご協力をお願いできればと思います。

概要 
今回の支援先 ブータン ティンプーおよびパロに住むの子供たち
受付期間  2015年5月11日(月)〜2015年6月8日(月)【必着】

皆様からの送付先
 〒113-0033
 東京都文京区本郷3-10-15 JFAハウス8F
(株)Jリーグメディアプロモーション ウェア担当宛

 上記送付先までの送料は、皆様のご負担でお願い致します。
 ※日本からブータンへは、こちら側で負担し責任を持って届けます。

現地訪問時期 2015年7月中旬予定

ウェアの種類 
Jクラブのレプリカユニフォーム、コンフィットシャツ等のウェア。

http://www.jleague.jp/uniform_2015/


コンサドーレ札幌のスタジアムでおなじみのボールを贈る企画もありますが、
Jリーグはユニフォームを贈る企画を2011年からやっています。

貴重な一枚を提供してとは言えませんが、サイズが合わなくなったとか、
たくさんあるので一枚くらいなら、という方は是非ともご協力してはいかがでしょうか。
コンサドーレ札幌、白い恋人、Sapporoを、ブータンで広めましょう。


五輪一次予選 日本代表vsベトナム代表(3/29)は 札幌対決!

2015年03月28日

U23アジア選手権 兼 五輪一次予選 第2戦目、日本代表 vs ベトナム代表が3/29 21:15に開始予定。
この試合に札幌関係の選手が日本代表、ベトナム代表の双方にいることをご存知でしょうか。

日本代表については説明が不要ですね。荒野拓馬と期限付き移籍中の奈良竜樹。

ベトナム代表にも札幌関係の選手がいます。
ドー・ズイ・マイン(ハノイT&T)
ファム・ドゥック・フイ(ハノイT&T)

この2人の名前を聞いてピンときたらコンサの東南アジア戦略を注視してる証拠ですw
レコンビンが加入した同じ年の2013年12月に
ベトナムU19の中心選手だった2人が、Jリーグのトライアウトを受けたあと、
その後札幌の練習に加わりました。

その件を報じるベトナムフットボールダイジェストの記事。
U-19ベトナム代表の2選手、コンサドーレ札幌の練習に参加へ

練習生2人の写真付き札幌公式facebookはこちら

当時下部組織所属だった彼らはその後、ハノイT&Tのトップチームに昇格。
黄金世代とベトナムで大ブームをを巻き起こしているU19ベトナム代表にともに選出され、中心選手として活躍していました。
そのときに様子を、当ブログの記事でも紹介しています。

そして、その黄金世代と呼ばれるU19代表が初めて合流したU22代表にも選ばれ、
ベトナム国内でも注目される選手の1人となってきました。
ちなみに、ドー・ズイ・マインはU22代表チーム立ち上げから選出され、
ファム・ドゥック・フイは、ケガ人続出したU22ベトナム代表に追加召集され、
ともに五輪一次予選の最終登録メンバーに滑り込みました。

第1戦マレーシア戦では、ファム・ドゥック・フイが61分から途中出場。

中1日という超過密日程なので、彼らの出番は十分考えられます。

というわけで、注目選手を背番号つきで軽く紹介。

11 MF ドー・ズイ・マイン (DO DUY MANH)
 →映像がほとんどないのであまり印象なしw

41 MF ファム・ドゥック・フイ(PHAM DUC HUY)
 →攻撃的MFでU19代表のときに二列目からの飛び出しで得点も記録していた。

この2人に加えて・・・
10 FW グエン・コン・フオン(NGUYEN CONG PHUONG)
 →U19黄金世代のエースで天才肌のドリブラー。
  U19日本代表と対戦してCB内山が何度も抜かれたのは記憶に新しい。

荒野がドー・ズイ・マインにかわされて、
ファム・ドゥック・フイが奈良に競り勝って得点!
なんてことになったらすごいな。
ACLといい、U23アジアといい、札幌関係の選手が世界へどんどん出ていてうれしいなあ。


レコンビンは知名度を上げたのではなく好感度を上げた(Jアジア戦略全事例)

2015年03月04日

3/3にACL柏戦でベカメックス・ビンズォンの先発メンバーにレコンビンの名前が。
札幌に所属した選手がACLに出場する(チョソンジンも水原三星で出てた)のは感慨深いものです。

Jリーグアジア室室長の山下修作氏(北海道大学卒)が、2014年5月までのJリーグアジア戦略の事例を細かく説明してくれています。
地域活性の事例と企業に繋がったインパクトのある事例として紹介する中で
最初に出てくるのが、
「コンサドーレ札幌+レコンビン+ベトナム」の事例です。
Jリーグにとって最もインパクトがあり、発信しやすい事例であることがよくわかります。

事例の紹介資料を見ながら議事録を読むと、理解度がより高まるのですが、
公開してない資料なので、あきらめるとして、最初から最後まで読むと、
「なぜアジア戦略を推し進めるのか」
「アジアより先に地域密着を進めるべきではないか」
「レコンビン・インパクトは、ベトナムにおいてどれだけ大きかったのか」
「クラブ名に地域や都市名が入っていることのメリット(なぜ北海道コンサドーレ札幌にしたか」
といった内容を理解できると思います。

「コンサドーレの売り上げを伸ばすためのアジア戦略」みたいな風潮があります。
(私も以前はそうでした)
それを前面に出した考え方では、アジアのサッカー界を搾取の対象として植民地化している
イングランド・プレミアリーグのやり方と何ら変わりませんし、その考え方で真っ向勝負しても
あっさり跳ね除けられるのが目に見えています。
その辺の考え方を変える意味でも、よい資料です。

口でしゃべった内容を文字起こししたので、少し長いのですが、一気に読める内容です。


平成26年度日本トップリーグ連携機構 GM研修会
講演録 および ワークショップ 講義録 (2)
Jリーグメディアプロモーション アジア室室長 山下 修作 氏
http://japantopleague.jp/system/prog/article.php?kind=4&option=individual&serialno=990

ごく一部ですが、抜粋して掲載します。
(★のタイトルは、私が要約してつけました)

★少子高齢化と百年構想。現在のビジネスモデルでは頭打ちどころか衰退する一方。
Jリーグができて最初の20年は、日本全国に広げるだけでよかったねということだったと思います。
しかし今後は、高齢化、少子化してくるのは目に見えていて、
世界一の高齢化社会が見えている中で、次の20年を見据え、クラブをどんどん増やし、
日本全国に100クラブ作ろうとしている。
私は2009年の終りぐらいに、「このままのビジネスモデルだとマズいんじゃないかな」と
思い始め、そのようなことを考える役割ではなかったのですが、
当時はJリーグのネット事業やプロモーションをやっていたので、
何とか新しいビジネスモデルを考えなければならないのではないかと考え始め、
会社に提案しました。
 Jリーグは放映権料とスポンサー料という2つの大きな柱で支えられていますが、
高齢化少子化で人が減っていくということは、
放映権料もスポンサー料もなかなか増えないですよね。
日本でものが売れなくなってくる中で、
企業が広告費としてサッカーへの予算を増やすかというと、そうはならない。
今までの延長線上ではない、当初は「第3の柱」って思っていたのですが、
とにかく新しい活動をして、収入の柱を作りつつ、
元からの放送権料とスポンサー料も大きくなる活動をした方がいいのではないかと。


★アジアが強くならないと、日本は強くならない。
ノウハウをちょこちょこ売っている限り、Jリーグ自体も大きくならないですし、
アジアもなかなか大きくならないので、逆転の発想でノウハウをタダにして、
アジア自体を大きくしましょう、その中で自分たちも大きくなっていこうと。
これが「共に成長しよう」なのです。 私はこういうことをやっていきたい。
その時、「周りを強くして、自分たちはどうやって成長するんだ」とか、
「日本がワールドカップに出れなくなったらどうする」といった、
小さい突っ込みをいただいたのですが、そこは「何言っているのですか」と。
ワールドカップに日本が出られなくなるくらい、アジアのレベルが上がれば、
それは結果的に、日本がワールドカップの優勝に近づくということではないでしょうか、
という話をしました。 


★アジアに出ることで地域密着
アジア、アジアなんて言っていないで、Jリーグは地域密着を謳っているんだから、
アジア展開より地域密着をもっとやるべきだという人もいるのですが、
私は、アジアに出ることが地域活性につながると思っています。
それは何かというと、Jリーグは、各クラブに必ず地域名が入っているんですね。
コンサドーレ札幌、ヴァンフォーレ甲府と。
そうすると、例えばクールジャパンということで、ファッションとかアニメとかグルメとか
世界中に押し出していきましょう、ドラマを見てもらいましょう、音楽を聴いてもらいましょうって
やってるのって、日本を押し出してはいますが、なかなか地域につながってないんです。
ただ、サッカーチームは必ず地域名が入っているので、海外からすると、
日本の枠を飛び越えて、いきなり海外と地域がつながることができるので、
地域に対するすごいメリットがあるのです。海外からお金が入ってくれば、
それでJクラブの地域密着活動の数やバリエーションが増やせるので、
地方経済が特に疲弊して行く中、企業がクラブをなかなかサポートすることができない中、
日本を飛び超えて地域にお金が入ってくる事例があります。

★自治体も政治力も巻き込む
 あとは日本企業、自治体のグローバル成長戦略に使えるかなと思っています。
そんなに甘くないって怒られると思うのですが、先ほどの80年代のスカスカの国立競技場で、
ワールドカップ出場を夢見ていたぐらい、不可能だと思われるし突っ込まれるかもしれませんが、
私が絶対にやりたいと思っていることはですね、これは一つの例えですが、
サッカーで発電所を受注するみたいな、
ちょっと今の常識では考えられないかもしれないようなことなのです。
どういうことかというと、アセアンのサッカー界に携わっている方々には、
お金も政治力もある方が多くいます。 


★レコンビンは知名度を上げたのではなく好感度を上げた
地域活性の事例と企業に繋がったインパクトのある事例を紹介します。 
 ベトナムのスター選手でレ・コン・ビンという人がいます。
ベトナムの「カズ」「長嶋茂雄」的な人です。サッカーが圧倒的な人気の国なので。
それぐらいのスター選手が2013年、「コンサドーレ札幌」に加入しました。
地元ではトップニュース扱いだったのですが、コンサドーレ札幌のサポーターが、
そんなスター選手が来るなら、ちゃんと出迎えしなきゃということで、
彼が初めてスタジアムに来る日に、皆がベトナム国旗を買ったり、作ったりして、
数千枚をスタジアムに掲げました。
またYoutubeでベトナム国歌を勉強した女性が、試合前にトランペットでベトナム国歌を吹いたんですね。
これでレ・コン・ビンは感動して、
「こんなふうにして日本に出迎えてもらって感動して泣きそうになった。北海道の人たちは最高だ!」
みたいなコメントを出した。これがベトナム中に、その写真とともに広がった。
そうするとそれを見たベトナムの人たちが「北海道はいいところだ」という感じでコメントが広がり、
北海道の好感度がすごく上がったんですね。 

 知名度を上がっても、好感度はなかなか上がりにくい。
自治体が1円もお金を払わず、サポーターがこういう対応をしたことで、
北海道の好感度がうなぎのぼりになった。
レ・コン・ビンの活躍、一挙手一投足が現地で報道されたことで、住友商事がベトナム語で、
コンサドーレ札幌の看板を出しました。
ベトナムで好感度を持たれて、めちゃめちゃ見られているコンテンツだから、
J2だとか札幌だとかは関係なく、住友商事がマーケティングをするため、
コンサドーレ札幌にお金を払ったのです。アジアで活動したことによって入ってきたお金だと思います。
このお金が入ってくることによって、地域に還元されていくことにもなる。
そんなことも起きたため、去年、ベトナムでパブリックビューイングをやったのですが、
その時も北海道の観光PRみたいなビデオを流して、パンフレットも600部預かっていったのですが、
観客が1000人ぐらいきて、足りなくてクレームが出るほどの状態でした。
多くの皆さんが集まり、観てくださった。
それだけ支持されているというのがあって、去年、日本とアセアンの特別首脳会談というのが
12月に開かれたのですが、そこにレ・コン・ビン選手が国賓的な扱いで招待を受けて参加したんですね。
各国首脳、AKB、レ・コン・ビンといった風景で不思議な組み合わせの光景でしたが、
国としてもスター選手を使えるぞみたいになってきた。 

おわり。


日経)J放送権料5倍に 海外向け5年17億円スカパーと契約、アジア露出拡大

2015年03月04日

J放送権料5倍に 海外向け5年17億円スカパーと契約、アジア露出拡大
2015/3/4付 日本経済新聞 朝刊
Jリーグが2019年までの5年間の海外向けテレビ放送権を
スカパーJSATに売却することがわかった。
放送権料はこれまでの約5倍の年3億5000万円になる。
スカパーJSATは東南アジアを中心にJリーグの露出拡大を図る。


ちゃっちゃとイルファンが出まくる展開にならないと、
コンサが市場拡大する前に、欧州列強とビッグな親会社を持つJクラブに
全て持っていかれそうですね。
とはいえ、そういった大きいクラブは、向こう数年は東南アジア選手を取っても
出ることなく終わるのは目に見えてますから、
J2クラブにこそ選手獲得してほしいです。


Jリーグ イランリーグとパートナー協定 八百長対策などを協力。提携は7か国目

2015年01月28日

Jリーグがイラン・プロフェッショナル・フットボールリーグとのパートナーシップ協定締結を発表。
2015年1月26日(月)
http://www.j-league.or.jp/release/000/00006292.html

タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシアに続いて7件目。

パートナーシップ協定内容
1.	イランと日本のプロリーグ発展に向けた情報の交換
2.	プロリーグ、クラブの運営、特にマーケティングに関するノウハウの共有、セミナーの実施
3.	育成年代における大会、交流試合、キャンプの実施
4.	イラン国内におけるCSR活動の実施
5.	八百長対策に関する情報の交換
6.	フットボール関連出版物、映像等の共有


イランは、ノーマークでした。

アジアのTOP4に数えられる国ですし、
日本代表とは、いつもいい勝負してくる国ですし、
イラン代表戦のホームでの熱狂っぷりは10万人集めちゃうほどですし、
サッカーに対するパワーはある国だと思います。

私は、イラン国内リーグのレベルを理解していないので、
多くを触れることはできません。

経済成長を続ける東南アジアと提携するのは理解できますが、
代表のレベルが日本と同じくらいなイランと提携して、
Jリーグにメリットがあるのか、疑問点が多いですね。

まあ、西アジアの国内リーグって、オーナーありきのクラブばかりなので、
リーグの価値向上や、八百長対策など、
Jリーグの持つノウハウを吸収したいのかもしれません。

それから、現在も続く経済制裁の一部解除に向けた動きともあわせているようです。

これについては、アジア戦略室にインタビューしたい事例ですね。


あなたがもしフロントで、ある日突然親会社が撤退宣言したら、どうします?

2015年01月13日

たとえば、地方の有力企業が出資した新興クラブがあったとしよう。
そのクラブは設立2年目でトップリーグに昇格し、3年目を迎えようとしている。

給料は安いけれど、やることも多くて大変なフロント業務。
観客もまだまだ少ないし、メディアの扱いも小さく、
選手やスタッフも年俸が安くても、情熱を持って戦っている。
あなたはそんなクラブのフロントスタッフの1人だったとしよう。

それがある日突然、親会社が撤退を決めた。
資金のほとんどは親会社からの出資であり、
まだまだクラブとして存続できるレベルにない。
存続や、支援についても交渉を続けたが、
全て手を引くことから変わることはなかった。

そんなとき、フロントスタッフのあなたはどうしますか?


つい先日、バスケットボールのNBLで和歌山というチームが
シーズン途中で運営継続を断念するというニュースがあった。
NBL公式より

似たような話が東南アジアからも聞こえてきた。
それが、東南アジア企業が親会社で・・・という話なら、
「あーよくあるよね」で終わったのだが、
ちょっと今回はケースが違っている。

1)とある東南アジアクラブのオーナーが日本人
2)フロント業務や監督、選手にも日本人がいる
3)その中の1人は元Jクラブのサポ(※)だという
  ※元サポか今でもサポかは定かではない

私がこの記事を書いたのは、支援の協力を仰ぐわけではない。
そういう事実が、実際に起きているということを記録したかったのだ。
アディッショナルタイム


東南アジア諸国については、サッカー以外に注目もしていて、
結構な量の情報を入手するようになってきて、
良い話も悪い話も具体的に聞こえるようになってきていた。

どういう形で明るみになるかは分からないけれど、
時間をかけて、少しずつ事実が分かってくると思う。


私は、大勢の前で儲け話をする人間を信用しない。
そんな良い話があるなら、人に言わずに信頼できる人間にだけ共有した方が、
圧倒的に儲けるし、市場を独占できるし、それは人類の歴史が証明している。
にも関わらず、そういった話を信じる人は絶えないし、
それを信じ込ませる力を持った人も絶えない。
そして成功者は最後まで自分の信念を曲げなかった人というのが多い。
それ以上に多いのが信念を曲げないがゆえに失敗を重ねた人だろうか。
信ずる力も、信じ込ませる力も、信じぬく力も、どれも必要だ。

自分は、信じないがゆえに、逃してきたチャンスも数多いのだけれどw


さて、自分ならどうするか記しておこう。
自分の持つ全人脈、全知力を使って、
支援する企業か支援する中金持ちへアタック。
寄付してとは言わない。
出資する価値があるとプレゼンをする。
何らかの形で選手を関与させて、メディアを動かす。
1人じゃ不可能なので、協力者を巻き込む。
こんなところかなあ。


東南アジア戦略を推し進めても放映権収入で札幌は潤わない(ではなぜイルファン?)

2015年01月06日

前回記事
コンサドーレ札幌がマレーシアのクラブと提携する5つの理由こちら
 おさらい。
 ★理由1★マレーシアで1番人気のスポーツはサッカー
 ★理由2★北海道へ来るマレーシア人の数がうなぎ上り(2年で3倍増!)
 ★理由3★マレーシアからの来道者数は東南アジアの国の中で2番目に多い(2013年)
 ★理由4★マレーシアはGDPが東南アジアで3番目
 ★理由5★マレーシアは1人あたりGDPが東南アジアで4番目
 ★理由6★マレーシアからの訪日ビザ緩和


前回記事の結論
コンサドーレ札幌がイルファン(インドネシア代表)を獲得すると大儲け?こちら
1)インドネシア人旅行者が札幌ドームに大勢押し寄せることはない
2)コンサドーレ札幌の収入を増やすという考え方ではなく、パートナー企業に寄与することを優先する
3)インドネシア進出しているパートナー企業は道内企業に限らず全国に多数いる
4)イルファン・インパクトは、パートナー企業と連携する商材として活用する
5)リーグの放映権料収入やコンサドーレの配分金収入が、短期的・爆発的に増えることはない
(長い話が苦手な方は、↑だけ認識すればよいです)


先にこの項の結論
1)コンサドーレの収入が増えるポイントは以下の2つ
 ・パートナー企業のインドネシア市場拡大を支援する
 ・北海道の観光客増に貢献するためサッカーを通じて「Sapporo」を発信
2)ビッグな親会社を持つJ1クラブ(G大阪(パナ)など)にできなくて、J2札幌にできる強みを活かす
 ・最もインパクトあるのが、東南アジアの代表レベルの選手獲得
3)コンサドーレには、東南アジア戦略で現地と連携した動きを推進できる人材が少ない
 ・ビッグな親会社を持つJ1クラブ(G大阪(パナ)など)の親会社にはたくさんいますね
(これだけ理解できれば胸一杯)


東南アジア戦略を推し進めたからといって、
放映権収入でJ2コンサドーレ札幌が潤うわけではないということが、
ご理解いただけたかと思います。

では、東南アジア戦略で得られる収入はどこを軸とすべきなのか?
何をすれば、J2コンサドーレ札幌の収入が増えるのか?

それが↓になります。
・パートナー企業のインドネシア市場拡大を支援する
・北海道の観光客増に貢献するためサッカーを通じて「Sapporo」を発信

具体的には、
イルファンが出場する試合をインドネシアで放映したいWakuWakuJapanを支援するため、
出場する可能性が高いJ2クラブがイルファンを獲得する。
(これがJ1には無く、J2にある優位性)

WakuWakuJapanはコンサドーレ札幌のパートナーであり、
そのインドネシア市場拡大の貢献度によって、広告料収入増が見込める。
(これはリーグの放映権収入に関係ない札幌への直接収入)
(WakuWakuJapanがパートナーにいなければイルファンを獲得しなかっただろう)

似たようなケースで、日本企業が東南アジア進出する際の支援を行うというものがあります。
一口に企業の東南アジア進出といえども、実際に事業を始めるまでにやるべきことは多々あります。
特に難儀するのが、現地での人脈拡大と公的手続。
東南アジアのサッカークラブ・オーナーの多くは、大企業の社長であることが多い。
場合によっては国営企業の社長とか、皇太子とかとんでもない人までいたりします。
そういった人脈との接点を設けることでの仲介料(紹介料)を進出企業からいただく。
横浜FMの場合は1国1回につきウン百万円です。
これも広告料収入となります(アジアパートナーみたいな広告枠)。

つまり、東南アジアの企業から収入を得るのではなく、
東南アジアに進出する日本企業から収入を得るのです。
一口に広告料収入といえども、その商流は多岐にわたります。
放映権料収入やMD(グッズ収入)といったものに捉われないでください。
(10年スパンの長期的には拡大したいですけど)

G大阪(パナ)、横浜FM(日産)、柏(日立)、C大阪(ヤンマー)など、
ビッグな親会社クラブがこぞって東南アジア戦略を推し進めるにあたり、
それを推進できるグローバルな人材を親会社が抱えていることは、彼らの大きな強みです。
(番組制作と配信と親善試合まで行い、国をも巻き込むG大阪(パナ)の本気度はすごい)

J2コンサドーレ札幌は、ここが決定的に弱い。
(年俸が低すぎて有能な人材が来るわけない)
そこでJ1クラブにできなくて、J2クラブならできる優位性を活かすべく、
大きな一手として、イルファン獲得に動きました。

これからインドネシアでのイルファン獲得のメディア反応を追いますが、
AFFスズキカップに出場してない選手(開催直前にケガで離脱)なので、扱いは小さいと思います。
たぶん。

さて、どうなる?
2015年度のJ2コンサドーレ札幌の東南アジア戦略。

おわり。