Jリーグ トラッキングデータコンテストで「Jリーグって何?」女子大生が衝撃発言

2015年11月15日

Jリーグ トラッキングデータコンテストで「Jリーグって何?」女子大生が衝撃発言

Jリーグが主催するトラッキングデータコンテストに応募しました。
コンサbizラボ参戦!結果は・・・予選落ちですw
罰ゲームとして作品公開します!


トラッキングデータコンテストとは・・・

トラッキングデータを用いて、データ分析、コンテンツ制作などを実施する。
データ分析:
  トラッキングデータを用いて、Jリーグを分析する。
  例:浦和レッズの明治安田J1 1stステージ優勝分析 etc
コンテンツ制作:
  トラッキングデータを用いたwebコンテンツのアイデアを出す。
  コンテンツは動作するものではなく、アイデアだけのものも可。

対象データ	
「2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ」 全試合
 チーム別及び選手別のトラッキングデータ 
 チーム別のパス等のスタッツデータ
 天候や観客動員数などの試合データ
 生年月日や身長などの選手プロフィールデータ
 ※データは1試合毎もしくはステージ毎に集計されています。

評価基準
 独自性:今までにない観点もしくはアイデアか
 論理性:根拠に基づいた分析となっているかどうか
 エンターテインメント性:様々な人が楽しめる要素が含まれているか
 活用性:様々なデータを活用しているかどうか
※総合的な評価ではなく、どれか一つの項目が突出していてもよい。

詳細はJリーグ公式にて。


この応募要項を読んで、勘のよい人なら何をターゲットにした作品にすればよいか分かると思います。
「Jリーグはトラッキングデータを使った斬新なコンテンツがなくて困ってます」
というのが今回のコンテストで解決すべき課題なのです。
ここをゴールとした作品でないと、応募する意味がありません。
誰のため、どんなことに役立ち、どんなに面白くて、多くの人の目に触れるのか。
この辺を意識しないとどんなに分析に力を入れたところで、自己満足で終わってしまいます。

つまり、データ分析をメインにした作品なんて必要とされていませんでした。
勝利するための分析とか、チーム分析といったものは、すでに各クラブや監督、データ分析会社によってやり尽くされているので、そこに主眼を置いたものを応募しても「あっそう」くらいで終わります。
(Jリーグの各クラブがどんなことやってるの?と興味ある方は、↓の記事がおすすめです。)
データで勝利を呼び込む湘南ベルマーレ J1残留で曹監督が得た手ごたえ

プレゼンを行ったのは5作品で、
データ分析に主眼を置いていたのが2作品、
コンテンツをゴールとしていたのは3作品で
コンテンツの3作品はいずれも受賞していました。
結果もJ公式に載ってますので、ご覧ください。【第1回Jリーグトラッキングデータコンテスト】最優秀賞

最優秀賞のプレゼンは、スキが無かったですねー。
あれと学生が戦って、勝てる気がしません。
詳しい内容は触れませんが、問題提起、仮説、検証、提案、市場分析、ターゲット市場・・・と
法人向けのプレゼンとして基本を忠実に守ってるだけなんですが、他4作品の完成度がいまいちだったので、「最優秀賞取るならこれしかないよね」という結果になりました。
個人的によいと感じたのは、サッカー以外の市場を視野に入れて取り込もうとしている点ですね。
この辺は、リーグ関係者のツボを突いた気がします。

冒頭のタイトルで挙げた女子大生による「Jリーグって何?」というのは、
受賞した1作品のプレゼンで使った取材動画の中で、取材されている女子学生から囁かれた言葉です。
ここでどよめきが起こるのですが、たぶん「Jリーグが好きな人、サッカーが好きな人」ならどよめくのでしょうか。
Jリーグに関する市場分析を一度でも行ったことがあれば、驚くようなことではないし、それが現実です。
そこに着目して問題提起してアプリにまで話を持っていく流れは、よい指導者がいるのがよく分かります。
とはいえ、取材の光景を動画で挿入したプレゼンは、見るものにインパクトを与えるのに十分でしたし、キャッチーな言葉を載せたという点では、最優秀賞の作品よりインパクトありました。


【今の若い人(小中高大)の80%は、Jリーグ知りませんよ?】
「いつやってるかどうか」というレベルではなく、「どこにどのチームがあるのか?」すら知りません。
「そんなはずはない!」と思う人は、自分の愛するクラブがある地域の駅前で学生さんにアンケート取れば分かります。
自分も痛い目にあいましたから、よく分かってるつもりです。
そんな状況で「クラブはもっと広報を頑張れ」なんていう言葉じゃ、何も変わりません。
「Jリーグって何?」という市場を、どうやってJリーグに目を向けさせるのか?
その課題にチャレンジしてるJリーグに対して「CS反対」って言ってる人たちは、勘違いも甚だし・・・脱線しすぎました。

あと余計なお世話なんですが、協力が慶應義塾大学総合政策学部・環境情報学部、会場が慶應大学、
審査員に村井純教授ということで、基本的に学生の参加がメインだろうと思っていました。
運営、進行も学生が主体だったので、こういう経験をさせるのが目的なんだろうと。
5作品のうち3つが学生さん(1つは院生)でしたから。
なので、社会人枠1つか2つしかないという読みがありましたし、私の作品の完成版を出しても発表会まで残れたかというとプレゼンした社会人の2つには勝てなかったでしょう。
まあ負け惜しみですがw


と、ここまで書いておいて、じゃあお前(ブログ主)はどんな駄作を出したんだと思う方もいらっしゃると思うので、
いかにしょぼいものだったかを証明するため、作品の一部を公開します。ぜひ罵ってくださいw

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改めて見るとくどいなあ。ほんとひどいw 
これらは、公開しても支障はないし、むしろデータを分析する人なら誰もが持っている印象をデータでも証明されていると改めて再確認するために添えたものの、応募前にプレゼンの時間が分からなかったので、ネタ切れで困ったときに使うため、おまけで入れておいたものです。
自分の作品のメインテーマ部分は、ナイショですw
実は作品応募する直前に、諸事情により、自分の作品から「コンテンツ」の部分を削除して応募したのです。
なので、予選落ちして当然。まあ負け惜しみですがw




ここからは、当日の写真をいくつか。
なお開演中は撮影禁止なので、周辺画像ばかりです。

慶應大学に来るのは・・・何度目だか分からないくらい来てます。
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あ!名前なんだっけ?Jボーイ?ホール入り口でスタッフに撮られてました。
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会場は大き目のホール。
一般入場者は100人くらいかな。
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北澤さんが審査員の1人でした。この世代は稼ぎますねぇw
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マネージャーが進行やってました。終演後にステージをウロウロしてたところを撮影。
権利がアレなので焦点ズレた方にしておきます。
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気づいたら壇上にいました。名前なんだっけ?w
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Jリーグ セカンドチームのJ3参戦を検討。コンサドーレ札幌は出ないの?2

2015年09月25日

セカンドチーム J3参戦を検討 Jリーグ若手強化策 
2015/9/9付日本経済新聞 朝刊
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO91522420Z00C15A9UU1000/
 Jリーグは22歳以下の若手選手の強化策について検討に入るため、8日の実行委員会で全52クラブに対し、「希望するクラブが若手でセカンドチームを組み、J3に参戦する」という改革案を示した。
 リーグ創設時に始めたサテライトリーグ(2軍戦)を経費削減のため、2009年限りで廃止した。その後は、高卒でプロ入りしたもののトップチームで出番に恵まれない19~22歳の若手をいかに強化するかがリーグの課題になっている。
==一部引用ここまで==
9/9の日経新聞紙面にJリーグの話題としては珍しく大きめの扱いで載ってました。


前回記事
Jリーグ セカンドチームのJ3参戦を検討。コンサドーレ札幌は出ないの?1


セカンドチームについて、コンサドーレ札幌がセカンドチームを作る仮説を立てながら、検証してみよう。

まず、セカンドチーム結成にあたっての主な課題は以下の通り。

1)セカンドチームはトップとは別登録となるので、それなりの選手数が必要
 (これは2種登録選手や特別指定を活用することになる見込み)
2)運営経費を独立するか、リーグから助成するか。
 (基本的に助成なしでよい。ただし育成目的なので助成あってもよいと思う)
3)トップとセカンドチームの登録と移籍
 (育成型期限付き移籍のようにフレキシブルな行き来が可能な方がよい。
  ただしJ3優勝争いのトップ選手参加禁止や出場選手による戦力差是正のため、
  シーズン後半はA契約選手が出場不可のような縛りは必要。)
4)J3ライセンスの適用
 (スタジアム規模、J入会金などJ3クラブと同じルールを適用するか)

さて、これをコンサドーレ札幌に当てはめながら、検証してみよう。


1)セカンドチームはトップとは別登録となるので、それなりの選手数が必要
9/10現在、期限付き移籍中の選手が5人(阿波加小山内内山工藤奈良)、出場時間が短い若手4人(神田永坂進藤中原)とここまでで9人。あとはU18から2~3人引っ張ってくるのと、特別指定で大学生を引っ張ってくるのと、外国籍選手枠を活用し提携先クラブ(コンケーン、ドンタムロンアン、アレマクロノス)から期限付き移籍で選手2名を獲得する。他クラブから長期的育成で預かるのもよいかもしれません。昨年契約満了した若手2人(松本上原)、今季途中に完全移籍した若手1人(榊)も計算に入れてよいかな。とりあえず頭数だけは揃いそうです。
ここに挙げた選手はJ1昇格に向けて活躍の機会が少ない選手たちですから、そこは割り切ってJ3で戦う方がレベルにあった真剣勝負の場に参加できそうです。「もっと若手を使うべき」という発想はJ1昇格を目標とするトップチームの方針と相反するので慎むべき。
とはいえ育成組織からの供給ペースが落ちることで自前でセカンドチーム選手数を確保できなくなるかもしれないので、何年続けられるかわかりませんけどね。
J1クラブ視点で言うと、G大阪、F東京といったクラブは、毎年5~10人程度の期限付き移籍選手がいますから、同様の考え方でメンバー編成は可能です。

2)運営経費を独立するか、リーグから助成するか。
札幌にとって痛いのがこれですね。コンサドーレ鎌ヶ谷でも作りますかw
安く見積もっても5000万円(年俸いれると1億)は軽く超えてきますので、
それをペイできるビジネスモデルが必要です。
松山プロジェクトだけでは賄いきれませんし、独自にスポンサー獲得が必要でしょう。
北海道からの移動費はかなりかかるでしょうが、それでも新千歳からの便の良さがあるので、ダメダメばかり言っても仕方がない。
いくつか私案を挙げます。
2-1)預託金型期限付き移籍
 →他クラブから選手を預かる場合、1か月30万円ほどクラブor本人に支払ってもらう。
  シーズン最後までいたら270万円くらい。留学みたいなものです。

2-2)アウェイ遠征パートナー
 →アウェイへ行くにあたって現地で北海道に縁のある企業や店舗にスポットパートナーになってもらい、選手やクラブがSNSを通じてレポートする。パートナーが少ないと遠征できる選手数も減る。
キーワードは「若手(18-22歳)の人材育成」なので、昇格をうたうより食いつきそうな気はするけどなあ。
他にもあるがこのくらいで。


3)トップとセカンドチームの登録と移籍
自由にトップとセカンドを行き来できればよいのだが、もシーズン終盤の優勝争いに加わった場合、優勝するためにトップの選手を送り込むようなことはルールで防ぐべきだろう。手っ取り早いのは「シーズン後半にA契約選手は登録不可」かな。
夏の移籍ウインドーが閉じたら、A契約の選手はセカンドには戻れない。(セカンドに登録し続けるのはよい)。これがベストとは言わないが、ルールで縛ればよいので大きな問題ではないだろう。

4)J3ライセンスの適用
特にスタジアムとお金の問題。スタジアムはJ3規定のスタジアムでプロ興行できるマンパワーがあるかどうか?施設はどうにでもなりそうなのでさほど検討はいらないかな。J2の試合をドームでやった翌日に厚別でセカンドがJ3開催する(メインのみ開放)パワーがあるかなあ。そもそもホーム開催がないかも?という気もするが。
ライセンスフィー(入会金、年会費など)は納めた方がよいでしょうねぇ。J3だといくらなんだろう?これもまた痛い出費ですね。入会金500万円、年会費1000万円だった!思ったより安い(J2だと合計4000万円、J1だと計1億円)。

・・・と、コンサドーレ札幌がセカンドチームを作った場合を仮定して検証してみたが、いかがだったでしょうか。実際に作るかどうかはともかく「金がかかるから無理」と反射的に言ってしまうようでは、トップチームのパートナーすらも放棄してるように思えてしまう。
何事も「できるために何が課題で何が必要か」を考えるクセをつけるべきだろう。
とはいえ、来年から手を挙げるべきか?と問われると時期尚早かな。


余談。
自分の中では答えが出来ています。
コンサドーレ大学
そもそもセカンドチームに入って2~3年いてトップに上がれるのは年に1人くらいというのが根底にあるのですが、
人材育成ってプロサッカー選手にすることだけじゃないです。
既存の大学をセカンド扱いするのもよいと思います。
提携先はあるようですが、どこまで連携していくのか。
詳しくはまた改めて。


Jリーグ セカンドチームのJ3参戦を検討。コンサドーレ札幌は出ないの?1

2015年09月25日

セカンドチーム J3参戦を検討 Jリーグ若手強化策 
2015/9/9付日本経済新聞 朝刊
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO91522420Z00C15A9UU1000/
 Jリーグは22歳以下の若手選手の強化策について検討に入るため、8日の実行委員会で全52クラブに対し、「希望するクラブが若手でセカンドチームを組み、J3に参戦する」という改革案を示した。
 リーグ創設時に始めたサテライトリーグ(2軍戦)を経費削減のため、2009年限りで廃止した。その後は、高卒でプロ入りしたもののトップチームで出番に恵まれない19~22歳の若手をいかに強化するかがリーグの課題になっている。
==一部引用ここまで==
9/9の日経新聞紙面にJリーグの話題としては珍しく大きめの扱いで載ってました。
先日のJリーグラボで村井チェアマンが触れていましたので、
Jリーグ実行委員会で議論になったようです。
「セカンドチーム」と「2軍」を使い分けているあたり、
日経は押さえるべきところを押さえてるなあと、好感が持てます。


時事でも触れられています。
下部チームのJ3参戦案検討=Jリーグ(2015/09/24-18:53)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201509/2015092400782&g=spo
Jリーグの村井満チェアマンは24日、理事会後の記者会見でJ1、J2のセカンド(下部)チームをJ3に参加させる案を検討していることを明らかにした。今月のJ1・J2実行委員会で議論を開始したとしている。


ついてに、日刊スポーツの記事も触れておきます。
J1、J2クラブ2軍のJ3参戦を検討 若手強化へ
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1535243.html

見出しに「2軍」という言葉を使っている時点で、メディアとして非常にガッカリ。「2軍」というのはプロ野球で培われた文化ですから、このメディアが主にプロ野球ファンに支えられており、彼らに伝わるような表現で見出しをつけているのが、実に残念です。私ならこの見出しでは記事を読む価値がないと判断します。


「2軍」と「セカンドチーム」には明確な違いがあることから話を始めます。

「2軍」
1)1軍の下部組織であり、若手の育成、1軍選手の調整の場
2)昇格降格しない

「セカンドチーム」
1)若手の育成の場がメイン。トップチーム選手の調整には使われない。
2)リーグ昇降格がある。ただしトップと同じリーグには所属できない。
 (トップが同じリーグに降格してきたら、強制的に1つ落ちるケースもあり。国によってルールが異なるのでこの限りではないが、昇降格がかかったクラブと対戦する「真剣勝負」の場を提供するという意味では、サテライトよりも遥かにマシです)


かつてJリーグにあった「サテライト」は「2軍」と同じ扱いでしたが、
このサテライト運営の終盤はひどい惨状だったことは記憶に新しいところです。
改めて振り返ると「サテライト」が廃止された理由は以下の2つに集約されます。
1)収入が少ない割に運営費(移動、会場、運営経費)がかかるため経営に悪影響
2)真剣勝負ではないので、出場選手の成長に効果が低い。

「セカンドチームを作るくらいならサテライトを復活」という声が上がりそうな気がしますが、それは「なぜサテライトが無くなったのか」を理解してない証拠ですので、いま一度Jリーグの歴史について調べていただきたい。
若手の成長に真剣勝負の場が必要なのはサッカーに限った話ではありませんので、ご理解いただけると思いますが、ただの練習試合や調整試合になっていたサテライトの復活など全く無用です。
(同様にJ2の翌日や裏でやる地元大学らとの練習試合は練習であって選手の成長を促すようなものではない。コンディショニング用ですね)


Jリーグのセカンドチームについて言及する前に、海外では先駆的例がたくさんありますので列挙していきます。

・スペイン
バルセロナは、育成組織から昇格した選手を中心としたセカンドチーム「バルセロナB」を持ち、スペインリーグに参戦している。良い時は2部まで上がってましたが、主に3部リーグ所属。バルセロナBといえば、グアルディオラ監督がBでの監督経験を積み、Bにいた選手をトップへ数名連れていき、黄金時代を築いたことでも有名ですね。2部にセカンドチームが上がってくることは珍しく、レアル・マドリッドなど他のクラブも似たような感じで、3部~4部をウロウロしてます。2015/16シーズンは1部クラブのセカンドチームが1チームだけ2部に所属。

・ドイツ
ブンデスリーガの各クラブはセカンドチームを持っています。そのうちの1つに元コンサドーレ札幌U18の選手(シャルケ04Ⅱ中川雄貴)が所属しているので、おなじみの方も多いかと思います。こちらもスペイン同様で、セカンドチームのほとんどが3~4部をウロウロしてます。U23の選手育成というのが主目的です。
ですがセカンドチームからトップに昇格することは稀です。各国のA代表が揃ったトップチームにセカンドから上がるというのはかなり突出した能力がないと厳しい。
なお、U19ブンデスリーガというのがドイツにはあり、地域を3つほどに分けて1年間戦います。これはプロリーグのピラミッドと別になっています。このため、U19を卒業して、トップやセカンドチーム、その他クラブに入ってこれるかどうかが、運命の分かれ道です。このU19リーグへ自腹で留学して入団する日本人がいますし、そこで認められて3部~6部のクラブに所属する日本人選手がかなり多いです。

・シンガポール
シンガポールリーグの1部に所属する場合、U23のプライムリーグのチームを持つことが義務付けられています。他にU18、U16なども同様に必須。このままだと「サテライトと同じ」で終わりなんですが、一味違うのが、シンガポールU18代表がこのU23のプライムリーグに参戦してることです。U18世代のトップクラスが、世代が上のリーグに所属してU代表の強化を行っているんですね。代表ではありませんが、J3に参戦しているJリーグU22選抜に似ているともいえます。その若手世代の育成の成果は・・・はい、日本代表がW杯アジア2次予選で引き分けましたので、一定の効果を生んでいると言えそうです。

・岐阜セカンド、岡山ネクスト、群馬チャレンジャーズなど
J2各クラブのセカンドチームと今回のセカンドチームの主旨は異なることは押さえておくべきだ。これらのセカンドチームは、大卒だったりトップアマチュアからJを目指して加入してくる選手が多いのに対し、Jリーグ実行委員会で挙げているセカンドチームは毎年のように世代別代表を供給してくる育成組織を持つクラブのセカンドチームであり、ユース卒~21歳で世代別代表を経験してる選手の伸び悩みを改善するものだ。
選手の育成という側面は同じだが、その対象が前者はトップチームへの供給を目標としているのに対し、後者はトップだけでなく世代別代表(U19~U23)も視野に入れている。
ユース世代のトップクラスだった選手の伸び悩みに対する施策なので、そもそも岐阜や岡山といったセカンドチームとは一線を画して考えるべきだし、Jリーグの手の届く範疇(J1~J3)の中で行われるべき。
下位カテゴリー(地域リーグなど)へ参加するしてそこからのステップアップなど意味がないのである。もし地域リーグや都道府県リーグに参戦しても、そこからの昇格枠を減らす結果になるだけで、既存のステップアップを目指すクラブからしてみれば、はた迷惑な話だろう。
そこにはクラブのステップアップと世代別代表の若手育成という異なる目的の上で昇格争いをすることになり、あまり得策ではない。
こればかりは、立場違えば見解も違うだろうから、何が正しいという結論を出すのは難しいが、セカンドチームのあり方の違いについては押さえておくべきだ。


事例はここまでとして、次にセカンドチームを作った場合の課題を挙げます。

1)セカンドチームはトップとは別登録となるので、それなりの選手数が必要
 (これは2種登録選手や特別指定を活用することになる見込み)
2)運営経費を独立するか、リーグから助成するか。
 (基本的に助成なしでよい。ただし育成目的なので助成あってもよいと思う)
3)トップとセカンドチームの登録と移籍
 (育成型期限付き移籍のようにフレキシブルな行き来が可能な方がよい。
  ただしJ3優勝争いのトップ選手参加禁止や出場選手による戦力差是正のため、
  シーズン後半はA契約選手が出場不可のような縛りは必要。)
4)J3ライセンスの適用
 (スタジアム規模、J入会金などJ3クラブと同じルールを適用するか)

さて、これをコンサドーレ札幌に当てはめながら、検証してみよう。

つづく。


Jsgoal復活への序章。2003年~2015年1月までの過去記事を公開

2015年07月31日

J’s GOALアーカイブが公開されました。
http://www.jleague.jp/jsgoal_archive/
2003年1月?2015年1月までの、Jリーグファンサイト J's GOAL 内「オフィシャルニュース」「J's GOALニュース」「フォトニュース」をアーカイブページとして公開しました。
過去の記事中のリンクはすでに閉鎖、移動しているものがあります。
あらかじめ、ご了承ください。
オフィシャルニュース http://www.jleague.jp/jsgoal_archive/official/ 
J's GOALニュース http://www.jleague.jp/jsgoal_archive/jsgoal/
フォトニュース http://www.jleague.jp/jsgoal_archive/photo/


Jリーグ公式の右側に「J’s GOALアーカイブ」のリンクがあります。
top2


みなさん、気づいてました?

結論だけ先に言うと、サポーターの要求が中途半端で、
せっかくアーカイブを公開してくれたけど、
求められてるものと合ってない気がするんですよね。
過去記事として有用なのは、
スタジアムレポ
グルメレポ
フォトニュース
くらいで、オフィシャルニュースの過去記事を漁る人はほとんどいないと思うのですが。
私くらいになると、コンサ公式のニュースは全DLしてますし。


改めて振り返ると、
Jsgoalが無くなってわかったJsgoalのよさは以下の3つに集約される。

1)試合後の監督・選手コメント公開が早い。
  しかもトップページにほぼ全クラブのリンクがあるので探しやすかった。
  ⇒自分が見た以外の試合コメントをパパっと読むことが出来る。
   更新が進むと流れちゃう。
   クラブの公式サイトはクラブごとに情報量にバラつきがあるので重宝した。

2)試合が無い日でも旬のネタや話題を拾いやすかった
  フォトニュースなどランキング形式になっていたので、
  話題の流れに乗りやすかった。

3)スタジアムレポートやグルメレポートが充実していた。
   過去の記事を漁ることで、ホームサポ・アウェイサポそれぞれの視点で
   読むことが出来るので、初めて行くスタジアムの情報収集に役立った。

こんなところでしょうか。

試合前の下調べでスタレポやグルメレポを活用し、
試合後にコメントを読み、
試合の無い日はネタで「プっ」と吹いた。

こんな日常を上手く演出できていたと思います。
少なくとも、私はそうでした。

なので現在のJリーグ公式には、
他クラブのコメントを読むのに、くっそ重いページを2~3ページ移動して
各クラブ公式サイトのリンクがあるとか、
トップページに情報が10個しかないので、すぐ流れちゃうとか、
下調べで使える情報量が乏しいとか、
Jsgoalユーザが求めていた方向性とはちょっと違うなー
という印象を抱いておりました。

情報源の役割を担うのは、別にかまわないんですけどね。

現Jリーグ公式のトップ開くのにどれだけ待たせるんじゃい、ってのが一番の不満ですw



三上GM兼チーム統括本部長が、東京で講演しました。

2015年07月30日

JSTAセミナー:講演「Jリーグがホームタウンと取り組む地域活性化 (仮)」
Jリーグ 
中西 大介氏/Jリーグ常務理事 
三上 大勝氏/コンサドーレ札幌GM兼チーム統括本部長 
眞壁 潔氏/湘南ベルマーレ代表取締役会長 
大月 弘士氏/松本山雅FC代表取締役会長 
木村 正明氏/ファジアーノ岡山代表取締役

この超豪華5名によるセミナーへ行ってきました。
原田氏曰わく「論客の5人」というのは間違いなく、非常に内容の濃いものでした。

三上GMが東京でセミナーというのはここ3年で聞いたことないので、
初めてなんでしょうか。

有料セミナーだったので内容は伏せますが、
クラブ代表の中では、最もしゃべりと内容がよく、参加者が食いついていたのは
三上GMだったように思います。

でも中西さんのプレゼン力にはかないませんわ。
あのひと、すごいキレ者ですよ。

サポーターっぽい人があまりいなかったので、テーマに沿って粛々と進みつつ、
全員熱く語って、時間が足りない雰囲気でした。
5人とも顔見知りですから、お互いにしゃべりまくって、情報交換してる風だったのが印象的でした。
ピッチの上では敵同士かもしれませんが、Jリーグファミリーなんだよなーと改めて感じた。



(追記)
セミナーではプレゼン資料をプロジェクターで映しながら
5名の 強面  強者がプレゼンしました。

クラブの生い立ちから現在までを主に写真(喫茶山雅とか観客5人とか昇格山車パレードとか)を使って話した大月会長

会社案内(とはいえすばらしい出来)をそのまま使った眞壁会長

メディア資料や数字を使いポイント絞って説明した木村代表

情報の濃さの割りにフォントがゴシック体が多く、見た目は「あーこのクラブ、プレゼン資料作るの苦手だなー」ってのが前面に出てた三上GM

最近は外注せずともプレゼン資料のプロがいるのねってのが伝わるJリーグ中西常務理事

中西さんは、今回の展示会の目的に合わせて、話を提案にまで持っていきましたからね。
あのひと、すごいですよ。

って感じでした。

説明してる内容は三上GMがとてもよかったのですが、
パワポ3級・・・みたいな感じが営業力の弱い中小企業って雰囲気出てて、味わい深かったです。

抜粋資料の素材は全て持ってるのでw、自分でも作ってみようw


北海道orコンサドーレ札幌関係のS級ライセンス保持者はまだ少ないのか?

2015年07月02日

北海道やコンサドーレ札幌に縁(ゆかり)のあるJFA公認S級コーチ(S級ライセンス)
保持者一覧(仮)を作成してみました。
まだ(仮)です。

北海道関係orコンサドーレ札幌関係のS級ライセンス保持者一覧(仮)

これ読んで、多いと思いましたか?少ないと思いましたか?
私は多いと感じました。
いつの間に、こんなに増えていたの?と。


一覧作成時に「北海道やコンサドーレ札幌に縁(ゆかり)のある」
について以下のような分類をしました。

1)コンサドーレ札幌のトップチーム監督経験がある
2)コンサドーレ札幌の選手経験がある
3)コンサドーレ札幌のアカデミー(U18,U15,U12)指導経験やトップコーチ経験がある
4)北海道出身である
5)高校(2種)、大学(1種)時代に北海道での選手経験がある
6)北海道のクラブで指導経験がある(カテゴリ、立場関係なし)


なぜこういう分け方をしているかというと、
北海道からS級ライセンス取得するにあたって、コンサドーレ札幌が無かった場合、
北海道からこれほど多くのS級ライセンス取得者が出なかったと思われるからです。

もしコンサドーレ札幌が20年前に誕生していなかったら・・・
ノルブリッツ北海道や十勝フェアスカイのように道リーグ勢が
全国リーグを目指しては厚い壁に屈していたのかもしれません。
ユースサッカー世代は室蘭大谷や旭実や札幌の私立勢がプレミアには定着できず、
選手権でも3回戦止まりであまり盛り上がらず・・・だったかもしれません。
(旭実はプレミアに1年いましたね)
世代別代表や五輪代表候補に北海道の選手が名を連ねなかったかもしれません。

S級ライセンスを持つ指導者が、これほど多く出なかったかもしれません。

コンサドーレ札幌が北海道にできて20年目。
この20年の間に、選手として関わった人や、トップやアカデミーの指導者を経験した人が、
経験と研鑽を積み上げてS級ライセンスに到達するのはとても大変なことだったと思います。
称賛に値すべきことです。
そして忘れてはいけないのが、それが「コンサドーレ札幌があったから」だけではなく、
ALL北海道のサッカー関係者による努力の積み重ねが
大きく寄与していることは見過ごしてはいけません。

コンサの試合結果に注目していると、コンサの選手と監督にばかり気が向いてしまいますが、
「選手も指導者も育成」することが、北海道のサッカーを強くすることにつながると
改めて強く理解した次第です。
日本のトップリーグにコンサドーレ札幌がいるのではなく、
北海道サッカー界のトップランナーとして、コンサドーレ札幌がいるのだと。

北海道サッカー協会の目標はご存知ですか?
「日本代表とオリンピック代表を2015年までに排出する!!」
「和歌山国体(2015)までには優勝を!!」

目標ですから達成するかどうか注目されるべきです。
しかし結果が最重要ではなく、その目標を達成するためにどんな施策を行い、積み上げてきたか。
積み上げたものは、その目標年度が過ぎた後でも活きる資産・遺産になるのか。

そんなことを感じさせた、2014年度のS級ライセンス認定でした。
サンクFCくりやまを率いる鈴木貴浩氏
コンサドーレ札幌U18を率いる四方田修平氏
お二人とも今後のさらなるご活躍に期待しております。



参考資料
日本サッカー協会 2015年度 第5回理事会 報告事項
21 2014年度 S級コーチ養成講習会判定結果の件 より抜粋 (pdf)
http://www.jfa.jp/about_jfa/report/PDF/h20150514.pdf

全てのコースを修了し、筆記試験・口頭試験・指導実践・レポート全てにおいて合格した
以下の5名をS級コーチとして認定する。
(2名のみ抜粋)

氏 名 :鈴木 貴浩(すずき たかひろ)
指導チーム:サンクFCくりやま
生年月日 :1973年1月5日
資 格 :2005年 A級ジェネラルライセンス
指 導 歴 :1995年~1996年 大分トリニティジュニア コーチ
1998年~1999年 アンフィニ札幌 コーチ
1999年 国体成年男子北海道代表 コーチ
1999年-2002年 札幌サンクFC 監督
2000年 国体成年男子北海道代表 監督
2003年-現在 サンクFCくりやま 監督
2012年 国体少年男子北海道代表 監督


氏 名 :四方田 修平(よもだ しゅうへい)
指導チーム:コンサドーレ札幌U-18
生年月日 :1973年3月14日
資 格 :2001年 A級ジェネラルライセンス
指 導 歴 :
1996年 ~1998年 筑波大学蹴球部コーチ
1999年 ~2001年 コンサドーレ札幌アシスタントコーチ
2002年1月~2002年8月 コンサドーレ札幌U-18コーチ
2002年9月~2002年12月 コンサドーレ札幌アシスタントコーチ
2003年 コンサドーレ札幌U-18コーチ
2003年~現在 ナショナルトレセンコーチ北海道地域担当
2004年~現在 コンサドーレ札幌U-18監督

http://www.jfa.jp/about_jfa/report/PDF/h20150514.pdf


参考資料2
サンクスポーツクラブ(サンクFCくりやま)公式サイト
代表鈴木からのJFA公認S級コーチライセンス取得のお知らせ
http://www.thankfc.net/topics/?p=7705
(認定の通知が見れます。いいのか?w)


北海道関係orコンサドーレ札幌関係のS級ライセンス保持者一覧(仮)

2015年07月02日

北海道やコンサドーレ札幌に縁(ゆかり)のあるJFA公認S級コーチ(S級ライセンス)
保持者一覧(仮)を作成してみました。
まだ(仮)です。
私の記憶だけで名前からたどったので、漏れがある気がします。
指摘いただけると幸い。
元ネタはwikipediaの「公認S級コーチライセンス認定者名簿(受講年別)」より


S級ライセンスとは?
JFA 公認S級コーチ(ジェイエフエー こうにんエスきゅうコーチ)は、
日本サッカー協会(JFA)が公認する指導者の免許制度(日本サッカー協会指導者ライセンス)で
最高位の指導者資格のことをいう。
Jリーグおよび日本代表(男子、女子)の監督を務めるために必要な免許である。
通称S級ライセンス。

なおS級ライセンスの取得には、JFAが定める所定のライセンス講習を受講した上で、
JFA理事会による承認を受ける必要がある。


「北海道やコンサドーレ札幌に縁(ゆかり)のある」については、
以下のケースと定義しています。

1)コンサドーレ札幌のトップチーム監督経験がある
2)コンサドーレ札幌の選手経験がある
3)コンサドーレ札幌のアカデミー(U18,U15,U12)指導経験やトップコーチ経験がある
4)北海道出身である
5)高校(2種)、大学(1種)時代に北海道での選手経験がある
6)北海道のクラブで指導経験がある(カテゴリ、立場関係なし)

配偶者が北海道~とか兄弟がコンサ札幌関連の~というケースは除外してます。
また、監督についてはすでにS級を保持していて、それから監督に就任するケースばかりですので、
「縁(ゆかり)のある」とは少し違う気もしますが、せっかく調べたのでw 載せることにしました。

以下、それぞれの分類で重複する人もいますのが、どの分類で何人いるかを知りたかったので、
重複する形で書いています。


★コンサドーレ札幌トップチームの監督経験者→8人
高橋武夫 元札幌監督(1996)Wiki
石井肇  1998年札幌:監督~1995年取得Wiki
張外龍  2001~2003:札幌 コーチ/監督 1998年取得Wiki
柱谷哲二 2002年 札幌 監督 2001年取得Wiki
柳下正明 2004-2006年:札幌監督 ~1995年取得Wiki
三浦俊也 2007-2008年  札幌 監督 1996年取得Wiki
石崎信弘 2009-2012年 札幌:監督 1996年取得 Wiki
財前恵一 2013-2014年 札幌 監督 2008年取得 Wiki


★コンサドーレ札幌で選手経験あり→11人
ハーフナー・ディド 1997-1998年:札幌 2005年取得 Wiki
松山博明 1996年 札幌 2005年取得 Wiki
後藤義一 1996-1998年 札幌 2006年取得 Wiki
山橋貴史 1997-1998年 札幌 2006年取得 Wiki
木山隆之 1998年札幌 2007年取得 Wiki
森山泰行 2002年8月-2003年札幌 2009年取得 Wiki
三浦雅之 1996年 札幌 2010年取得 Wiki
有馬賢二 1998年札幌 2012年取得 Wiki
鳥居塚伸人1997-1998年 札幌 2013年取得 Wiki
村田達哉 1995-2000年 東芝/札幌 2013年取得 Wiki
冨樫剛一 1996-1997年 札幌 2013年取得 Wiki


★コンサドーレ札幌のアカデミーで指導経験orトップコーチ経験→6人(うち4人は監督、選手と重複)
森下 仁之 2001-2007年:札幌 U15コーチ/U15監督/育成部部長 2007年取得 Wiki
四方田修平 2002-継続中 札幌U18コーチ/札幌U18監督 2014年取得 Wiki

村田達哉 2008-2013年 札幌強化部スカウト/トップチームコーチ/U15コーチ 2013年取得 Wiki(→選手経験と重複)
冨樫剛一 2002年 札幌コーチ→Jr.ユース コーチ 2013年取得 Wiki(→選手経験と重複)
三浦雅之 1997-2009年 札幌U15監督/トップコーチ/旭川U15監督/トップコーチ 2010年取得 Wiki(→選手経験と重複)
財前恵一 1997-2009年 札幌U15コーチ/U18コーチ・監督/トップコーチ/U18コーチ 2008年取得 Wiki(→監督経験と重複)


★出身地or高校or大学が北海道 →6人(うち2人はアカデミー・選手経験と重複)
野村貢  室蘭市出身 室蘭工業高校 札幌大学 2005年取得(2015年現在 NPO相模原FC理事) Wiki
城彰二  室蘭市出身 室蘭市立向陽中 2009年取得 Wiki
渋谷洋樹 室蘭市出身 室蘭大谷高校 2013年取得(2015 J2 大宮監督)Wiki
黒田剛  札幌市出身 登別大谷高校 2006年取得(2015年現在 青森山田高校サッカー部監督)from xxx
鈴木貴浩 室蘭市出身 登別大谷高校 2014年取得(2015サンクFCくりやま理事) from Thank

三浦雅之 室蘭市出身 室蘭大谷高校 2010年取得(2015ノルディーア北海道監督)Wiki(→選手経験と重複)
財前恵一 室蘭市出身 室蘭大谷高校 2008年取得(2015ロアッソ熊本ユース監督)Wiki(→監督経験と重複)


★北海道のクラブで指導経験がある →3人(うち2人は選手、コーチと重複)
鈴木貴浩 サンクFCくりやまU15監督、U18監督、各カテゴリーコーチ) 2014年取得 from Thank
山橋貴史 1999-2007年 夕張ベアフット(現ベアフット北海道)/U15コーチ・監督 2006年取得Wiki(→選手経験と重複)
三浦雅之 2011年- ノルディーア北海道監督 2010年取得 Wiki(→選手経験と重複)


※ご指摘あればコメントください。随時修正します。
2015.5.16 2014年度S級コーチ認定で以下2名を追加
      鈴木 貴浩 氏(サンクFCくりやま 監督)
      四方田修平 氏(札幌U18監督) 


Jリーグ トラッキングシステムを導入!J1毎節全試合!こりゃすごい!

2015年03月09日

Jリーグが今年からトラッキングシステムを導入しました。

Jリーグのプレスリリース
Jリーグトラッキングシステムの導入を決定

1)軍事技術として使われる自動追尾(トラッキング)システムを応用
2)走行距離、走行スピード、プレーの位置やボールの動き等のデータをリアルタイムで取得可能
3)取得データを可視化できるシステムによって、選手の動きをリアルタイムでアニメーションに再現
track


ここに金をかけてきたかーというのが正直なところ。
たぶん、最初のころは「すげー」って感想が飛び交うと思うけど、
だんだんこなれてきて、目新しさがなくなったあたりでどうなるか。
でも、データに残すことで、データオタクの血が騒ぐ人は多いかも。

以前から、走行距離は出回ってましたが、スプリント回数を
掲載するようになったのはよいですね。

全試合と思ったのですが、すごくめんどくさいのでw、
昇格組の試合の最も走行距離が長かった選手と
スプリント回数の多かった選手を並べてみました。
各クラブとも特徴が出てます。


仙台 
走行距離1位 MF奥埜12.18Km  スプリント1位 MF菅井36回
    チーム合計110.56Km       チーム合計180回
※仙台は63分に1人退場になった。
山形 
走行距離1位 MFキム11.89Km  スプリント1位 MFキム35回
    チーム合計114.22Km       チーム合計168回
http://www.jleague.jp/match/j1/2015/030701/live#trackingdata
チーム全体の運動【量】で勝負する山形。
1人1人のクオリティが必ずしも高いわけではないので、
そこを強みにするしかないよなあ。


名古屋
走行距離1位 MF矢田11.06Km  スプリント1位 MF永井21回
    チーム合計102.16Km       チーム合計135回
松本
走行距離1位 MF岩上11.76Km  スプリント1位 MF岩上19回
    チーム合計110.90Km       チーム合計161回
http://www.jleague.jp/match/j1/2015/030702/live#trackingdata
名古屋の走行距離が少ないですね。
確かに、自分のエリアから出て行かない、あまり動きのないチームでした。
永井と小屋松の
松本は動く場面と動かない場面がはっきりしていて、
後ろから大きく蹴り出したときは、全員が押し上がるのではなく、
1人いかせてサイドに出させれば、岩上高速スローインのために、
ダラダラ上がっていくという場面もあった。
使い分けしてますね。


湘南
走行距離1位 MF菊地11.77Km  スプリント1位 MF高山25回
    チーム合計113.39Km       チーム合計172回
浦和 
走行距離1位 MFキム11.96Km  スプリント1位 MF武藤20回
    チーム合計113.46Km       チーム合計147回
http://www.jleague.jp/match/j1/2015/030708/live#trackingdata
走行距離で浦和が僅かに上回ったが、ほとんど差はない。
そして、雪崩攻撃が特徴の湘南は、スプリント回数で圧倒。
浦和は、つなぐことができるチームなので、あまりスプリントが多くないのか、
ACLあるから省エネサッカーだったのか。



明治安田生命J2リーグのタイトルスポンサーを大歓迎なワケ(新聞に毎節ロゴ掲載)

2015年03月06日

2015シーズンから、J1、J2にタイトルスポンサー(冠スポンサー)がつきました。
漢字だから見た目の観点で少し違和感も感じますが、
市場がようやくタイトルスポンサー(冠スポンサー)の価値を認めたということで、歓迎しております。

さて、直近で何が起きるのかをまとめておきます。

各種メディアで「明治安田生命J1リーグ」「明治安田生命J2リーグ」
「明治安田生命J3リーグ」という文字が必ず報じられる。
⇒説明不要ですね。刷り込みです。いやでも覚えてしまいます。

各地域の地元の新聞で、試合当日と翌日にロゴが掲載される(はず)。
⇒J3では、各クラブの報道でロゴが掲載されていました。
 私が見たのは、福島と長野の新聞。他地域も同じと思いますが、未確認です。
 地域密着を謳うJリーグですから全国紙に載るのではなく、
 各地域の新聞に掲載されれば、高い広告効果が望めます。
 例として北海道新聞は道内シェアダントツ1位ですから、高い広告効果が望めます。

リーグ公式サイトや各クラブ公式サイトで、ロゴが掲出される
⇒リーグ公式は当然として、各クラブにもロゴが掲載されます。
 J1クラブには明治安田生命J1のロゴが、
 J2クラブには明治安田生命J2のロゴが、
 J3クラブには明治安田生命J3のロゴが、掲出されています。
 例えば、横浜FM公式や札幌公式には一番上に掲載されていますね。
fm
cs

ちなみにこれ、タイトルスポンサーになるための
スポンサーサイドの条件だったように思えます。
より広告効果を高めるにはどうすればよいか?という議論の中で、
地域によって発行部数やシェアに差のある新聞だけをアテにするより、
各クラブの公式HPにも載せることで広告効果を向上させる。


さて、1つ議論の種を撒いておきます。
「クラブ名には企業名が認められないのに、リーグには企業名が認められるの?」

クラブ名に付与する場合、ネーミングライツというより、親会社の宣伝という色合いが強まります。
これは、日本のスポーツ界が企業スポーツから発展したことが大きな要因であり、
企業スポーツは、地域との結びつきが必ずしも強固にならないというデメリットがあります。
今のプレミアリーグ(バレー)や、NBL(バスケ)が良い例で、企業名+地域名というのが多い。
観客として社員が動員されるケースが多いし、
その企業に所属する社員同士の意気昂揚に使えるメリットがあるのは事実だ。
そこに属するクラブは、地域貢献活動をしているのは理解しているけれど、
企業名が前面に出すぎて「ビッグな親会社傘下の企業チーム」という印象が拭えない。
当然、今のJリーグは、ビッグな親会社の存在の有無が成績や地域貢献の原資として
大きな位置づけにあるのは否定できません。

しかし、クラブ名に企業名が入っていないことで、
地域の人たちはより身近に感じて、クラブを応援しよう、関わろうと思うのではないでしょうか。

では、これをJリーグというリーグ名称に対して考えると、どんな影響があるのでしょう?
企業名や商品名が入ると、サポーターが失望する?地域貢献に影響が出る?
率直に「長いな」と「20年経ってやっとタイトルスポンサーがついたか」というのが私の感想。

Jリーグには通年で冠スポンサーがついたことがなかったので、違和感を感じる人も多いと思いますが、
(注:サントリー、ニコスシリーズというのがありましたが、あれは半期毎のステージにつけた)
タイトルスポンサーは今までつけたくてもスポンサーがいなくて付かなかっただけです。
そこにJリーグ百年構想云々というのは、あまり結びつかないと思います。

ここで注意が必要なのは、百年構想とか地域密着という考えの中で、
企業を排除するという考えはありません。
地域住民、自治体、企業の三位一体で支えていこうというのが基本的な考え方です。
企業の論理で一方的に潰されたり、縮小されることがないよう、
クラブとして独立した意志をもって存続(経営というべきか?)していく。
そのバランスを見失わないよう定期的に監視するのが、クラブライセンスの役割の1つです。
話がそれました。

結論として「明治安田生命J1リーグ」のようにタイトルスポンサーが付くことは、
長くて呼びづらいというくらいの影響はあるにせよ、
タイトルスポンサーを降りたから急にJリーグが無くなるということもありませんし、
どちらかというとメリットの方が多いと考えます。
まあ、その価値はマスメディアの協力によって成り立ちますので、
報道量を減るようなことがあれば「タイトルスポンサーに価値なし」と判断され、
「タイトルスポンサーすらつかないJリーグ」という印象を与えてしまいかねません。
なので、一度つけたら、企業が変わることはあっても、
継続的にタイトルスポンサーが付くことが望ましいですね。


参考)
各国のリーグのタイトルスポンサー。
欧州CL:ハイネケン
イングランド・プレミアリーグ:バークレイズ
ベトナム・Vリーグ1:TOYOTA
タイ・TPL:TOYOTA(TOYOTA THAI PREMIER LEAGUE)
タイ・Div1:YAMAHA(YAMAHA League-1)
シンガポール・Sリーグ:Yeo's、Great Eatern(Yeo's Great Eatern  S.League)
カンボジア・カンボジアリーグ:Metfone(Metfone Cambodian League)
オーストラリア・Aリーグ:HYUNDAI(HYUNDAI A-League)

Jリーグの東南アジア提携国のうち、4カ国(ベトナム、タイ、シンガポール、カンボジア)には、
リーグ冠スポンサーがついています。
しかも、タイに至っては、2部相当(日本で言うJ2)のDivision.1にもついていて、
ともに日本企業(TOYOTA,YAMAHA)です。



僕がJリーグ配分金の格差拡大に賛成するワケ。その2

2015年03月06日

Jリーグが各クラブに支給している配分金の仕組みを見直すらしい。
昨年11月くらいから議論を始めて、先日の委員会で結論が出たようだ。


参考記事
Jリーグ配分金割合の見直し決定!でも入場者数項目だけ廃案。札幌の配分金は減る?
僕がJリーグ配分金の格差拡大に賛成するワケ。その1


2013年時点での配分金の最大と最少を比較すると、
J1だと、浦和258百万円:湘南 191百万円⇒1.35倍の差
J2だと、鳥取112百万円:東京V 89百万円⇒1.25倍の差
となっている。
(ちなみに札幌は103百万円でJ2では上から4番目に多い)


それにしても「格差拡大」っていい言葉ですね。
読み手を煽って、注目を集め、議論の大事なポイントをずらしてしまう。
メディアにとっては実に都合のよい言葉です。
しかし、議論の輪を広げる効果があるともいえそうです。
差を広げられると捉えてしまう人たちが「反対!」と騒ぎますから。

Jリーグは伸びるべきクラブをさらに大きくして、リーグ全体を牽引し、
リーグの価値向上を推進しようという動きを加速しています。
市場が頭打ちで伸びる余地がほぼなく、むしろ縮退を加速する日本市場において、
リーグの価値が高まり売り上げが伸びる余地があるなら、ここ10年でもっと伸びていたはずで、
10年伸びていないとあれば、これまでと同じ考え方では何も変わらないことは明白です。

配分金総額は増えず、クラブ数が増えたため、1チームあたりの配分金額は減る一方。
欧州列強や北米はリーグが成長し続けており、日本とどんどん差が広がっている。
欧州列強から搾取の対象として、日本やアジアからマネーが流出している。(これが一番タチが悪い)
欧州列強がアジアへ攻め込むスピードが加速してるのに、対抗策のスピードが遅い(リーグもサポも)。

日本の場合、人口自然減が加速し労働人口も減る一方で、放映権収入が増える余地がないから、
子供たちへ夢を見させてスクール事業で搾取する施策を拡大中。

何もしなければ縮退を続けるのみです。
ほんの少し傾斜配分を強めた(格差拡大?)したら、ウダウダ文句言う人って、
無抵抗に日本だけでなくアジアのサッカーがどんどん植民地化されるのを
黙って見てるだけなんでしょうか?
それに抵抗して成長させるのがJリーグの仕事だと突き放すのも1つの手段ですが、
壮大なビジョンを持ち、持続的な成長を牽引する有能な人材が集まってこないのも
サッカー界の悩みですから、いまある資産(人も含め)を活用して動くしかないですね。

・・・と、脱線し始めたところで、岡田武史さんがまた新しいことを始めたようで、
その記者会見全文を読むと、いろいろとヒントになりそうなことを挙げてくれています。
Jリーグ百年構想ってものを改めて考えるには、ちょうどよい教材だと思います。
岡田武史氏「日本人に合った型を作る」FC今治新体制発表会

吉武さん、今治いっちゃったかー。
でも、10年ももたないよなーこれ。


私にとってJリーグ百年構想って、継続的に未来への投資をし続けることだと捉えています。
つまり、金がかかり続ける。
その原資が、放っておくと減る現状をどうにかせねばならんということで、
Jリーグがいろいろ動いている。
メディアが報じる内容って、煽りが多いので、肝心なことが聞こえにくい。
日本各地にスポーツ施設やスポーツクラブを増やして、
国を豊かにしようというJリーグ百年構想の原資は減る一方です。
その根拠の1つ↓

■北海道の20~24歳の人口と総人口比
H12年:398,170(7.01%)
H14年:347 391(6.13%)
H16年:330,325(5.85%)
H21年:281,110(5.07%)
H26年:245,445(4.51%)

ここ12年で約10万人減か・・・。
年代に関係なく総人口で語ると僅かな自然減に感じ取れますが、
若い勤労世代の人口は激減してることをどのくらいの人が理解してるでしょう?
このペースで行くと、
12年後のH38年は、20代前半の若者は約14万人です。
24年後のH50年は、20代前半の若者は約4万人です。
最近の夕張の姿は、24年後の北海道の姿を現しているかもしれません。
そのころには、日本にいないようにしないと・・・w

百年構想の100年先までJリーグが生き残ってるんでしょうか?
この辺まで来ると、自分は百年構想について正しく理解してない気がしてきた。
近々、百年構想を掘り下げたいと思います。