2015年12月04日
コンサドーレ札幌 期限付き移籍中の工藤小山内内山奈良阿波加の今季成績をまとめました。 2015シーズン、開幕前の発表で、工藤光輝がJ3相模原SCへ(その後J3盛岡へ)、 内山裕貴がシンガポール1部のHOUGANG UNITEDへ、奈良竜樹がJ1FC東京へ期限付き移籍し、 シーズン途中に阿波加俊太がJFL Honda FCへ育成型期限付き移籍、 小山内貴哉もJ3長野へ育成型期限付き移籍と5人も期限付き移籍している。 これまでの札幌では5人もの期限付き移籍はなかったことから、 下位カテゴリへの期限付き移籍が多いとはいえ、それだけ戦力が充実してきているとともに、 借りる側から供給する側(レンタル料支払う側からもらう側へ)シフトしているというのは、 クラブの育成の成果が出ている証拠だろう。 (レンタル料をもらってないケースもあるようだが、細かいことは割愛。) そこで、2015年11月24日現在の各選手の出場記録をまとめたので、紹介しよう。
出場記録のみ、まとめ。 13 工藤 光輝 13試合 524分 1点(J3盛岡21節07/19~) 27 小山内貴哉 8試合 421分 1点 (J3長野17節06/21~) 33 奈良 竜樹 ナビスコ2試合。天皇杯1試合。リーグ出場なし。J3のJ-U22選抜で7試合630分1点。 23 内山 裕貴 17試合 1429分 2点(フル15試合、途中交代2試合、1オウンゴール) 33 阿波加俊太 先発フル出場15試合 1350分 完封5試合 11勝2分2敗 13失点
■期限付き移籍組 ★ 13 工藤 光輝 13試合 524分 1点(J3盛岡21節07/19~) 21節 22節 23節 24節 25節 26節 27節 28節 29節 30節 31節 追加 ― ▲18 ― ▽77 ▽81 ▽62 ▲1 ― ▲28 ○① 32節 33節 34節 36節 37節 38節 39節 ▽64 ▲6 ― なし ▲1 ▲25 ▲7 相模原では1試合45分の出場にとどまった工藤光輝。 盛岡で少しずつ出場機会を増やしつつある。 目の覚めるような弾丸ミドルで1得点を決めたあたりまでは良かったが、 その後途中出場を繰り返し、低迷。 これといった武器がないので、使いづらさがあるようにも思える。 オフザボールとハードワークを鍛える路線でいくべきか? 札幌でいうと内村タイプ、J1でいうと佐藤寿人のようになってほしいかな。 コンサユース卒で阪南大に入り関西学生リーグに実績を残し、 後進の進学の機会を大幅に増やしたのは事実なので、もう一度化けてほしい。 一度道外へ出た選手は、北海道へ戻ってくるよりも、道外でバリバリやったほうがよいと思う。
★ 27 小山内 貴哉 8試合 421分 1点 (J3長野17節06/21~) 17節 18節 19節 20節 21節 22節 23節 24節 25節 26節 27節 28節 29節 31節 32節 追加 ― ― ▽83①C ○ ▽63 ▽70 ▲7 ― ― SUB ▲10 ― ▲15 ▽83 33節以降ベンチすらなし。 長野デビュー戦でいきなりゴールを決めて「持ってる」男っぷりを見せたが、 デビュー翌節のフル出場をピークに出場時間が減少中の小山内貴哉。 前回調査(32節まで)から出場機会なしとは意外だった。 前監督に請われる形で入団したためか、監督代わってから出番は激減。 スピードとクロスに難ありのため、SBというよりサイド守備要員的な位置づけ。 天皇杯でJ1甲府相手にCBで出て完封したり、J2開幕戦の磐田相手にCBで完封したり、 J3のJ-U22選抜で完封したり、活躍するときはいつもCBな印象があり、 守備力についてはそこそこ高い能力があるので、3バックの右だと結構活きるんじゃないかな。
★ 内山裕貴(シンガポール1部HOUGANG UNITED 1節~) 出場17試合 1429分(フル15試合、途中交代2試合) 2得点1オウンゴール 東南アジア特有の「最前線はフィジカル外国人」という環境で揉まれて、 対人能力の強さを高めてほしいなあと思うインテリ系CBの内山。 「デュエル」とか「球際の強さ」という言葉が最近は出回るようになってきましたが、 内山に欠けるのはまさにそこ。 J3やJFLへ期限付き移籍するよりも、よっぽど鍛えられると思います。 何より英語圏というのは、将来のことを考えると、とてもよい環境。 来年も札幌では出番がないので、もう1年シンガポールでやってほしい。 でもチームが最下位というのはいただけない。 ちなみに26節でケガしたっぽいなあ。 「ぽい」なのは、前半44分というビミョーな時間に交代し、次節出てないため。 ひょっとしたらイエローもらって出場停止かも。 もう現地メディア探す気力が湧かないw
★ 奈良竜樹 ナビスコカップ 準々決勝2試合出場。天皇杯1試合出場。 J1リーグ戦はSUBが数試合で出場なし。J3のJ-U22選抜で7試合630分。 リーグはベンチ入りもままならず、ライバルCB丸山がまさかの代表選出により、 公式戦の出番が回ってきたのは9月に入ってナビスコ準々決勝1stレグだった。 でも、フランクフルトで試合したり、代表CB森重と争ったり、 守備に薫陶のあるフィッカデンティ監督の下で指導を受けたり、 上を意識できる環境に身を置いているのは、来年1月の五輪予選に向けたパワーアップと コンディショニングを考えると、札幌よりは良い環境といえる。 トレーニングマッチの相手がJ1やJ2クラブというのは大きい。 J3でJ-U22選抜で7試合出場し、奈良ルーレットと恐れられたようで、実戦感覚は鈍ってない模様。
★ 阿波加俊太 (JFL HondaFC 2nd Stage第1節~) 15試合 先発フル出場15試合 1350分 完封5試合 11勝2分2敗 13失点 1節 2節 3節 4節 5節 6節 7節 8節 9節 10節 ○勝0 ○負2 ○勝1 ○負1 ○勝1 ○勝1 ○勝0 ○分2 ○勝1 ○勝0 11節 12節 13節 14節 15節 ○勝0 ○分1 ○勝1 ○勝2 ○勝0 怪我人続出でGKが手薄になったHondaFCにシーズン途中から育成型期限付き移籍した阿波加俊太。 加入後は全試合フル出場してます。 カテゴリを問わず、GKは出場機会を得るのが難しいのですが、加入後は全試合フル出場。 今季の期限付き移籍組で、最も結果を残したといえます。 惜しかったのは、JFL2ndステージ優勝のソニー仙台からATに1-0で勝ち越したが、 90+5分に同点ゴールを食らったこと。惜しかったなあ。 これがHonda勝利だったら2nd優勝していた可能性が高いだけに、悔しい失点。 でも優勝争いの厳しいプレッシャーの中での貴重な経験は、阿波加を大きく成長させたといえる。 来年もGK4人体制になるようなら、早々に期限付き移籍したほうがよいかも。 なお、Honda FCのホームページから、選手に応援メッセージを送れるみたいなので、 メッセージを送って、全試合フル出場継続中の阿波加を激励しましょう。 http://www.honda-fc.gr.jp/profile/player_awaka.html
■完全移籍組 榊翔太(SVホルン) すっかり出番が無くなりました。 11月半ばの試合を最後にウインターブレイクに入りました。 スピードがあっても、フィジカルが足りないと出られないのでしょうか。 たぶん、言葉の問題だと思いますけど。
おまけ ■2014契約満了組 19 松本 怜大 29試合 2,454分 0点 (J3町田1節~) チームで7番目に出場時間が多い。レギュラー格。 背走するときのスピードに難あるものの、J3ならJ2ほど速くないし 前向いて刈り取る技術の高さや、クロスの精度がそこそこあるので、J3なら重宝されるかも。 怪我にも強そうなので、しばらくやっていけそうですね。 ちなみに町田で今季最多出場時間は、21髙原寿康 36試合 3,240分 全試合フル出場の快挙! 33 上原 拓郎 15試合 675分 1点 (J2熊本1節~) 先発は7回、先発フル出場は5回。 シーズン終盤は結構出てましたし、C大阪からプロ初ゴールも決めています。 第35節では、セットプレーから相手が揃う前にFKを蹴り、 ピンポイントクロスでゴールにつながりました。これはハイライト必見です。 大学まで北海道にいただけに、早めに道外へ出て正解かも。 まだまだ十分な実績とはいえませんが、しばらくプロを続けられそうな感じになってきました。 小野監督の下でそこそこ実績積んだのは大きいかもなあ。
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