2019.10.26J杯決勝戦観戦記録~もはや言い訳は許されないチームになった

2019年10月28日

【起床】
朝5時起き。前日はダイヤ乱れで帰りが遅くなり、睡眠時間は短かったが、興奮で眠れないという事は無かった。とはいえ5時起きは辛い。

【出発】
身支度を済ませて出発。函館駅には既に同志が3名ほど。新函館北斗発の朝一便となる「はやぶさ10号」に乗るべく、はこだてライナーの5番線へと向かう。そうそう朝飯も仕入れて、と。

新函館北斗到着。新幹線出発ホームの11番線へ。多分そうかなと思っていたが、やはり乗客がこの時間にしては多い。はやぶさ号は途中新青森や盛岡、仙台に止まり、当然そこには東京方面に向かう人が今か今かと待ち受けているので、たとえ指定席満席の場合でも、新函館発車時点ではガラガラなのが当たり前なのだ。しかし今日は違う。もちろん満席ではないが、かといってガラガラでもない。普通車の1号車から8号車まで各車両平均して20人くらいはいたのではないだろうか。そして、どうみても大宮で降りて、目指す場所は同じであろう服装をしている同志が、グリーン車グランクラス車含め全ての車両に分乗している。たぶん総数は3桁行っていたであろう。中には指定席を取れなかったのだろう、早くも通路に立ったりデッキに陣取る同志の姿も見える。新函館北斗発車時点で立席を見たのは、私の中では史上初だ。

大宮までの道のりは長い。ツイッターで現地の様子など情報収集をしつつ、少し睡眠も取ろうとするが、中々眠れない。結局大宮まで眠ることはなかった。別段興奮していたという訳でもないが、やはり勝ち負けを別にしてもチーム史上初の「景色」を見に行く緊張感、そしてそれ以上の期待感はあった。

「今日はルヴァン杯の決勝戦なのだ。Jリーグで今日行われる試合はこの1試合だけなのだ。本当に今日、埼玉スタジアムでやるその試合は、ウチの試合なのか? 間違いじゃないのか? いや間違いではないのだろう。だってこれだけ同じ格好の同志が朝っぱらから新幹線なんぞに乗っているのだから。いやそれでも不安だ、埼玉に、現地に行くまでは・・・」

まあこんなんでは眠れるわけもない。

盛岡に到着。はやぶさ号はここで秋田から来るこまち号を連結し、「はやぶさ・こまち号」として引き続き東京を目指すことになる。札幌方面から来た方々には、この連結作業は中々見る機会も無いであろう。お子様連れの同志の方々が何組か見学に行き、作業終了とともに急いで車内に戻る。少しホッとする光景。

東北各県でおそらくサポを更に乗せ、はやぶさ10号は約5分遅れで大宮に到着。このくらいなら十分許容範囲である。ホームに降り立ち、後ろを振り返ると、同志の数はもうもうとてもじゃないが把握不能な規模である。

実は事前に悩んだのが、この先の足である。いっそ大宮から直接タクシーという手段も含めて検討したが、結局道路事情が分からない中でタクシーといえど不透明では・・・と、結論としては東浦和からのバス利用に決めた。おそらく正解だったのだろう。乗り換えはもどかしいものの、無駄な待ち時間は無く直行バスまで辿り着いた。記録によれば11時半頃にスタジアム到着。

あぁ、確かにここはルヴァン杯決勝戦の会場だ。FINALって書いてるもん。そして、ビジョン上のポールに掲げられたフラッグの一番左は、間違いなく赤と黒の見慣れたウチの旗だ。場内のビジョンにデカデカと出ているのも、間違いなくウチのロゴだ。間違いなくこれは「見たことのない景色」だ・・・。

【埼玉スタジアム2○○2 ホーム側ゴール裏】
席を確保して、やれやれという頃には既に12時近くとなっている。「あぁここがレッズ側なんだ。生涯でもう二度とこの場所からサッカーを見ることは無いかもしれない」、そんな感慨に浸る一方で、目下の関心事は昼飯の確保である。覚悟はしていたが、売店は気が遠くなる行列だ。幸いにも自分の場所から近い所でラーメンを売っている。角煮入りで中々腹持ちしそうだ。他よりはスムーズに行けそうだ。ん?その量で700円も取るのか?まぁスタジアムではよくある事だ。角煮入りだし、そんなもんだろう。グッズも買う気満々だったが、とてもじゃないが時間の余裕が無かった。

一つ誤算だったのは、暑さである。いや薄手の長袖1枚、試合のことを考えれば半袖で十分行ける絶好の天気だったのだが、この時期、そして屋外ということで、家からベンチコートを着て行ったものだから、邪魔で仕方ない。もちろん嵩張るので途中でリュックにも入れられない。席を確保して、リュックから不測の事態に備えた大きめの袋を取り出す。何とか入りそうだ。帰りは手持ちで行けそうだ。そして暑いとなると心配になるのが飲み物だ。手元にはペットボトル1本。「心もとないな・・・」売店に戻って購入。紙コップなのか。札幌ドームなら分かるが、せめて蓋が無いのかね・・・まぁ不平を言っている場合ではない。こうして何とか最低限の準備は整った。

試合前、選手紹介が始まる。ある意味試合よりも楽しみにしていた瞬間だ。ルヴァン杯決勝戦では、各チームのスタジアムDJが選手紹介を行う。当然ながら分かってはいたものの、決勝戦担当の関野氏より、北海道コンサドーレ札幌のスタジアムDJとしてグッチーさんの名前がコールされ、川崎側の選手紹介があった後、厚別で、そしてドームで喜怒哀楽を共にして50年(ヲイ!)、聞き慣れたグッチーさんの声が本当に、現実に埼スタに轟いた時の感情たるや・・・。
「生きてる間にこの瞬間があって良かった」
「これさえ見届けたら帰っていいやw」
多少冗談を含みつつも、割と本気に近くそう思っていました。

あ、一つ触れておきますと、ウチのように試合毎に担当者が変わるスタイルというのは割と珍しいようですね。ウチはこの北海道で(札幌とは限りません)テレビラジオの仕事をされている方々がその間合いでという事になるので、道民なら分かりますが例えばグッチーさんだと平日の試合は無理なわけですね。

複数担当制だと、これ以上は言いませんが評判は人それぞれなわけで・・・、しかしながらその中でも、グッチーさんの他にもタックハーシーさんも長いし、栗谷さんもエスポラーダ含めて頑張ってくれているし、今回はグッチーさんが皆さんを代表する形での晴れ舞台でしたが、サポーターにとって思い入れの強い人はグッチーさんだけではないと思うので、そこは是非ともいつか順番が回ってほしいなと思います。

試合内容は、まぁ良いでしょう(爆)。
個人的には、1-0で勝てる訳は無いだろうから、という事はどこかで失点すると。それがどこかと。押されて押されて、しかしなぜかシュートは悉く外れたりバーポストだったので、かえって気持ち悪かったですな。1本やられたら立て続けってのがあり得ると。だから前半最後のプレーでやられたのは、一見ショックが大きいですが個人的にはホッとした部分もありました。控室で立て直せるという事ですし、スコアは1-1ですから、リーグ王者を相手に俺達やれてるぞ、と。そこのメンタルが何より大事だと思っていました。

もし1-0で終わっていたら相手も早々に動いたかもしれませんし、そうなれば試合は全く違ったものになったでしょう。1-0で前半終了と思われたのが1-1になったというのは、川崎側も色々考える所だったのではないでしょうか。

後半も、あの時間まで頑張ってくれて、90分で終わる筈だった夢が、今度はこちらがラストプレーで押し込んで、おかげで延々1時間近くも「夢のつづき」を見ることになり(笑)、しかもこの夢舞台で決めたのが菅と深井だというのだから、もう言葉は無いですね。きっちり歴史は刻んだと思いますし、これからは「勝利」を刻む目標に向かってほしいと思います。

負け惜しみを言うと、やっぱり、90分で決めないと駄目ですよ、我がチームは。
PK戦になったらずっと下向いてるんだもの、我等の指揮官殿はw
おいらでさえ見たくないけど見続けたのにw

2-0、或いは3-0以上ならもっと安心だな、相手も必死にゴールを目指すが、足は止まっている。札幌がボールをキープし、相手陣深くで時間を稼ぐ。後半43分、会場の誰もが勝敗の帰趨を知る。札幌ゴール裏からは"Go West"の大合唱が始まる。歌声は瞬く間にゴール裏以外のスタンドにも広がる。多くのサポーターが、目を真っ赤に腫らしながら、最後の瞬間まで歌い続ける。そして鳴り響くタイムアップの笛。

これくらいの、相手も含めて誰もが納得する形でないと、初タイトルというのは本当に遠いのだと思います。

【試合後】

サポの中でも、またこういう舞台ですから他サポも、色々意見は持つでしょうが、現場にいた一人としては川崎の表彰にも拍手せざるを得なかったですね。この内容で負けたのだから、相手を称えるべきだと。別にノーサイド云々は全く無くて、それだけです。一部ではウチのゴール裏がフロンターレコールをしたみたいな書き込みも見かけましたが、事実ではないですね。たまたまウチの選手が挨拶に来たタイミングだったのでコンサドーレコールがあって、それを聞き違ったのだと思われます。

一通り見届けてから、帰る人は帰るのですが、私は幸い時間に余裕があったので、仲間とともにゴミ拾い、そしてコレオに使ったシート片づけのお手伝いに。「やっぱ浦和の聖地のこの場所を汚くして帰るってのは・・・コンサポの心意気ってモンを奴らに見せてやろうじゃないか」。札幌ドームより明らかに多い座席のゴミを前に、ボラ魂に火がつきます。結局、清掃スタッフが入ってきた頃には大方片付いていたのでした。

しかし、片付けの手伝いは混雑を避ける時間調整の意味合いもあったのですが、やれやれとスタンドを後にして浦和美園駅に向かうも、その効果は全く無く、規制のかかっている駅の入場口を大きく迂回する形でやっと改札にたどり着き、無論のこと超満員の電車で王子、乗り換えて上野と、「ちくしょう会」の会場へと向かうのでした。これは乗り換えが煩雑でもシャトルバスにすべきだったかもしれません。

ようやく座って一息ついて、ラグビーを見つつ2時間前後飲んだのかなぁ、その間には隣席となった見知らぬウチのサポと言葉を交わし、今回の一戦がいかに影響力のあるものだったかを再確認。

赤羽の宿に一泊し、もう少しゆっくりしたかったですが、午前の新幹線で帰路についたのでした。

【最後に】
念のため付け加えておきたいと思います。今回の試合に伴う移動の中で、「やはり遠征はJALだ」という声を多く聞きました。それは全くその通りだと思います。コンサポの事を考慮したのかどうなのか、真相は分かりませんが事実として欠航を出さずに、最後の便は25時に出て27時でしたっけ?感謝という言葉しかないですね。

その上で、元々の陸路組に加え、フェリーからの乗り換え組、そして運悪く欠航になった他社便からの振り替え組をも一部飲み込んで、黙々とほぼダイヤ通りに大宮まで走ったJR北海道/東日本の新幹線の存在も、この機会に是非覚えておいて頂ければ、と思います。


なぜ日本だけが使う旗さえ不自由を強いられるのか?

2019年10月23日

歴史的背景がどうあれ、旭日旗は現在も海上自衛隊の軍艦旗だし、朝日新聞の社旗もこれではないか。他国の人がどう考えようが、日本の旗を振って何が悪いのか。軍艦旗なら国旗に準ずる旗だ。それで制裁だというなら、制裁する方が間違っている。


・・・とは、中々言葉にはできないですよねw

ラグビー場に旭日旗はいらない

私も、あの旗にはあまり良い印象は無いですよね。正直。
どうしても第2次大戦と結びつくし、お題目がどうあれ日本はあの戦争に負けたわけだから、今さらそんなもんスタジアムに持ってきて何の意味があるのか?と。

ただ、

旭日旗だけが悪者かのような、差別の象徴であるかのような物の言い方にも、少し警戒心を持ってほしいとも思います。特にメディアの記事ですね。決して間違っているというつもりはありませんが、それ自体が一方的な偏屈な物の見方になってないか?という疑問も持つべきであろう、と。

近隣国、もっと言えば朝鮮半島ですね、配慮は大事です。
一方で、東日本大震災の後、韓国でのサッカーの試合で、日本の大地震をお祝いしますという、唖然とするような横断幕が出てきたというのも事実である。これは今でも全く許すことができない。

これ以上言うと、それもまたヘイトの助長になりかねない心配もあるので、非常に難しい所ではありますが、一つ思うのは、なぜこんなに問題になるのか、相手がどういう根拠でそう思っているのか、日本の立場はどうなのか、そういった事をもっと勉強して、自分なりの考えを持つべきなのだろうという事ですね。

禁止を明文化するというのも、ちょっと違うと私は思います。それをすれば却って国内で混乱が深まるだけでしょう。あくまで自主的に、自然に、無用な争いを避ける方向に行くのが理想だと思いますし、そのためには「彼を知り、己を知る」ことが必要なのだと思います。