来るべきホーム開幕、そしてその先に向けて

2020年03月23日

おばんでございます。
本来であればとっくに開幕を迎えているわけですが、新型コロナウィルスの感染拡大対策としてリーグ戦・カップ戦の中断という思わぬ事態となってしまい、大変残念でなりません。加えて個人的な事情を言えば、仕事上でも影響は出ていまして、ご心配は全く無用ですが久々にここを更新できるくらいには時間があります(苦笑)。

今後のことについては、私も全く想像がつきません。ただ、JリーグはNPBと合同で設立した「新型コロナウイルス対策連絡会議」で提言を受けていますから、こちらが大きな指針となるのは間違いないでしょう。この短期間で再開を見据え、これをまとめるに至ったJリーグの危機管理は見事であると思います。

https://www.jleague.jp/news/article/16825/
【提 言】日本野球機構・日本プロサッカーリーグにおける新型コロナウイルス感染症対策

この中には、私が大きく懸念していた問題の一つについて、しっかり取り上げていました。それは「ドーム問題」です。Jリーグの中で完全なドームスタジアムとなると、ウチの札幌ドームに限られてしまうかと思いますが、プロ野球では複数球団が該当します。そこで社長がプロ野球とタッグを組む方向に仕向け・・・という訳ではないでしょうが、結果として札幌が孤立する事態を回避できたと私は思っています。リーグ戦開幕の頃には「仮にリーグ戦カップ戦続行の場合、札幌ドームは大丈夫か?」という空気がありましたから。つまりぶっちゃけると、札幌だけ無観客、延期、或いは室蘭等の代替開催という懸念ですね。

提言の文章をそのまま掲載すると

なお、ドーム型スタジアムは、条例で一定基準以上の外気供給能力が義務付けられるなどしており、通常の給気能力であっても屋外に近い環境が確保できるとされていることから、感染症リスクの対策を検討する場合、屋外のスタジアムと同一の対応を実施するとともに、給気能力のアップなど換気を万全に保つ措置も講じるべきだと考えます。

つまり、換気対策を通常より強化することで、後はその他のスタジアムと同じ対応ができれば良いのではないかという内容になっています。

勿論、実際に始まるまでは全く予断を許しませんし、ドーム側の換気対策が必要になります。ただこれは換気の強化によって他のスタジアムと同じラインに立てる(であろう)という意味で、我々には大変心強い内容ではないでしょうか。

どうしてもこのような有事には不安が先行しがちです。Jリーグがこまめに情報を発信していることは、こうした不安を少しでも和らげる作用もあると思います。

発信といえば、ウチの社長もです

札幌、コロナ影響で損失5億円見込み「来年は大変」

ショックですが、いずれは分かることですから、クラブの存亡に直結する問題について今の段階から数字が出てくるのはスピード感の証左とも言えます。

ただ、金額以上にショッキングだったのは

「これまで高齢者も多くいたボランティア運営スタッフを採用せず、アルバイトスタッフにした時の人件費」の一節。

これは額面通り受け取れば、
「仮に再開した場合に、少なくとも一定期間、CVSを休止してアルバイトを入れることを可能性の一つとして想定している」
と受け取らざるを得ません。

このことについて、私gekiteiの公式見解は「ノーコメント」とさせて頂きます。
クラブからは現時点で一切何のアクションもありませんので、当方も反応のしようがありません。
おそらく他のボラさんも同じでしょう。
選手と一緒で、来るべき再開に向けて準備体操くらいは、やっておりますし続けていきます(笑)。

ま、一般論として、再開にあたってクラブは、ウィルス感染拡大リスクを最小限に抑えねばならない事情があるのは間違いありません。CVSはボランティアであるが故に、絶対に「万一の事」があってはならないんです。このぶんで行けばおそらく、仮に再開したとして、いきなりリスクゼロでの再開は不可能でしょう。

既にJリーグは、この提言やJリーグTVなどを通じ、今後の試合で例えばゴール裏の大声援、得点時の歓喜、その他にも多くのことを制約する可能性について言及しており、サポーターへの協力を求めています。私はCVSで活動する事がほとんどですが、勿論サポーターですから、このような展開は意外でしたが、Jリーグを、クラブを続けていくための我慢や協力をせねばならない時であろうと思っています。それは同時に自分を守ることでもありますから。



【追記】
最後の部分、強調表示にしました。
理由があるから調整をかけたのですが、今サポーターにできることは、我慢をすること、協力をすることです。
ここをご覧の方々は大丈夫とは思いますが、落ち着いて状況の推移を見守っていただきたく、ご賢察をお願いします。
ともかくクラブに迷惑をかけない! ね。


10年ぶりの厚別の光景

2018年05月06日

土曜日のガンバ大阪戦。

席詰めにご協力頂いた皆様には、CVSのひとりとしても、御礼申し上げる次第でございます。

私は本来でしたらポジション的に席詰めの最前線だったのですが、席詰め部隊にリーダー格が何人もいた事、そして、あれだけ集まると席詰めの作業以前に様々な問題(メイン側のチケットなのにバック側に来た方のご案内、売店行列の整理、珍しいのは報道受付について聞かれるなんてのもありました)が発生しますので、結果的に最前線はお任せで、後方支援としてそれらの対応に当たっておりました。

個人的な感想を言えば「昔の厚別」を思い出しました。最高で1万9千人以上入っていたあの頃です。

「あのスタンドで?」と思うかもしれませんが、あのスタンドで、です。

私は厚別の最盛期には只の観客で、CVSをやっていたわけではないので、例えば最高記録の鹿島戦の苦労などは知らないわけですが、当時は今よりもボランティアの人数もいて、席詰めも徹底的にやっていた筈です。ですので、あの当時で逆に1万2、3千程度だと、ホーム側は埋まっててアウェイ側は空席がはっきり分かる、丁度土曜日のような感じでした。

何もご存知ない方の為に敢えて申し上げますが、今の厚別で、特に席詰めの特別体制を組まなかったとしたら、大体1万人でパンクする(=アウェイ側の席も見た目空いてない状態となり「どこに座れば良いんだ!」という話になる)と思います。自分の経験上。
もしも土曜日に何も手を打たなければ、アウェイ側までビッチリ埋まって、テレビで観る分には「こんな厚別久々だ凄いな」となったでしょうが、現場は大混乱で、やっぱりクレームが殺到しただろうと思います。最悪、マッチコミッショナーから叱責、或いは試合を開始できない状況になったかもしれませんね。原則立ち見はダメですから。

というわけで実際には、CVSで席詰めチームを編成したほか、アルバイトスタッフも動員しての席詰めが行われました。みんな1万4千以上来ても大丈夫なように準備しておりました。

ただ、結果としては1万2千3百程度であったという事で、クラブからもリリースが出ているわけですが、私の意見としては、クラブの対応が丁寧過ぎると感じています。ここまでやる必要は無いと思っている、という事です。クラブがクラブなりの根拠を持って満席と言っているのだから、実際の席の埋まり具合がどうであれ、外部に対応する類の話ではないと考えています(個別の電話等対応は別として)。分析をしてなんてのは内部の話で、反省は良いけど一々外部に発信する必要は無い、そんな作業要らんから少しでも休暇取ってくれと思いますね。

これがチケット持っていたのに席が無かったとなれば話は別です。お金を貰ってサービスを提供できないって事ですから、とても不味い事です。これを回避するのがファーストなのは当然の事。

今回の件で、わざわざ空席のスタンドを写真付きで載せて「どう申し開きできるのかな?」なんて、意味も中身も無い、バカバカしい腹の立つ事を抜かしてるのもいるようですが、そんなものを放置する勇気も必要だと思います。こんな事に対応するのは時間の無駄であり、細かい事で一々責任云々というのでは、我々ボラは関係ありませんが現場職員の士気低下、環境悪化に繋がり、サポーターに対してはサービスの向上どころか低下という形で帰ってくるわけですな。

クラブは弱腰、文句を言えば押し通せる、多少のルール違反は大丈夫と考える困った輩を増やさない事はとても重要で、そのためには安易にリリースすりゃ良いもんじゃないと思いますね。


厚別から帰って

2015年10月12日

風邪の直りかけで出たのが良くなかったか、担務後の鼻水が酷いのなんの。。。
その後2日間は近所への買い物以外ずっと寝ておりました。

別に大したことは無いのですが、この際しっかり治そうと養生しました。せっかくの休みが無駄になった気もしますが、やっぱりチームが勝つと気持ちが違いますね。

それにしても、諸々の問題はあれ、やっぱり厚別は良いですね。
CVSやってるからこそ見られる光景でしょうが、段々とお客さんが帰って空っぽになっていく厚別、そこに流れる音楽(現在はJ's Themeが使われています)。そして日が沈んでいく。激闘の、そして夢の空間から、日常の、ただの住宅街の真ん中にある公園へと戻っていく、とても素敵な光景だと思います。

選手入場時の"Moom Over The Castle"と、この試合終了後の選曲については、なぜだか分かりませんがウチは良いセンスしていると思います。Jの全チームの中でトップクラスじゃないでしょうか。個人的には2000年代に長いこと流れていた曲(洋楽で歌詞も一部分かるのですが検索で引っかかってくれない…)も大好きでした。

あと、現在は開場時と退場時が同じJ's Themeですから、開場時はJリーグアンセムで良いのではないかと思っています。
(ひょっとして、この曲聞いてお客さんが走り出すから止めたのか。ならば立場上仕方無いがw)


これからも、初心を忘れず、スタジアムに来てほしいと思います。
ゴール裏で声を出す人も、旗を振る人も、また各所に横断幕を張る人も、メインバック或いはアウェイ側で観る人も、CVSも、また本州のアウェイ戦の参戦が殆どの人も、皆サポーターという同じ立場、仲間なのだと思います。もしこれを忘れてしまうと、スタジアムがとてもつまらない場所になるのだと思います。

コンサドーレのコミュニティなんてたかが知れたものだと思うし、その内輪で縄張りも何もあったものじゃないと思う。互いのほんの少しの気づかいがあればトラブルは起きない筈です。これは今の社会全体に言えることかもしれませんけどね。

「自分は悪くない、相手が悪い」
たとえそうだとしても、相手の立場も考えてコミュニケーションを取らないと、喧嘩になるばかりだと思います。

まだホームゲームも残っていますのでね、CVSも含めて一人でも多くの方が気持ちよくスタジアムから帰ってほしいと思っています。


横断幕問題

2014年03月14日

先日の試合、ホーム開幕ということで当然ながら担務も久々。
近頃はアウェイ側を受け持つことの多かった私ですが、今回はホーム側SB。
いつ以来かと気になって調べてみると、(記録が飛んでる所があり断言できませんがどうやら)2011年5月以来らしいと分かりました。

2011年。

そうです。あの震災後、やっと日常にJリーグが戻ってきた。まさにその時でした。

仲間に会えて、色んな話をして、楽しく過ごす。そんな日常がいかに貴重なものであるかを改めて考えました。

さて、そんな中で起きてしまった今回の騒動。

例えば今日の北海道新聞にも「浦和弱腰 暴走招く~横断幕 ファン同意なく外せず」と大きな文字が載っているわけですが、

本当に浦和だけが弱腰なのか?

私は違うと思います。全てのクラブとまでは言いませんが、大小の差はあっても多くのクラブが実は同じようなリスク、つまりこういう騒動に発展してしまう危険性を持っているのだと思います。

当然、札幌も例外ではない。少なくともそういう危機感を共有する必要はあると思います。野々村社長は「札幌にそういう人はいないと信じている」とまで断言した。確かに誰が見ても明らかな人種差別をやってしまう常識外れはいないと思う。だが、ここまで酷くはなくとも、例えば罰金相当の騒動を本当に起こさないと自信を持てるか? 万一のことがあれば、無観客はおろか、罰金を取られただけでも相当に痛いこととなる。加えて、当然ながらイメージダウンにより撤退するパートナーが出てくる。その結果、制裁以前に経営面で退場を余儀なくされるだろう。

スタジアムに来る多くのサポーターは、当然それくらいは承知していると思います。ですが、全ての人が理解しているとは限らないし、むしろクラブ発展のためには当然、新しい人にどんどん来てもらいたい。

今回、社長がここまで断言したからには、クラブの現状をよく知るコアなサポーターに一層重大な責任が課せられたと思います。社長を嘘つきにしない為には、私達が日頃から差別・偏見や誹謗中傷に対して高い意識を持って、いざという時に一人一人が適切に対応しなければなりません。

一度掲出されてしまうと、警備だ主催者だと言った所で、また規則に書いてあるからといって、そう簡単に強制撤去できるものではありません。これは私はよく分かります。だから、そうなる前にみんなで「しない・させない」という雰囲気を作っていくことが大事だと思います。


戦い終えて~ゴール裏を遠く見つめながら

2013年11月25日

今シーズンが終わりました。
一時は来週の担務もあり得たわけで、来週末は既に別の用事を入れてしまっているので、どうしたものかと頭を抱えたものです。

こういう状態で最終節を迎えれば、担務はなかなか大変になるだろうと覚悟しましたから、残っていた職場の代休を今日消化していまして、だからこんな時間に書いています。実際、飲んで帰って起きたら11時近くでした(笑)。

ゴール裏を遠くに見ながら、しかし試合をチラ見する余裕も昨日はほとんどありませんでした。特にゴール裏に向かった方は、満席でアウェイ側に回された方もいると思います。そのアウェイ側も、普段の長閑さとは別の光景になっていて、驚かれた方もいるのではないでしょうか。

これで勝っていたらどんな雰囲気になったか。
見たかったですがこれは来年の宿題ですね。

ただ私個人的には、予めある程度の混雑も想定してて、いつも以上の事前準備をして、ほぼイメージ通りにできたことは満足しています。惜しむらくはボランティアも人数が限られていて、もう少し増えてくれれば、一人ひとりの席を探して案内する等のパーフェクトな対応ができるのですが。

試合後控室に戻ると、毎年恒例となっているドールズからのちょっとしたプレゼントが置いてありました。ドールズの皆さんありがとうございます。
こういう良い事が待っているCVSに、皆さまも是非登録を。

チームは天皇杯があって「二兎」を追わざるを得ない状況になって、結果は諺の通りになってしまったわけですが、正直に戦った結果ですから何も責められることはなく、むしろこの経験が今後どこかで必ず生きてくるでしょう。
これから冬の間も、ユースは試合がありますし、選手動静や資金獲得のため戦いが続きます。極めて厳しい状況と言わざるを得ないスポンサーもいる中、チームへの応援が必要だということは、昨日と今日で全く変わっていません。