小野伸二、全然だめじゃん。と言われた日にゃ・・・

2015年11月15日

「小野は何だあれ、全然だめじゃん。もっと試合出ろよ」
「ベトナムのなんだっけ?あれ。英雄?あれより全然ダメ。小野はあれ以下」
「小野を取った意味ないな、金の無駄だ、無駄」
などと、2015年のある日、たまたま札幌の人と酒場でサッカー談義となり、
こんな感じで辛辣に言われまくったわけです。

これ聞いて反論したり怒ったりします?札幌サポーターならするのかなあ。するよなあ。
それも正しい反応(感情)です。

ちなみに私は、小野伸二がUEFAカップを掲げた新聞切抜きを持ってくるくらいなんで、そんなこと口が裂けても言えませんが、そうじゃない人の考えを否定してもしゃーないので、とりあえず受け止めるようにしています。

小野伸二の存在が若手によい影響を与えるとか、
小野伸二グッズが飛ぶように売れてクラブに貢献してるとか、
小野伸二が加入してメディア露出が増えたとか、
サポーターじゃない人にとってはどうでもよい話でして、
あくまで試合での結果がネットや新聞やテレビを通じて活躍を報じられるか、報じられないかで
小野伸二に対する印象が決まっているようでした。

私が取り組んでいるのは、こういう人たちをスタジアムへ年1回は足を運んでもらうことです。

どんなに小野伸二をこき下ろそうが、
「小野伸二」や「コンサドーレ」というキーワードが発せられる人は、
営業する価値がある人だと判断できます。
こき下ろしてきた方々へ何を伝えたらチケットを買ってくれるか考えながら聞いてました。
コンサドーレ弱いとか、J1昇格しないとか、小野伸二はレ・コン・ビン以下とか、
話題にしてるってことは、何だかんだ言っても気になっている証拠であり、
誰かが背中を一押しすればスタジアムへ来てくれる。

その背中を押す行動力がパートナーには求められています。

私がよく使うセールストークは・・・
「お、詳しいじゃないですかー。でも、小野伸二が札幌にいるのは今だけですよー」
「小野伸二の良さはテレビや新聞じゃわかんない。生で見たことある?え?まさか、ないの?」
「札幌ドームで小野伸二がプレーしてる姿を見れるのはあと5回もないよ。来年はいないよ」
ウソかホントかなんて、どうでもよくてw 
「いま札幌にいるのは奇跡」という希少性と
「今見ないともう見れないよ。後で見ておけばよかったと言うんだろ?」と一期一会感(?)を
煽ることで、その気にさせる。
「来年いないらしいよ。今だけだよ」系が、今までで一番効果あった気がします。
細かいニュアンスは文章じゃ伝わりませんが、この辺のツボを押さえてたたみかける技術をパートナーは身につけ、力を発揮しなきゃクラブは大きくなりません!

ただし、何言っても来ない人は来ないので、粘りと同じくらい引き際も大切ですね。


話を少し戻して2012年。
同じように「札幌弱い」と見下す人たちに、こんな言葉をぶつけた。
「中村俊輔を札幌で見れるのは、これが最後のチャンスだぞ?
 あとで「やっぱり見とけばよかった」なんて言うんだろ?」
 迷わず行けよ。たかが2000円ちょっとだろ」

2000円ちょっとというのはウソで、ホントは2800円くらいなんですがw
行った人たちは「俊輔すげー」と連呼して満足して帰りました。
行かなかった人たちは2013年の中村俊輔の活躍を見て「行けばよかった」と嘆いてました。

これが「1節につき1人連れていく運動」を始めるきっかけでした。

さて、今年は小野伸二に加えて、稲本潤一が札幌にいます。
この2人が来年もいるのか、いつまで札幌にいるのかわかりませんが、
間違いなくいえるのは、今年彼らを札幌で見るチャンスはあと1度だけです。

そのチャンスを活かすかどうかはパートナーの行動力にかかっています。
入場者を増やすのはクラブの仕事!もっとプロモーションをやれ!と言ってる場合じゃない。
パートナーが残り1節で最低でも1人の有料入場者を連れていきましょう。


2014年2月のサポーターズ集会で野々村社長はこう述べています。
「サッカーとかサッカークラブの役割として、何かと何かを繋ぐということが僕は一番わかりやすい言葉かなと思うんですね。
サポーター同士コンサドーレをきっかけに繋がった人もいるでしょうし、企業とコンサドーレを通して、一般の市民サポーターを繋いでいるっていうのもサッカーですしね。
とにかくいろんな人を繋いでいってほしいなと。サッカーでも同じです。
リスクを犯してでも僕は繋げるサッカーをしたいと思っているので、コンサドーレとしてのキーワードとして繋ぐっていうことを意識してもらえるとありがたい。
今回のプロジェクトでも、僕がパス出しましたみたいなもんですよ。サポーターのみなさん、一人一人に。
それを僕に返さないで、全く違う他の人にどんどん繋いでいってもらいたいんですよね。
最終的に1万人にパスが回って返ってくるくらいのイメージでいろんなところに。
お金出す出さないは別として、こういうのあることを広めていただけたら非常にありがたい。
それが本当に繋がって1万人くらいの人達がそのパス回しに参加してくれると、おもしろいクラブになるじゃないかなと思ってます。」

野々村社長からのパスを、クラブからのパスを、全く違う他の人に繋ぎましたか?
社長へ「自分は○本パスを繋いだよ」って胸張って言えますか?
1万人連れてこいとは言わないけれど「1節に1人スタジアムへ連れてくる」ならできそうだと思いませんか?

今年の目標である「黒字化」へのチャレンジは、まだ終わっていません。


post by sca25

02:29

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