2015年11月08日
初めてその名を知ったのは、中学の時。 当時、自分の中学サッカー部は練習試合を求めて毎週のように札幌市内を駆け回っていた。 公式戦ではないけれど、ほぼ毎週どこかで試合をしていたので、継続して強い相手と試合をすることでサッカーがうまくなる、チーム力が向上するというのは、今思えば、この頃に身についた感覚だろう。 そんなとき、南区の中学校と対戦した時だ。 自分はよく初めて出向いた中学でも、そこの選手と情報交換していたので、「上手い選手いるの?何番?選抜?」みたいな話をしていた。 そのとき「学年が下だけどカワグチってやつがうまい」という話を聞いた記憶がある。 道だか市だかの選抜に選ばれたとかなんとか言っていたような? 残念ながら対戦相手のメンバーにはいなかったが、なんとなく覚えていたその名を再び見たのは、サッカーダイジェストの記事だった。 U-16日本代表のリストに「川口卓哉(札幌白石高)」と載っていたのだ。 しかも主将として。 ほぼ同じ世代の日本代表に北海道の選手がいるだけでも驚きなのに、主将?まじ? 当時の北海道高校サッカーと言えば、室蘭大谷1強の時代だった記憶がある。 少し前には佐藤尽と井幡博康擁する室蘭大谷と登別大谷(葛谷さんがいた)の大谷2強時代で、登別大谷が道予選を優勝して全国行ったのは衝撃だった。雑誌に載るレベルの注目選手が毎年出てくる北海道の高校サッカー全盛の時代だと思う。 その流れの後に、川口卓哉が出てきてU16日本代表の主将になったものだから、サッカー誌や新聞のスポーツ面を中心に情報を集めていた。 実家のどこかに、当時の新聞やサッカー誌が出てくる・・・はず。 川口卓哉が札幌白石という公立高校を選んでいたのは衝撃だった。 日本代表クラスなら、北海道で一番強い室蘭大谷に入るべきだと思っていたし、今でも同じような考えがある(道内有数のジュニアユース世代トップクラスの選手はコンサドーレU18に入るべき)。 川口卓哉擁する札幌白石高が選手権の道予選や、高校総体の道予選でベスト8or4あたりまでいった記憶があるが、彼が全国大会に出たことはないはず。 この時点で、成長を阻害していると思っていた。 家庭の事情や本人の人生について、口出し無用なのは承知の上で・・・だが。 (逆に、その経歴だったからこそ、いまの彼があるという考えもある) そう考えると、今のコンサドーレ札幌U18がプレミアリーグ・イーストで全国レベルの戦いを通年でできるのは、ほんとうに素晴らしく、貴重な経験を積んでいる。 話を戻そう。 今回、なぜ川口卓哉についてクローズアップしたかというと、こんな記事を見つけたからだ。
http://www.sknext.jp/jrhs/news/8570 小野、高原、稲本ら後の黄金世代が出場、初のアジア王者に/1994年のAFC U-16選手権 日本代表はこれまで2度、この大会で優勝に輝いている。初優勝を果たしたのは1994年のカタール大会、当時はU-16アジアユース選手権という大会名で開催されていた。メンバーには、小野伸二(現コンサドーレ札幌)や高原直泰(現SC相模原)、稲本潤一(現コンサドーレ札幌)などが名を連ねた。 (略) その後、小野や高原、稲本、曽ケ端準、酒井友之、辻本茂輝などはフィリップ・トルシエ監督のもと、1999年にナイジェリアで開催されたFIFAワールドユース選手権に出場。準優勝を果たし、日本サッカーの「黄金世代」と呼ばれるようになった。 当時のメンバーは以下のとおり。 ■U-16アジアユース選手権1994日本代表メンバー(現AFC U-16選手権) ▼GK 曽ケ端準(鹿島中学校/鹿島アントラーズ) ▼DF 古賀正紘(東福岡高校/アビスパ福岡) 中谷勇介(奈良育英高校/コーンケーンFC(タイ2部)) 川口卓哉(札幌白石高校) 吉川京輔(市立船橋高校) 稲本潤一(ガンバ大阪ジュニアユース/コンサドーレ札幌) ▼MF 小林久晃(清水商業高校/サガン鳥栖) 酒井友之(ジェフユナイテッド市原ジュニアユース) 小野伸二(今沢中学校/コンサドーレ札幌) ▼FW 高原直泰(東海大一中学校/SC相模原) ※(当時所属/現所属) (※ブログ管理人が一部抜粋しています)
コンサドーレ札幌にかかわる選手がたくさんいます。 川口卓哉は北海道から唯一選ばれた世代別代表として名を連ね、その後の経歴は説明不要だろう。 小野伸二と稲本潤一は選手としてコンサドーレ札幌にいて、 吉川京輔はかつてコンサドーレ札幌に所属していた。 中谷勇介は、タイのコンケーンFCに期限付き移籍した札幌の若手を選手として共に過ごした。 縁とはすごいですね。 U16日本代表が初めてアジアを制覇したときの主将が北海道出身の選手であり、 そのメンバーの中に札幌と接点のある選手が大勢いる。 「北海道で育成⇒道外や海外のクラブで選手として経験を積む⇒北海道に戻って指導者」といった 良いサイクルができてる気がします。 かつて世代別代表やプロ選手を経験した指導者が育てた北海道出身の選手が世代別代表に食い込む。 代表候補どまりではなく、U-17やU-20のワールドカップ本選に出場する。 そういった選手がコンサドーレ札幌のトップにとどまることなく、世界へと羽ばたく。 夢のある話じゃないですか。 私が高校サッカーにハマった時に室蘭大谷に中心選手だった佐藤尽は旭川U-15にいるし、 井幡博康はHonda FC(本田技研)の監督をやっている。 そのHondaFCには、阿波加が育成型期限付き移籍中だ。 選手時代の成績ばかりでなく、その後の指導者としての活躍にも注目してほしい。 川口卓哉U18監督のさらなる活躍を期待しております。
おまけ。 U-17世界選手権。1995年エクアドル大会from wiki 松田保監督の下、小野伸二・稲本潤一・高原直泰ら後の「ゴールデン・エイジ」が出場。グループリーグで勝ち点4を上げるも、開催国エクアドルに得失点差で1及ばず決勝トーナメント進出を逃す。 No. Pos. 選手名 所属 2 DF 古賀正紘 東福岡高 3 DF 吉川京輔 市立船橋高 4 DF 川口卓哉 札幌白石高 5 MF 酒井友之 ジェフ市原ユース 6 DF 中谷勇介 奈良育英高 9 FW 西谷正也 北陽高 13 DF 稲本潤一 ガンバ大阪ユース 14 MF 小野伸二 清水商高 16 FW 高原直泰 清水東高 西谷正也もいた!
おまけ2 http://chsc.jp/news/2015/03/000047.html ■コーチ: 川口 卓哉(かわぐち たくや) [生年月日] 1978年10月11日 [出身地] 北海道札幌市 [経歴] 札幌白石高-ベルマーレ平塚・湘南ベルマーレ-東京ヴェルディ1969-コンサドーレ札幌 [指導歴] 2004年~2007年 コンサドーレ旭川U-15 コーチ 2008年~2010年 コンサドーレ札幌U-12 コーチ 2011年~ コンサドーレ札幌U-18 コーチ
プロフィール
最新のエントリー
月別アーカイブ
カテゴリー
コメント
検索