2015年09月19日
日本サッカーの父と呼ばれ、日本サッカー界に多大なる貢献をした デットマール・クラマー氏が死去されたとのニュースが流れました。 Jリーグは19日と20日の試合前に黙とうするとのことで、 スタジアムにいる人も、テレビの前の人も、黙祷しましょう。 Jリーグ・各試合で黙祷のリリースこちら クラマーさんのサッカー界への多大なる貢献をされたことを偲び、心からご冥福をお祈りします。
彼がいなかったら、今の日本サッカーの隆盛がなかっただろうし、自分がサッカーをやることもなかっただろう。 「メキシコ五輪銅メダル」という輝かしい記録を残しつつ、それから長く日本サッカー界に暗黒時代が続いたことは記憶に新しい(といっても自分が生まれたのは70年代だけど)ところだが、 Jリーグの前身である日本サッカーリーグ創設を提言したのはクラマーさんであり、今Jリーグでサッカーを見てサポーターを名乗る人で彼に対して尊敬の念を抱かない人などいないだろう。 (この話を聞く度に、日本人にはクリエイターが少ないとか、目標を決めたら働く馬力はすごいぞ日本人って思う) 日本だとどうしても「メキシコ五輪銅メダル」「JSL創設」が目立っちゃうのですが、 「欧州チャンピオンズカップ優勝」「ワールドカップ準優勝に貢献」「FIFAで90カ国でコーチング」などサッカー界への貢献はドイツを中心に世界中に及び、 「日本サッカーの父」が育てた「クラマーの息子」が世界中にいるわけです。 ベッケンバウアーも川渕三郎も「クラマーの息子」。 こういうとき、JFAの会長あたりのコメントの一部を切り貼りして、wikiからパクった略歴をパパっと書いて速報を流す日本のマスメディアの記事なんて読む気にもならない。 NHKonlineの記事、 日本サッカー協会とドイツサッカー協会のコメント記事、 goal.comに載ったドイツサッカー協会会長とベッケンバウアのコメント記事、 賀川浩さんのクラマー記事、2002年のトークショーのリンクを貼っておきます。 特に賀川さんとクラマーさんのトークショーは秀逸ですので、必読。 NHKOnline JFA大仁会長と川渕最高顧問の全文コメント goal.comに載ったドイツサッカー協会会長とベッケンバウアのコメント記事 賀川サッカーライブラリー デットマール・クラマー(上) デットマール・クラマー(中) デットマール・クラマー(下) クラマーと日本とドイツのサッカー ★おすすめ↓★ デットマール・クラマー&賀川浩トークショー 日本のサッカーとワールドカップ(2002年6月)
自分の記憶に再び刻むため、あえて一部抜粋します。 「サッカーにおいても人生においても、小さな積み重ねが完璧をつくるのです。 試合にかかわることであれば、小さな努力を日々重ねることが大切です。」 「メキシコでの日本代表が成し遂げたことは最も驚くべき思い出です。 当時彼らが成し遂げたのは奇跡的なこと。これこそが、"大和魂 "ですよ。 私が2002年の日本代表に望むのも同じことです「GIVE EVERY THING!(全力を出しきること)」 これが、私がバイエルンの優勝の際に、「日本代表のメキシコ五輪での銅メダルこそが 最もビューティフルな勝利だ」と答えた理由です。」 「問題は「できるかできないか」ではなく「そうしたいのか、したくないのか」、 その強い気持ちです。 生まれながらの敗者というのは「できるかできないか」怯えてばかりで、 何も勝ち取ることができない。欲しいと望むなら、得られるでしょう。 それが私のサッカー哲学であり、おそらくトルシエ氏も同意見でしょうね。」 「日本サッカーの発展も、同様に子供の育成にかかっています。 子どもたちにサッカーを楽しんでもらうことが重要です。 そのためには、多くの有能な指導者が必要。 先進的なコーチングや、さらに多くの、良質な大会も重要。 それから、もっと多くの選手に中田選手のように欧州でプレーして欲しいです。 国際経験を積み、世界のトップクラスの選手とプレーすることで、強くなるのです。」 「机上で話すのではなく、とにかく何でもチャレンジしてみることが大事です。 実際に行動に移さねばならないのです。」
NHKはBS深夜でよいから「メキシコ五輪銅メダル」の試合を再放送してください。
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