2015年04月08日
Jsgoalが閉鎖され、試合後の監督やコメントの閲覧をどこですればよいのか困ったので、いろいろ探した。 すると、Jリーグ公式の各試合結果の「レポート・フォト」ところに、各クラブ公式サイトへのリンクがあることが判明。 例) 5節4/1(水)19:00 札幌vs京都 札幌ド の場合 http://www.jleague.jp/match/j2/2015/040101/live#recap ↓こんな感じ。 【札幌】監督・選手コメント(クラブ公式サイト) 【京都】監督・選手コメント(クラブ公式サイト) 少し見てみると、クラブによってバラツキがあるので、 それぞれのクラブ公式サイトの監督や選手コメントを覗いて比較した。
前回記事 Jsgoal閉鎖され監督コメントに困ったのでクラブ公式サイトコメントを比較した1 第1節栃木、第2節長崎、第3節福岡編
なお、比較の対象は以下の通り 1)監督コメント(=記者質問)数 2)監督コメント文字数 3)選手コメント数(人数) 4)選手コメント文字数 5)試合レポート文字数 6)ハイライト動画 ■4節3/29(日)16:00 大宮 NACK5 大宮 http://www.ardija.co.jp/match/2015/j2/04/review.html ⇒監督Q=3、計833字(=316字+217字+300字)、 ⇒選手5人、計1180字(=石櫃243字+山瀬258字+黄258字+大黒199字+内田223字) ⇒試合レポあり、1491字(写真12枚) ⇒ハイライト動画リンクあり ⇒監督記者会見動画リンクあり ★おなかいっぱいです。試合レポートは、ライターさんから提供(原稿料あり?)された 総評を載せていますし、監督や選手コメント量もJsgoalと遜色がないか、それ以上!? 広報に金をかけられるクラブは一味違うなあという印象です。 札幌 http://www.consadole-sapporo.jp/info/topteam/detail/04_150329.html ⇒監督Q=1、計361字、(QA形式で書いてないだけで、Q2かも) ⇒選手コメなし、試合経過あり
■5節4/1(水)19:00 京都 札幌ド 京都 http://www.sanga-fc.jp/games/result/2015040101/ ⇒監督Q=2、計1098字(=642字+456字)、 ⇒相手監督Q=3、計410字(=145字+153字+112字)、 ⇒選手5人、計1180字(=石櫃243字+山瀬258字+黄258字+大黒199字+内田223字) ⇒試合レポなし(オフィシャル携帯サイトでLIVEテキスト速報を実施!してる模様) ★監督、選手コメともに量が豊富で読みごたえがあります。 しかも、監督コメントのすぐ下に、対戦相手監督のコメントを載せてる! アウェーでこれだけのことをやるのですから、すごいですね。 やはり広報に金をかけられるクラブは一味違います。 札幌 http://www.consadole-sapporo.jp/info/topteam/detail/05_150401.html ⇒監督Q=1、計289字、(QA形式で書いてないだけで、Q2かも) ⇒選手コメなし、試合経過あり2410字
■6節4/5(日)13:00 東京V 札幌ド/NHK札幌 東京V http://www.verdy.co.jp/information/result/ ⇒監督Q=2、計622字(=263字+359字)、 ⇒選手2人、計1190字(=南568字+井林622字) ⇒試合レポ1つ、1583字 ⇒ハイライト動画リンクあり ★どちらかというと緊縮財政モードなはずの東京Vですが、監督・選手ともに多い。 選手の方がしゃべってるくらい。しかも試合レポ付き。 これ、アウェーですよ?すごいなあ。広報活動に投資している様子がうかがえます。 札幌 http://www.consadole-sapporo.jp/info/topteam/detail/06_150405.html ⇒監督Q=1、計239字、 ⇒選手コメなし、試合経過あり1930字
大宮、京都ともに資金力の違いを見せつけられた気がする。 J1並みの資金力を持つクラブは広報にも人を割けるのだろう。 社内の体制もさることながら、外注(ライターさん発注)することも可能。 そういう体制の組めないクラブは「サポが手伝えば」的な発想が一瞬よぎったが、 誤って伝えたりした場合「誰が責任を負う?」という話になるのでやめたほうがよいだろう。 なお、1つ補足すると、コンサドーレ札幌公式携帯サイト「チャオ!コン」では、 選手コメントが掲載されている。 ここは考え方によって良し悪しの判断が分かれるところだが、 監督コメントや選手コメントが有料コンテンツとして商材になりうるのであれば、 そこから少しでも収入を得ようとする考え方は間違っていない。 しかし、それを閉じた世界でのみ扱いすぎると、いわゆる「コアサポ」のみが知る情報と なってしまい、ライトなサポーターやもっとライトな人たちには届かなくなってしまう。 このバランスが非常に難しい。 大宮や京都のように、経費をかけた無料サービスとして割り切ってしまうか、 毎月少額(数10万~数100万)の売り上げにつながるのであれば有料コンテンツ化するかは、 運営会社の方針次第だろう。 発信と露出と収入と経費。 携帯(ガラケー)専用コンテンツが衰退する今、これらのバランスと、何を優先するのがベストか、 再考する時期に来ているのは間違いない。(むしろ遅いくらい)
さて、今回の隠しテーマとして「Jsgoalと各メディアの関係」というのがある。 Jsgoalが無くなって、その恩恵を受けていたはずのサポーターがどこへ向かうのか注目していた。 Jリーグ公式、クラブ公式、サッカーメディア、スポーツ新聞、一般紙(全国、地方)、SNSなど。 1つ付け加えたいのは、地域でシェア1位を誇る一般紙(北海道なら北海道新聞、栃木なら下野新聞など)が、 どのくらいクラブのことを報じてくれるのか? ちなみに開幕前の下野新聞を見ると、上中下の3本で特集記事を組み今季の分析をしていた。 試合以外の日でも、どのくらいの報道がなされるのか。 練習風景だけでは記事にならないので、「社会面に載る話題の提供」を欠かさず繰り返すことを もっと増やしていく必要があるだろう。 (こういうとき、平日でもやってるプロ野球すげーってなる) Jsgoalがあったころ、無料で数多くの情報が集積されていて、それで事足りるため、 サッカーメディアやスポーツ新聞、一般紙などから Jリーグの試合後コメントなど試合周辺の情報を得る機運が下がっていたように思える。 集積されていたことのメリットが大きかった(他に集まる場所がなかった)頃は、 これでよかったかもしれない。 しかし、ここ数年は、ゲキサカ、サッカーキング、フットボールチャンネルといった 速報性の高いサッカーメディアが台頭してYahooニュースを席巻しており、 Jsgoalはコアなサポーターは見るが、それ以外の人には届かないメディアに なってしまっている感が強かった。 この状況はコアサポーターのスポーツメディア離れ(スポーツ紙などを見ない)にも繋がっており、 各メディアとしては、「報道しても売れない⇒記事は小さくなる⇒露出減る」という 負のスパイラルに陥っていたと考えられる。 Jsgoal閉鎖が、この状況を打破するきっかけとなるのか、 それともJsgoalに成り代わる新たなスタンダードが生まれるのか、 Jリーグ公式サイトがその役割を担うのか、 各クラブ公式サイトがコンテンツとして発展していくのか、 興味は尽きないが、今後の動きに注視していきたい。
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