2015年01月28日
コンサドーレ札幌を運営する株式会社北海道フットボールクラブが、EZOCAを運営する株式会社リージョナルマーケティングとのクラブパートナーシップ、およびコンシューマーマーケティング領域における業務提携について合意いたしました。
EZOCAのプレスリリース。 http://ezoca.jp/info/610/ 2015/01/16 ニュース 株式会社北海道フットボールクラブとのクラブパートナー及び、コンシューマーマーケティング領域における業務提携について 北海道共通ポイントカード「EZOCA(エゾクラブポイントカード)」を運営する 株式会社リージョナルマーケティング(本社札幌市北区、代表取締役:富山浩樹)は、 コンサドーレ札幌を運営する株式会社北海道フットボールクラブ (本社札幌市西区、代表取締役社長:野々村芳和)とのクラブパートナーシップ、 およびコンシューマーマーケティング領域における業務提携について合意いたしました。 ★リージョナルマーケティング社はクラブパートナーとしての協賛金の提供の他、 ★コンサドーレオリジナルカード「コンサドーレEZOCA(仮称)」を発行し、 ★サポーターの日常の購買活動がチームへの強化費としての支援に繋がる仕組みを提供するとともに、 ★北海道フットボールクラブ内に新設されるマーケティングチームと リージョナルマーケティング社が共同で、新たなサポーター層の取り込みや、スタジアムへの集客、 および顧客満足向上に向けての取り組みを行ってまいります。 コンサドーレ札幌のリリース 株式会社リージョナルマーケティングとのクラブパートナー及び、コンシューマーマーケティング領域における業務提携について http://www.consadole-sapporo.jp/news/2015/01/018150.html
発行枚数と利用回数を上げたいEZOCAと、 コンシューマーマーケティング(特にサポ以外)がとにかく弱いコンサドーレ札幌の 思惑が一致しての今回の業務提携。 「サポーターの日常の購買活動がチームへの強化費としての支援に繋がる仕組みを提供」 という、私にとって理想形を実現したビジネスモデルとして注目しています。 どのくらい発行枚数が伸びるかは、運命共同体のサポーターとパートナー次第でしょうけれど、 ここは1つ小野カードとか稲本カードを作って、アウェーサポのお土産で買ってもらいましょう。 という脱線はさておき、今回の提携の要点をまとめます。 1)コンサドーレ札幌はサポーター以外のコンシューマーマーケティングが弱い 2)EZOCAは発行枚数を伸ばしたい 3)コンサドーレ札幌は企業と提携した事業を伸ばしたい
1)コンサドーレ札幌はサポーター以外のコンシューマーマーケティングが弱い コンシューマーってのは、一般の人です。 つまり、地域に住んでる個人、細かくいうと、どんな年齢、性別の人が、 どこで、何を買うため、いくらぐらい使っているかというのを 調査分析して、マーケティング活動に活かそうってことです。 ここで、2点ほど復習しておきます。 ★マーケティングとは? マーケティング(英: marketing)とは、企業や非営利組織が行うあらゆる活動のうち、 「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、 顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動」の全てを表す概念である。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0 ★リージョナルマーケティングとは? 都道府県といった,大きな括りではなく, 市町村,さらに集落といった小さな単位にまで市場を細分化し, 各エリアの特性に対応したビジネスモデルを組み立てが,リージョナルマーケティングです。 http://www2s.biglobe.ne.jp/~kobayasi/area/area_2.html
ポイントカードといえば、全国的には、Suica系のネットワークや、 T-カード、楽天カード、航空系マイレージなどが大きいところでしょうか。 これらは、日本全国で使われるだけあって、購買データの量がとてつもなく大量です。 この大量データのことをビッグデータと呼んでます。 このビッグデータを扱ったマーケティング活動の難しいところは大きく2つあります。 A)データが巨大すぎるので分析、解析するスキルが高くないと、使えるデータが整理できない。 B)マーケターにも高度なデータ解析スキルが求められる。 両方のスキル持ってる人って、ほんと少ないです。 データの整理が得意だけど、その活かし方がわからないとか、 マーケティングは得意だが、データが大きすぎて活かせない、など。 ここで1つ大事なのが、提携先の会社名にもある「リージョナル」という考え方。 全国規模のマーケティングをやるのではなく、地方、町、区のように 「小さく考えること」が大切です。 コンサドーレ札幌の強い購買力を持つ市場はおそらく1000~2000人程度のごく小さな市場です。 この市場については、クラブも特性を理解しているでしょうから、これまでの継続でよいです。 その周りに、年1~2回もしくは数年に1度、スタジアムに来たり、グッズを買う層があります。 さらにその外側となると、もうクラブからは見えてません。 そこで、EZOCAを使ったマーケティングの登場です。 いつ、どこで、どのような商品が、いくらで、どの年齢&性別の人が、買うのか。 これを【限りなくリアルタイムに収集し】、地域のトレンドをつかもうとしています。 EZOCA側が提供したデータを基に、コンサドーレ札幌がマーケティング活動を行う。 ここまで来て、ようやくCRMって言葉も登場してきます。 その中で重点を置いてやるべきことは、↓あたりでしょうか。 1)商圏、購買力を分析 2)顧客階層別に異なる情報を収集 この辺はコンサドーレ札幌のCRM本部の方が得意でしょうから、これ以上は触れないでおきます。 (長くなるし)
ちなみに、利用額(ポイント?)の一部が強化費にというのは、 EZOCA利用者を増やすには、よいフレーズだと思います。 ただし、強化費というのが選手向けの人件費という意味でしたら是非ともやめていただき、 若手育成とか、ユース育成に使いますという、投資の側面をもっと出すと、 よりキャッチーになると思います。 今回のように、地元企業と提携して事業支援を行うこともまた、地域貢献です。 収入が増えるなどコンサドーレにメリットがあるか?という観点だけではなく、 提携先にもコンサドーレ札幌が利用価値があると思っていただけるにはどうすればいいか?を パートナーには考えていただき、活動してほしいです。
2)EZOCAは発行枚数を伸ばしたい 3)コンサドーレ札幌は企業と提携した事業を伸ばしたい については、もう解説不要ですね。 終わり。
余談。 ワンタッチパスというのがありますが、 あれは会員になったコアなサポーターの入場記録専用なので、 地域の購買活動に関する情報分析には、まったく役に立ちません。
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