2014年09月27日
連帯貢献金で数千万が古巣に!香川ドルトムント完全移籍!古巣が潤う連帯貢献金とは?ールを決めた香川真司。 ドルトムントからは、マンチェスター・ユナイテッド側に移籍金800万ユーロ(約11億円)が支払われるという。 香川真司がマンチェスター・ユナイテッドへ加入したのが、2012年7月1日。 そこからの4年契約で、移籍金は1600万ユーロ(当時のレートで約16億円)。 ユーロで言えば、800万ユーロの差額が云々という話もあるだろうが、 今回もまた移籍金つきの海外移籍ということで、 前回の移籍時でも話題になった「連帯貢献金」について整理しておこう。
■Solidarity Contribution(直訳すると、連帯貢献) 選手が海外移籍をすると、12歳になるシーズンから23歳のシーズンまでに所属した 全てのクラブに対し、連帯貢献(金)を配分しなければならない。 ■補償が発生する条件 ・選手が別の協会に所属する別のクラブへ移籍する場合(すなわち国際移籍) (i.e. international transfers). ・連帯貢献金は、新しいクラブによって選手の古巣へ支払われている限り、 プロのキャリア全体を通して支払われます。 ■計算方法 A)12歳のシーズンから23歳のシーズンまでのトレーニング年数(最大12シーズン) (where this player played between the ages of 12 and 23. ) B)移籍補償(いわゆる移籍金、違約金)の5%を、按分 (distribute 5% of this transfer compensation) C)12歳~15歳までの4シーズンは、按分総額のうち1年当たり5%(=違約金の0.25%) (from the season of his 12th until the season of his 15th birthday, ... i.e. 0.25% of the total compensation.) D)16~23歳までのシーズンは、按分総額のうち1年当たり10%(=違約金の0.5%) (As from the 16th birthday of the player, ... i.e. 0.5% of the total compensation.)
というわけで、香川の今回の事例を、香川の所属先別にいくら請求できるのか? についてまとめておきます。 ■香川の所属歴と年齢と連帯貢献金の計算()日本円は13 年度 年齢 所属クラブ 比率 連帯貢献金(?) 2001年 12歳 FCみやぎバルセロナ 0.25% 20,000EUR 2002年 13歳 FCみやぎバルセロナ 0.25% 20,000EUR 2003年 14歳 FCみやぎバルセロナ 0.25% 20,000EUR 2004年 15歳 FCみやぎバルセロナ 0.25% 20,000EUR 2005年 16歳 FCみやぎバルセロナ 0.50% 40,000EUR ======================= 120,000EUR = 約1644万円 2006年 17歳 セレッソ大阪 0.50% 40,000EUR 2007年 18歳 セレッソ大阪 0.50% 40,000EUR 2008年 19歳 セレッソ大阪 0.50% 40,000EUR 2009年 20歳 セレッソ大阪 0.50% 40,000EUR ======================= 220,000EUR = 約3014万円 2010年 21歳 ボルシア・ドルトムント 0.50% 40,000EUR 5,560,000 ======================= 40,000EUR = 548万円 2011年 22歳 ボルシア・ドルトムント 2012年 23歳 ボルシア・ドルトムント 2013年 24歳 マンチェスター 2014年 25歳 マンチェスター というわけで 中学~高校年代で所属したFCみやぎバルセロナには、約1644万円を請求する権利があり 高校~20歳までいたセレッソ大阪には、約3014万円を請求する権利がある。 請求先は・・・ボルシア・ドルトムントです。 連帯貢献金は、権利が与えられるだけで、自動的には払ってくれません。 所定の文書を作成し、移籍先から請求することになります。 決まったルールに則って手続きするので、。 日本での事例が少ないので大変そうですが、請求する価値はありますね。
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