2014年06月16日
小野伸二選手加入後に販売を始めたユニフォーム向けのナンバープリント(44)。 小野伸二選手加入にともなうレプリカナンバープリント及び受注商品受付開始のお知らせ ナンバープリント無しレプリカユニフォーム欠品のお詫び 小野伸二選手ナンバープリント入りレプリカユニフォーム限定販売のお知らせ 以上、公式より
貼るためのユニフォームは特定のサイズを残して売り切れとなり 商機を逃したといえる。 ん?ほんとか? ビッグな市場に戦略的なマーケティング (人気選手の背番号変えたり、アウェーユニをオレンジにしたり) をするサプライヤーならいざ知らず、 巨大工場があるわけでも、多額の広告費があるわけでもない Kappa(Phenix=主要株主は中国動向集団)の場合、 小ロットで利益率の高い売り方をするべきなのは当然の判断であり 利益率を落とさずに毎年一定数を売り続けるには 品薄(完売)商法を繰り返すのは利に適っている。 今回、小野ナンバー付きユニフォームを1400枚(=220x6+80)という コンサドーレにしては強気の大ロット発注をしたわけで、 これを定価で完売した日にゃ、受注販売を上回る利益がサプライヤーに入る。 受注でもロット発注でもコンサの入りはあまり変わらないんじゃないでしょうか。 パートナーさまへ貢献しないとね!
商品が完売すると「商機を逃した」という人が昔の公式ブログでいた気がしますが、 今回の一連の報道から「最大の商機」と見ている人がいるとしたら コンサ界隈のグッズ市場と、 小野ナンバーをデビュー戦までに確実に手に入れたいサポへの配慮と コンサのパートナーたるサプライヤ事情に対して 分析が足りないと捉えざるをえない。 と、前フリして何も語らずでは、収まりが悪いので軽く。 1)コンサのグッズ市場が縮小することはあっても拡大することはない →少子高齢化の人口動態(人口漸減)。顧客の固定化(もうみんな持ってる)。 2)在庫処分 →現在までの売れ残りを定価+ナンバー付加(高利益率!)で販売 3)小野デビュー戦までに確実に間に合わせるため、数量と販路絞って店舗販売のみ。 →既に持ってるユニを持ち込む客がどのくらいいるか読めない →存続の危うい小売店への配慮でもある。 4)コンサのグッズ市場は小さい →記録が手元にある2005年以降、最大でも1.05億円(2008年)。 →2013年は売上76百万円、原価70百万円で約6百万円の利益。 →2012年は売上69百万円、原価71百万円で約2百万円の損失。 5)コンサグッズの粗利率は低すぎ →市場規模小さいのにモノ売って粗利率10%超えないのは問題あり →でも、昨年から良い傾向にシフトした成果が出て改善されている。 6)ユニフォームは大量に売ると翌年売れない →毎年買う代物じゃない。値段が高い。 まだまだあるがこんなところか。 そもそも今は最大の商機ではない。 在庫処分にはちょうどよいインパクトって程度。 最大の商機は、 ★デビューするかも?ってタイミング(期待感が購買意欲を上げる)や、 ★ほんとに試合出て活躍した後(点を決めないと歌わない的なサポーター心理)であり、 ★W杯終わった後(いくら盛り上げても開幕すれば報道は全て打ち消される)だろう。 六月にネット販売したところで、転売屋の餌食になることも考えられるし 余計な手間かけずに短期間で大ロット発注して、 予定数の半分以上(私の読みは7割)を他サポという市場へ確実に定価で売り切るには 「完売」という広告と、「期待感」という煽りと、「出場」という実績のセットを揃える必要がある。
例え試合で負ける=結果が出ないとしても、金は稼げると電通さんが証明してくれています。 W杯の本番で仮に三連パイしてもボロ儲け。 ほんとよくできてるわ、権利ビジネス。
似たような市場への販売を担った過去の経験からこんなこと言ってますが、 たぶん自分の分析は浅いのだろう。 今のところ、この件をネタにしてる人はいないようなので、 んなわけねーだろ!というご意見・コメントあると、刺激になるのでうれしいです。 (探してないだけで、実はいらっしゃるかもしれませんね) というわけで、タイトルは煽りで本心ではありません。
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