温室育ちの道民には分からない関東平野民の雪への脆弱さ

2014年02月09日

「ちょっと雪降ったら電車が止まる」
などと揶揄される東京横浜千葉さいたまあたりの関東平野部。

昨夜未明から降り始めた雪はつい先ほど22時くらいに止み、積雪が20cmを超えました。

南関東は風が強かったので、吹雪模様だったのが災いし、
JR横須賀線、相鉄線、京急線など、軒並み運転見合わせ。
悪天候でJRが止まっても走り続ける安定感でおなじみの京急も本日は断念した模様。
↓
2014年2月8日 23時36分
【運行情報】大雪の影響で全線の上下線の運転を見合わせています。
JR各線および他の鉄道線に振替輸送を委託中です。

昨年の栃木戦の大雪で、間引き運転や遅延で飛行機に乗り遅れるところだった身分としては、
札幌だって大雪降ったら交通がメタメタじゃねーかっ!
と思うけど、マヒするには1m級の大雪でないと止まらないかー。


というわけで、北海道から出て関東で暮らしたことがないと分からない、
雪への脆さを表すネタをいくつか。


★石油ストーブ禁止
アパートやマンションを借りるとき、重要事項説明書にそう書かれている。
暖を取りたければエアコンで温風を送れ、というのが基本。
ガスストーブ可能なところはあるけれど、石油ストーブ禁止の物件は結構多い。
そもそも、灯油の扱いに慣れてない人が多いし、流通量がそれほど多くない。

★窓ガラスが1枚
「内窓外窓」とか「二重ガラスサッシ」という言葉がない。
夏の通気性などを考えると1枚で十分なのだが、冬の寒さには堪える。
関東に出てくるまで、窓はサッシが2つあるか、二重ガラスがというのが当たり前で、
サッシ1つでガラス1枚ってありえねーと思っていたら、関東の物件はほとんど1枚。
戸建の家で見たことはあるけれど。
「外気温3度、室内3度」なんて体験は、札幌の築30年物件(当時)だけかと思ったら、
東京23区内で家賃6万円でも体験できます。

★靴底に溝がない
店にある革靴の半分くらいが溝がない。全くない。スリックタイヤ。
靴底が革なら仕方がないとしても、普通に売ってる革靴の半分くらいが
溝が全くないか、少し磨り減ったら平らになっちゃう程度の代物。
ビジネス用の靴を探すと、真っ先に靴の裏を見るようになってしまった。
仕事中でも走り回ることが多い身分としては、雨の日でも滑らないような、
しっかりと溝のある靴を履くのが基本である。

★スコップが各家庭にない
戸建の家庭で倉庫の奥から樹脂製のショボいやつが、稀にある程度。
道民なら家族全員がマイスコップ(鉄かアルミ)を持ってると思いますが、
樹脂製な段階でスコップですらない。
え?マイ剣先スコップとマイつるはしとマイスコップ持ってるのは私だけ?
んなわきゃないでしょう?


そんなわけで、ストーブがあって、二重サッシで、断熱材が入った家は、温室なのだ。


post by sca25

00:03

コメント(3)

この記事に対するコメント一覧

あかさたな

Re:温室育ちの道民には分からない関東平野民の雪への脆弱さ

2014-02-09 10:39

温室育ちの意味を理解してください、

p

Re:温室育ちの道民には分からない関東平野民の雪への脆弱さ

2014-02-09 11:43

>温室育ちの意味を理解してください、 本来の意味と暖かい部屋の意を掛けているのだと思いますけど… 交通網だけでなく、都民の性質として積雪に対する意識が浅いんですね。溝のない靴底はちょっと驚きです…

sca

Re:温室育ちの道民には分からない関東平野民の雪への脆弱さ

2014-02-16 10:10

pさんコメントありがとうございます。 溝のある靴を売ることで、転んで骨折やケガする人を減らし、医療費を抑える効果がある気がします。 溝がないから注意して歩くようになるとも思いますが。

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