ベトナムU-19代表選手獲得にはいくらかかるの?

2013年12月18日

■東南アジアからJリーグトライアウトに参加しているメンバー
ノッパノン カチャプラユック【前チョンブリFC(タイ)、22歳】
スラウィット ローガーウィット【前チョンブリFC(タイ)、20歳】
ドゥ・ドゥイ マン【前ハノイスポーツセンター(ベトナム)、17歳】←★
ファム ドゥック フイ【前ハノイスポーツセンター(ベトナム)、18歳】←★
ルベン カレル【前プルシプラ・ジャヤプラ(インドネシア)、26歳】
シャキール スライマン【前プルシバ バリックパパン(インドネシア)、21歳】
イルファン バフディム【前シラチャFC(タイ)、25歳】

このうち2名が札幌での練習に参加ということで、
万が一、この世代の東南アジア選手を獲得するときに発生する
移籍金or育成費(トレーニング・コンペンセーション)についてまとめました。

仮に、
ファム ドゥック フイ選手【前ハノイスポーツセンター(ベトナム)18歳】が、
12歳~18歳までハノイにあるプロクラブの下部組織に所属し、今回が初のプロ契約とする。
なお、初のプロ契約でなくても、プロ契約中の選手が他チーム移籍の場合も同様。

12~15歳までの4年間は移籍先の国に関係なく「AFCカテゴリ4=2,000USD/年」

16~18歳までの3年間は移籍先の国のカテゴリによる。
Jリーグ1部=AFCカテゴリ2=40,000USD/年
Jリーグ2部=AFCカテゴリ3=10,000USD/年
コンサドーレ札幌は、AFC(アジア)にある日本の2部リーグに属するので「AFCカテゴリ3=10,000USD/年」

よって、以下の計算となる
12~15歳までの4年間 × AFCカテゴリ4=2,000USD/年
16~18歳までの3年間 × AFCカテゴリ3=10,000USD/年

4年×2,000USD + 3年×10,000USD = 38,000USD ≒ 380万円
(いま日本円は1ドル100円くらい?)
過去の所属歴が分かりませんが、最大380万円かかるということです。

17歳の選手だと、280万円。

さあ、獲得します?

注:「ハノイスポーツセンター」がプロクラブ下部組織でなく単なるスクールなら、この限りではありません。
 「学校」に対して支払う義務はない。日本の高校生が海外のプロクラブに入っても支払ってくれません。


参考
TRAINING COMPENSATION(国内移籍と海外移籍の違い)
移籍に伴うトレーニング補償と連帯貢献その2


捕捉
トレーニングコンペンセーションの発生条件について
i) when a player is registered for the first time as a Professional;
or,
ii) when a Professional is transferred between clubs of two different Associations
   (whether during or at the end of his contract) before the end of the Season of his 23rd birthday.

1)選手がプロとして初めて登録される場合(アマ→プロ初登録)
2)プロ選手が23才の誕生日のシーズン終了前に、2つの異なるクラブ間で移籍される場合(プロ→プロ完全移籍)

なお、契約が満了した選手に対して、トレーニングコンペンセーションは発生しない。


この記事に対するコメント一覧

コメントする