垣間見えるコンサドーレ札幌の本気度(タイ・ベトナムと提携して何するの?14)

2013年07月05日

永坂勇人選手・中原彰吾選手が 
KHONKAEN FC(タイリーグDivision-1)に期限付き移籍のお知らせ

◆この度、コンサドーレ札幌の永坂勇人選手及び中原彰吾選手が、
  当クラブの提携パートナーであるタイリーグDivision1所属の
  KHONKAEN FCに期限付き移籍することになりました。

 ※いずれも移籍期間は7月7日(日)~11月30日(土)です。
 ※両選手は、7月6日(土)までのチーム練習に参加し、7日の午前中にタイに発ちます。

リリースはこちら

移籍先クラブについては、コンケーンFCまとめをご覧ください。


今回のリリースを見て確信したこと

・三上GMのスピード感、本気度はかなりのもの。
・浮いた予算を運営に使う。つまり当初計画の一部。
・試合には数試合しか出れないだろう。
・それ以外の活動が強く求められている。

断言するが、彼らの給与が浮いた分を外国人選手獲得に回すことはないだろう。
(間違ってたら、私の見る目がまるでないということで笑ってください)

彼らはC契約なので年間240万円×2人分。
7~11月までの5か月だからザックリ100万円×2人分は浮いたことになる。
年俸負担は変わらず札幌だそうです。


それ以外にも5か月で1人当たり50万円×2人分程度の経費を抑制できるはず。
(食費,光熱費,移動経費,練習経費,諸経費・・・)
これにプラスでレンタル料を取ると思うが、今回はないと推測。
つまり、300万円が浮いた。
年俸は変わらず、経費負担のみ減。
タイへの旅費考えたら、差し引き0ですね。

今季は移籍金収入が見込めないので、
移籍ウインドウが開く7月にレンタル移籍で3~4人出て来ると思ったが、
先にタイのコンケーンFCとは予測していなかった。
早くても来年だと踏んでいた。

それだけに、コンサの、いや三上GMの本気度が伝わってくる。
他クラブがまだやってないことに先手を打ってきている。
クラブが遠征して提携試合などは、親会社つきのクラブには規模もスピードもプロモーションも敵わない。
しかし、それらの企業ができないことに対して、積極的に動いてきた事実だけでも、評価に値する。

不安はただ1つ。
日本人2人で行ってしまうこと。
現地では、お互いに現地語で会話するくらいでないと、得られるものは無いに等しい。
お互い無視して、現地でブラジル人やタイ人と付き合うくらいがちょうどよい。
プロとしての線引きは必要だけどね。


最後に、東南アジアで活躍する方のインタビューから、何点か紹介する。


最後に、タイのチョンブリFC 海外営業部長である小倉は、アジアに海外移籍する日本人選手について、
タイへの移籍によって人間としてたくましくなると感じていた。
また成功しない選手として、「日本だったら・・・」とネガティブに言う人、
アジアを下に見る人をあげていた。


タイにキャンプにきた日本のアカデミーチームを見て、
彼ら日本人の親が過保護であることを実感したという。
日本人の大人がまず海外に対応していない現状では日本にいては難しいのかもしれない。
またサッカー面においてもタイのレベルが上がってきており、日本代表が強いだけで
Jクラブがアジアの大会で結果を出していないため、
それほどJ クラブへのリスペクトが高くないことも証言してくれた。


日本人選手の課題は、日本人で固まることが多いことである。
現地の人とのネットワークを広げていないことで、
日本のサッカー業界の人間が現地人相手の仕事ができていないことが
日本人のサッカー業界拡大の妨げになっている。


日本人エリートサッカー選手の国際移籍とアスリート教育

日本人の親が過保護・・・だそうです。
1213


この記事に対するコメント一覧

コメントする