2017年08月24日
明日は 厚別で仙台戦ですね。 ルヴァン杯、天皇杯に続いての今季厚別3試合目ですが、前の2試合はいずれも水曜ナイターでしたから、今年初めての青空の下での試合です。 天気予報では 晴れらしいので、楽しみです。 CVSの人数がまだ不足しているようなので、都合の付く方はお願いします。こちら。 2011年は9月25日、2012年は7月8日、2013年は10月14日、2014年は7月12日、2015年は8月30日に行われた ハーフタイムパーティですが、昨年は無かったんでしたっけ? 今年はまだアナウンスがありませんが、開催されるのでしょうか?
ハーフタイムパーティの前に、CVSは 夏の交流会 です。 チームの練習の都合により、時間が変更となりました。ご注意下さい。 日時は 9月3日(日)12時半14時半から16時18時半まで。(12時14時受付開始) 巷では ルヴァンカップの準々決勝ですが、残念ながら 札幌は関係なくなってしまいました。 場所は 宮の沢の 白い恋人サッカー場。 内容は ミニ運動会と バーベキュー、 ミニ運動会では 「ジグザグチャナティップ!?」 などの軽い競技をし、14時15時過ぎから 駐車場でバーベキューをします。 バーベキューをしている間も ピッチでのミニサッカーは可能です。 ただし、お酒を飲んだ後は自粛してください。 参加費は 大人 2000円、中学生以下 1000円。 参加者は CVSと、その家族や友人。 申し込みは CVS事務局まで。 締め切りは 9月1日(金)午後5時です。 大勢のCVSさんからの申し込みをお待ちしています。 詳しくは こちら。 昨年の交流会の様子は こちら や こちら に。
2017年08月23日
アメトーークの読書芸人で ピース又吉やオードリー若林が推薦した事で話題となった作品です。 先日文庫化されたので、やっと読みました。
作品の舞台は、対立する2つの宗教団体です。 ひとつは、“沢渡” という教祖が率いる「教団X」 で、セックスで人を洗脳していくカルト教団。もうひとつは、アマチュア思索家を自称する “松尾” が主催する、宗教とも言えないような温かく緩いつながりの集団です。 この2つの教団の間で迷う男女 (高原、楢崎、立花、峰野など) の姿に、松尾や沢渡の過去、因縁、欲望などを絡めながらストーリーが展開していくのですが、更にそこへ 公安警察の陰謀、アフリカの貧困ビジネス、テロ集団、太平洋戦争なども絡むため、扱われるテーマは多岐に亘り、なかなか複雑でヘビーな構成となっています。 ただ、途中でいろいろな話が挿入され、それが各々結構なボリュームがあるので判り難くなっていますが、基本的なストーリーは明確でしっかりしており、そこを外さなければ決して難しい小説ではないと思います。 松尾の講話が 「教祖の奇妙な話」 として数話挿入されているのですが、その内容がなかなかユニークで深く、とても面白いです。 第1話は ブッダによる仏教の始まりとその後の姿、人間の身体を構成する膨大な数の原子と意識の関係。第2話は 宇宙の始まりとされるビッグバンと古代インドの宗教聖典 「リグ・ヴェーダ」 の関係。第3話は 人間の身体を構成している原子達は、リサイクルされて再び誰かの身体の構成物に成り得るという話しなどなど、ここだけでも一冊の本になりそうです。 更に、放送局を占拠したテロ集団のリーダーが、保守系や左翼のコメンテーターと太平洋戦争についてやりあうシーンなども 興味深く面白かったです。 教団Xの性格上、セックスシーンの露骨な描写が多いですが、そこは小説の構成上、仕方のない部分だと思います。 いろいろと評価や賛否は分かれているようですが、僕としては とても面白い作品でした。
2017年08月22日
第1部 二つの世界 二人の少年 第2部 結界の森へ 第3部 偽りの支配者 ミヤマは 深山。 緑の深い美しい山も、その懐には深い闇を抱いている。 舞台は、深い深い山奥にある小さな村、雲濡 (うんぬ) と 更にその奥にある異世界、ウンヌ。 主人公は、いじめられて不登校となり、家庭にも居場所を見つけられない小学生、透流 (トオル) と、ウンヌの世界で最下層の身分に生まれ、日々の生活にも事欠き喘ぐ少年、ハギ。 昼の世界と夜の世界、二つの世界で暮らす 2人の少年の 冒険と成長の物語です。 イジメや格差社会という現代的なテーマも織り込みつつ、基底にあるのは 自分を、仲間を信じて困難に立ち向かう勇気と、友を想う友情、親が子を、子が親を想う愛情です。 今いるここは自分のいるべき場所ではない と思い、ここではないどこかへ逃げ出したい という気持ちは 多くの人が一度は感じたことがあるはず。 しかし、どこかへ逃げても そこは決してユートピアではない。この作品でも、イジメから逃げ出した透流がたどり着いたのは 厳しい格差社会のウンヌでした。 生きて戦ってこそ、未来は開ける。 自分を変える為に、自分が住む世界を変える為に、透流とハギが手を取り合って困難に立ち向かい 戦う姿からは、子供たちに向けた作者のメッセージが ストレートに ビシビシと伝わって来ます。 もう少し深く掘り下げても良いのでは、と感じる部分もあったけれど、読みやすい文章で テンポよく進む展開は スピード感があり、小学生向けとしては これで良かったのではないでしょうか。 「バッテリー」 の あさのあつこが描くファンタジー作品。 ファンタジーを書いても あさのあつこは あさのあつこでした。
2017年08月17日
お盆休みに シアターキノで観て来ました。 小さなスクリーンなので、ほぼ満員。 年配の方が殆どでした。
カナダで暮らすトマスが、永年会っていない友人 フリアンが末期ガンで余命僅かな事を知り、久しぶりに会うために マドリードを訪ねた4日間の物語です。 トマスはどんな顔をして会えば良いのか分からないままフリアンを訪ね、フリアンはフリアンでそんなトマスにどう接して良いのか戸惑うのですが、そこはそれ 昔からの親友ですから、やがてお互いに遠慮なく言いたい事を言うようになります。 その4日間でフリアンはいろいろな身辺整理をします。これ以上の治療を拒否し、終末期になったら尊厳死を選択する事を宣言し、葬儀の準備をし、気まずいままの知人に謝罪し、アムステルダムにいる息子に会いに行き、愛犬トルーマンの新しい飼い主を探します。 4日間に出来ることなど限られているのですが、フリアンはトマスに甘えてわがままを言い、トマスはそれを全て受け入れようとします。4日間に様々なドラマや人間関係が詰め込まれ、その中からフリアンの人生が浮かび上がってきますし、フリアンとトマスに限らず、別れた妻や息子、愛犬とも、さりげない仕草や眼差しから お互いに相手を想う気持ちがよく伝わってきます。変わらない友情と愛情の物語でもあります。 そんなフリアンを受け止めようとしながらも 喪失感に打ちのめされるトマスが取った行動はどうなのよ? という意見はあるでしょうけれど、そうでもしないとやり切れない場面というのはありますよね。 最後のシーンには ちょっと驚きました。あのシーンがあっての邦題 「しあわせな人生の選択」 なのかもしれませんが、この邦題は判りにくいし、ちょっといただけないです。 いわゆる終活もので、いろいろ考えさせられますが、お涙頂戴のストーリーではありません。覚悟を決めて理性的に振る舞おうとするフリアンが時々見せる弱気にはグッときますが、時にクスっと笑わせるような演出もあり、太陽の国スペインの作品らしいと感じました。 4日間という限定された時間なのも良かった一因でしょう。。 年配者には面白いと思いますが、若者にはなかなか理解できない作品だと思います。 この映画を観て すぐに思い浮かべた友人がいます。 高校時代からの腐れ縁です。 僕がフリアンの立場となったなら、彼はトマスのようにしてくれると思いますが、僕の方はしてあげられるでしょうか。 そんな日が来ない事を願いますが、こればかりは判りません。 原題 「Truman」 スペイン=アルゼンチン合作、108分