『新宿鮫』シリーズ  大沢在昌

2010年06月05日

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久しぶりに 新宿鮫を読んだ。

1冊読んだら 面白くて もっと読みたくなり、結局 3冊続けて読んだ。





最初に読んだのは シリーズⅧ 「風化水脈」で、Ⅶ 「灰夜」、Ⅸ 「狼花」の順。
「灰夜」と 「狼花」は いかにも新宿鮫らしいハードボイルドで、とても面白く、一気に読み終えた。
「風化水脈」は ちょっと変わった雰囲気で、淡々とした語り口に物足りなさを感じるファンは多いと思うけれど、深い余韻が残る小説らしい作品で、僕としてはこの3作の中では 一番好き。

新宿鮫の第1作は 1990年。
当時、鮫島警部は 30代後半だったように記憶しているが、単純に20歳も年齢をとったという事にはならないな。
晶との関係もなかなか進展しないし、せいぜい 5年経過くらいだろうか。

現在、シリーズⅩ「絆回廊」が 連載中なのだが、連載を読むのは面倒。
早く単行本にならないかなぁ。




post by aozora

00:57

本の話 コメント(2)

この記事に対するコメント一覧

野 風

Re:『新宿鮫』シリーズ  大沢在昌

2010-06-05 23:17

「灰夜」一昨年読みました。確かいきなり檻に入れられるという情けない始まり方をした、話だったような気がする。この作品には恋人は出って来なかった九州でのできごとで無理やり登場するのは無理がある。マトリは警察官ではなく厚生省の管轄の人間だという記憶がある。 「狼花」は去年今頃読みました。この作品は鮫島が刑事の原点通りにコツコツと地味な捜査を重ねたという記憶があります。その中に宮部みゆきの『楽園』に匂いを感じました、実際にはこの作品の方が先に書かれているのでしょうが。この作品は恋人が事件に巻き込まれ人質になった。同じ匂いとはコツコツです。

青空

ハードボイルドだど...

2010-06-07 23:07

>野風さん  内藤 陳のセリフですが、覚えてますか? 警察小説を含め、ハードボイルドは面白いです。 『楽園』 は 『模倣犯』の9年後という奴ですね。 最新技術を駆使した捜査を描く小説も面白いですが、僕達のようなアナログ世代は やはり コツコツと地道な捜査を積み重ねていく方が しっくり来る気がします。

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